グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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群馬県内の公園で犬が12名にかみついた事件について。犬はなぜ人に噛みつくのか?

ネットニュースを見てさすがに私も驚きました。

一般の方よりも圧倒的に聞いたり見たいする回数の多い仕事に携わっていますので「犬が人に噛みついた」くらいでは驚きません。

しかし、公園で12名に次々と噛みついたという記事を見たときには、どんな状況でどのような犬がどのような人に噛みついたのだろうかと、事の詳細を把握したい気持ちでいっぱいでした。

犬の噛みつき事故の事実確認。何が起こったのか。

その後ニュースで見た内容が間違っていなければ、以下のような状況であったということでした。

・群馬県内の公園で、小学生4人と40代の男女2人の合わせて6人が犬に噛まれた。

・上記の15分後、公園から300メートル離れたふたつめの公園で小学生5名と60代男性1人の6名が噛まれた。

・ケガの程度はいずれも軽症。

・噛んだ犬は地域の男性が飼う四国犬(体長1メートル30センチ、2歳、オス)

・犬は現場で県の動物愛護センター職員が捕獲。

・飼育時は外の犬舎に入れていたが、犬舎から逃走した。理由は不明。

※以上はヤフーのニュースに掲載されていた内容(2024年2月8日現在)

 

事実状況から推測する、かみつきの状態はどのようなものだったのか。

上記のニュースの内容や、他の動画ニュースの配信も確認しました。

目撃者の証言には、犬は人々に近づいてにおいをとっていたが一人の少女が走り出したのに追いかけるように噛みついていったという内容もありました。

別の証言では、男性が連れていた小型犬の頭に噛みついて振り回していたので飼い主の男性が足で犬を蹴って追い払おうとしていた、というものもありました。

病院の映像では足首を噛まれて怪我を負った男性の映像がありました。

人々の足や転んだ人の他の部分に対して、動くものに反応するように噛みついた状態であったのではないかと推測しています。

小型犬の状態については報道されておらずとても心配ですが、犬に対しては殺傷目的をもって噛みついたあとの振り回しが出たと推測します。

 

四国犬ってどんな犬?

ニュースの詳細が分かったときに犬が四国犬であったことを聞いて多少納得しました。

四国犬を身近に見たことのある方は少ないと思います。

ペット化した柴犬という日本犬がとても人気となり増えている中で、同じ日本犬種でありながら柴犬よりも一回り大きな四国犬が全く流行らないのにはそれなりの理由があります。

四国犬は猟犬として飼育されている場合がほとんどで、ペットショップではあまり見ることがありません。

四国犬はペット化されていないため特定の人にはなつくが他人にはなつきにくく、猟犬として育てれば飼い主の言うことに従う服従性を示すがきちんと飼育管理することでその良さが生きる犬です。

飼い主のコメントでは犬舎からは出られないようにしていたはずなのに…といことでしたが、実際には犬は犬舎から出たのですからどこかに老朽化した部分があったか、締め忘れた戸口があったのか、いずれにしても犬は犬舎から出たという管理ミスが悲劇を生みました。

犬は噛みつく動物なのか?

犬を愛して共に暮らす飼い主さんたちにすれば「犬がそんなにたくさんの人に無差別に噛みつくなど信じられない」と思われるかもしれません。

そもそも犬は噛みつく動物なのでしょうか?

答えは「はい」。

犬は噛みつくという行動のできる動物です。

どの動物にも生まれつき備えている行動は機能と結びついています。

犬が噛みつくという行動は、犬にとって何らかの機能を果たすために必要な行動です。

その機能とは、犬は人からエサをもらう以前は捕食性動物であり動物を噛み殺すことで食べものを得る動物でした。その習性は今も変わっていません。

また、犬や群れを外敵から守るために噛みつきを攻撃性の方法として使用します。

では、今回の四国犬の噛みつきはどのような理由の噛みつきだったのでしょうか。

状況から察するところ、動くものに反応するように噛みついたこと、噛みつきの傷は軽傷であったことから追い込むように噛みついたであろうことなどを考えると、捕食性行動を利用した猟犬の噛みつき行動のパターンのようです。

猟犬はあくまでコントロールできるリーダーとしての猟師とグループになってこそその役割が発揮されます。

同時にリーダー不在の状態で刺激だけが与えられると、衝動的に噛みつき制御できない状態に陥る危険性もあります。

全ての猟犬がそうだということではなく、未完成の状態であればあるほど刺激反応は危険なものです。

犬の行動を考えるときにはこのようにその機能性について考えるのですが、残念なことに考える必要のある多くの行動は「人と暮す犬の問題行動」として取り上げられたときの方が多いのです。

この事件を、ただ可哀そう、残念だと片づけるのではなく、犬という動物の行動を考える機会としていただければと思います。

大きな犬に噛まれたり追われたりして辛い思いをされた子供さんや成人の皆様の体と心の一日も早い快復を心よりお祈り申し上げます。

Posted in 犬のこと

<お知らせ>ビッグウッド商品の価格改正のお知らせ

ドッグフード、サプリメントメーカーのビッグウッド商品の価格改定のお知らせがビッグウッド株式会社より届きましたのでお知らせいたします。

以下の通り転載

誠に恐縮ですが、ビッグウッド製品の商品価格の変更をご報告いたします。

昨年にも一度価格変更を予定している旨をご案内しておりますが、原料価格の高騰が続き資材・光熱費・人件費が上がり続けております。

クローガーハーブなどの海外の原料については、納入価格が仕入れのたび外貨に関係なく値上がりしている状況は変わりなく、

国内の仕入れメーカーさんからも複数回の値上げがあり、これまでできるだけお客様にご負担をおかけしないよう内部吸収にて努力して参りましたが現在の価格を維持することが非常に困難な状況となって参りました。原料の仕入れ先や原料の見直し等を何度も繰り返し検討してきましたが、弊社のこだわりと品質維持の観点から変更が困難な面も多く、これ以上は内部吸収や企業努力では賄いきれず価格改定は避けられない状況となりました。

つきましては2023年3月15日(金)ご注文分から全商品約20%値上げさせていただきます。

お客様には大変心苦しいお願いとなりご迷惑をおかけ致しますが、何卒ご容赦のほどお願い申し上げます。

以上のとおりです。

新商品の価格表はまだ到着しておりません。また送料も上がるとのお知らせをいただいています。

現在価格でのお渡しは2023年3月10日までに注文が可能な分とさせていただきます。

まとめての購入をご希望の方は早目にご連絡下さい。

ご注文いただいた商品は2月末から3月はじめにかけて注文いたします。

よろしくお願いいたします。

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犬語セミナー「犬の服従性行動・社会的活動について」を開催しました。

年に数回開催している犬語セミナー。犬についてみんなで学ぼう!という少人数制のセミナーです。

最近は参加者のレベルがどんどんアップしているため、今回の犬語セミナーでは犬の行動学的な学問の要素をちょっと取り入れました。

生徒さんからいただいた二つのお題「犬の服従性行動について」「犬の社会的活動について」です。

ひとつめのお題「犬の服従性行動について」でほとんどの時間を費やし、また受講生のみなさんもいっぱいいっぱいになってきたため、「犬の社会的行動について」は入口部分だけをお知らせして終了しました。

犬の習性やしくみを知ると、普段はただ愛らしいと思っている犬との暮らしがもっと楽しいものになるはずです。

犬について学ぶなら、トレッキングのようにワクワクしながら進んでいく気持ちと体感がとても大切だと思います。

「結局なに?」を知りたくて山の頂上までヘリコプターで行ったとしてもなんの感動を得られません。

歩いていく過程が楽しいのですからもったいないです。

それに、求めていた場所に来て見える風景もきっと人それぞれだし、誰と歩くかでも体感は全く違います。

不思議なことに犬と歩くことは今までと違った特別な時間になるはずです。

今まで見えなかったものが見えるようになる、そんな犬語セミナーになるように次回のセミナーまで考えを進めます。

次回の犬語セミナーは3月の第4日曜日のトレッキング後を予定しています。

 

補講セミナーのお知らせ

今回の犬語セミナー「犬の服従性行動・社会的活動について」補講クラスを開催します。

2月25日 日曜日 12時頃から2時間程度 予約制

参加費 おひとり2500円

今回参加できなかった生徒さんから動画でもよいのでということで事前に依頼がありましたので企画しました。

セミナーの動画を見ていただきながら補足説明を加えていきます。

 

グッドボーイハートの生徒さんたちは熱意があり教師としての私を鍛えて下さいます。

いつもありがとうございます。

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能登半島地震で活動する災害救助犬という使役犬について

能登半島地震でがれきの下かた救出された犬たちの写真や映像を見てほっとし、犬の生命力はやはりかなり高いのだなと再認識しています。

地震からかなり時間がたってしまったため、生存の確立はどんどん下がっているのでしょうが、おひとりでも多くの行方不明者の方が見つかるようにと祈っています。

地震直後はがれきの下に埋もれてしまい助けを求めている人をできるだけ早く救出する作業が危険と隣り合わせで行われていました。

余震が続き痛んだ建物や家屋が崩れ落ちる危険性の高い状況でのレスキューには経験や知識、能力を備えた特別なレスキュー隊員が活動をされていました。

そのレスキュー隊の中に、災害救助犬という災害時に救助の手伝いをする使役犬(しえきけん)もいました。

私はテレビニュースなどを見る時間があまりないのですが、友人が一枚の写真を送ってくれました。

写真はハンドラー様よりご提供いただきました(無断転載厳禁)



写真を送ってくれたのは、盲導犬訓練士時代の友人です。

一昨年、グッドボーイハートに盲導犬についてのセミナーの講師として来てくれたこともあります。セミナーを受講された生徒さんもたくさんいらっしゃいましたね。

この写真でレスキュー活動をしている災害救助犬は、実はその友人が盲導犬として育成していた中でキャリアチェンジ犬となって災害救助犬団体に移動になった犬だということでした。

キャリアチェンジというのは、盲導犬として繁殖育成をしてきた犬が、盲導犬としては適性がないため他の役割にチェンジするという仕組みです。

キャリアチェンジ犬の中には災害救助犬や補助犬になる犬もいますが、そのほとんどは家庭犬としてキャリアチェンジを果たしています。

盲導犬から災害救助犬へのキャリアチェンジというのは、決して多いものではありません。

災害救助犬の活動を見て、すごいなと思われる方も多いでしょう。

こうした使役の作業はすべての犬ができるわけではありません。

一定の資質を備えている犬に適切な飼育と訓練が重なってこうした活動が実現されるのです。

どの使役犬も危険でないことはありませんが、災害の現場となると使役の中でも緊張感の高い環境です。

ハンドラーと犬との協力関係がなければ、お互いに安全に作業することができません。

緊張感の高い作業ですし、達成したときには人だけでなく犬の方にも充実した時が生れるでしょう。

犬の高い社会性のなせる業なので、他の動物ではなかなかありえない関係性です。

ですが使役犬=作業犬は人に使われてる犬なので可哀そうという気持ちを持たれる方もきっといらっしゃると思います。

いつも暖かく安全な場所で人の膝に抱っこされて一日を終え「今日も楽しかったね」と暮している犬がいいのか、危険な作業に人と共に出かけて行って辛くて危ない時間を過ごす犬がいいのか、に答えはありません。

また、前述したとおり使役犬には適性というものがあり、繁殖の知識や情報がたくさんあっても生まれた犬がすべて適性があるということにはならず、現実は厳しいのです。

みなさんと暮している家庭犬は、家庭犬という目的に応じて繁殖された犬と、野良犬として人とは暮らしていなかった犬を保護された犬のどちらかでしょう。

どちらにしても、与えられた役割は家庭犬です。

家庭犬といっても役割は幅広く、どのような役割を準備しているかは飼い主次第となります。

使役犬が優秀で家庭犬が劣っているということは決してありませんので誤解のないようにお願いします。

 

※なお、掲載写真は犬の提供を受けたハンドラー様が繁殖と育成を担当してきた友人に送られてきたというもので、当ブログへの掲載の許可は頂きましたが転載許可はいただいていませんのでご了承下さい。

 

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今月の犬語セミナーで皆さんと学び題材として考えていること

先日のセミナー開催の告知で「質問があれば…」と書いてしまったため、早速セミナーで取り上げてほしい「質問」をいただきました。

グッドボーイハート生ならではの内容の濃い質問で思ったとおりではありましたが、説明するとなると私が理解している範囲を越してしまうため現在自分の頭の中で質問と答えを繰り返している最中です。

それで、参加される皆さんにも事前に考えてきていただくことできっと盛り上がると思い、本日簡単にではありますが題材を紹介します。

ご質問をいただいた中で今回のセミナーで取り上げようと思っているのは、以下のふたつです。

一つ目は「犬の活動について」

犬の活動というと日常生活で欠かせない活動は散歩です。

散歩はどのくらい言ったらいいですか?という質問をレッスン時にもよく受けますので散歩が犬にとって大切な活動であるということを一定数の飼い主は理解をしているようです。

ただ、活動といっても散歩だけではありません。

人にも様々な活動があるように犬と散歩以外の過ごし方を生活の中に取り入れていらっしゃる方も多いでしょう。

例えば、当スクールで開催しているトレッキングクラスなどは散歩とはまた別の活動です。

こうした活動をどのように準備すればいいのか、飼い主としては悩むことが多いと思います。この「犬の活動」について多いに盛り上がりたいと思います。

二つ目は「犬の服従性行動について」です。

犬の服従性行動の様々なシグナルについては動画を見る犬語セミナーの中でも多少はご覧になったことがあるでしょう。

どのような行動が服従行動が分からない方のために、服従行動のパターンについてもご説明したいと思います。ただ動画をそろえきれないので、ある程度説明しながらということになりますのでそこはご了承下さい。

この服従性行動ですが状況に応じて使い分けるように表現されています。その内容についての質問をいただいたので服従性行動について詳しく分析しようということを二つ目とさせていただきます。

セミナーが2時間が終わるのか不安ですが、どんなことでも一度では理解できません。

今回は初回の行動学セミナーということで皆さんと楽しみながら進めて行きます。

犬語セミナーは1月28日日曜日の12時~14時です。

人数は14名までとさせていただきます。(残席6)


 

 

 

Posted in 犬語セミナー

自然の中で長く過ごすと、知覚が鋭敏になること。

年末年始と唐津市のオポハウススクールで過ごす時間が長くなりました。

山の暮らしから都会の暮らしへと移ったときにいつも感じることがあります。

 

山での生活で味覚の変化を感じる

久しぶりに福岡に戻ってほっと一息で癒されるのはずのコーヒーが本当に不味い。

これは、福岡と七山(唐津市内の山)の二拠点生活の中で、山の滞在時間が長くなると毎度起きることです。

実は、ダンナくん(私の主人の愛称)もこうした話をしていないのに同じような経験をしていました。

「福岡に帰って紅茶を飲んだら不味いんよ…。

それで、開封した紅茶がダメだったんだと思って新しいのを開けて飲んだんよ…。

それでもやっぱり不味いんよ…。

で、水や!って気づいたんよ。」

という事ことがありました。

ただ、水が違うだけで美味しいか不味いかが分かれるなら水だけの問題なのですが、これがそれだけでもないのです。

水の違いだけでないのです。自分の舌が違いのわかる舌=味覚になっているのです。

博多で食べておいしいと思えるものが、七山では不味いと感じてしまうのです。

例えば、博多では食べられるインスタント食品が山では美味しいと感じられません。

山にいるときにはどんどん食事がシンプルになっていきます。

普段からごはんとお味噌汁とお豆腐で、と言ってるのもまんざら楽したいだけではないようです。

 

他の知覚よりもわかりやすい味覚の変化

山暮らしで変わっていく知覚についてですが、感覚的に一番はっきりと表れるのは「味覚」です。

接触行動は大脳の辺縁系が関与する原始的行動なので、最初に変化するのが味覚なのかもしれません。

もしくは、私たち人間が味覚以外の知覚が動物に比べて能力がなさすぎるという理由もあるのかもしませんが、いずれにしても味覚の変化は七山滞在時でもはっきりとわかります。

人工的な味付けのものを美味しいと感じられなくなり、味覚のごまかしがきかなくなってきます。それで、どんどんシンプルなものを食べたくなります。

個人的にはもともとその傾向が強いのですが、さらに加速していきます。

実際に変化しているのは味覚だけでなく、他の知覚も鋭敏になっている気がします。

 

嗅覚や視覚、触覚も鋭敏化する

空気がきれいな山の中ではにおいに敏感になります。

都市空間だったらつねにガスや食べ物や人工的な芳香剤のにおいがするため、臭いに鈍感にならなければ生きづらくなります。

ですが、山は土や草のにおいばかりですし空気の流れで常ににおいが流れていきます。

こんな透き通ったにおいの空間では、少しににおいにも敏感にならざるを得ません。

視覚も変化していきます。

常に視覚を遮られる状態で遠くが見えない都市空間と違い、遠くに動いているものもすぐに気づけるようになります。

さらに、ライトにさらされて鈍化してしまった視覚も、太陽の光や影に敏感になります。

肌の触覚にも変化があります。

ポリエステルなどの化学繊維に対して敏感に反応するようになります。拒絶感が強くなるのです。

鈍感な人間でもこれほど知覚に変化があるのですから、犬だったらもっと変化するはずです。

知覚が鋭敏化するというよりは、本来の状態に戻っているような気がします。

 

犬の知覚センサーが正常化するとどうなる

自然環境に暮らし始めると知覚が変化するということが犬に起きると、犬はどう感じるようになるでしょうか。

ジャンクなドライフードを美味しいと思わなくなるか。

洗剤のにおいに違和感を感じるようになるとか。

犬に尋ねてみないとなんとも言えません。

しかし冷静に考えてみるば、知覚の正常化は脳の正常化です。

正常になる、機能性が高まるというのに悪いということはないはずです。

犬の鋭敏な感覚は都市空間では時として邪魔になることがあるかもしれませんが、それが犬という動物だということを知って受け入れるということの方が重要性が高いのです。

要するに、犬がまともになる空間にできるだけ一緒に出かけましょうねということです。

寒い冬の季節ですが、山の空気は夏よりもずっと透明です。

ぜひこの季節も犬と山にお出かけ下さい。


 

Posted in 犬のこと, 自然のこと

2024年1月のグループクラス&セミナー開催のお知らせ

今月のグループトレッキングクラス&セミナーは以下の日程で開催します。

・グループトレッキングクラス

2024年1月28日 日曜日

10時集合~11時30分くらいまで

事前申込が必要です。

 

・犬語セミナー

2024年1月28日

12時~14時

おひとり 2500円

犬語セミナーは3名以上で開催します。

最近は上級者の方が増えてきましたので内容も少しバージョンアップさせて「行動学」の説明部分を増やしていきます。

参加される方で、気になる書籍や取り上げてほしい犬の行動について事前にお問い合わせいただければセミナーの中に盛り込みます。

ワクワクする時間を今年もみなさんと過ごたいと思います。

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旅客機の客室にペットを持ち込むかどうかの議論について

元旦から震災や人災など辛いニュースが続きます。

能登半島地震と飛行機の追突事故でお亡くなりになられた方にご冥福を申し上げます。

また同地震で被災されていらっしゃる方々に平穏が日々が早く戻ってくるようにお祈り申し上げます。

そして、飛行機の追突事故では乗っていたペット2頭が亡くなったとのことです。

ちょうど夕方のニュースだったことと地震の直後だったこともあり珍しくテレビがついていJAL機の事故のことを映像を通して知りました。

燃えていてなかなか消えない飛行機をみながら「犬や猫などペットが乗っていたのではないか…」と気がかりだったのですが、残念ながら現実のこととなりました。

大破した日本航空旅客機に同乗していたペットの救助ができなかったことに対して様々な意見が出ていることをネットで読んでいます。

現在ではみながそれぞれに自分なりに「こうであってほしい」という気持ちを述べているので、どれも間違いではなく今のところ正解はありません。

ですから、自分としてはこう考えるなぜならというところをお話したいと思います。

 

輸送が動物(犬)に与える影響について

動物=犬の輸送はどのような状態でも犬にストレスを与えます。

犬が今まで生活してきた中にない状況に置かれるのだから当たり前のことです。

移動中に子供がすぐに寝てしまうように、多くの犬は移動の最中に寝てしまいます。

これはストレスを最大限に回避する防衛行動です。

私事ですが私も動物なみに輸送されるのは苦手らしく、飛行機に乗るとすぐに寝てしまいます。ポーンという音と同時に目を開けると「お目覚めですか?」のシールが貼ってあることがほとんどです。

車の窓から顔を出している犬もいるじゃないかという意見もあるでしょう。

ところがあれ自体も風を受けたりにおいを嗅いだりする感覚を継続することで、脳の混乱を防ぐひとつの防御的作業になっているのです。

 

輸送の乗り物が犬に与える影響について

犬を輸送する方法として、車、飛行機、船、汽車、バスといったものがありますが、輸送する乗り物によっては犬への負担も異なります。

負担が生じる度合いについては、乗り物の速度、揺れ、気圧、臭いといったことでしょう。あとは乗っている時間の長さです。

同じ距離を移動するのに旅客機を使用したいメリットは短時間であることです。

福岡⇒東京が1時間半で行けるものを、車なら休憩しながらでも1日近くかかってしまいます。

ところが、飛行機は気圧の変化が激しく、揺れなど想定のできない衝撃もあるため短頭種、つまり鼻ぺちゃのフレンチブルドッグやボストンテリア、ペキニーズなどの犬種は利用を断れれることもあります。

それだけ飛行機は犬にとって負担の大きな乗り物です。

船なら揺れくらいで済みそうですが、船はずっと海のにおいを嗅ぎ続けることになります。

そもそも海には入らない犬という動物が海のにおいを嗅ぎ続けて安心するという仕組みはありません。

新幹線なら自動車やバスよりも早く移動できますが、やはり時速200キロが動物の体や精神に与える影響がゼロとは言いかねます。犬としては防衛本能的に「寝る」選択肢で乗り越えるしかありません。

バスや自動車は移動に時間がかかりますが、その分日常の延長に近い環境を整えやすいことと休憩時間をいれることも可能です。

 

犬を輸送するならこの方法がベスト

といろいろと理由のある中で輸送のベストな選択肢について、今のところの考えは以下のとおりです。

1、国内輸送であれば車で同伴させる。

国内であればかなり離れている距離でも車での移動が可能です。

前述したとおり、車であれば気圧や揺れなどの身体的負担を飼い主側がコントロールすることも可能です。

移動時間を調整して途中休憩を多くいれることもできます。

排泄させたり、散歩させたりして体の状態を整えることもできます。

また車の中は犬にとってはひとつの室内空間です。

室内飼育の犬であればリビングがそのまま移動しているような空間なのです。

飼い主が車でもお茶をしたり食べ物を食べたり、話しかけたりできるのですから、リビングそのものです。

車で一日移動するとなると犬に相当の負担がかかるという気持ちにもなりますが、時間が十分に取れるのなら絶対に車での移動がおすすめです。

2 車で移動できない場所への移動ならどうする?

車で移動できない場所への移動ということは国外への輸送ということになります。

犬を国外に輸送するケースは引っ越しか、子犬を引き受けるときです。

成犬の輸送と子犬の輸送、どちらがストレスになるかというと、実は成犬の方がストレスになります。

脳の小さな動物の輸送の場合には、脳がシャットアウトしてしまうため、覚えていない状態になるのです。

よほどの人でない限り赤ちゃんのときに輸送された経験がトラウマになることはありません。

海外移住などのために成犬を飛行機で輸送されることを相談されたことがありますが、これはもう「止むをえない」輸送ということで腹を決めるしかありません。

実際に相談された生徒さんも、空輸が犬に与える影響について考えた上で一時は親戚に譲ろうかという案も出ていました。

ですが、最後の最後になって「やはり犬を手放すことはできない。」という考えになり日本からアメリカに引っ越しの際に犬を空輸されました。犬は無事に移動されて元気に海の向こうの国で過ごしていました。

海外への引っ越しのケースは本当に稀だとは思いますが、移住で帰国の予定がないのであれば連れていくというのもありだと思います。

ただ旅行のために寂しいからと犬を飛行機に乗せてあちこちに連れていくのは、動物の負担の強すぎることです。

海外旅行に行きたいなら犬は誰かに預けておくことです。

 

犬の預かりを始めた理由

実は私も犬を飼っているときに犬を預ける場所がなく困っていました。

出かける用事は勉強会だけだったのですが、東京や海外のセミナーに出席するためには数日間犬を預ける必要があります。

スタッフに自宅に泊まりに来てもらったり、知人のドッグトレーナーに個人的に預けてこともあります。

ですが一般的なペットホテルに預けることはできませんでした。

その際に犬が安全な管理された室内でちゃんとエサを与えられて安全に管理されていたとしても、やはり心ある形で接してくれる人がいる場所がいいと思ったのです。

こうしたことが理由で、愛犬オポが亡くなったあとに預かりをすることになったのです。

預かりをしている最中は自分の犬と同じように普段から閉じこもりがちな犬たちに屋外で遊ぶ時間をたくさんつくり、他の犬たちと交流されたり、自然の空気を一杯吸って過ごしてほしいと屋外活動を大切にしています。

ですが、普段から閉じこもりがちでかつ室内で自由奔放に過ごしている犬たちは、自然空間の広い土の上では、多少活動が激しくなりケガをしたりお腹の具合の悪くなることもあります。

預かり回数や日数が多く環境に馴れている犬の方は安心できるのですが、活動欲求がたまった状態になるといろんな意味で爆発しやすくトラブルも起こりやすくなります。

それが怖いからといってクレートに入れたままとかつないだままにすることもできません。

これは子どもでも同じだとは思いますが、全くケガをさせたくないならスポーツや屋外での活動をさせずに室内でゲームをさせている方が安心です。

体は使ってこそ使い方を覚えるのですが、使わなければ使えない体になってしまいます。

私も人生で3回の骨折を経験、そのうちの2回は子どもの時に遊んでいたときでした。多動な子供だったようでおかげ様で今は転んでもあまりケガをしなくなりました。

犬がケガをするのも困るという気持ちで冷や冷やしながら預かりを続けていますが、犬が走るのを全く止めたりする気持ちはありません。

自分の犬だったらと思って遊ばせています。正直に言うと人の犬だと割り切るのだったら安全な場所に閉じ込めておきたいですが、犬の気持ちになるとそうもできません。

ということで、旅客機の機内に犬を持ち込むか持ち込まないかという議論はあまりにも小さすぎるのではないかというのが結論です。

犬たちのためにできること、これからもそれぞれの思いで考えていただき、実践するのは自分自身ですからあまりにも人の意見を批判しすぎることのないようにしたいですが、どうやらSNSというのはそういう場所のようですね。


 

 

 

Posted in 犬のこと

明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。

旧年中は大変お世話になりました。

今年も、皆さまと犬たちにとって素晴らしき日々となりますようにお祈り申し上げます。

 

グッドボーイハートではお正月も犬たちと山の中で自然を満喫しています。

今年も初心を忘れずに学び続けます。

年末はペシャワールの会の中村哲先生のドキュメンタリー映画を再度見して、心が洗われました。

「ノーディスカッション、ジャスト プラクティス」。

考えているだけでは何も変わりません。

実行あるのみですが暴走しないように、ずっと草を食べ続けているアールゼットを先生に行動を続けます。

Posted in 未分類

豪雨で被災~山羊との暮らしまで、今年もたくさん学びました。

頭の中でブログを更新し続けながら、令和5年の最終日を迎えることになりました。

今年もたくさんの新しい出会いと長いご縁に恵まれながら、充実した日々を送ることができました。

この一年を振り返って思い出されることはたくさんありますが、一番を上げるとすればやはり7月の豪雨により被災してから始まった日々のことです。

オポハウスに閉じ込められてから脱出するまでの短い被災体験から始まり、崩れた土砂撤去に明け暮れた毎日が続きました。

土砂や大きな石の撤去作業には生徒さんや見ず知らずのボランティアの皆さんがお手伝いに来て下さったことで心を支えていただきました。

遠方から物資やお見舞い金の支援をして下さった方もいらして、何がなんでもがんばるのだという気持ちにさせていただきました。

災害があると自然は怖いと自然を遠ざける考え方もありますが、私たちはこの山奥のオポハウスを手放すという選択肢はありませんでした。

自然は何も悪いことはしていない、自然を利用して生きているのはこちらの方なのです。

土砂崩れのあとも犬たちはいつもと変わらない状態で遊んでいました。

人間は自然に対して多少横暴なところがあるのですから謙虚になれと告げられる出来事はときどき起きます。

それにしても、これまでの人生の中でも忘れることのできない出来事でした。

そして、災害の直後に春に生まれて引き受けを予定していた子山羊のアールとゼットがオポハウスにやってきました。

生後3ケ月の子山羊たちのお世話に戸惑いつつも、人生で初めての自分で飼うヤギの存在にワクワク感がありました。

これといった「賢いヤギの育て方」的な指示書も見つからなかったので、ヤギの習性を探しつつある程度自由にある程度は管理してヤギと向き合いました。

ヤギを迎えて6ケ月経ちましたが、思った以上に衝撃の多い学びの日々となりました。

ローレンツ先生は犬と猫を特別に家畜化した動物だと言われています。

人と暮す犬と猫以外を身近に知らない私にとっては、ヤギという家畜化された動物が思った以上に動物であり、そしてかつこれほどまでに人に恐怖を抱かないのだということに驚く日々でした。

それはヤギの育った環境や現在の飼育の状態によっても異なるとは思います。

囲われた柵の中にいる動物は逃げることができないため防衛一筋となり、柵越しの攻撃性を高めていきます。

オポハウスのヤギのアール&ゼットはほとんどフリーで活動していますので、いつでも逃走可能な選択肢が攻撃性を下げているという要因はあります。

それにしても、犬がこれほどまでに人を恐れ人と対立するというのに対して、ヤギの人に対する無関心さや攻撃性の低さに家畜化とは何かということを深く考える機会を得ました。

ヤギの小屋が裏山とオポハウスの間に位置していることもあり、今年はイノシシが全くオポハウスによりつきません。

野生動物を近づけることになるのではと恐れていたのですが、ヤギの作ったテリトリーはむしろ野生動物に対する境界線として役立っています。

学びはどんなときでもいつでも途中です。

これですべてをわかり切ったつもりになると必ず裏切られることになります。

犬について学ぶ過程でこの経験はなんどもしてきました。

なのでどんなことでも知っていると思い込むのを止めて、ではないかなと思う程度にする習慣が身に付きました。

犬のこと、ヤギのこと、自然のこと、自分のことも、知らないことはまだまだあるぞと警戒しながら、知ること気づくことの喜びをまだ持っていることがうれしいです。

今日もまた、冬風の強いこの山の中で犬たちの行動を見ながら感じたり思ったり考えたりしています。

学びの機会をくださり、共に学んで下さるグッドボーイハートの仲間に心から感謝してこの一年を終えたいと思います。

今年一年ありがとうございました。

いま皆さまの足元にいる素敵な犬たちと良いお年をお迎えください。

また、今年旅立っていった犬たちにオポとの対面を楽しんでほしいと伝えて下さい。

Posted in 日々のこと