グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<クラスのこと>お散歩練習中に犬の遊び場を見つけるのも仕事のひとつです。

家庭訪問トレーニングクラスの中にはお散歩練習は必須です。

日々のお散歩は犬たちにとって、外を散策できる息抜きの機会にもなります。

一方で散歩の場所や散歩のやり方を間違えてしまうと、犬にとっては不安を増加させるだけのストレスタイムになってしまいます。

散歩練習を細かに行うことで、どこでどのように過ごすのかというトレーニングの基本を忠実に守れるよう指導するのもインストラクターとしての自分の役割です。

リードの持ち方や歩き方、犬を安心させながらリードできる散歩ができるようになったら、犬と息抜きをする場所や、犬とステップアップの練習ができる場所を散歩中に探して歩きます。

福岡市内にはなかなかこうした場所がないため、車で週末毎に移動したりといろいろと困難なことがあります。

福岡市郊外になるとまだまだ自然がたくさん残っていて「よかった、こんな穴場のスペースがあった。」とほっとすることも多いのです。

この日も散歩中に「ここ歩いていいですか?」みたいな場所を見つけました。

普段は飼い主さんはさけて通るような場所が犬と過ごす場所としてはわりといいのです。

住宅地と野山の境界線にあたるところといったらいいでしょうか。

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歩いていると足元にふきのとうを見つけました。

野山での春のお知らせですね。

山に近付くと犬が山に入ろうとしますが当たり前のことです。

本来、犬は山の動物なので、山は犬にとっての里にあたります。

山の空気を少しでも吸って、人の臭いから解放させてあげたいものです。

そしてまた人との生活、がんばってくれると思います。

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<犬のこと>犬の往復横跳びジャンプ行動は陣取り遊びであることがよくあります。

犬が他の犬に対して、また人に対して左右に横跳びする往復とびの状態を繰り返すのを見たことがあると思います。

前脚を地面につけるように低く保つ姿勢は「プレイボウ」=(あそびのお辞儀)を名付けられて有名になりました。

この名前が付けられた理由は、犬が遊び最中にこの姿勢を繰り返すことがたくさんあるからです。

人の世界の遊びというと何の意味もないとか時間つぶしのようにとられてしまうこともあるかもしれませんが、犬の習性で身に着けた遊びとは犬が現時点でもしくは生涯にわたり必要なことが優先的に行われています。

犬がするこの横跳びジャンプも単に遊ぼうと誘っているわけではありません。

犬の人に対する行動は対する人が上手く返していかなければコミュニケーションは独特のものになってしまいます。

例えば犬が人の前で横跳びをしたときにおやつを与えることを繰り返せば、犬は人の前で横跳びをしておやつを引き出すでしょう。

また犬が人の前で横跳びをしたときにボールを持ってきて遊び相手をすれば、犬は人とボール遊びをするために同じように人の前で横跳びをするようになるでしょう。

こうして犬の行動は本来のものから人に対してどのようにするのかという別のコミュニケーションの形に変わっていきます。

ですから犬そのものを理解したければ、犬が横跳びをしたときに対する他の犬はどのようにするのかと観察したり考えたりする方が本来の意味はわかります。


若い犬にありがちはこの横跳びを1歳前後の2頭の犬たちがしていたとします。
ある犬が他の犬の前で横跳びをすると、若い相手の犬もまず同じように横跳びをするでしょう。

相手の横跳びコミュニケーションに応じるという形で陣取り合戦が開始されます。

お互いの陣地を守れることが確認されると、脚を止めて鼻先の臭いを嗅ぎあいます。

それで終わることもあれば、さらに相手の陰部や尻部の臭いをとることでより相手のことを知ろうとします。

相手がそれを許さなければそれまででやんわりとお互いに離れていく終了パターンは散歩中にリードがついたまま顔を突き合わせる犬たちによってみられる光景です。

リードがない状態であれば再びジャンプが始まるか、どちらかの犬が逃走を図りそれを他の犬が追い回すのか、コミュニケーションが対立に発展する可能性も十分にあります。

犬が飛び跳ねているときにはいつも遊んでいる、いつも楽しそうにしていると考えるのはあまりにも見方が浅いのではないでしょうか。

犬たちも彼らの中で社会活動を送る機能を備えているけれど、人の作った社会がそれを許さないためギクシャクしたコミュニケーションが続いていると考えると気の毒な気持ちになります。

グッドボーイハートのブログでは何度も繰り返していいますが、社会関係というのは知らない犬同士をただ合わせる形で成り立つものではありません。

犬たちの社会生活は今危機的な状態なのですが、気づいて改善&改革できることがあれば私たちは協力して実現できることはやっていきたいと思います。

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<クラス>トレッキングクラスで山歩きして飼い主も犬も夜はぐっすり

やっぱり七山は寒いですね~といいながら福岡からも飼い主さんと犬たちが七山に到着されました。

犬語セミナーの前のグループクラスなので今日は少々数が多くなってしまい、犬の落ち着かせコントロールにも力が入ります。

前回参加のときには犬に対して興奮してしまった犬ちゃんも再度のご参加。

この日はとても落ち着いていて「落ち着いてますね」と声をかけられていました。

飼い主さんなりにいろいろと工夫して頑張られた結果だと思います。

いろいろやった結果というのは形に見えるようになるまでわりと時間がかかります。

毎日毎日同じことの繰り返しを努力しながら長い期間継続して、やっと生活のパターンにはまったなと思うあたりから犬が変化してきます。

犬の行動の変化はうそをつきません。

だからそれだけ犬もがんばったのでしょうが、むしろ飼い主さんは相当がんばられたのだと思います。

グループトレッキング初心者の方も数名いて少し緊張されている方もいましたが、そこは山の空気が飲み込んでくれます。

犬との山歩きというのは不思議なもので、なんとなく達成感が生まれるのです。

山を歩くことそのものが人が一生懸命だということが犬にも伝わるからではないかと思っています。

人間が真剣に何かに向き合っているとき、成熟を目指す犬はそれを邪魔したりはしません。

むしろ支えようとしたり手伝おうとしたりそんな気持ちを持っています。

小さな子供さんでも、赤ちゃんの段階ではできませんが小学生ともなると親が大変なときにはそれぞれの形でお手伝いをすることが満足感につながるはずです。

犬もそんなふうに飼い主さんのお役に立つことで満足を得ることができるのです。

日ごろだったら飼い主側は自分が犬のために何かできることはないか、犬を喜ばせたいと考えてしまいがちです。

でもやってもらうだけでは犬は十分な満足を得ることはありません。

慣れない山歩き「今日はよく眠れそう。」といいながら歩いている飼い主さん。

きっとこの夜は犬も飼い主も「がんばったね、お疲れ様」といって眠りにつくことができたでしょう。

そんな日が週に1日でもあれば、犬はその一日を待って過ごします。

犬との山歩き人にとっても快適な季節となりました。

すぐに夏が来てしまいますから、その前にお天気の良い日はいっしょに歩きましょう。

休憩場所で円陣を組む犬と飼い主さんです。

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<クラス>グッドボーイハート七山で小さな犬ちゃんたちのプライベートクラスを開催しました

佐賀県唐津市にあるグッドボーイハート七山でプライベートクラスを開催しました。

犬との関係性を改善する一番良い形のトレーニングクラスとしておすすめしているのは家庭訪問トレーニングクラスです。

そのクラスの先には自然と犬との関係性を考えていただくための時間も取り入れていただいています。

この日は唐津市に訪問クラスとして伺っていた飼い主さんがトレッキングの体験クラスに参加されました。

小さな犬ちゃんたちもお山が初めてということでしたがそこはやっぱり犬なので、自然との距離感は人よりずっと上手です。

ちょうどお預かりの犬ちゃんもいていっしょに過ごせそうだったので「犬と犬のコミュニケーション」を学んでいただくために少し対面したあといっしょに歩きました。

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お庭でも少し時間をとりながら犬ちゃんの性質や状態についても観察をしていただきながらいっしょに探っていきました。

犬のトレーニングというと、オスワリやマテやお手を教えることだけだと勘違いされることがあります。

もしくは、吠えているのを叱るとかそんなことだと思われていることがあります。

ほめたりしかったりすることはもちろんあります。でもそれは本当にただの一部分だけなのです。

ドッグトレーニングにとって本当に大切なのは、飼い主さんが犬のことを理解できるようになることなのです。

そのためにたくさんの時間を使っていただいています。

犬といっしょに、動画を見て、プリントで説明して、そしてまたいっしょに犬を見ながら、飼い主さんが感じることと私が見ていることがどのように違うのか、なぜ違うのかもわかるようになって来られるでしょう。

唐津市の方でしたら七山はすぐ近くです。

福岡の方でしたら七山はかなり遠く感じられるでしょう。

トレーニングクラスのひとつとして七山クラスもお勧めしています。

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ご自宅でできること、お山でできること、どちらも大切にしながら犬との生活を楽しんで、そして犬と飼い主さんが今より少しでも豊かに暮らすことができればと、それがグッドボーイハートの願いです。

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<クラスのこと>今日は犬語セミナーの日、犬のコミュニケーションを読み解く秘訣とは

今日はグッドボーイハート七山で犬語セミナーを開催する日です。

午前中はトレッキングクラスにご参加の方もいます。

犬語セミナーはグッドボーイハートが不定期開催している飼い主さんのためのゼミナールのようなものです。

小人数制でできるだけ参加者ひとりひとりが発言の機会を持つことで、理解を深めたり考える時間を持っていただくクラスとしています。

自分も勉強会が好きなので過去にもたくさんのセミナーに参加してきました。

話を聞くだけのセミナーになると本当に知りたいことがあれば終日、つまり朝から晩まで開催されるようなセミナーに出なければなかなか何かをつかむことはできません。

2時間とか3時間程度の大人数で聞くだけのセミナーになると、表面的なこと導入的なことは入ってきてもやはり深いところまでたどり着けません。

だから犬語セミナーは参加者の方にも発言する機会を持っていただく応答性のあるゼミナール形式にしました。

思っていることは口にすることで本当にそうだと思ったり、やっぱり違うかなと思ったりするのです。

私自身が生徒さんへのカウンセリングやトレーニングの時間を通して、繰り返し説明する時間を持つことで自分自身が毎度考える機会を得ているのです。

発言するといっても難しいことはお尋ねしていません。

犬たちの動画を見て誰にでもわかることからお尋ねしています。

犬語セミナーに初めて参加された方は、犬の見方が今までとは全く違うということがわかりましたと言われます。

ただ可愛いと思ってみていただけの犬が、どのように動きどのように表現しているのかを見ることができるようになることが、最初の犬の理解につながります。

本に「プードルは人懐っこくて頭がいい」と書いてあったからといって性質を決めてしまってはいないでしょうか?

犬はもっと奥が深く繊細ですばらしい生き物だと思います。

だからこそもっともっと犬のことが知りたい、そう思いながら数十年がたってしまいました。

そしてまだ本当に理解しているという域には達していません。

犬語セミナーは私にとっての学びの機会でもあるのです。

今日は犬語セミナーを楽しみます。

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<クラスのこと>大濠公園で初デートレッスン

急にお預かりになってしまった犬ちゃんを連れて大濠公園まで出かけ、他の生徒さんとイヌちゃんを待ちました。

私の方から仕掛けた「初デートレッスン」です。

仕掛けは思いつきではなく経過があります。

数ヶ月前にこの犬ちゃんと犬くんをグッドボーイハート七山でお預かりしたことがあります。

2頭の犬ちゃんたちは初対面。

犬くんの方は初のお預かりで環境になじみつつある途中でした。

そこに犬ちゃんが預かり到着で合流したのです。

犬くんの方ははじめて女のコと同じ空間で長らく時間を過ごすことになりました。

犬ちゃんの方は幼い性質でどんなワンちゃんにも相手をしてほしいアピールを低い姿勢でアピールするようなコです。

はじめは戸惑う犬くんですが、女のコの臭いをふりまかれたのに少し男心が芽生えてきたのでしょうか、すごく遠巻きに臭いとりをしながらほんの少しずつ向きあう時間ができてきました。

お話が盛り上がり始めたところでの犬くんの帰宅時間となりました。

この様子をさらに遠くから眺めていた私が、この初デートのお散歩練習会を思いついたのです。

本来なら男子から申し込みするデートの設定ですが、今回は仲人変わりの私が両方の飼い主さんに提案しました。

預かり犬ちゃんの飼い主さんもお預かりのお写真を見ていたので、あの犬くんとだったらと快く承諾してくださいました。

そして迎えた当日の大濠公園の現場です。

過去にあったことのある犬ちゃんと犬くん、飼い主さんとしては「覚えているのかしら」というのがはじめの疑問でしょう。

なんらかの関わりを持った犬についてほとんどの犬は覚えているものです。

ただ時間の経過と共に脳の情報や消去されていきますし、人と同じように忘れやすい脳というのもありますので確実とは言えません。

良い感情を抱いているものが残っていれば、より良い再会となります。

会う場所は過ごし方によって全然違うということです。

大濠公園で対面した犬ちゃんたち、お互いに和やかに臭いとりを交わしあいながらゆっくりといっしょに並んでのお散歩となりました。

散歩中は危険なのでカメラ撮影はできなかったのですが、お互いに横にいても相手を恐れることもなく競うこともなく飼い主さんのリードのもとにゆっくりと散歩を進めていきました。

途中のベンチで休憩し飼い主さんと犬くんの状態についてお話中も、犬ちゃんの方は近くの臭いが気になりくんくんとしていましたが、犬くんの方は周囲を見張っていたりしてなんとなく良い感じにはなりました。

大濠公園のカフェでお茶をしているところ、リードを長くして犬の後ろをついて走る人がすごい勢いで近付いてきそうになりました。

あまり近くになるときは割って入ろうと思ったのですが、犬くんの方が「ワン」と一声威嚇。

そもそも目的を失ったのか走ってきた犬と人はコースを変えて通り過ぎました。

犬ちゃんを犬くんが守るような感じになり、男前をさらに一段とあげていました。

犬と犬が関わるということを、飛びつきあったりあまがみしあったりプロレスしたりすることだけだと思ってしまうと関わらせ方を誤ってしまうこともあります。

同じ空間にいる、目の前にいる、お互いに興奮を下げていくというただ単純なことの繰り返しは人にとっては単調でつまらないものかもしれません。

でも大切なこのことを、大人の犬に近付く年齢、それは2才くらいからですがそのころからは気を付けてつくっていってあげてください。

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<クラス>お預かり中の犬ちゃんと山歩きを満喫

年が明けてまた緊急のお預かりが入ったので急いで七山へ移動しました。

福岡でのレッスンのご予約もありましたが、自営業のダンナくんがパソコンを持って急遽七山に簡易作業場を設置しながらお手伝いしてくれました。

七山と福岡を行ったり来たりするのは大変疲れることですが、七山の環境に慣れてきた犬ちゃんたちが山を満喫して過ごしてる姿を見るとその疲れも吹き飛びます。

お預かりの最初はお試しの様子を見る預かりです。

何度もお預かりクラスに来てくれる犬ちゃんたちは、やがてグッドボーイハート七山校が別荘のような状態になっていきます。

環境になじみ行動が安定してくると管理をゆるめることができます。

トレーニングの基本姿勢です。

回数がすごく多くなるとトレーニングの枠を超えて、もはやお預かりの犬ちゃんたちは「うちの子」になります。

「うちの子」の笑顔を見たくて、福岡と七山を行ったり来たりしているわkです。

福岡に訪問レッスンの際に「今日七山から来たんです。今から七山に帰るんです。」というと、大変ですねとびっくりされます。

でもですね。山を満喫する犬ちゃんたちの姿をみたら、少しは頑張らなければと思ってしまうのです。

自分の体力と気力が続くまでということでいつまでこんな往復生活ができるかわかりませんが、うちの子と思える犬たちの喜ぶ姿が見たいのです。

そして最後は、飼い主さん自身にこの犬たちのイキイキとした姿をたくさん見ることができるようなそんな環境との出会いあることをいつも願っています。

画像は七山のオポの家の玄関前の庭です。
小さい子がいます。探してください。

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<犬のこと>何かして欲しいよりお役に立ちたいのは犬も同じ

年末のお預かりクラスが始まって犬ちゃんたちと七山のグッドボーイハートで和やかに過ごしています。

例年なら降り積もりる雪となるはずの水分も今年は雨となり、暖かく過ごせる安心感と物足りない気持ちもあり欲張りな気分です。

暖かく過ごしやすい気候で遠慮なくやってくるのは雑草と笹の新しい芽たち。

季節を問わず環境さえ整えばいつでも成長しようとするその意欲には感服しますが、冬季の草刈休憩をさせてもらえないのは辛いところです。

いざ草刈りへと出かけるときに慣れてきた犬ちゃんをお供に連れていきます。

普段はふらふらとどこかへ行ってしまおうとする犬ちゃんですが、草刈り作業や薪取りの作業のときには、わたしのそばでやっていることを真剣に見守っています。

そのうちに草刈りをしていたら草をいっしょになってとろうと食いついてくるし、薪とりをしていると薪を口にくわえて歩き出そうとします。

明らかに手伝おうとしてくれているのは分かるのですが、子どものお手伝いと同じで逆に作業効率を落としてしまうこともあります。

それでも、その手伝おうとしてくれる犬の気持ちがうれしくなって「ありがとうね」といいながら一緒に作業を進めていきます。

犬が人の手伝いをしようとする姿は本当に愛おしくなります。

犬と暮らす人なら犬の幸せについてたくさんのことを考えるでしょう。

大好きな犬のためにあれもしてあげたい、これもしてあげたいと思うこと。

大切な家族のために思うことと同じことでその気持ちはとても大切です。

ですが当人にとってみれば何かしてもらうことも大切なときにはなるでしょうが、本当に幸せになれるのは自分が誰かの役に立っていると感じるときではないでしょうか。

犬は人と本当の家族になるときに、その人のために何かをしようと思うはずです。

犬が人に甘えてばかりいるのは、人が犬のそばで働く姿を見ることができないからです。

犬は屋外で人が働くときには本当の力を発揮してくれます。

人のためにお役に立ちたいというのは犬が群れの一員としての自覚を持ち始めているということで、群れと自分がひとつになるという犬にとってはとても単純な構造であって相手を思ってのことではないと思います。

誰のためでもないただ自分のため、だからこそ本当に犬は本物なのです。

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<日々のこと>「犬のオスが犬のメスにやさしいこと」付属のこと

先日のブログ「犬のオスがメスにやさしいには理由がある」の付属のコメントです。

前者のブログ記事では、犬のオスとメスの関係性がヒトのオスとメスの関係性に似ているということについて書きました。

犬とヒトは違う動物ですが動物として似ている性質もあることで共感も生まれやすいのです。

その似ている性質に関わる行動は、種を超えて犬とヒトという関係の中でも表れてきます。

先日お預かり犬ちゃんとダンナくんが接しているのを見て「やっぱりね」と思ったことがあります。

お預かりの犬ちゃんがメスの犬ちゃんで、ダンナくんが声をかけると興奮気味になってとびつこうとします。

とびつきが激しくなるとワンワンと吠えはじめて挙句の果てにはクレートの中の鼻ならしへと発展していくことをダンナくんももう学んでいます。

「駄目よ~」と軽くいなそうとしますが、軽く相手をされた犬ちゃんはますます興奮してきます。

とびついてワンワンを繰り返すようになってしまいますので「落ち着かせてくださいね」と私からの警告。

「フセしなさい、フセ、フセ」とやさしい声で犬ちゃんに語りかけるダンナくん。

「お利口さんね~、フセしなさい、フセ。いい子だからね、ね、フセ」とできていないのにほめ続けるダンナくん。

ところが相手がオスの犬くんになると声のトーンも態度もかなり変わってしまうのです。

生物学的に当たり前のことなのだけど自分の行動をわかっていただくためにあえて質問してみます。

「相手がオス犬のときには厳しい態度なのに、相手がメス犬になると甘やかすような接し方になるのはなぜですか?」

考えこむダンナくん、つまりは「嫌われたくない」ということらしいのですがいかにも男子の言いそうなことです。

犬に接するときには性別を超えて対等でなければその域には達しないと説明したいところですが、説明しなくとも頭ではちゃんとわかっているらしいです。

そのダンナくんには、メス犬ちゃんには遊び相手として、オス犬ちゃんには序列を教える相手として付き合ってもらっています。

グッドボーイハートでの役割分担ということで、今後も預かり犬ちゃんのお世話をいっしょにさせていただきます。


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Posted in クラスのこと

<クラス>お預かりクラスでお世話してみてわかる犬のこと

グッドボーイハートのお預かりクラスは一般的なドッグホテルとは少し違います。

いや実際にいっしょに時間を過ごしていただくとわかるのですが、たぶん大きく違います。

このお預かりクラスの期間中に犬をどのように管理するのか、どのように接するのかは犬によって違います。

訪問クラスで生徒さんにお願いしている接し方と同じようにとプリントには記載しています。

行動が安定して落ち着いている犬ちゃんたちは、接し方はみなさんにお勉強していただいたのと同じように、管理の仕方は家庭とは違いますので少しきちんとします。

管理方法の違いとしては普段は部屋の中でフリーで寝ている犬ちゃんも、お預かり中はみなクレートなどの個別のハウスで休ませるようになります。

お預かり中の一番の目的は「犬を安全にお預かりすること」です。

いつもと違う環境では犬が不安定になりますから、より厳しく管理することで安全にお預かりすることになります。

ただグッドボーイハートの犬たちをお預かりする次の目的は、犬のことをより知るためです。

家庭訪問トレーニングのときには、インストラクターである私が不在の状態の犬の様子を知ることができません。

飼い主さんの犬に対する接し方も、私がいるのといないのでは全く違うとはいかなくても多少は違いがあるはずです。

先生がいるときといないときでは差が出るのが当たり前のことなので、そのことは織り込み済ということで犬の行動を見ていきます。

そうなると、普段の犬の行動は飼い主側の報告に頼るしかありません。

こういうときはどうしてますか?の質問に対して飼い主が「犬はこうしています」とこたえます。

そんな質問の繰り返しで犬の普段の行動から犬の状態や気質、そして一番大切な飼い主との関係性を見ていきます。

この関係性の部分を曇らせてしまうのが、飼い主の犬の行動の読み間違いです。

怖がっているように見えるんです。

パニックを起こしています。

といったお答えをいただいたときも、そのレベルがどの程度の恐怖なのかどの程度のパニックなのかがあまり見えてきません。

実際にお預かり中に犬が落ち着かない状態になったときに、どの程度の騒ぎ方なのかをチェックしたり、それに対して対応の仕方を試してみて犬の行動の変化を引き出したりしてみます。

3日間ほど犬をお預かりしていると普段から飼い主がどのように接しているのか、飼い主とどのような関係なのか、環境がどの程度犬に影響を与えているのかがわかってきます。

たとえば、庭につなぐと狂ったように吠えるという犬も、実際にお預かりして庭に係留するとほとんど騒ぐことがないということもよくあります。

数日では環境に慣れていないという理由でもあるので数日試してみるのですがほとんど騒ぐことなく行動はどんどん安定してくることがあります。

周囲の環境が騒がしいとか静かとかそういった影響はかなりあります。

グッドボーイハートでの預かりの場合は、七山の環境と福岡の環境では多少の違いがでることがあります。

それでも、生徒さんがいうような落ち着かないという状態にはいたらないことも多いのです。

これは庭の環境だけでなく、普段から室内にいっしょにいるときの接し方や飼い主との関係性が部屋と庭に分かれたときの行動に影響を与えてしまうからです。

お預かり中の犬への接し方はグッドボーイハートルールで徹底していますので、3日間ほどの預かりでも預かり中の行動はびっくりするほど変化していきます。

もちろん犬の行動が変化する可能性があるかどうかを試しているわけですから、結果が出るのは当たり前のことでもあります。

でもこれは「犬のしつけの可能性があるのか」という質問への答えですから、変化があれば可能性がある、変化がほとんどなければ可能性は低いという答えにもなってしまいます。

犬の行動には当然のことながら脳の働きが作用しています。

脳の働きが壊れていると、残念ながら環境を変えても行動の変化は見られず「犬のしつけ」は通用しないということになります。

薬剤などで脳の機能性を抑え活発なホルモンなどが出ないようにして、寝ていることが多くなるようにするなどの対応をとる必要性が出てくるかもしれません。

ただ、わたしはこれはあまりお勧めしていません。

明らかに脳が損傷する脳梗塞などの状態に陥ると身体的な機能性にはっきりとした変化が見られます。

犬が日常生活を普通に送っていてその日常は人のものほど複雑ではないと考えると、もう少し違ったアプローチがあろうかと思います。

脳の活性化しすぎた活動を抑える一番の方法は、山歩きなどを行ったり、田舎環境で暮らすことです。

ところが都会に暮らす方はなかなかそれが実現できません。

生徒さんたちの中には週末毎に山通いしたり、田舎に連れていき、犬のパニック症を克服された方が何名もいらっしゃいます。

そうした実例があるからこそお勧めはするのですが、時間がない、車がない、などご家庭の事情も様々です。

できることが見えていてもそれができるかどうかはその飼い主の環境次第ですから、そこまで口出しもできません。

犬のためと思うとなかなかうまくいかないことなので、日ごろから人が自然に親しんで遊べる習慣があるようにと思っているわけです。

今年の冬も七山でたくさん遊びたいと思います。

犬たちがお泊りに来てくれています。

いっぱいの時間を空間を使って、犬としての時間を取り戻してほしいです。

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