グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<犬のしつけ方>道具選びは犬のしつけとトレーニングの基本

犬のしつけ方とトレーニングクラスの中にはいろんな提案事項があります。

その中でも絶対に欠かせないのが、犬に使用する道具の提案です。

犬は人との暮らしの中で、様々な形で管理されています。

犬を飼うことを専門的には飼育管理とか飼養管理とかいわれるのも、犬を管理することが犬を飼うことの前提になっていることの証です。

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犬を管理するために必要な道具はたくさんあります。

たとえばサークル、クレート、ケイジといった似たような犬の個室もその用途や使い方をわかっている人は多くはいないようです。

また、どの犬にも使う必要のある首輪やリードやハーネス(胴輪)にもたくさんの種類があります。

犬のトレーニングのご相談ある際には、ある程度の道具は購入されているのですが、実際には使えるものが少なくトレーニングの際に買い替えを提案しなければなりません。

ペット用品は以外に高価なものが多く、たくさん飾りのついた首輪は数千円もするものが普通です。ハーネスにしても五千円前後するのも当たり前の値段になっているようです。

ハーネスなどは犬の体を安定させるための道具ですから、犬にあった安定した道具を使用する必要があります。

すでに高いハーネスを購入していらっしゃると「これ結構高かったんですけど…」と買い替えに難色を示されることもあります。

あとは飼い主さんの判断でということですが、知っていることはお伝えするのがインストラクターとしての私の役割ですから、料金をもらってやっている以上は黙っているわけにはいきません。

生徒さんに尋ねたところ、やっぱり結構はっきりと買い換えて欲しい事を伝えているらしいです。

もちろん結果としては、買い換えてよかったということの方が多いです。

クラスの中で道具の変更をお願いするのは、かっこよさやデザイン性を求めるためではありません。

レザーリードがカッコイイから使って欲しいのではなく、革のきちんと作られたリードは犬にも人にも負担なく、相手にこちらの動きが伝わりやすいからそうご提案させていただいているのです。

自分も新しい道具で良さそうなものがあれば、いろいろと試してみます。

仕事なのでその部分については無駄になっても惜しみなく使います。

古いものの方がいいと思う場合もあるし、この値段ならこれでも納得のいくというものもあり様々です。

道具をきちんと選ぶことは犬のしつけとトレーニングの基本です。

犬は様々な状況で人が管理する必要のある環境に生きているし、そのためには道具が必要だからです。

目的にあったより良い道具を見つけてください。

気軽に購入できる道具はブログの「おすすめのアイテム」でもご紹介しています。

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<犬のしつけ方>いろんな姿形になっていく犬たちは、どこまで犬で在り続けるのか?

犬といってもそれぞれに思い浮かべる姿や形は様々です。

他の動物と犬が異なるひとつの理由は、犬というひとつの種で非常にバラエティにとんだ見かけになってしまったことです。

1キロ未満の小さな犬から60キロもある大きな犬まで。

フワフワしたぬいぐるみのようなものや、ロングヘアーの犬、脚の長いのもいれば、短いものもいます。

耳の垂れているものや、立っているもの、尾の巻いているものや、人工的に切断されて尾のない犬たちも存在します。

人と同じものを持ちたい、人と違うものを持ちたい、そうした人の欲望を満たしてくれる存在となりやすいのもわかります。

ペットとされる犬たちは、人の欲望に応じて人為的に繁殖されて本来のイヌ科動物とは随分異なる形となっていきました。

小型犬と暮らす飼い主さんたちには、野良犬のような風貌の犬は親しみがわかないでしょうし、逆に野良っぽい風貌の保護犬と暮らす飼い主さんたちには、ぬいぐるみのような犬が犬のようには見えないことでしょう。

仕事柄ですが、様々な形や顔をもつ犬たちを相手にコミュニケーションをとる必要があります。

よく純血種の犬種別の特徴を尋ねられることがあります。

例えば、ラブラドルリトリバーは物を持ち運ぶのが得意なのでボール遊びが上手にできるとか、テリア種は防衛傾向が高いため、テリトリーを守って吠えることが多いなどといったことが、犬種別の特徴です。

ペットとして純血種を作る際の人為的な繁殖は、現在では見かけ重視で行われています。

特別な使役犬を繁殖させている施設では、仕事をストレスなくこなしてくれる優秀な遺伝子を求めているため、行動の質に焦点をあてて繁殖されていますが、これは一般的な飼い主さんとはあまりご縁がないでしょう。

ということは、現在繁殖されている純血種の多くは、かわいいとか珍しいという理由で繁殖をくり返されています。

犬という動物を使役という仕事に従事させようとしてはじまった西洋の歴史の名残が、今だ純血種犬たちの中に流れているため、犬種別の行動傾向が根強くのこるものの、その行動すら犬としてというより、動物の行動の一部を格別強めてしまったゆがんだ結末であると思うのです。

話が複雑になってしまいましたが、要は今いるどのような容姿をもつ犬であっても、犬としての行動が受け継がれているのだろうかということが、自分の関心の中心になっています。

となると、犬としてのナチュラルな行動とはどのようなものなのだろうかという疑問にぶつかってしまいます。

七山で犬と暮らした10年はその答えをもらうにはあまりにも短すぎて、ほんの一部しか学ぶことができなかったのですが、それまでに考えていた世界とは大きく違ったものであったということだけを確信しています。

行動は環境に応じて変化し、変化した犬たちはまた人為的な繁殖をくり返されています。

多分ですが、犬の行動はどんどん変化し続けているのだと思います。

そして、ついに犬は自分が犬だと思っていた行動とは全く別の行動をするようになる日が来るのかもしれません。

私が尊敬して愛する犬という動物がいつまでも犬で在り続けてほしいという個人的な願いは、そう遠くないうちにかなわなくなってしまうかもしれません。

そう思う反面、山があって自然があって、犬が自然の一部である限り、犬は犬で在り続けるのだという希望も少しだけ持っています。

そんな犬たちとの山歩きは、やっぱり最高に楽しい時間です。

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<犬のしつけ方>「犬が木を食べても大丈夫なんですか?」はい、犬は枝遊びが大好きです。

先日ある生徒さんのクラスのときに、子犬ちゃんが紙のオモチャで遊んでいるのを見ました。

とても気に入っているらしく少し食べているようだが排便の状態がよくなったと飼い主さんもおおらかに見守ってくださっていました。

そうですね。紙はパルプなので元の素材は木ですから、子犬が遊んで噛んだりその一部を食べてしまうのはよくわかります。

枝が好きなら七山からたくさん持って来てあげますよということで、その子犬ちゃんに小枝をプレゼントしました。

とても気にいってくれたようで、小枝を噛んで遊んでいます。

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子犬は庭遊びをすると、よく小枝を拾ってきたり口にくわえて遊んでいます。

木の皮をはがして食べたり、ガリガリを枝をかじってその一部を口に含んで食べています。

庭に落ちているような木は水分も多く、がちがちに感想した家具よりもよほど安全です。

ほおって置けば土になってしまうようなものなので、ある程度は発酵していてほどよく菌もはいっています。

木に良い菌がふくまれているので、それもいっしょに食べることができるでしょう。

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人の方も知らないうちにこの原理を利用しています。

クロモジという樹木をご存知でしょうか。

七山の山にもたくさん生育している樹木で、楊枝として使われています。

茶菓子をいただくときに使う高級な楊枝です。

クロモジには殺菌作用があり、そのために楊枝として使われてきたようです。

昔の人が爪楊枝で歯磨きをしていたのもその理由からなのかもしれません。

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犬は特に知識はありませんが、枝をかじったり細かくして食べたりします。

危険なジャーキーやガムよりもよほど安全で健康てきです。

ところがよく「犬に木をかじって食べているのですがいいのですか?」と聞かれることがあります。

いや、犬はよく木をかじって食べています。

危険な食べ方は、硬すぎる木をかじることや、犬にストレスがたまっていて大量に木をかじって食べてしまうことです。

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どんな遊び道具もストレス過多の状態の犬には危険性があります。

同じ行動をくり返したり執着行動が出るため、なかなか止めることができないからです。

こういう場合を除けば、犬は自然素材のものでよく遊びます。

犬はそもそも屋外の動物ですし、土を掘ったり木をかじったり草を食べたりするのは本来の犬らしい行動です。

犬が犬らしく過ごせる時間がどんどん少なくなっているようです。

犬が犬として自然に遊んでいた道具が身近になくなってしまったからです。

犬が自然に遊ぶことを人が止めるようになってしまいました。

犬が土の上を歩くのを汚いといわれるようになりました。

人の価値観がこれだけ変わると、犬はこれからどうやって生きていけばいいのでしょうか。

犬が自然と親しむ姿を見ると少しほっとします。

犬は自然の生き物であることを犬が教えてくれる気がします。

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<日々のこと>秋になったら犬は何をしたいのだろう

盆が明けたので、七山は暦通りに一気に秋になりました。

夜になると庭で鳴く昆虫たちの出す声もまさに秋の虫たち。

風は冷たく窓を開けて過ごすこともできないほどの涼しさです。

福岡でも郊外地域にお住いのご家庭では秋の気配を感じられるようで、犬の行動も少しずつ変化してきました。


季節が良くなったら、犬がやりたいこととはやっぱり「お外遊び」。

リードに拘束されずに安全、安心して遊べる庭遊びが一番です。

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お庭がなぜいいのかというと、自分の大切なテリトリーである空間にいつでも戻れる空間で自由遊びができるからです。


自分が子供のころには、犬は庭で遊んでいるのは普通の風景でした。

犬は外でつなぎ飼いが多くなり始めた昭和の時代でしたが、家族の価値観なのでしょうが犬は室内を庭を自由に行き来していました。

縁側から石を踏んで勝手に室内に入ってくるし脚を拭いたこともありません。

入り口に脚ふきようのマットが置いてあったくらいでしょうか。

夏の間は蚊などの虫も多いので網戸になっているしペットドアもありません。

秋になって縁側の戸口が解放されると、安心したようにいつも庭で散策をしている犬の姿を見るのが日常のことでした。


最近では、庭に出るたびに犬の脚を拭かなければいけないので庭に出したくないとか、汚れるのが嫌だという理由で庭に犬を出してあげない価値観というのも増えているようです。

犬の毛質が飾り毛となり汚れやすく汚れが取れにくくなっているからかもしれません。

白い飾り毛は土で汚れるとなかなか土の色が取れないのは実際にあることです。

犬の気持ちになって考えると、どうでしょうか。

庭があるのに庭で自由に遊べることもできないなんて、ご馳走を前にずっと食べられない状態でいるのと同じことです。

夏の暑さで行動が制限されていた動物が、涼しくなって自由に散策を楽しみたいと思うのは自然な欲求ではないでしょうか。


庭のないマンションや庭のない家に住んでいる犬たちには、知人のお庭を借りましょう。

その際には、犬を飼っていないご家庭で少し田舎の地域にあって、土が柔らかく風のとおる庭でしたらベストです。

庭がないからといってドッグランに連れて行けばいいのかというとそんな問題ではないのです。

犬は土や草や風の臭いを嗅いで、安心を獲得していく社会化の過程を勧めます。

ところが、日本のような小さなドッグランでは犬たちのマーキング争いの排泄臭を嗅ぎ続けることになります。

犬の脳がどのように反応するのか考えてみましょう。


海外の最高のドッグパークというと、莫大な土地を囲んだ自然公園のようなものです。

国立公園の中を歩いているので、他人や犬に会うことも少なくあったとしてもとても遠くに見える程度で危険を感じられるような状態にはなりません。

囲いを作ってリードを外すという単純な発想から、庭の代わりにドッグランという発想は少し考えが浅いと思います。

田舎に実家のある方は、いくらでも過ごし方や遊び方を発展させられます。

秋になったら犬には散策行動を、庭がない犬は借り庭を準備、それもできなければ犬と一緒に山を散策しましょう。

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<犬のこと>暑い夏、ひなたぼっこで体調を整える犬たち

8月に入ると体調を崩し、下痢や嘔吐をしている犬たちが増えてきます。

毎年この時期に入ると決まって下痢嘔吐を始めます。

多くは暑い都心で夏の間エアコン生活をせざるを得なかった犬たちです。

ところが、同じエアコン生活でも上手く乗り切る犬たちもいます。

エアコンで疲れた体を取り戻すために行っているのではないかと思われる行動を夏の間しています。

それが、暑さの中のひなたぼっこです。


ひなたぼっこといえば、冬に冷えた体を温めるために春に太陽を求めて犬がやっているのは自然な風景です。

ところが、この暑い夏の日にハアハアいいながら日向に出て行く犬を見ると「熱中症で倒れているのではないか」と思われてしまうのも無理のないことです。

この暑いのにあんなに太陽に当たって大丈夫なのだろうかと不思議に思います。

でもいろんな犬たちを観察していくと、夏の日に上手にひなたぼっこして体調を整えている犬たちは下痢や嘔吐をせずに夏を乗り切っている姿をなんども見てきました。

科学的には証明できないのですが、理にかなった行動だなと関心します。

ひなたぼっこは生活環境が整わないとできませんし、暑いだろうと犬を室内に入れてしまうと犬にはそのチャンスもありません。

飼い主さんが心配するのも当然なのですが、犬の全体的な行動を見ながら、犬が自分にとって必要なことをやっているのであればそれを尊重したいものです。

とはいえ、必要なのか間違っているのか犬をどこまで信じていいのか、その判断が難しいのだというのが飼い主側の悩むところです。

お互いの信頼というのは一気に獲得できるものでもありません。

日々、犬が犬らしく生きる機会を得られるように、飼い主としてできる努力を重ねるしかありません。

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<クラス>お預かりクラス:庭で自然学習する子犬が学ぶこと

お盆にお預かりクラスで七山にお泊まりしてくれた犬ちゃんの中には、まだ1才に満たない若い犬もいます。

普段は都心部のマンション住まいの犬ちゃんにとって、庭で過ごす経験は特別のもののようです。

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庭といっても七山校の場合には、きちんと手をいれたような庭ではありません。

囲んだ庭は小さいですが、土はすごく柔らかく常に雑草が生えてきてような環境です。

やわらかい土の感触、雑草の臭いなど、子犬の脳にとっては格別安心を与える臭いでしょう。


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子犬が庭で遊んでいるのを見ると、その好奇心の高さと反応の強さ、そして順応性の高さにも関心してしまいます。

成犬になったら見向きもしなくなるような小さな虫にも反応し、調べたり飛んだり下がったりと、小さなバッタひとつでこんなに行動が展開されるのだろうかとおかしくなります。

こうやって昆虫と戯れていることは、とても大切な社会化の時間になります。

科学者や研究者の中には、小さなころに虫追いや虫取りをして遊んだ経験を持つ方が多いということを、以前本で読んだことがあります。

なぜ、虫取りをしている少年が科学者として成功するのかということを今思い出せないのですが、人生の中での貴重な経験として推薦されていたことだけを覚えています。

というのも、子犬にとって小さな庭であれ命あるものと対話して行動するこの時間が、社会性を発達させるのにとても大切な作業だと思えるからです。

社会性が未熟だったり未発達で成犬になってしまった犬の中には、昆虫の動きにビクリとするような反応を示す犬がいます。

もしくは、成犬になっても昆虫追いが止まらなく執着行動としてしつように追いのを止められないような行動をする犬を見ることがあります。

これらの行動は、成犬の遊びと受け取られていますが、私は疑問視しています。

子犬は昆虫を追いますが、視線の中から消えてしまうと臭って多少探し、それでもいないとなると追うのを止めてしまいます。

環境に応じて必要な行動をする、また行動をとめることも社会性の発達です。

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少なくとも生後10ヶを迎える前までは、自然学習ができる場を子犬に提供してあげて欲しいものです。

社会化とは、たくさんの刺激にさらすことではないこと。

何故なの?と疑問を抱いたら考えるチャンスです。

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<クラス>子供たちと犬の関わりについて:子供の自分と犬を飼い始めた思い出について

夏休みで子供たちの話がつづきましたので三連発で、今日も子供と犬の話題にします。

もちろん、今からお話しすることは大人の飼い主にとっての内容です。


子供と犬がどのように関わるのかということについて考えるとき、自分の子供時代はどうやって犬と関わってきたのかを思い出します。

私が家庭で犬を飼うようになったのは、小学校2年生の秋からでした。

飼うようになったというよりは、自分が東京から福岡に引っ越してきたのがこの時期だったのです。

引っ越してきた自分の家は一時的に親戚の方に貸してあったようで、すでにその家に成犬がいました。

家に犬がいる状態で私達家族が家に入ったことになるのです。つまり犬が先に家にいたという不思議な感じですね。


その成犬ですが、名前はシロというスピッツの混在する中型のミックス犬でした。

亡くなった年齢から逆算すると5才くらいではなかったかなと思います。

昔ながらの飼い方で、いわゆる勝手口の入ったところに係留されて飼われていました。


自分は小学校2年生ですから好奇心の塊です。他の子供たちと同じように動物には関心が高かったのと、東京ではマンションだったので当時犬を飼っているような家庭が近くにありませんでした。

犬とかかわりたくて仕方ないのですが、思い出せば自分の腰よりも高いくらいのサイズの犬なので、少し怖いという気持ちもあったと思います。

母からは、母の居ないときにシロに近付いてきてはいけない、ゴハンを与えているときには絶対に手を出してはいけないというルールを課せられました。

遠巻きにシロをじっと見ていたり、母がシロの散歩に行くときにいっしょについていくことが楽しく、毎日散歩に出かけました。

散歩中もリードを持たせてもらうことはありませんでした。

価値観もあるのでしょうが、私達がシロと暮らすようになるまでシロは全く散歩には連れていってもらっていなかったようです。

母が少しずつシロをなつかせながら、散歩に出られるようになり、散歩の最中も母に対するシロの態度が少しずつ変化してくるのを本当に不思議なことが起きているという気持ちで見守っていました。

今思えば、動物に気安く近付いてはいけないこと、遠くからちゃんと観察していなければいけないこと、抱き上げたり抱きしめたり撫でたりする必要もなく、犬という動物を尊重することを最初に教えてくれのは母でした。

シロはその後、係留(つなぎ飼い)から解放されました。

母が犬走りといわれる勝手口から台所までのスペースをシロに解放したため、シロは裏庭で穴を掘って休んだり、母が呼ぶと走ってやってきたりしていました。

私は一度もシロに飛び付かれたことがありません。

しかし同時に、シロにオヤツをあげたりした記憶もありません。

シロは勝手口側に人がくるとワンワンと知らせましたが、玄関側に人がきたときには吠えることはありませんでした。

シロの残したご飯をいつもスズメが食べていたのを懐かしく思い出しました。


昭和の話ですから、あれからうん十年が過ぎました。

自分が家庭犬インストラクターになると、「犬が子供に抱っこされたがらないんです。」「犬が子供に頭をなでさせないんです。」という質問をよく受けるようになりました。

親の方が、子供たちに対して犬を抱っこさせたいとか、犬を触らせたいとか、リードを持たせたいとか思われるのはなぜでしょうか。

犬との関わり方、犬を尊重する接し方、犬という動物と距離を置いて接する大切さを大人が知らないからではないかと思っています。

犬の幸せは抱っこされたり撫でられたりすることではないと思います。

犬にとっての幸せは、家族と安心してリラックスして毎日の生活を楽しみ、自然と親しみ、犬という動物の習性をきちんと発揮できることだと思うのです。


感受性の高いあの年齢に、母とシロの関係をつくる過程をそばで見ていた経験が、今の自分につながっています。

大人のみなさんの価値観や動物との関わり方が、子供たちの将来の犬との関係に強く影響していることを知っていただければ幸いです。

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<クラス>夏休みだから、子供といっしょにドッグトレーニング:犬との接し方を子供に教えてほしい理由

夏休み中盤に入りました。

お盆休みになると「孫たちが帰ってくるのでその日にあわせてレッスンしていただけませんか?」と予約を頂きます。

子供たちが犬とどのように過ごせばいいのかがわからない。

犬が子供に対してとびつきや甘噛みをするにどう対応したらいいのかわからない。

こうした疑問や不安を解消されたいということですから、プライベートの訪問トレーニングクラスを受講されている生徒さん宅では対応させていただきます。


子供といっても年齢は様々ですが、犬にかかわりたい、犬と遊びたいという年齢は幼稚園生から小学生くらいまでが多いようです。

この年齢の子供たちは好奇心旺盛なので、見たい、知りたい、触りたい欲求が高く犬への関心が大変高いようです。

関心が高いということはすばらしいことなのですが、動物との接し方を正しく伝えていないと、惨事を招くことになります。

惨事とは、犬が将来的に子供や大人にまで咬みつくようになったり、子供を見たり声を聞いただけで吠えたり興奮したりするようになることです。

ただ、子供たちが犬といっしょに遊んでいただけといわれることが多いのですが、その接し方はただ子供の好奇心を満たすだけの一方的なもので、犬にとっては虐待に相当するような扱いまで含まれてしまいます。

虐待というと犬を叩いたり投げたりすることのように思われるかもしれませんが、そうではありません。

例えば、子供たちがお友達とたらいまわしに抱っこして回ったり、立ったり寝ているところを急に抱え上げたり、不安定な状態で抱っこしてつれまわしたり、前脚だけを持った状態で持ち上げたりすることも、犬の側からしてみれば恐怖を抱く行動になります。

他にも、大声を出して追い掛け回したりすることもそうです。

子供は喜んで犬を追い回すため、見ている大人(親)は、子供と犬が楽しげに遊んでいると思うかもしれません。

子供の追いかけに対して、犬は逃げ回ったりとびついたり、場合によっては腹部を見せるような行動をするでしょう。

逃げ回りは逃走行動、とびつきは闘争行動、服部を見せる行動は降参行動で緊張状態にある行動です。

子供に対して恐怖を抱える犬もしくは子犬を笑ってみている大人に対する信頼もなくなってしまいます。

好奇心の強い子供には、特に距離を置いて犬という動物と接するように教える必要があります。

犬の行動のひとつひとつの意味を伝えてあげる必要もあります。

子供に犬を抱っこさせてはいけません。

子供にリードを持たせてはいけません。

小学生未満の子供さんに犬の管理を任せてはいけません、それは大人の仕事であり、子供が中学生になったらお願いするようなことなのです。

また、犬の方が子供に興奮するような状態であれば、ルールを持って接することができるよう、犬そのものをしつける必要があります。

この犬のしつけがある程度進むまでは、子供に会わせることはできません。

犬が子供にとびついたり吠えたり、ひどい場合にはマウンティングや甘噛み行動をすると、子供は犬のことを怖がるようになります。

犬は弱い動物を脅すことを覚えてしまいます。

小さな子供は大人とは違う匂いを出しているのです。

どんな犬も、子供という動物が大人という動物とは少し異なることを知っています。

犬が室内で生活のルールに従って安定した行動を見せるようになったら、子供といっしょにできるゲームを考えたり、オモチャ遊びを提案して親もいっしょにやってみましょう。

クラスの中では、子供さんとの過ごし方や、遊び方も提案しています。

実際に子供たちといっしょに犬を遊んでみたり、やってはいけないことをお話ししたりすることもあります。

特に、帰省などで一時的にきている子供たちは、犬にとっては来客と同じです。

犬と子供たちだけにしないように、必ず大人が安全を見守ってください。

子供の皮膚は柔らかく、興奮した犬の牙があたればすぐに破けてひどい怪我につながります。

飼い主である大人の知識不足や管理不足で子供たちと犬を、身体的にも精神的にも傷つけず、良い夏休みの思い出になるように配慮をお願いします。

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<日々のこと>思い込みがない子供目線で見えてくる世界:とりあえず犬を観察しよう!

家庭訪問形式のトレーニングクラスのために、福岡県から佐賀県近郊を車で移動する距離がかなり伸びています。

車の移動や眠気との戦いでもあります。

そんな眠気を吹き飛ばしてくれる夏休みならではのラジオ番組があります。

ほとんど毎日、苦笑&関心しながらハンドルを握って聴いています。

そのラジオ番組とは「夏休み子供かがく電話相談室」という番組です。

NHKのラジオ放送で「子供かがく電話相談室」としてやっているものを、夏休みバージョンとして長い時間放送されています。

質問に答えて下さる先生方もいつもよりメンバーが多く、動物、心、植物、宇宙などについて幼稚園生から小学生の子供たちの質問に答えてくれます。


子供の質問の内容に、まず驚かさせれています。

質問に応える先生方も、大人の常識を覆す質問に度肝を抜かれながらも、そんな見方もあるのかと関心しきりな様子です。

いくつもの楽しい質問がありましたが、たとえばこんなものがありました。

質問は、蝶に近付くと逃げてしまうのは何故ですか?というものでした。

人の気配を察して逃げてしまうということのようですが、なぜ人が近付いてくるのがわかるのかという質問だったのです。

科学的には蝶の知覚の構造や機能にまで広がる話なのでしょうが、人が近付くと逃げてしまうのは当たり前だと思う昆虫に対して、なぜ逃げてしまうのだろうという視点がとても大切なのです。

この質問を担当した講師の先生は、質問者の子供に対してこんなことを言いました。

蝶はどんな形をしていたの?蝶は何を見ているようだった?
蝶はどうやって周りを感じているのだろう?

そんな質問をされていました。
そして、結局のところ「今度は近くにいったら蝶に触らずによく観察してみるといいですよ。」というアドバイスをされました。

いくつもの答えが想定される質問だからこそ、これを機会に「蝶を観察する」ことの大切さを伝えられているのだと思い聴いていました。

専門家なので、難しい理論を繰り広げれば質問の答えはいくつも出せるのかもしれませんが、まだ答えが発展する可能性のあるのですから、子供の方に観察して持論を展開するチャンスを与えるというのはさすがなことです。

この蝶の質問に限らず、講師の先生方は「もう少し観察してみよう」とか「これは調べてみようか」といって、子供の興味や関心を終わりにさせないのです。

子供たちの質問はあることに特定の興味や関心を抱いたからこそ出たものであって、まずはその興味や関心が持続することが子供たちにとっての利益です。

次に、子供の興味が、命あるものを無駄に傷つけずに配慮して行われるべきものであることも同じように大切なことなのです。

犬の質問もありました。

「わたしの犬はお散歩のときにオシッコをしたあとに地面の砂をかけるように脚をけります。なぜそんなことをするのですか?」

みなさんの犬の中にも同じことをする犬がいると思います。

大人になるとこんな行動をしているのを見ても「なぜなの?」と思わなくなります。

子供のように素直に疑問に思わなくなってしまうのは、どこかで答えを出してしまって解決済みになっているとか、疑問を抱くと不安になるのでなんでも知ったふりをしてしまう大人癖がついているからかもしれません。

犬を前にした子供が、なぜ犬はとびついてくるの?と尋ねたら、みなさんはなんと応えるのでしょうか?

なぜ犬はとびつくの?と質問できないのはなぜなのでしょうか?


長く犬に関わる仕事をしている自分も常に言い聞かせていることがあります。

どんな犬の行動も、そうだと思うと同時に、本当にそうなのだろうかという疑問を常に忘れないようにすることです。

分からないことを長く抱えておくことは、人にとってのストレスになります。

ですが、長くこうした仕事をしていると時間がかからないと明確にならないこともあることが逆によくわかるようになります。

絶対だと思ったことがあとで覆されることも、よく経験することです。

だからいつでも子供たちの脳のように、新鮮な気持ちで犬という動物に向き合えるようにしていたいのです。

それにしても、まだボキャブラリーの少ない子供たちを相手に説明をする専門家の先生方の悪戦苦闘ぶりは楽しいものがあります。

眠気覚ましにはもってこいの楽しい番組です。

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<犬のしつけ方>それでもあなたは、犬をサークル飼いしたいですか?

先日のブログで、動物に関する番組の中には程度の低いものもあることに軽く触れさせていただきました。

今日はもう少し突っ込んで、みなさんに疑問をぶつけてみたいと思います。

芸能人がわが犬自慢をする番組や、芸能人宅で犬を飼われている映像が出てくることがあります。

犬は広い部屋のサークルの中に入れられていて、多頭飼育されていることもあるようですね。


犬は人を見るとサークルの柵にとびついて興奮しています。ここで飼い主としては、「このコ(たち)は人が好きなんです。」と説明するシーンでしょうか。

柵にとびついている行動を「人が好き」といっている段階で、犬のことをあまり理解していないことを公言しているようなものですので不思議です。

さて、この柵にとびついてくる犬、もしくは犬たちのなかの一頭を飼い主がサークルの上部から抱き上げて出します。

そして犬を抱っこして上下に揺らしながらかわいがっているシーンです。

上下に揺らすのは赤ちゃんをあやす行動からくるのでしょうか?

犬は赤ちゃんと見られているのでしょうか。


そしてその後、椅子に座るなどして長時間にわたり犬を抱っこしたあとは、再び犬をサークルの中に戻します。

犬たちはサークルの中でゴハンを食べ、排泄をして、オモチャを与えられ、そこで寝て生活をしているようです。


こうした映像を見ると「犬はサークルの中で飼うもの」という新しい概念が生まれてくるのかもしれません。

最近、極まれではありますが「犬をサークルの中にいれままま飼いたいのです。」とまじめに言われることがあります。

もちろん、犬に接したいときはサークルから抱っこして出し、再びサークルに入れるというテレビと同じことをされているようです。

先日ブログでも紹介した、犬部屋を犬に与えて飼うという生活スタイルも、同じようになりがちです。

犬を犬部屋から出すときは抱っこして出し、そして再び犬部屋に戻すという飼育の形です。

水槽の魚や鳥かごの中の小鳥が一定の制限された空間で飼育されるペットですから、犬も同じようにサークルの中で飼うことが法律違反になるわけではありません。

屋外犬舎で飼育される犬は、飼い主が犬に接したいときだけ犬舎から出てくる生活をしているわけですから、世界的にも公認される飼い方ではあります。


水槽の参加や鳥かごの中の小鳥も、飼い主にとっては家族であると言い切ることもできます。

犬もそんな新しいスタイルで飼われるようになっていくのでしょうか?


ペットの暮らし方は、人の価値観によって大きく変化していくのです。

そもそもペットではなかった人のそばにいた犬という動物が、人の家族だよといってペットとしての道を歩むようになったのは、犬にとって有益だったのかどうか。

今はまだ過渡期なのかもしれません。

犬の飼い方はつまり犬との暮らし方。

あなたはどのような関係を築いていきたいのでしょうか。


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