グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<犬のしつけ方>小さな犬の咬みつきが怖いですか?:怖がることで起きる犬の問題行動

前回のブログでも家庭訪問トレーニングクラスのご相談に「犬の咬みつき」についてのご相談が多いことをお話ししました。

実際にある「犬の咬みつき」のご相談の中には深刻なものもたくさんあります。

深刻とは、家族やご近所の方に噛み付いて怪我を負わせてしまったという状態です。


しかし、中にはまだ咬みつきの始まりもしくは軽度の低いという場合もあります。

特に都心のマンションで飼われている犬は、サイズがとても小さくなってしまいました。

成犬になっても2キロ未満という犬たちが増えています。

そのほんの体重1キロ代の犬が咬みつくというのです。


犬が咬みつくようになると、人が犬のことを怖がるようになってしまいここから問題が難しくなってしまいます。

犬が咬みつくのは、攻撃性行動を通して自分の身を守っていたり、自分にして欲しくない事を咬みつく行動を通して回避しているためです。

犬が咬みつくと人は手を引きます。同時に犬のことを怖いと思うようになり、犬の機嫌をとりながら犬に接するようになります。

犬は咬みつくという行動が効果があることを学びます。


犬が咬みつく行動の予兆を見せることで自分を外敵から身を守るということは当然の権利です。

飼い主は犬の敵ではないはずですが、その飼い主から自分の身を守ります。

飼い主のこれまでの接し方が、犬を不安定にさせたり、犬に興奮や脅威を抱かせるものであったなら、犬は当然咬みつく行動を通して自分を守るでしょう。

こうした防衛的な咬みつき行動の場合は、手を出すと後ずさりしたり逃げる行動がこの行動の予兆ということになります。

防衛的な攻撃ではなく、犬がガマンできない状態や甘えが強い状態で咬みつき行動を出す場合もあります。

犬は飼い主に甘えていて、いつも抱っこをせがんだり口をなめたり、飼い主にしがみついたり、飼い主が離れると吠えて騒いだりする反面、自分に嫌なことがあると咬みつき行動をします。

犬が嫌がる行動でお世話のために必要なことであれば、犬に理解できるように教育を与える必要がありますが、甘えの強い関係なのでしつけという教育が進んでいるはずもありません。

子犬のころには特に甘噛み(あまがみ)といわれる咬みつきが頻繁に起きます。

成犬になったときに大問題となる犬の行動は、子犬のころから学習の要素として表現されていて、突然始まったわけではありません。


犬の咬みつく行動を怖がっていては、犬と良い家族関係を築くことができません。

犬は咬みつくという口をつかってコミュニケーションをとる動物ですから、犬にいかなるときも咬みつくなということもできないのです。

でも、犬が生きていく上で必要な「咬みつく」という攻撃性行動は、飼い主を含む家族や周囲の人間に向けられるためにあるのではありません。

犬の咬みつきを恐れるな、でも犬の咬みつき行動を理解する必要がある。

犬は適切なときには咬みつくことができるけれど、日常的にはそれをする必要がないという状態でいられることが、犬の安定した生活です。

どんなに小さなことでも、犬のことを怖いとか避けるという気持ちや行動になったならば、今すぐに犬のしつけ教室や専門家の元で犬のことを学んでください。

そして犬ときちんと向き合える飼い主になれば、犬との十年以上の生活は犬にとっても飼い主にとっても、人生の中であの時間があって本当に良かったと思える時間になります。

ふくとめさん1