グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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犬のするプレイボウ(遊びのお辞儀)は本当に遊びのシグナルなのか?

犬のコミュニケーションについてのお話です。

犬のコミュニケーション方法は嗅覚、視覚、聴覚といろいろと発信の方法があります。

ですが私たちヒトとしてより正確に把握できるのは視覚的なコミュニケーションです。

嗅覚や聴覚で受け取れるものもありますが、視覚ほどはっきりと認識できません。

だからまずは視覚をつかって犬のコミュニケーションを勉強するのが一番です。

 

今日は視覚的なシグナル「プレイボウ」=「あそびのお辞儀」を取り上げます。

プレイボウとは、犬が前脚を地面につけて尻を上げるポーズです。

お相撲さんのはっけよいのポーズに似ていますね。


 

子犬が遊びを誘うシグナルとされていることからプレイボウ=「あそびのおじぎ」という名前が付けられました。

同時に敵意のない行動だとしても知られています。

ただ実際にこのプレイボウのシグナルを犬が出しているときに、

犬と犬が遊んでいる

だから犬と犬は仲良しで友達

と断定してしまうのは早すぎます。

 

犬と犬はプレイボウをしている最中はお互いに対立を避けようとしている。

だけどその対立を避けるシグナルは次の瞬間に破られてしまうこともあるのです。

 

プレイボウで犬が飛ぶ方向は左右飛びです。

右に左に飛びながら犬は境界線を引いていきます。

ここまでがボクのテリトリー、だからここからこっちには入ってはダメだよ、

という境界線を引いているのです。

それがプレイボウの横跳びです。

 

テリトリーを守っている、テリトリーに入るなと言っているとなると

いっしょに仲良くお友達ということでもありません。

お互いのテリトリーを主張しあい、お互いのテリトリーが守られる陣地取りなのです。

 

子犬のころはこの陣地取りの行動を遊び行動として群れの兄弟犬たちと繰り返すことで自分のテリトリーを確保することを学びます。

だから遊び行動の中に見られるプレイボウ…ですね。

 

兄弟犬であってもプレイボウの横跳びから相手のテリトリーへ向かって飛ぶ前後とびや手をかける、体当たり、飛びつき、空かみ、甘噛み、立ちあがりが入ってくるとこれはもう闘争の形になっています。

これをみなさんはワンプロと言われるようですね。

ワンプロは闘争のひとつの形です。

もみ合って遊び楽しいで終わるのか、犬によっては他の犬が苦手になることもありますので要注意ですね。

プレイボウについてはこれまでブログでもなんどか取り上げましたので検索して探してみてください。

ブログで犬語の説明難しいですね。

かといってYouTubeで説明するのも虚しいし、また犬語セミナ―開催のときにはみなさんといっしょに学びたいです!