グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<犬のこと>危険な生物に反応する犬の感受性の高さ

夏休みのお預かりクラスの間の楽しみといえば、庭で犬たちの行動を観察できることです。

特に2歳未満の若年の犬たちは、いろんな刺激に対して様々な反応を見せてくれるのでとても楽しいです。


もうすぐ2歳になるリンちゃんが庭で何かに反応しています。

臭いを嗅ごうとするけど近づけない。

体重を後ろに残しながらも鼻先を近づける、でも逃げようとする。

アリでもないクモでもないカエルでもない生き物を見つけたようです。


その様子はこちらの動画からぢどうぞ

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リンちゃんが発見したのはムカデです。

家の中でよく見るムカデとは少し違いますね。

山ではたくさん見ることができます。

オポも山歩きのときにこのムカデが大量に発生していたときには、かなり反応していました。


ムカデは近付いてくるものをすべて攻撃しやすい性質を持ちます。

そのためなのか、もしくはこちらが近づくことで危険を知らせるのか、危険なフェロモン臭を出しているようです。

その臭いを感知して反応するのが犬。


リンちゃんがムカデに反応して近づいたり離れたりするのは、確認したいでも危険かもしれないと葛藤が生じるためです。

そのうちにムカデが逃げ去ってしまえばいいし、ムカデの方が危険を察知して身を潜めて丸くなることもあります。

ダンゴムシみたいに丸くなるのです。

そうすると犬も臭いを嗅ぎにいくのを止めてしまいます。

行動としてはとてもシンプルなものです。


同じ場に生後5ケ月のチワワちゃんもいましたが、こちらは無反応。

他の虫たちには反応するのに、この危険生物には目もくれません。

リンちゃんが反応していることすら気にならない様子で、子犬ワールド全開です。

年齢による役割分担といったところでしょうが、これも社会的な行動のひとつです。


環境に対して適切に反応し、自分をうまく防衛し、過剰に攻撃しない。

そのことで安全、安心をキープして生きるためのベースを整えていく。


こんなシンプルな行動を見ると少しうれしくなってしまいます。

犬なんだから当たり前だと思う反面、犬なのにもうこうした反応がでなくなってしまった犬がたくさんいるからです。

遺伝子的に、幼少期の環境で、接し方で、脳のストレスによってなど、理由は様々です。

シンプルな行動ができない犬は、他の刺激には過剰に反応してしまうのです。

興奮する、執着する、不安になる、など脳をとりこにする反応ばかりです。


夏休みのお預かりクラスつづきます。

これからまたゆっくりと観察していきます。

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Posted in 犬のこと, 音声・動画

<犬のこと>犬のリードを持ったら一体感を感じますか

犬と暮らす上で欠かせないのが毎日のお散歩ですよね。

念を押さなければいけないのは、最近は「散歩に行っていない」「散歩に行く時間がない」「散歩に行く必要がない」ついには「散歩に行くのはかわいそう」という傾向があるからです。

犬と暮らす上で一番楽しいのがお散歩なはずです。

都会では散歩コースが難しいのですから、いろいろと工夫も必要ではありますが、それでも犬とのお散歩は大切な時間です。

実は犬と山を歩くことも、犬と散歩に行くのと同じことです。

犬といっしょに歩くのであれば、散歩でも山歩きでもいっしょです。


違うといえば街中の散歩ではリードを短くもって歩かなければいけません。

なぜなら、街中は刺激も多く危険も多いため飼い主と犬はお互いに距離感を縮めたポジションをとる必要があるからです。

公園や遊歩道入ると少し距離をとりつつ、しかもリードをつけたままの散歩になります。

上記ふたつの風景のいずれにも共通して言えるのは、犬にはリードをつけてそのリードを飼い主が持っていること、そしてその距離には一定の法則があることです。

この法則こそ、お散歩がうまくいっている犬と飼い主の証です。

法則とは「リードは一定の距離感を保っているが、張りがなく、緩やかであって、お互いに相手の動きを感じることができる」という法則です。

まず、リードに張りがある状態、引っ張られているもしくは引っ張っている状態であればこの法則にはのっとっていません。

お互いの動きを図ることも難しく、関係性はまだ出来上がっていないのでこれからがんばりましょう。


誤解されている飼い主の中には、リードをたるませたまま歩こうとして犬の動くとおりに後ろからついて歩いたり走ったりする飼い主もいます。

リードが張ったら可哀そう、できるだけ犬の自由にしてあげたいということかもしれませんが、これでは散歩になっていません。

散歩というのは乗馬のようなものなのです。

犬と人が一体となって協力しながらひとつの群れとなって移動することを散歩といいます。

だから散歩に連れていくという言い回しも誤解を生みます。

むしろ犬といっしょに散歩に行くという気持ちで出かけてください。


散歩のキーワードとなる一体感ですが、散歩以外にもいろいろと体感されることがあると思います。

わたしだったらバイクかな。

バイクに乗る楽しみは、下手なわたしでも一体感を味わえるひとときがあるからです。

上手な人だったらずーっと一体となっているからもっと楽しいでしょうね。

自分としては少しでも一体感が高まるように、バイクからのフィードバックを受けながら自分の乗り方を変えてみています。

もちろん上級者のアドバイスもちゃんと聞きますよ。

聞いてもわからないときには、後ろに乗せてもらいます。

その方がずっと音や感覚を味わえるからです。


散歩の練習はまずは基本の形。

そしてできている人を見る、マネする。

あとは「犬との散歩は一体感を持つことだ」という気持ちを忘れないことです。

それが何であるかは体感するまではわからないのですが、少しでも体感するとその時間を増やしていきたいと思います。

そしてそれが絶好調になると、犬との山歩きは本当にすばらしいと気づくのです。

夏場は大変なお散歩ですが、させようと思わずに、いっしょにという気持ちで涼しい時間を探してください。

あと4日で立秋を迎えます。

秋はもうすぐそこかな。

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Posted in 犬のこと

<クラス>お預かりクラスに子犬ちゃんと老犬くん

訪問レッスンと並行しながら、少しずつ七山でのお預かりクラスも増えていきます。

夏場は犬を連れていけるところもなかなかなく、犬ちゃんたちは七山でお泊り、飼い主さんたちは避暑地でリフレッシュ、もしくは猛勉強のためにセミナーなどに出席されています。

お預かりの犬ちゃんが老犬だったり子犬だったりすると大変気配りが必要になります。

老犬や子犬は環境の変化に敏感です。

老犬の場合には突然具合が悪くなったり、ご家庭でも7歳以上になると突然死ということも不思議ではありません。

びっくりされるかもしれませんが、7歳というと人間では50歳くらいです。

犬は持病などを把握しているわけでもないし、心臓や脳の病気で急に亡くなることもあります。

最善の注意を払っていてもお預かりする方としてはドキドキなので、本当に信頼関係を結べた飼い主さんの犬しかお預かりできません。

そのためグッドボーイハートのお預かりクラスをご利用できるのは、グッドボーイハートの生徒さんでかつ一定の条件を満たした方ということになります。

七山は下界に比べるとずっと涼しいのですが、その分老犬はよく寝ます。

あまりにも熟睡しているので「死んでいるのではないか」と不安になり、しょっちゅう顔を見てしまいます。

七山で休みを満喫しようとしている犬ちゃんの邪魔をしたくないので、環境を整えたら後は犬ちゃんにお任せするというのがグッドボーイハートの姿勢です。

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七山では気温の変化は緩やかですが、一定の温度から変化しないエアコンの室内ではありませんから、その分体は鍛えられます。

こうしてブログを書いている私も、涼しいながらも汗をかきます。

福岡のマンションでは絶対にないことです。

気候に適応するからだが自律神経を発達させてくれます。


子犬ちゃんにはこうした環境がとても重要です。

子犬ちゃんはエアコンの部屋に閉じこもりきりにしないで、涼しい時間に屋外で過ごす時間を持ってもらいたいのです。

生後6ケ月くらいまでの思春期の気候に対する適応能力の発達は自律神経のバランス感覚を鍛えます。

このことがいずれストレスに強くなるベースになるので、社会化としてとても重要なことです。

子犬の社会化というと「たくさんの人に合わせる」「たくさんの刺激にさらす」「たくさんの犬に合わせる=ドッグラン」などと思っている方もいるようですが、社会化の本来の意味はこうしたものではありません。

環境に適応しながら環境に対して適切に反応する、結果社会的なコミュニケーションがとれるようになり、自分をうまく防御しながら社会を楽しむ術を身に着けるということです。

わかるようでわからないような。

一言では難しいですね。

子犬の社会化期には、庭で探索行動を楽しむなどの時間を作ってあげましょう。

草や土や虫は犬であれ人であれ、未熟なこどもが発達するのに欠かせない社会化のための素材なのです。

子犬ちゃんの七山のお庭探索を見ていると楽しくて仕方ありません。

同時に「子犬らしい行動が出ていてよかった」と安堵します。


福岡と七山の行き来、時間も労力もたくさん使うので「大変でしょう」と生徒さんたちからよく言われます。

確かに「大変」なのだけど、都会の犬たちがこの自然あふれる場と出会って成長するチャンスを得ていただくのがグッドボーイハートの使命です。

体力の続く限り行ったり来たりは続けます。

生徒さんたちにもいつもサポートしていただいて本当に感謝です。
みなさんの理解と協力がなければできないことばかりです。

頑張る気持ちは満載ですが自分もずいぶん走り続けてきた感じです。

人生のラストスパートということで、いっしょに学びたい方はお早目にご連絡ください。

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Posted in クラスのこと, 犬のこと

<日々のこと>今年もシソジュースをいただきました

毎年この季節になると何人かの生徒さんからいただくシソジュース。

シソジュースの魅力は味だけではなくこの透明なピンク色です。


このピンクの色はなんだろう、幸せになる女子の色ですね。

恋する女性が身に着けそうな服や持ち物の色、ピンク。

花が動物を引き付ける色ですから色の効果は抜群です。

私は安全だから近付いて大丈夫よ、私はあなたを落ち着かせますよというメッセージに聞こえます。


それからすると犬の毛の色って地味色ですね。

基本的には茶色、黒、白であとは混ざっているだけです。

犬の毛色の目的はカモフラージュ。

山里という環境に溶け込み見つからないようにするための色です。

明らかに寄って来てくださいという色ではないのに、なぜか横暴に近づく人間たち。

色のメッセージもっとわかってよといいたくなってしまいます。


色が近づきにくいと知っているのか他人に近付いてほしい飼い主は自分の犬に洋服を着せます。

それもかなり可愛く動物らしく見えない服になります。

フリルとか、赤とか、ピンクとかですね。

可愛いを楽しむのもいいけれど、本来のメッセージがなくなっちゃうので適度に落ち着く色の服を選んであげてください。


あなたの犬にたくさんの人間が近づかなくても、あなたの犬は愛される権利をもっているしそれを実行していますから大丈夫です。


シソジュースですが、草刈り作業の後にいただくと体力を回復できます。

糖分とクエン酸で体が活性化するのかな。

福岡と比較すると圧倒的に涼しい七山ですが、なぜかシソジュースも福岡で飲むより七山で飲む方がおいしいのです。

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Posted in 日々のこと, 犬のこと

<犬のこと>夏休みこども科学電話相談が始まりました

楽しみにしているラジオ番組「夏休みこども科学電話相談」が始まりました。

早速移動中に犬をテーマにした質問があり、思わずラジオのボリュームを上げました。

質問内容はこんなものでした。

夏休みの宿題でリコーダーの練習をしていると、飼っているシーズーがなくのだけど歌を歌っているのでしょうか。

先日「遠吠え」について書いたばかりだったので、先生がどのような答えをするのか楽しみに聞いていました。

質問に答えられた先生は旭山動物園にお勤めだった方でオオカミを例にあげながらの説明となりました。

そのシーズーはどのような口の形でないているのですか?という先生の質問に、相談者の小学生は口は閉じているような空いているようなと微妙な返事となりました。

遠吠えは独特の口の形と顔の上げ方をするので、行動の形からそれが遠吠えであることを確定されたかったのでしょう。

説明としては犬は大半がオオカミの血筋でできていてオオカミもよく仲間で遠吠えをすること。

そのシーズーもリコーダーの音がだれか犬の仲間が自分を呼んでいるのだと思い遠吠えをしているのだという風に説明されました。

思っているわけではないのでしょうが、小学生にはそのように説明することで理解されるでしょう。

遠吠えは思っていなくても出てしまう反応ですが、反応が出ること自体に注目したいということをこのブログでは提案しました。


そしてなんとその後に続く質問は「あくび」でした。

人があくびをしたら回りにいる人もつられてあくびをするのはなぜかという質問です。

この質問についてはまた別の先生がお答えになっていました。

あくびの仕組みについては科学的に十分に解明されていない、ただあくびをしたら回りの人があくびをするのは心の問題であると。

つまりあくびによって脳を開放させようとする行動が出たときに、それに共感するように回りの人もあくびをしてしまうのだということです。

小学校の低学年の生徒さんが質問したように記憶していますが、先生は「共感」ってわかりますか?と聞かれました。

小学生にはまだなじみのない言葉ですが、大人よりも子供の方がずっと共感性が高いのですから、言葉は知らなくともその行為は日常的に自分たちもやっていることだから理解はできます。

犬にもこのあくびの伝染という共感の作用があります。

そして遠吠えもひとつの共感行動にもなっているのです。

あくびのそれとは違いますが、同じような心が共感するという意味では同じ方向性です。


夏休みの間、このラジオ番組が楽しみです。

子どもたちの小さな疑問と鋭い視点と観察力、不思議に思う気持ち、どれも大切にしてほしいです。

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<犬のこと>犬がお腹を見せているのはあなたに心を許しているからではありません

犬と人の関係に行き違いが生じるのは、日々のコミュニケーションの行き違いが原因です。

小さな行き違いがなんども重なり、やがて大きな亀裂となって関係を悪化させていきます。

ところが人の方は一方的で犬に対しては常に上から目線なので、行違っていることにすら気づくこともできません。


行違うコミュニケーションのひとつがコレです。

犬がお腹を見せてくるから私に心を許しているんですという飼い主の言葉。

これはかなり大きく行違っており、すぐに修正をする必要があります。


犬がお腹を見せることが自分を信頼しているからだという飼い主側の言い分としてはこうでしょう。

動物がお腹を見せるという行為をするのは無防備なこと

私に対して無防備でいてくれる

だから私のことを信頼してくれるのだと


一見正しい解釈のように見えるのですが少し違います。

では人に置き換えてみてください。

犬が前脚を上げてお腹を見せるという行為は、人なら両手をあげて腹部を見せるという行為と同等です。

人がだれかに対して両手をあげるのは、どんな状況下でしょうか。

私は無防備です。だから私に何もしないでくださいという降参を意味する行為です。


犬も同じように腹部を見せるのは降参しているのだととらえる人もいます。

こちらはある程度正しいとも言えます。

コミュニケーションは点ではなく線になっています。

犬の場合もこれは同じなので「降参したと見せかけて」というのはありがちだからです。

真の降参、降伏でなくても、腹部を見せることで相手をいっしゅん収めたり遠ざけたりする効果を持ちます。


ところが、前者の飼い主のように「犬が腹部を見せているのは私を信頼しているから」と思っている人々には腹部を見せる行為で距離をとることはできません。

なぜならこの部類の人々は犬が腹部を見せるとすぐに犬のお腹を触ってしまうからです。

腹部をさすると犬が喜ぶという人もいます。

この場合の犬が腹を見せる行為というのは、先ほどの降参とは多少意味合いが違います。

犬が腹部をみせてさすってもらう刺激は、犬が子犬のころに母犬に陰部をなめられて排泄物を出すことを促されていた刺激と同等です。

腹部をさすってうっとりするのは大半は子犬もしくは脳が子犬化している犬たちですが、かれらは飼い主に腹部をさすられる行為を母犬がお腹(ほんらいなら陰部周辺)をなめる行為と同じだと感じます。

犬の脳が幼稚化していなければこの刺激にうっとりすることはないのですが、なかなか成長できない子犬もしくは成犬であっても、お母さん犬がお腹をなめていると受け取りそれを要求してきます。


人とのかかわりや人の接し方によって犬のコミュニケーションは変化しますので、そのうちに犬はお腹をなでることを飼い主に要求するようになり、永遠の子犬へと変化していきます。

子犬化している犬はかわいいのだからいいではないか、むしろ成長してほしくないというのが人の本音かもしれません。

その人にとってはそれでいいのかもしれませんが、成長できない犬の立場にたつとどうでしょうか。

あなたも永遠の赤ちゃんでいたいでしょうか。

一生人の手を借りて甘えることしかできず、少しのことで興奮したり緊張したり不安になったりして不安定な時間を過ごしたいでしょうか。

親だったら子供の成長が何よりも楽しく生きがいだと感じるのですから、犬の親としても気持ちを引き締めてほしいのです。

成長して発達すること。

これは動物としての権利と義務です。

ペットである犬にもこれが与えられますように。

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<犬のこと>犬がサイレンがなると遠吠えするのは何故なのか

お預かりクラスのときに七山で時報として流れる地域放送の音がなると遠吠えをする犬がいます。

つい先日も、福岡でお預かり中の犬ちゃんが散歩中で歩道を歩いているときに救急車が通行したので遠吠えをはじめてしまい、たくさんの通行者の中で注目を浴びてしまいました。

「うぉーん」というこの遠吠えを聞くとイヌはやっぱりオオカミなんだなとしみじみと思います。

サイレンなどの高い音で遠吠えをするのは、サイレンや放送の音が遠吠えの音程と似ているため共鳴してしまうからです。

共鳴するとは、特定の刺激に対して引き出された行動ということです。

遠吠えをしている犬が「サイレンがなったから自分も遠吠えしなくてはいけない」などと考えて行動しているわけではありません。

遠吠えという吠えは犬のDNAの中に入っており、必要であれば自動に引き出される仕組みになっています。

犬のコミュニケーションのすべてがこの引き出し式になっており、犬は教育を受けなくてもコミュニケーションを表現できるようになります。

教育は必要ないが、行動を引き出してくれる一定の刺激や相手がいないとコミュニケーションが起こらないのだということなのです。


遠吠えも同じように特定の刺激に対して反応する形で起こります。

特に犬がオオカミでいうところのアルファ=群れのリーダーではない場合は共鳴行動が多くなります。

オオカミの遠吠えで説明すると、はじめに遠吠えをするオオカミがいるわけでしてそのリーダーオオカミの遠吠えに続くように他のオオカミたちも遠吠えをします。

集団で遠吠えをする野生のオオカミの群れのコーラスは感動しますので一度ぜひ聞いてみてください。


ここまではかなり科学的に精査されて得られている情報です。

行動学の本やセミナーでもこのくらいのことは当たり前のこととして教えてくれます。

それで私の意見です。

ひとつの刺激に対する反応という学習のしくみは、似ている音には反応するけれど似ているけど少し違う音には反応しないという区別という学習も入ります。

この区別によってオオカミたちは自分の群れのオオカミの声には共鳴するけれど、他のオオカミの声には反応を示さないのだと考えています。

あくまで考えの範囲内ですがそうでないと自分の身が危険だからです。

オオカミを捕獲したいと考える人の中には、他のオオカミを連れてきて遠吠えさせてその遠吠えに反応するオオカミによって居場所をつきとめるかもしれません。

オオカミがそんなに愚劣とは思えず、こうしたシステムは洗練されていると私は考えています。


ではなぜ犬が必要のない遠吠えを毎日繰り返すのかということですが、自分の中でもまだ仮説の部分ですが使われていないコミュニケーションには錆がくるというのがひとつの考え方です。

犬という群れをはずれて単独で人と暮らすのようになった家庭犬たちが、長い間まともに使っていない遠吠えというコミュニケーションを適切に表現できない状態なのではないかということです。

もうひとつの仮説は、人と暮らす犬の中には本質的に孤独な犬もいるのではないかということです。

こう考えるのは、イヌとしてまだ犬の群れの中に生きている野犬や野良犬にはサイレンに反応して遠吠えをするような行動はありません。

ところがこうした野犬の子犬たちが家庭に入るとすぐに遠吠えをするようになります。

わりと幼少期からサイレンなどの音に反応する姿が見られます。

この姿を見ているときに、自分の帰るべき犬の群れを呼んでいるではないかと感じるのです。

家庭犬も深く結ばれた絆のグループの中に戻りたいという状態であるときに共鳴が起きやすいのではないかと。

犬はもうずいぶんと長い間、人という動物のそばで暮らしてきました。

最初は自分も犬としての群れをもちながら人とのかかわりを持っていたのですが、日本ではすでにほとんどの犬が人のグループの一員である家庭犬であることがなんと法律で義務付けられています。

人の作った法律なんか犬にとってはどうでもいいものですが、人社会に巻き込まれた犬ですからもはや逃れようもありません。

家庭犬として人と深い絆が結べるようになることを犬たちは望んでいるのでしょうが、人はますます犬のことを理解しなくなりつつあります。

犬は孤独になり遠吠えをしているのではないか、そう考えるときどんなに地道であっても犬を理解する機会を犬と暮らす人と持ち続けたいと願うのです。

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Posted in クラスのこと, 犬のこと

<犬のこと>正しいサインボードで犬たちを守ろう!

日本では住宅が密集している地域型多く、庭のすぐ前を小学生や通行人が通るという環境も普通です。

私の住んでいる福岡地区もまさにそうした環境です。

庭に犬が出ているときに小学生が近づいてきて手を突っ込んだり、柵の前にじっとしてみていたりすることもあります。

犬はテリトリーの安定さに敏感なので、自分の姿を見つけられたりじっと見られたりするのは苦手なのです。

庭が広ければ自分で距離をとったり隠れるという行為もできますが、福岡の住宅地の庭となるとそういうわけにもいきません。

だったら相手を遠ざけるしかありません。

その方法のひとつが「犬がいることを知らせるサインボード」です。

以前おすすめのアイテムの記事でもサインボードについて紹介しました。

最近生徒さん宅でわかりやすいサインボードを見たので撮影させていただきました。

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文章が英語なのでそれほど警告が厳しくもなく、でも絵面がすごいのでいかにも噛みつかれそうな感じがあってよいですね。

こんなサインボードがあれば犬のいる庭に近付くのは少し躊躇されるのではないでしょうか。

境界線をしいて距離を置くというのは自分の身を守ることでもあるし、相手に必要のない危害をくわえないということでもあります。

お互い様の社会だから、事前に教えておくというのが親切というものです。

来客や宅配が来てもたいして吠えない犬にとっても、テリトリーに他人が来るというのはドキドキするものです。

あえてサインボードで防御することなど簡単ですし、泥棒対策にもなります。

素敵なサインボード見つけたら教えてください。

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<犬のこと>犬のとびつきというジャブを受け続ける飼い主

犬の絶対に止めさせて欲しい行動のひとつ、それが「とびつき行動」です。

止めさせてほしい理由はいたってシンプルなのですが、とびつき行動は興奮行動だからです。

犬が勝手に上下に飛び上がる行動も興奮行動ですが、もっと質の悪いのは飼い主に前脚を当てるようにしながらする飛びつきです。

場合によってはそのまま犬が体重を飼い主にかけたまま立ち上がっていることもあるのですがこちらも容認できません。

不安定な行動を飼い主が維持するという依存のスタイルだからです。

いろいろある飛びつきの中でも今日お伝えしたいとびつき行動は「ジャンプしながら前脚を飼い主に当てる」というとびつきのパターンです。

ジャンプしては飼い主に前脚を少しかけ、再びジャンプしては前脚を少しかけます。

そしてぐるっと部屋の中を走りながら助走をつけて間合いをみながら三度飼い主にジャンプします。

トレーニングクラスではよく見かける光景なので動画を撮りたい衝動に駆られるのですが、あまりにも質の悪い行動なのでネットで公開するには気が引けてしまい動画は動作確認をしたらすぐに削除しています。

似たような行動はネットでもよく見られるので探してみてください。

もしくは「うちの犬が同じことをしている」のであれば、日常的に確認できますね。

このとびつき行動は犬が興奮しているときに行う行動です。

このとびつきのパターンの場合は、興奮行動であるだけでなく攻撃行動にもなっています。

ほとんどの飼い主がこの行動をこのように説明します。

「遊んでといってとびついてくる」

「かまってほしいといってとびついてくる」

「こっちを見てといってとびついてくる」

さらに

「私のことが大好きだといってとびついてくる」

最後のコメントになるとさすがに我が子に盲目になっている飼い主のコトバになりますからみなさん自重しましょう。


これらの飼い主の行動分析ですが、全くずれているわけではありません。

要するに犬は「要求」をしているわけです。

遊べ、構え、こっちを見る、もしくはあっちへ行けとかいうことを聞けといった感じです。

犬側の要求ですが、要求するだけならわんわんで十分ではないかと思うのです。

飼い主に対するとびつき行動をするとなると、軽く体をつつきながらの要求ということになります。

軽く飼い主をつついて「金よこせ」

軽く飼い主をつついて「おやつよこせ」

軽く飼い主をつついて「俺を膝の上に乗せろ」

軽く飼い主をつついて「散歩につれてけ」

何か思い当たることはないでしょうか。


小型犬の飛びつく行動をかわいいと思う飼い主が多くこの説明が難しかったので、こういうとわかりやすいかと思いお伝えします。

犬の飛びつき行動でジャブ受けてますけど…隙だらけですよと。

男性なら多少なりとも格闘技に興味を持たれたことがあるでしょう。

ジャブを受け続ける自分というのが軽く想像できるらしく結構納得してもらえます。

飼い主が受け続けるこのジャブですが、当然のことながらKOへの道を歩いていますので場合によっては噛みつきになります。

普段から犬のとびつきというジャブを受け続け、犬の方は毎日繰り返しジャブをうってタイミングを見計らっているわけですから、かみつき行動に転じるのは何も不思議なことではありません。

飼い主が女性の場合には、このジャブは要求から甘えに転じるジャブに切り替わります。

甘えの対象となる飼い主を遠ざけてしまうのは依存に陥っている犬にとっては不利益なことです。

飼い主を有効活用して要求を通し続けるためのとびつきというジャブを使い続けるでしょう。

その犬のとびつき行動、結果として犬は不安定な状態だというお知らせなのです。

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<犬のこと>吠えたり噛みついたり飛び跳ねたり騒がない犬になるためには

吠えたり、噛みついたり、飛び跳ねたり、騒がない犬にならないようにしたいと飼い主なら思います。

すでになっている場合には、そうならない犬にしたいと飼い主なら思うでしょう。

否定ばかりになりましたが、要は落ち着いた犬になるためにはどうすればいいのかということです。

犬の吠える、噛みつく、興奮する、騒ぐ、といった問題を解決するための方法がしつけだと思われています。

間違ってはいないのですが、誤解が生まれそうなのでもう一度整理させてください。

犬が吠えたり噛みついたり騒ぐようになったのはどうしてでしょうか。

犬の性格の問題にされたり、犬がバカだからといった理由で片付けられることはないでしょうか。

上の理由は二つとも間違っています。

犬が吠えたり噛みついたり騒ぐようになったのは、飼い主がそう育てたからです。

この育てるという過程が人の教育の中では「しつけ」といわれるのです。

そのためいつのころからか犬の教育は犬のしつけといわれるようになりました。

そして犬を教育する学校や犬の教育の方法を教えてくれるところを犬のしつけ教室と呼ぶようになったのです。

猫の場合には猫のしつけという言葉は聞かれません。

犬は人にとっては特別な存在である証です。

だからといって犬のことをあまりにも人のように考えるとドツボにはまります。

犬を落ち着かせようとして抱っこしてポンポンと叩いている飼い主さんの姿を見ると、あなたの抱っこしているその動物は犬という動物で人間の赤ちゃんじゃないのだという違いを伝えなければと思ってしまいます。

言葉としては「犬のしつけ」「犬のしつけ方教室」となったのですが、本当に人が犬について学ぶべきことは「犬がどのような動物かを知る」ということです。

犬のしつけはここから始まります。

犬がどのような習性や行動を持つ動物であるかをよく知ったうえで、犬が必要としていることを提供すること、そして犬が動物としてちゃんと成長して発達し生きる時間をある程度は満足できるようにサポートすることが飼い主としての役割です。

飼い主としての本来の楽しみは、犬という動物を知って喜んだり不思議に思ったりすること。

犬が犬として人のそばで共に生きる姿を見ることをうれしいと思うこと。

犬という種の異なる動物とコミュニケーションをとったり協力しあったりして共に人生を歩む友になるべくがんばる楽しみをもらうこと。

そんなことが犬の飼い主としての楽しみであると自分は思っています。

もちろん人の価値観は様々なのでそうでない方もたくさんいるでしょう。

それはそれで全く構いません。

ただスタート地点の、犬のしつけは犬を叱ったりほめたりすることではなく、犬を理解することだということだけは共通認識として持っていただいています。

それがグッドボーイハートの理念「犬を理解すること」でもあります。

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