スマートフォンは私に関心のあることをすぐに教えてくれます。
今日は「アメリカでオオスズメバチが絶滅に…」というネットニュースが流れてきてビックリしてすぐに記事を読みました。
最初に驚いた理由は、オオスズメバチが脅威になる昆虫であるとしても絶滅はあまりにもひどいではないかと思ったのです。
絶滅といえば、ニホンオオカミ絶滅の歴史を思い出し胸が痛くなるのです。
ニホンオオカミが森の中で生存していた時代には、最も力の強い動物であったことは明らかです。
そのニホンオオカミは自然消滅したのではなく、人の手によって絶滅させられてしまったのですから恐ろしい歴史です。※一部にはニホンオオカミ生存説もあり。
ところが、記事を読んでもっと驚いたことがありました。
なんとその記事には「外来種であるオオスズメバチが…」と書いてあったのです。
外来種か、アメリカ大陸にはオオスズメバチはいないのです。
オオスズメバチは日本古来の種であることは知っていましたが、アメリカにはいないということを知りませんでした。
しかも外来種であるオオスズメバチがアメリカに入ったのは2011年ということでつい最近のことです。
オオスズメバチによってアメリカのワシントン州では養蜂業に大きな痛手があったとのことです。
外来種が自然界で突然広がることはどの種にとっても脅威となりますからそれは大変なことだったでしょう。
その外来種であるオオスズメバチを国をあげて絶滅に追い込んだということでした。
どの種もアメリカ大陸は日本よりも強い生物が存在していますので、きっとオオスズメバチよりも大きな種がいるのだろうと調べてみました。
しかし、どうやら蜂の種のなかで最強のものはオオスズメバチであり、オオスズメバチは日本などのアジアにしか存在しないことがわかりました。
しかもオオスズメバチは日本原産です。
世界最強のオオスズメバチが自分の生活圏の中を飛び回っているのをいつも見ていたことになるのです。
恐ろしいというか素晴らしいというか、感動してしまいました。
そのオオスズメバチをやっつけるオニヤンマという最強トンボもいるのですから、昆虫界の強い戦いをいつも身近に見られるわけです。
危険生物であっても人の手による絶滅は望みませんが、外来種の急激な繁殖には人の手が必要だと思っています。
オオスズメバチも絶滅を望みませんが、うちのニホンミツバチに手を出したら全力で戦います。
戦うといえば、戦い続けていた笹林にやっと打ち勝ちました。
坂の上にある桜の樹々をレスキューしながら最後まで到達しました。
お手伝いいただいた皆様、本当にありがとうございました。
運動場の整備はこれからです。
戦いはまだまだ続きますが、体力と気力をつけて年末年始は引き続き環境整備に勤しみます。
グッドボーイハートにはクリスマスも年末も正月もありません。
犬や生物たちとの変わらぬ日々があるだけです。
Author Archives: miyatake
「アメリカでオオスズメバチ絶滅に成功」のニュースにうなったこと。
オポディトレッキング&オポの会を開催しました。
ギリギリの晴れで迎えたオポディはついてました。
毎年最後のトレッキングにあわせて開催しています。
年末の忙しい時期に時間を作って参加して下さった皆様ありがとうございました。
どのコも凛々しく、スマートに、そして楽しく山歩きをしました。
一緒に学んで一緒に歩ける仲間がいることに感謝いたします。
午後からはオポの会。
思い出を語り、夢を語る会です。
今年もたくさんいろんなことがありました。
楽しいこと辛いこともみな思い出にして、夢をいっぱい語りました。
みなさんからの差し入れのケーキやクッキーなどのオヤツで盛り上がりました。
オポクッキー缶のお土産を作っていただきました。
今年もいっぱいありがとうございました。
ここからはお知らせです。
グッドボーイハートにもたくさんの夢があります。
そのいくつかを発表します。
一つ目の夢。
本を出版することになりました。
ブログ記事の中からピックアップしてリライトしています。
現在進行中で、原稿執筆の作業に毎晩追われています。
来年の秋頃出版予定ですのでそれまで猛進いたします。
ぜひ手に取っていただきたいと思います。
二つ目の夢。
来年2月のはじめに犬を迎えることになりました。
成犬でのお迎えとなります。
色々とお尋ねになりたいことがあると思いますが、皆さまにお会いしたときに詳しくお話したします。
グッドボーイハートを立ち上がたのも、オポを迎えたのも、山暮らしをしたのも、ふわっとした感じで始まったのですが、今回もこのような形となりました。
気負わず新しい家族を迎えたいと思います。
つきましては以下の期間はお預かりクラスを休止させていただきます。
令和7年1月31日から2月13日夕方まで。
大変ご迷惑をおかけしますが、ご理解の程宜しくお願いいたします。
他にもたくさんの夢を語りました。
新しい運動場の作成と整備。
オポカフェのオープン。
土砂撤去とテラスの作り替え。
追加の紫陽花も植えたいし、畑も作りたいです。
夢はかなってもかなわなくても楽しいものですが、実現に向けて一歩ずつ進みます。
年末年始はプライベートトレッキングが続きます。
今年の最後の日まで、犬と過ごす時間を楽しみましょう。

2024オポディトレッキング
笹林と戦う日々に寄り添うヤギのゼットのいろんな不思議行動。
引き続き、笹林と戦っています。
草刈バサミ、チェーンソー、エンジン草刈機、電動草刈機、バールとありとあらゆる文明の利器?を使って山の学校の笹林を刈り続けています。
笹林と向き合い奮闘していると必ずやってくるのが山羊のゼットです。いつも気づくと足元に来ているので、どうやって笹を払っているのにゼットが気が付くのだろうと不思議でなりません。
ゼットは、草刈鋏を持って笹を刈っている私にまとわりつきながら笹や笹にまきついた大好物のカズラを食べています。笹を刈っている私の足の上に自分の脚をのせたり、私の体に自分の体を接触させたりするのは偶然ではないように思えます。
擬人的に見れば、自分の食べ物だからとったらダメという感じの攻撃なのかと思うのですが、止めさせたいなら体当たりするとか頭突きをするとかもっと有効な攻撃の術を彼女は知っています。
止めさせているのではないと思う理由のひとつは、笹林を刈り終えて休憩に入るときにはいっしょにその場を離れてテラスまでついてきます。テラス近くで別の方向へ向きを変え姉妹山羊のアールのいる場所に戻っていきます。
なかなか山羊の頭になって考えることができないのですが、共感性という能力からすると草をとるという作業を一緒にするというところにはまっているのではないかとうことです。
ゼットが私と共感する時間を大切にしてくれているとすれば、本当にうれしくありがたいことです。実際にひとりで笹林と戦っている時間はとても孤独です。草刈とは違いやってもやっても1メートル進むのがやっとなので、敵が巨大すぎで気持ちが折れてしまいそうなのです。そんなときに、ゼットという仲間がいることで精神的に支えられています。
小さな子山羊を迎えたのは昨年の7月でした。山羊たちがここにきて1年が過ぎて、笹をきれいに食べてくれるアールとゼットにとても助けられています。他にも犬たちの相手をしてくれたり、ゲストのおもてなしをしたり、私の笹刈のサポートまでしてくれてありがたいことばかりです。
そして、楽しいことは他にもあります。
先日、生徒さんが柚子の苗を持ってきてくださいました。草刈作業を手伝って下さったときに誤って柚子の小さな苗を切ってしまったのでお詫びに、ということでした。
誤って切るのは誰にもある間違いですが、ご厚意なのでありがたく受け取りました。
この柚子の苗を植えようと準備をしていたとき、カサカサという音に振り返るとすぐうしろにゼットが立っていました。柚子の苗の柔らかい葉を狙っているのです。苗を植えるために穴を掘っていると早速ゼットが柚子の葉を採ろうと急接近しました。「ゼット、これダメよ」とゼットを払いのけると、いつもの小さなベーといって後ろに下がりました。
山羊たちにやられないようにと網の枠も準備して挑んだ苗木を植える作業、穴を掘ったあとにしゃがみ込み苗を穴の中にいれて苗の根をほぐしていました。そのときです。
私の背中にどーんとふたつの脚が乗りました。ゼットです。
ゼット痛いよ、と叫んでも私の背中に乗ったままです。近くにいたお手伝いのトシちゃんがゼットを払って助けてくれました。
20キロ近くあるうえに山羊の蹄が背中にあったので痛かったのですが、それ以上に「なぜそれをする?」という疑問が湧いてきました。
ゼットが食べようとした柚子の苗を守って私が植えた。そのときにゼットが私の背中に脚を乗せた。どうみてもこれはひとつの攻撃です。
動物と過ごす楽しみは、たくさんの生まれてくる「何故」です。
山羊を飼っている知人も近くにいないし、山羊のことを全く知らずに迎えたので、いろんなことに「何故」が生まれるのですが、特にゼットの場合には謎だらけです。
いろんなコミュニケーションを見てきたので、ゼットは相当コミュ力が高いものと思われます。そんな動物と暮らす楽しい何故があるから、やっかいな笹林との闘いも続けられるのかもしれません。
そういえば、最近になってヒゲが生えてきたゼット、女子なのにヒゲが生えるなんてますますゼットくんと言われるようになりそうです。ちなみにアールには生えていません。話題を提供してくれるゼット、いつもありがとう。

髭が出てきたゼット
紅葉の山でトレッキングクラスを開催しました。
今年は紅葉もあっという間でした。
すでに落ちた赤や黄色の葉に敷き詰められた山で犬と山を歩くクラスを開催しました。
「やっぱり七山は違いますね。」と到着される人々はいつも以上に防寒着を重ねて来られました。
犬たちの方はいつも来ている常備の犬服で十分のようで中型犬以上はこれでもまだ暑そうな感じです。
初めて参加する犬ちゃんは少しテンションが上がっていますが、歩き始めるとみな落ち着いてきます。
写真よりも実物の山の斜面はとてもきれいです。
葉の色が少し枯れたような色合いで、このなんとも言えない微妙な曖昧な色を見ていると秋という感じがします。
私たちは視覚的に山を楽しみますが、犬の方は臭いで秋の山を楽しんでいたようです。
休憩タイムには、唐津市の猿の一軍が多久市に移動したという話を聴きました。
都市部に住んでいる方には遠い話でしょうが、山暮らしのこちらにとってはサルたちは隣動物です。
今年もたくさんの栗や柿の実を献上したのですから、多久に移動したと聞いてほっとしました。
山歩きから戻りすっきりとしたところで対面のクラスです。同じ犬との対面も毎回楽しみです。
犬が犬と対面するときに本当の犬の姿が見えます。
人の前でどんなに取り繕っても、可愛い素振りをしていても、ごまかしていても、犬と向き合えばそれは全く通用しません。
犬が犬と向き合っているときに、その犬の真の姿を見ることができるのです。
この日は高く育ち過ぎた柚子の木から実を採る作業をしました。
落ちてくる柚子が山の斜面を転がっていき、それを追いかけていく犬たちがとても可愛らしかったです。
山の風景はどこから見ても綺麗ですが、この季節は格別にいろんな色で楽しませてもらえます。その紅葉もすでに散りつつあります。一年に一度しか見ることのできない風景が今年も終わってしまいます。
短い時間にしか触れられない心和ませてくれるこの風景を大切にしたい。
そしてこの風景の中に犬や山羊の姿があることが特別のものだと思いました。
来月のトレッキングクラスは12月22日。オポディトレッキングクラスで今年を締めくくります。
笹林を刈りながら生まれる「何故?」。何故があるから毎日が楽しい。
山の学校の横の敷地にあたる笹林は、これまでもなんどか刈込に挑戦してきました。
途中まで刈り込んだかと思って少し休憩するとまたあっという間に元の笹林に戻ってしまうということを何年も繰り返してきました。
ですが、今回こそは絶対に笹林に負けるもんかと夏を超えた時期から取り組みはじめ、みんさんのサポートも得ながら徐々に刈り込みスペースが広がりつつあります。
最近は着実に進んでいることを確認できるようになってきたので、七山に戻ったら数本であろうと必ず笹林と向き合う時間を作るようにしています。
この笹林を刈り始めると必ずやってくるのが山羊のゼットです。
刈り終わった笹や刈っている最中の笹、また笹の上に這うカズラは大好物のため見つけるとものすごい勢いで口の中に吸い込んでいきます。
ゼットは人がいなくてもときどきこの場所に訪れますが、誰かが笹を刈り始めるとものすごい速さで近くにいるのが「なぜだろう」と不思議でなりません。
私が笹を刈っていても刈っていなくても、彼女が笹やカズラを食べる機会とは無縁なはずなのです。
笹を刈るのを邪魔するわけでもなく、手伝っているようにも思えないのですが、作業をしているかなり近い距離にうろうろとしています。
草刈作業中に慣れていてフリーにしている犬が近くに来ることもよくありますが、犬が近くにいるとケガをするのではないかと心配になり、あえて遠ざけた場所に係留することもあります。
しかし、山羊のゼットに関しては、私の激しい笹を刈る作業でもゼットがケガをする雰囲気は全く感じられないため、こちらも安心して作業を続けています。
カットした笹がゼットの頭の上に落ちてきても、足場に少し背の高い切った笹があったとしてもゼットならケガをする心配もありません。
ずっと屋外で活動をするゼットなので、屋外慣れしているというか野生動物に近いというか、室内でぼんやりと過ごしている犬たちとは強さが違うと感じます。
犬であれ山羊であれ、「なぜこれをするのだろう?」という疑問が生まれることで、相手を理解したいという気持ちに繋がります。
笹を刈ると近づいてくるゼットの行動が不思議な反面、笹を刈りに行くときに「今日はゼットが気づくだろうか」という期待もするようになりました。
この時代、何故?にはスマホ検索で瞬時に答えが出てしまいます。
でも、こうしたゼットとのやり取りに簡単な答えはありません。
犬であれ山羊であれ、何故が広がるからワクワクが止まりません。
私に何故を与えてくれるゼットに感謝。犬たちに感謝です。

右がゼットで左がアールです。
動物園の取り組みから学ぶ「“さわる”ふれあいを“学ぶ”ふれあいに変える」こと
ライオンを飼育しない動物園
先日動画配信サイトで南海チャンネルの制作した動物に関する番組を見て感じたことがあります。番組名は「#7どうぶつたちの“幸せ”の先に」というものでした。
動物福祉をテーマにして動物園や畜産業の現場を取材したもので普段から動物福祉を考える立場の自分にとってはとても興味深い内容でした。
動物福祉とはなんぞやを簡単に述べるなら「動物の立場に立って考える」ということになります。
番組の取材先は愛媛のとべ動物園と京都市動物園でした。
どちらの動物園でも「動物が本来の性質を発揮できるように」という取り組みをしているということでした。具体的な取り組みとしては、京都動物園ではライオンを飼育しないという方向に転換したそうです。
なぜライオンを飼育しないのかというと、ライオンは群れで暮らす習性を持つため動物園ではそれに必要な環境を整備できないということでした。
この話を聴き、オオカミも群れで暮らす習性を持つ動物なのだから、それについてはどうしているのだろうという疑問が生じました。
調べてみると次のようなコメントが出ていました。
御意見箱に寄せられた御質問への回答 H30.9.24~H30.10.26
249
Q.オオカミはなぜいないの?
A.現在,動物園では約120種の動物を飼育しています。過去には 200種を越える動物を飼育していましたが,「動物福祉」の観点から飼育環境の改善,「種の保全に力を入れるための 選択と 集 中の考え方から,一部の種について飼育展示を止めるという判断をしています。オオカミもその一種で,“見たい”との御要望に添えないことがございますが,御理解下さい。
【飼育を止めた動物種の例】
アシカ コンドル オオカミ ビルマニシキヘビ ホッキョクグマ
たくさんの人が訪れる、特に子供たちが教育の場として利用する動物園でこのような取り組みが行われていることに感動しました。
動物た見たいという子供の気持ちに対して見たい動物がなぜそこにいないのかという理由を伝えることで、子供たちが動物の立場に立って考えるという視点を学ぶことができ、さらに「オオカミやライオンは群れで暮らす動物なのだ。」ということも学ぶことができるのです。
ふれあい教室をふれる場から学ぶ場へ
さらに京都動物園ではふれあいのルールを見直す取り組みがなされているそうです。子供たちの“ふれあい”に使われていた動物はテンジクネズミです。これまでは子供たちが抱っこしたりなでたりするいわゆる“ふれあい”をしていたものを、動物福祉の考えから大きく転換させていました。
それは、従来の「さわる」ふれあいを止めて、ふれあうということを学ぶ空間に変えるという素晴らしいものでした。このふれあい教室では、子供たちがものを使ってテンジクネズミの飼育環境を考えながら空間を作っていくという取り組みをされているのです。
「さわる」ふれあいを「環境を考える」ふれあいに変える。
さわれないではふれあいにならないではないかと考えるのは大人の発想です。
映像に映る子供たちはテンジクネズミを観察しながらどのような空間をテンジクネズミが受け入れるのかを楽しむようにトンネルをつくったり隠れ場所を作ったりしています。
本来のふれあいとは触ることではなく、相手の立場に立って考えること、まさに動物福祉の視点に立つことこそふれあうことの原点だということを証明してくれるものでした。
犬の飼い主は誰よりも強く犬の幸せ(福祉)を望んでいるはずです。
ところが飼い主の多くは犬の幸せは飼い主や他人に撫でられたり触られたりすることだと勘違いしています。
犬の立場に立って考えて下さいといったとしても、犬がなでられることが一番大切だと信じて疑わない人がたくさんいますが、質問を変えてみましょう。
犬の福祉(幸せ)を考えるなら、犬が本来の性質を発揮できるようにするために何が必要かを考えて下さい。
先程のふれあい教室のテンジクネズミたちですが、「さわる」ふれあいを止めたことでテンジクネズミの診療が減少したそうです。
触られることがテンジクネズミたちのストレスや病気に繋がっていたことがわかります。
本来は人に触られるとストレスを感じる動物を、さわる「ペット」という道具にしたものが一部の愛玩犬です。
ですが犬を愛する皆さんなら、犬を触る道具として必要としたとは思えません。
犬が本来の性質を発揮できるために何ができるかを考える、これが犬の福祉(幸せ)を考えることです。

<お知らせ>2024年OPPODAY“オポディ”日程のお知らせ
11月に入ると今年ももう終わりが近づいてきたという感じがします。
今年もオポディを開催いたします。
日程 2024年12月22日
午前中 10時30分~グループトレッキングクラス
お昼頃から オポハウスにて今年一年を締めくくるオポディミーティング
グッドボーイハート生ならどなたでもご参加いただけます。
準備の都合上、ご参加については事前にご連絡下さい。
楽しい時間で一年を締めくくりたいと思います。

オポハウスと犬たち
秋のグループトレッキングクラス&環境整備も頑張りました!
秋の気分次第の天候の変化にドキドキしていましたが、暑くもなく寒くもない最高の気温でトレッキングクラスを開催しました。
参加される皆さんが到着する前のオポハウス入口の風景です。
何を察知しているのか、山羊のゼットが入口でずっとベえべえと鳴いていました。
なんだか事件を起こしそうな予感、お願いだからおとなしくしていてね、ゼット。
参加する生徒さんたちが到着してきます。
知っている顔ぶれが多くみなとても落ち着いています。
スタート地点での並んでオスワリ、みんなきちんとグループになっています。
初めて参加した先頭のダックスちゃんもその飼い主さんも、皆に暖かく迎えられました。
一列で尾歩山(おぽさん)を歩いていきます。
ゆっくりゆっくりと足元、そして犬と共にあるくリズム感を心地よく感じながら山の中に入っていきます。
大きい犬も小さな犬も、みんな犬です。
途中地点で休憩中、最後尾の生徒さんの大きな声が聞こえました。
あ、やっぱり皆についてきてしまった。
「みんな」という集団に属したい山羊のゼット。
休憩地点でみちくさをはじめてしまい帰る感じがないため、仕方なくですが山羊係がゼットを連れて帰りました。
次の休憩地点で休む犬たち。
黒柴ちゃんと、シュナプーくんのつけているリードはショルダータイプのリードです。
トレッキング中は両手がフリーになるためベテラン組には人気があります。
いつも同じ山に登っているのに、ひと月過ぎれば違う風景です。
みんなひと月年齢を重ねて、犬たちも木々もすくすくと成長していきます。
山から下ってくると山羊のゼットが待ち構えていました。
そしてなんとこの列の中に合流しました。
満足げにみなと一緒に歩く山羊のゼットがとてもマイペースです。
トレッキングのあとは恒例の対面のクラスです。
知り合いの犬ともこうしてきちんと手合わせしてから行います。
さあ勝負だ!という感じですね。
犬同士の関係性や成長がみられてとても有意義な時間となりました。
そして、この日はお昼休憩の後にトレッキングコースやオポハウス周りの環境整備を行いました。有志の皆さんにご協力いただいたおかげで、やらなければいけないと思っていたことが一気に進みました。
ご協力いただいた皆様、いつもお力を下さりありがとうございました。
皆さんが楽しく有意義に学ぶ場としてより良い環境となるよう今後も務めてまいります。
来月は11月24日日曜日10時~開催予定です。
次回もぜひご参加下さい。
目指せ、オポカフェ。
夢はいつか実現します。
<お知らせ>家庭訪問アフタークラス料金変更のお知らせ【2024年11月1日より】
アフタークラスの以下クラスを対象に料金変更をさせていただきます。
□アフタークラス・家庭訪問トレーニングクラス 10回 1回は60分
有効期限6ヶ月 66,000円(税込・交通費駐車料金は地域により別途)
□アフタークラス・家庭訪問トレーニングクラス 4回 1回は60分
有効期限3ヶ月 33,000円(税込・交通費駐車料は地域により別途)
□アフタークラス・家庭訪問カウンセリングクラス 1回60分 8,800円(税込・交通費駐車料金は地域により別途)
ご利用者様には大変恐縮いたしますが、ご事情をお察しいただきご了承下さい。
今後も安心してご利用いただける、かつ質の高いクラスをご提供できるよう努力して参ります。
<おすすめの本>“京大おどろきのウイルス学講義”を読んでウイルスとワクチンと生物について考える
ほとんどの犬が動物病院で毎年受けている“混合ワクチン接種”について考えることがあるでしょうか。
犬の混合ワクチン接種は飼い主にとっての義務ではありませんが、動物病院では犬にとって必要で有益だということで勧められる、もしくは接種をするのが当たり前だと考えられチエル医療行為です。
法律では飼い主が飼い犬にしなければいけないのは“狂犬病予防接種”だけなのです。
昭和25年に施行された狂犬病予防法では、狂犬病予防接種が義務付けられていますが、それは犬を守るための法律ではなく人を守るための公衆衛生上の法律なのです。
その反面、犬の混合ワクチン接種は犬を守るためのワクチンとして開発されたもので子犬の頃からどの犬も接種するのが当たり前だと思われているワクチン接種です。
混合ワクチン接種はその種類によって、2種、5種、6種、7種、8種、10種と種類により内容が異なります。
子犬を引き取ったときから「次の混合ワクチン接種の時期はこのあたりです。」と指定されてくるため犬には混合ワクチン接種をするのが当たり前だと思われているのですが中にはワクチン接種に疑問を抱く方もいるでしょう。
犬の混合ワクチン接種はあくまで飼い主が任意で行うもので義務ではありません。
混合ワクチン接種を犬に受けさせるのも受けさせないのも、決める権利は飼い主側にあります。
「犬の混合ワクチン接種って受ける必要があるのでしょうか?」というご質問を受けることもありますが、私は獣医師でないのでこの質問にイエスやノーで答えることができません。
ですが、考える機会を持つというのはとても大切なことです。
誰かが言ったから言われた通りにするとなると、自分で決めたことになりません。
何かが起きたときも「あの人が言ったからやったのだ」と起きたことを人のせいにしてしまいます。
だとしたら、愛犬にしていることを自信を持って「自分が決めたのだ。」と言えるようになろうではありませんか。
それで今回はウイルスとワクチンについて書かれた宮沢孝幸先生(出版時は京都大学教授で現在は獣医師兼研究者)の書籍「京大おどろきのウイルス学講義」をご紹介します。
ワクチン接種について考えるなら、ウイルスとは何ぞやということについて学ぶ必要があるということで、宮沢先生の本を選びました。
他にもたくさんのウイルス学の本があると思いますが、今回の新型コロナウイルス騒動で他者とは違う意見を述べられている宮沢先生のお話が自分にとっては最も納得のいくものであったことから宮沢先生の本を手に取りました。
内容についてはぜひ書籍を読んでいただきたいところです。
感想を述べさせていただくと専門家らしくやはり聞きなれないウイルスの名前や成分の名前などがたくさん出てくるため科学記号が苦手な私にとってはとても覚えきれるようなものではありませんでした。
しかし、なんとなく受け取ったのはウイルスというのは悪者でないこと、そしてウイルスなくして生きていくことはできないのだということ、また人の新興ウイルスや野生動物のウイルスから変異して生じてくるのだという自然の流れのようなものを理解することができました。
ワクチンとウイルスという項目もあり、このあたりは具体的でよく理解が進みます。
新型コロナウイルスとの付き合いの中でも、ウイルスとワクチン接種について考える機会をたくさんいただきました。インフルエンザウイルスもあるのが当たり前の社会になりました。
それでもまだ、ワクチン打つべきか打たざるべきか、という選択は法律ではなく私たちに委ねられているのです。
犬にワクチン接種をすべきかすべきでないのか、考えたこともない方もいらっしゃると思います。
考えると悩みが付きませんが、考えて間違えるのが人間です。考えたり悩まなくなったらヒトらしさがなくなります。
皆でいっしょに考えましょう。
グッドボーイハートの本棚