グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

トップページ
お電話でのお問い合わせ
お問い合わせフォーム

<日々のこと>犬との山暮らしはそんなに非現実的でもないと思う

福岡の博多のオフィスから福岡近郊へと訪問トレーニングに出かける日々。

そして博多から佐賀県唐津市七山のグッドボーイハート七山校へと行き来する日々。

この一年も年齢的にはかなりハードワークな移動を続けながらもうすぐ終わろうとしています。

都会でストレス行動に悩む犬の飼い主とその犬の姿を見ながら、

お預かりのときには田舎でのびのびと遊びと学びを満喫する犬の変化する姿を見ています。

トレッキングに来る生徒さんたちは、山に来ると気持ちがいい、犬がとても楽しそうを連発します。

そんな中、ひとりでも多くの方が犬との山暮らしとまではいかなくても犬との田舎暮らしを実現させてくれることを期待はしないまでも希望を持ってやって来ました。

先日、木をチェーンソーで切る作業を終えたあとダンナくんがこんなことを言いました。

「こんな危ない作業しながら、なんで俺、今こんな場所でこんなことをしているんだろうと考えることがある。」というのです。

そのあとには、私と出会っていなければこんなことをすることもなかったと続くわけです。

私も同じようなことをいつも思っていました。

鎌を片手に急斜面で草刈りをしているときに、私はオポに会わなければこんな場所でこんなことをすることなどなかっただろうということ。

山に犬と暮らすことなど考えつきもしなかったことだからです。

考えて決めたのではなく、パートナーが望むからそれに応じて生きてきたのです。

その中で「なぜわたしは…」という言葉が時折自分の頭をよぎることがありました。

自分が何をどこでするのかという大切な決定権をだれかにゆだねてしまったように感じるからかもしれません。

真実は犬のオポが歩いていこうとする道を歩いたのは自分の意志でしかありません。

本当に不便な山暮らしの中では、快適で何不自由なく安心安全で楽な都会暮らしを捨てる理由が特に思い当たりません。

ただ、どちらが芯から心地よいかというとやっぱり自然の中の空気と太陽と風なのです。

田舎がもっと整備されて都会とのアクセスがもっとスムーズにできるようになり、小さなセカンドハウスが田舎に持つことが特別ことではない趣味のひとつだったり、生活の一部になる日々がそんなに遠くないいつかに実現されるような気がします。

これはやっぱり期待しすぎでしょうか。

この方向に知識と資材を投入した方が、犬を小さく愛玩化するよりもずっと犬のためになると思います。

生徒さんから「先生の七山のお家に合うと思うから~」と素敵なものをいただきました。

LEDでオレンジ色の暖かい色から実用的な白色にまで調整できるランプです。

しかも充電式のバッテリー内蔵型で最先端の技術が日常に溶け込みます。

こんな素敵な道具も不便な田舎暮らしを助けてくれますから大丈夫ですよ。

DSC_0815

Posted in 日々のこと, 犬のこと

<犬のこと>何かして欲しいよりお役に立ちたいのは犬も同じ

年末のお預かりクラスが始まって犬ちゃんたちと七山のグッドボーイハートで和やかに過ごしています。

例年なら降り積もりる雪となるはずの水分も今年は雨となり、暖かく過ごせる安心感と物足りない気持ちもあり欲張りな気分です。

暖かく過ごしやすい気候で遠慮なくやってくるのは雑草と笹の新しい芽たち。

季節を問わず環境さえ整えばいつでも成長しようとするその意欲には感服しますが、冬季の草刈休憩をさせてもらえないのは辛いところです。

いざ草刈りへと出かけるときに慣れてきた犬ちゃんをお供に連れていきます。

普段はふらふらとどこかへ行ってしまおうとする犬ちゃんですが、草刈り作業や薪取りの作業のときには、わたしのそばでやっていることを真剣に見守っています。

そのうちに草刈りをしていたら草をいっしょになってとろうと食いついてくるし、薪とりをしていると薪を口にくわえて歩き出そうとします。

明らかに手伝おうとしてくれているのは分かるのですが、子どものお手伝いと同じで逆に作業効率を落としてしまうこともあります。

それでも、その手伝おうとしてくれる犬の気持ちがうれしくなって「ありがとうね」といいながら一緒に作業を進めていきます。

犬が人の手伝いをしようとする姿は本当に愛おしくなります。

犬と暮らす人なら犬の幸せについてたくさんのことを考えるでしょう。

大好きな犬のためにあれもしてあげたい、これもしてあげたいと思うこと。

大切な家族のために思うことと同じことでその気持ちはとても大切です。

ですが当人にとってみれば何かしてもらうことも大切なときにはなるでしょうが、本当に幸せになれるのは自分が誰かの役に立っていると感じるときではないでしょうか。

犬は人と本当の家族になるときに、その人のために何かをしようと思うはずです。

犬が人に甘えてばかりいるのは、人が犬のそばで働く姿を見ることができないからです。

犬は屋外で人が働くときには本当の力を発揮してくれます。

人のためにお役に立ちたいというのは犬が群れの一員としての自覚を持ち始めているということで、群れと自分がひとつになるという犬にとってはとても単純な構造であって相手を思ってのことではないと思います。

誰のためでもないただ自分のため、だからこそ本当に犬は本物なのです。

DSC_0787

Posted in 日々のこと, クラスのこと, 犬のこと

<日々のこと>オポの会追加開催しました。

先週の日曜日のオポの会に参加できなかったという生徒さんたちがたびたび七山を訪れてくださっています。

今日も成長した犬ちゃんを連れて七山にお客様でした。

トレーニングクラスを開始したころの犬ちゃんの荒れた状態を懐かしく思い出しながら、そうそうそんなこともありましたよねと話がはずみます。

「あの頃は毎日が辛くて犬を飼うことをあきらめようかと考えるほど深刻でした。」とおっしゃっていましたが、それを乗り越えられてこうしてお互いを尊重する関係性を作って来たのも、最後は飼い主さんの辛抱、そして犬も辛抱の日々でした。

トレーニングといっても一瞬で解決するようなマジックのようなものではありません。

お互いにこじれていく犬と人の関係性を、より良いものへと変えていくためには長く向き合う時間が必要です。

そのためには時間も場所もいるし気力も体力も労力もかかります。

犬を飼うのがそんなに大変なことだと思わなかったと初めは思うかもしれません。

もっと簡単に何の努力もせずに犬を飼っている人がいるのにと不満を持たれるかもしれません。

でも本当は、犬の困った行動がきっかけとなって想像もしなかった犬との関係が始まっただけなのです。

グッドボーイハートでがんばった生徒さんたちの笑顔と犬の成長の中には、何の努力もせずに犬を愛玩化させてしまう人たちにはない美しさがあります。

オポが教えてくれたこと、それもつながりの世界のことでした。

お手製のプリンをおみやげにいただきました。

先生のところで取れたハチミツを使って作れますとお言葉いただきました。

ミツバチの勉強やイノシシのことなど、犬のことを学ぶグッドボーイハートとなんの関係もないように思えるかもしれませんがとんでもありません。

自分の近くにいる生物たちと関わること、もっとも近くにいる家族を理解すること、どれもグッドボーイハートの学びです。

DSC_0820

Posted in 日々のこと, オポのこと

<犬のこと>なでるのとは違う「触れ合う」とは温かみを感じることではないか

犬ちゃんたちのお預かりのために寒い七山の夜は暖炉の前にいる時間が長くなります。

普段は事務所でしている事務作業も、暖炉前から離れることはできません。

夜も朝方もうとうとと暖炉の前にぼーっとしていて思ったことがあります。

炎のゆらぎを見ることがどうしてこんなに癒されるのかなということ。

そして肌に当たる温かさがなんでこんなに心地よいのだろうということ。

暖炉のあたたかさが肌に触る感じは、温かいものに触れられているもしくは触れているような感覚なのです。

この温かさは少しだけ心地よい日光浴の感じに似ていますが、それよりももっと優しい感じです。

暖炉の近くにいることで何か生きているものがそばにいてくれるような感覚を得られるのです。

人が犬をずっと抱っこしてなでているのはそうしていなければ落ち着けない理由があるからでしょう。

犬のぬくもりは、温かいものに触れていたいという人の基本的な欲求を満足させてくれるはずです。

でも抱かれている犬の方はいろいろと不具合が出てきます。

抱っこ依存症になっている犬たちの落ち着かない行動は、抱っこ依存症になってしまった犬を飼っている飼い主さんなら見る機会があるはずです。

接触がないと不安になる分離不安状態の犬たちがいかに落ち着かない精神状態になっているのか。

不具合の中には具体的に説明できる根拠というものもありますが、実は本当に怖いのは説明できない根拠のないものなのです。

それは自分を落ち着かせるために犬をなでる人の不安定な感情やエネルギーを犬たちがすべて受け取ってしまうからです。

犬たちに言わせると科学的に証明できるものなのかもしれません。

というのは、不安定な感情やエネルギーは臭いとなってその人から発しているからです。

臭いは犬の脳を刺激し共感性の高い犬は同じ領域へと引き込まれます。

犬を抱っこしている時間の長さやなでている回数は本人が意識していないほど長く多いものです。

暖炉がどの家庭にもひとつあればなあと思いました。

暖炉の前では犬と人は対等に同じ炎に向かって温かさを得てお互いに心地よいと共感できる時間を持つことができるからです。

ほんの100年ほど前の日本だったら、どの家庭にも囲炉裏のようなものがあって、外では焚火ができて、いっしょに温かさを共感できた暮らしだったのに、失ったものは大きいのだなとそんなことを思った七山の夜でした。



Posted in 日々のこと, 犬のこと, 自然のこと

<犬のこと>映画「ミラクル・ニール」のテリア犬がズバリ言ってくれた

「ミラクル・ニール」という映画を見ました。

犬が登場する楽しめるファンタジー映画です。

ハリウッドやヨーロッパの犬が登場する映画はできるだけ見るようにしています。

理由は二つ

ひとつ目の理由は、西洋の映画犬はとてもよくトレーニングされているからです。

アメリカではフィルムドッグとも言われていますが、日本国内のドラマやCMに出てくる犬たちとは質が違います。

犬に使役を教える訓練については、日本人はヨーロッパやアメリカにはほど遠いなと感じます。

二つ目の理由は、映画を通して外国の犬の価値観がわかるからです。
犬といってもいろんな犬がいますが、描写はわりとはっきりとしています。
この映画に出てくるデニスという犬は、うだつのあがらない飼い主に飼われているほんの少しだけおバカな犬という設定でした。

楽しめる映画なのでまだ見ていない方のために少しだけ書きます。

この映画に登場する犬のデニスですが、おバカな犬といってしまった理由をいくつかあげておきます。

まず冒頭からですが排泄、しかも大の方を飼い主の留守中にがまんできずに室内のじゅうたんの上でしてしまいます。

しかもよくあることのようで、便をとるスコップが壁に掛けられています。

さすがに海外ですから日本のように室内にペットシーツやトイレトレーを設置したりしていません。そこだけでもセーフです。

飼い主の帰宅では思いっきりジャンプして飛びついていきます。

ワンワンと無駄吠えをしてマンションの隣人からクレームをもらいます。

飼い主のある理由によるパワーで人の言葉をしゃべることができるようになったデニス。

ワンワンとうるさく吠える意味が知りたくて飼い主がデニスをしゃべらせるとそのワンワンは「ビスケット」ただそれだけでした。

「ビスケット、ビスケット、ビスケット」
「ビスケットがあるの知ってる」
こんな感じです。

すべての犬がそうだということではありませんが、中にはこんな犬は本当にいそうです。

その犬のデニスと飼い主があることをきっかけに始めた会話、脚本家は犬のことをそれなりに見てくれているようでうれしい会話でした。

飼い主:お前はただ元のさえない犬のふりをしてみていろ。

犬:ぼくがさえない犬?

飼い主:そうだよ、演技くらいできるだろ?
相手に調子をあわせてさ。

犬:なでなでされているときみたいに?

飼い主:…そりゃ、ほんとに好きだろ?

犬:ぜーんぜん。

飼い主:ええ?

犬:犬はあんなのほんとは好きじゃない。

飼い主:なんだって?

犬:そもそもなんで犬をなでるの?

飼い主:なでると犬が喜ぶからさ。

犬:違う。
人間が喜ぶからこっちが喜ぶふりをしてあげてんの。

飼い主:はぁー。まあとにかくお前は普通の犬のふりをしてろ。

というこんな会話が続きました。

吹き替え版で見たので、そのやりとりは本当にリアルでした。

それにしても、デニス。

よくぞ言ってくれました。

度肝をぬかれた飼い主の「はぁー」という驚きとため息の入り混じった反応が、多くの飼い主の反応かと思います。

犬からしてみると「全く人は犬のことなんて全くわかっちゃいないんだから。」といったところでしょう。

すごくお気楽な映画ですが、犬のポジションはかなり考えられています。

ぜひご覧になってください。

ミラクルニール

Posted in 日々のこと, 犬のこと

<83ハチミツオポ>二ホンミツバチは人と対等の関係だとすると、犬と人はどうなんだろう

ハチミツオポの表記を変えました。

「83」とした方がわかりやすいと相棒がいうので、八三をあらためて83としました。

8は永遠の文字だし、3を説明するなら「2の次で4の前」ということになるからオポの誕生日には欠かせない数字ということになります。

とりあえず、83ハチミツオポとして再スタートです。

そのハチミツオポ計画のために本で勉強している中で、みなさんに読んでいただきたい箇所がありましたので一部抜粋します。
※以下の引用はすべて「我が家にミツバチがやってきた 久志富士男 氏著」より

引用ココから…

人とセイヨウミツバチとの関係は主人と奴隷の関係であるが、人と二ホンミツバチの関係は対等であり、お互いはパートナーである。

引用ココまで…

この一文で頭を抱えてしまいます。

ミツバチのところをイヌと当てはめて読んでみるとどうでしょうか?

人と犬の関係は対等であり、お互いはパートナーであると言い切れるでしょうか。

引用続けます。

引用ココから…
セイヨウミツバチは人の手を離れたら生きていけないが、二ホンミツバチは人との関係が良好でないと自然界にいつでも戻れる。二ホンミツバチは自然の一部である。
ツバメと同じである。セイヨウミツバチと二ホンミツバチの違いを、「家畜」と「ペット」という概念で括ることはできない。

引用ココまで

はい、そうなんです。すでにイヌは家畜化されていて家庭犬は人の手を離れると生きていくことができないのでミツバチとは違うのです。対等という関係からはすでにずれているのが人と犬なのです。

しかし犬のような表現もこのあと続いています。

引用ココから…
逃亡と呼ぶのは実は家移りである。サービスが悪いから愛想を尽かされたのである。それをとがめる資格はない。

引用ココまで

これは昭和時代の田舎の家なら普通にあった犬の逃亡という行為です。

先日までうちでご飯を食べていたシロが3日後には隣町でタロウと呼ばれて餌をもらっていることも不思議のない時代もあったので、犬も家移りをしていたことになります。

犬が登録制になってからこの家移りも社会的に認められなくなったので、もうこうした犬を見ることもありません。

最後の引用ですココから…

セイヨウミツバチから採蜜するということは奴隷から搾取しているのであるが、二ホンミツバチから採るのは家賃をいただく行為である。

二ホンミツバチを飼うということは、ハチを所有することではない。住居を提供しているだけである。

両種の、この基本的な関係の違いが自ずと扱い方の違いを生む。
愛情と尊敬があれば使い捨ての扱いはできない。

引用ココまで。

本当に深い深い話ですね。

自然中で生きる野生動物を利用する人、うまく付き合わないとミツバチから家賃もいただけず住み着いてもらうこともできないというのだから、いかにハチの立場にたってモノを考えるようになるかが勝負所です。

しかも二ホンミツバチは原始的で弱いイメージなのに、本当はセイヨウミツバチよりも自然界に適応するほど進化しており強く丈夫で蜜も安定するというではありませんか。

それでグッドボーイハート83ハチミツオポ部でミーティングの結果、というかほとんど自分の強気発言でオポ部では二ホンミツバチを招きたいという方向性で決定しました。

二ホンミツバチとのかかわりを通して、人と犬の関係性をもう一度見直していきたいと思っています。

DSC_0705


Posted in 83ハチミツオポ, 日々のこと

<犬のこと>ガンを1分で発見する人間、犬はもっと前に飼い主の病気に気づいている

先日のテレビニュースでガンが1滴の血液でわかるようになる機械を東芝が開発したというものを見ました。

ガンといえば人が最もおそれる病気です。

その早期発見のために莫大な頭脳、資産が投入されている中でなんと「1分」は脅威です。

そのニュースを見ながら考えたのはやはり犬のこと。

犬も1分で飼い主がガンになっているかどうかをわかるはずなのにな~と思ったのです。

ネットなどで「ガンを発見する犬」について知ったことのある方もいるかもしれませんが、これは本当です。

仕組みとしてはいたって簡単なのです。

人が癌になると人の体内の細胞が変化していきます。

そのときにガン細胞独特の臭いを発するようになるので犬がその臭いに反応するというものです。

特別に訓練された犬はガン細胞の臭いに反応して合図を出すようにトレーニングされています。

ところがみなさんの身近にいる犬も飼い主の臭いの変化には気づいているのです。

それを伝える必要があるとして反応を示す犬とそうでない犬がいるというだけのことです。

自分も過去の自分の飼い犬の中で特別の反応をしたのを見たことがあります。

まだ母が生存していたときに、座っている母の後ろで当時いっしょに暮らしていた柴犬が独特の声を出していました。

オスワリをして「わわーん、ワオワオ、わんわん」といった強く吠えるわんわんではなく、話しかけているような音でずっと語り掛けてくるのです。

母の背中にむけてオスワリした状態で話している犬の姿が独特でした。

「コニーは何を言っているのかな」と母に問いかけました。

母は「最近はいつもこうやって何か言ってくるのだけど何をいっているのかわからないの」と答えていたのです。

その数ヶ月後に母は倒れそのまま病院へ、末期のガンでした。

あとで思えば柴犬のコニーは母の異変を嗅ぎとってなんらかの方法でそれを伝えようとしてたのでしょうが、当時はそんなことを思いつきもしなかったのでその行動の意味をくみ取ることさえできませんでした。

あのときに柴犬が教えてくれていたことをすぐには受け取れなかったものの、母と柴犬のコニーは特別な関係であったことを知るエピソードになりました。

人は最新の科学で自らの道を歩いていきますが、犬は最古の力をもってあくまで原始的に人のお役に立とうとします。

どちらがいいのかということでもなく、どちらも大切なことなのでしょう。

それにしても人の身近な自然の動物や植物などの自然のメッセージを受け取る力と距離感だけは絶対に失いたくないと思います。

DSC_0658

Posted in 日々のこと, 犬のこと

<八三オポ>ハチミツオポ始動!立派な巣箱ができあがりました※感謝※

八三オポ=「はちみつおぽ」カテゴリーをつくりました。

読者のみなさんにはあまり関係のないことかもしれませんが、いろんなことが一度に進行していて自分の老化した頭がついていかなくなってきたのでカテゴリー分けで整理しています。

八三オポは七山のオポ広場で養蜂を試みる計画です。

七山では犬がイヌとなる場であるとともに、人がヒトとしてあるための挑戦の場でもあります。

犬たちだけに求めるのではなく、私たちも急ぎ過ぎた時間を取り戻すための時間を作っています。

そのことが犬と人と関係により良い時間を戻してくれると今のところは信じているからです。

養蜂計画の第一歩は「巣箱作り」でした。

友人が立派な巣箱の設計図をくださったのでダンナくんに製作してもらうのが当初の計画でした。

ところがうちには木材を加工するための機材がまったくありません。

どなたかに見本を作っていただき、勉強しようということになりました。

そこで早速生徒さんにご相談したところ、大変立派な巣箱をつくっていただきました。

蜂の巣箱は加工木材を使えないため製作はかなり大変です。

ボンドなどの薬品の臭いに野生の蜂は寄り付かないのです。

杉材をねじと組み合わせだけで組み立てていく構造になっています。

中身をみるとすごい仕組みになっていて、こうして材料を加工する能力があったからこそヒトという動物がここまで進化してきたのだと感嘆しました。

その巣箱をオポ広場に設置してきました。

まだまだこれからやらなければいけないことがたくさんあるのですが、なんとなくいい感じになってきました。

作っていただいた巣箱を蜂たちに気に入ってもらえるように巣箱周辺の手入れを進めていきます。

来年はみなさんにハチミツを試食していただけるようにがんばります。

DSC_0704

Posted in 83ハチミツオポ, 日々のこと

<日々のこと>急に冷えた七山で暖炉の炎のあたたかさを感じるとき

毎年季節が巡ってくる不思議だけは変わりません。

今年もやっぱり寒波がやってきました。

お預かり犬ちゃんを連れて一泊だけだったけど急いで立ち寄った七山では、気温が数度と下がりました。

この寒い季節の楽しみをいえば薪ストーブです。

同じ暖をとる方法でも、電気ストーブ、石油ストーブ、石油ファンヒーターと文明の利器はいろいろとあります。

便利なのはもちろん文明の利器の勝利ですが、あたたかさの中でもっとも癒されるのは薪ストーブです。

薪ストーブの炎はずーっと見ていたくなるのです。

薪のぱちぱちという柔らかにはぜる音も耳に心地の良いものです。

長い時間を七山で過ごしていただけるときには生徒さんたちもいっしょに薪ストーブで暖をとっていただきます。

ずっと見ていたくなりますねとみなさんが言われます。

本当にそのとおりです。

これはきっと人間の原始的な記憶に働きかけるのではないかと思います。

ヒトという動物がこれほど文明を発達させてきた起源は「火を扱えるようになったこと」ではないかと思います。

すべてのエネルギーはここから始まっているのではないかと。

そしてヒトといっしょに火で体を温めていたのは犬ではないでしょうか。

だから、暖炉の前に犬といっしょに体を温める時間はすごく昔のことを思い出させてくれるのです。

七山にある薪ストーブですが、当初は暖炉だったものをよりあたたかく安全に使えるようにと薪ストーブに作り変えました。

リフォームしたのはオポが他界した後でした。

薪ストーブへのリフォームには費用も時間も気力も相当にかかりました。

でもなぜか山での暮らしをオポがいなくなったと同時に止めてしまっては、自分がどうなのかなと思ったのです。

ここでの暮らしをもっと続けていく、そんな決心で暖炉を薪ストーブにリフォームしました。

今日は動画に収めたものをアップさせていただきます。

途中で空気の量を絞って炎の動きが変わっていくのを見ていただこうと思いましたが、その際わたしのズボンのすれる音が入ってしまい生活感満載ですみません。

年と共に七山までが遠くなったシニア犬ちゃんたちにも七山の癒しが届きますようにと願いをこめてこちらに動画を掲載します。

もちろん七山にいらしたときにはぜひ暖炉で体を温めてください。

[youtube]https://youtu.be/22lGMTAtSg0[/youtube]



Posted in 日々のこと, 犬のこと, 自然のこと

<クラス>グループトレッキングクラス開催しました

まだ秋とはいいがたい紅葉を待つ七山で、トレッキングクラスを開催しました。

不定期開催のグループクラスですが、今回はセミナー同日に行いました。

グループトレッキングクラスは、プライベートトレッキングクラスを受講していただいた後、犬ちゃんの状態に応じて受講が可能なクラスです。

プライベートトレッキングクラスとグループトレッキングクラスは開催の趣旨が異なります。

プライベートトレッキングクラスは通常のプライベートクラスと同じように、1頭(もしくは2頭)の犬ちゃんと飼い主さんの関係性に注目しながらアドバイスしていきます。

トレッキングしている犬ちゃんも飼い主さんだけに注目できますし、飼い主さんの方も他の犬に気を奪われる必要もありません。

わたしとも犬ちゃんの日常の行動と、トレッキング中の行動の比較や関連性についてお話することもできます。

また山歩きのスタイルや飼い主さんとの関係性を発展させる要素をクラスの中で試したり実践することが可能です。


グループトレッキングクラスでは個々の犬ちゃんや生徒さんに対するアドバイスはしていません。

プライベートクラスで実践できた犬との山歩きの行動を他の犬たちとの集団行動として実践していただきます。

グループとしての活動になるので、他の犬に過剰に吠える、防衛する犬ちゃんはご参加になれません。

ただ普段の生活では犬に過剰に反応する犬ちゃんも、グループクラスでは落ち着いて歩くことがえきる場合があります。

グループトレッキングクラスの参加頭数にもよりますし、犬の種類やサイズにもよりますのでこちらで調整させていただきます。

本来なら3グループ位がちょうど良いグループトレッキングクラスですが、セミナーの前は少し頭数も人数も多くなってしまいます。

無事に帰ってくるのが精いっぱいのクラスですが、普段は顔を会わせることのない生徒さん同士が交流される機会でもあります。

今回もなんとか無事に開催できました。

グループトレッキングクラスは2頭以上で組み合わせいたします。

それぞれのご都合に合わせたり、お預かり中の犬ちゃんにお手伝いいただくこともあります。

ただ、グループクラスに注目しすぎずに、プライベートトレッキングクラスでのステップアップを積み重ねることの方がずっと重要だということをお忘れないようにお願いします。

社会性とは他者との関係性の前に、まずは家族との関係性が一番です。

まずは飼い主と犬の関係作りのためにたくさんの時間を使いましょう。


20191027トレッキング

Posted in 日々のこと, クラスのこと, 自然のこと