春近いこの季節に七山の部屋で作業をしていると、毎年同じ現象がおきます。
部屋の天井の隅のほうから「ガサガサ」「ガサガサ」とすごく大きな音を立てている何かがいます。
そんなに隙間はないはずなのに、どんなに大きな昆虫か動物が動いているのだろうと
はじめ聞いたときには落ち着かずに何度も作業の手をとめては眺めていました。
そのうちに「音がなくなったな」と思ってホッとしていると、その音の主が天井に姿を見せます。
ちっちゃいね。
てんとう虫です。
このほんの数ミリのサイズしかない小さな虫が、なぜあの大きな音を立てるのかが今でも不思議です。
昆虫には自分を大きく見せるという技はあると思うけど、姿を現したらこんなにちっこいのでは逆効果ではないのかと不思議でなりません。
私の専門は「犬」ですが、動物にしろ昆虫にしろ、遺伝的に備えた不思議なシステムにはとても興味があります。
特に自分が目にしたり、生活でかかわることある身近な生物のことについてはなおさらです。
今年はすでにこの巨人が3匹部屋の中に入ってきました。
どちらにしても間違えているので見つけたら部屋の外に出します。
部屋の中の方が暖かいのだけど乾燥しているからかすぐに死んでしまいます。
環境って不思議。そしてとても大切ですね。
Author Archives: miyatake
見えざる巨人
クラスのご利用について
原稿を作る仕事がたまってしまったので今日は七山でパソコンに向かいます。
福岡オフィスでもパソコン作業はできるのですが、集中したいときや文章を練り上げたいときは七山の方が集中力が上がります。
ふらりと出かけるようなお店はないし、つかれたら大声を出してリフレッシュしてもいいし、深呼吸も気持ちがいいです。
ところが突然電話が鳴りました。
「七山にいますがそちらの場所がわかりません。」とのことでした。
今日はご予約のお客様はないはずなのに?と確認すると
ただ見学をしたくて来たのだということでした。
その後何度か電話で場所を確認されて、ようやくたどり着かれました。
ですがご予約をいただいていないとお話ができない旨を伝えると
見学のつもりで来たので構いません、と帰っていかれました。
初めての方にはわかりずらい場所ですので、七山にいなかったらわからないままに帰られたのかなと思います。
七山にいてもクラス中は電話応対を控えさせています。
せっかく足を運んでいただいのに、わからなかったなと残念に帰っていただくことも気がかりです。
初回のクラスはワンちゃんがどのような状態や年齢でも「初回訪問カウンセリング」から始まります。
はじめての方はぜひお問い合わせメールかお電話でご連絡ください。
訪問形式にしているには大切なワケがあります。
クラス紹介やQ&Aのページをごらんになってください。
ご予約の前に不安なことがありましたらお問い合わせフォームから気軽にご質問ください。
できるだけ迅速に対応させていただきます。
飼い主さんと大切なわんちゃんのことについてお話できることを楽しみにしています。
タヌキ学
唐津市内の図書館でよく本を借りてきます。
福岡市内の図書館よりも早く入手できて便利で助かっています。
「タヌキ学入門」(誠文堂新光社)という本を借りて読みました。
タヌキは分類学上イヌ科の動物なので犬に近いということと
タヌキは七山スクールの周辺や山での遭遇率も高く身近な動物だいうことで興味があります。
タヌキの生態学的な基礎知識、体のつくりや何を食べているのか、生息地域、行動圏、繁殖といった細かな情報が記されています。
野生のタヌキの寿命は6~8歳で飼育下では14歳くらいという記述もありました。
犬も同じくらいではないかと思います。
取り上げ方として特に興味深いと感じたのは、人がタヌキという動物に抱くイメージについて、文面を裂いて語られていたことです。
イメージの変化の例として「オオカミ」が例題にされていました。
「人が抱く動物のイメージが動物の保全にとっても重要な意味をもつことを示している。」(タヌキ学入門より抜粋)
深い言葉です。
タヌキは野生動物です。
犬はペット化された動物です。
ペット化された動物は本来の犬の状態で保全されることは難しいのです。
人為的な繁殖によって人の好みに合わせて残される形態が偏りつつあります。
どちらにしても動物は人という大きな存在に影響を受けています。
以前にこのブログでも紹介したのですが、数頭のタヌキが円陣を組んでいたのを見ました。
夜暗くなってから福岡か七山に戻る道でスクールのすぐ近くの角でした。
ビックリしたので車のスピードを緩めて横目で見ながら通り過ぎました。
タヌキたちは逃げませんでした。
そのことをずい分人に話したのですが笑いものにされ真剣に聞いてもらえませんでした。
私はタヌキの化かしにひっかかったのでしょうか。
今思い出しても不思議でなりません。
家具:木の肌触りが気になるようになったこと
今日は大川市まで行きました。
七山からは1時間くらいでしょうか。
大川は家具の町です。
車で移動しているので用事のある場所にしか寄らないのですが、車内から見る看板だけでも家具屋さんのものがたくさんみられます。
私は好きな家具屋さんにときどき用もないのに行きます。
いろんな木に触れたり、見たり、匂いをかいだり感覚を得たりすることが好きです。
オーク、アッシュ、バーチ、パイン、シダーなど、いろんな木の木肌に触れてみます。
アイアンの素材のものも好きです。
鉄の加工の仕方によって鉄の強さを温かみを感じることができます。
スチールも丈夫ですがやっぱりアイアンが好きですね。
作りの良い家具になると何百年も使われているものがあります。
木で何かをつくるなら、木がずっと生き続けるものに再生してほしい。
家具の職人さんは木のことを知り尽くしているのだと思います。
小学生のとき卒業文集には「インテリアデザイナーになりたい」と書きました。
中学生になると「犬の訓練士」に変わってしまったけれどどちらも身近になりました。
わんげる・ミーティング
今日はわんげる・ミーティングを行いました。
場所な七山スクールとわんこ山です。
何度も参加しながら社会性や調和を高めていくクラスですが、今回は特別なことがありました。
ホームページの制作をお願いしているデザイナーさんがクラス風景を撮影するため参加されたのです。
いつもと違う環境で犬たちがどのように変化するのか…。
それをもっと知りたくてビデオ撮影も別の方にお願いしました。
コースはほとんど変えていません。
何度も歩いていると自分の中でペース配分ができるため疲れは感じません。
今日は初めての方がいたのでコースはいつもより短めにしました。
休憩地点もいつも同じです。
特別なチャレンジを取り入れるとき以外はそうしています。
犬たちも休憩場所や折り返す場所をよく知っています。
七山スクールをテリトリーとすると、そこからどのくらい離れていくのかもわかっていきます。
少しずつですね。少しずつ理解を進めていきます。
山の中の学びというと興奮したりはしゃいだりということをイメージされることがあるようですが実際には本当にゆっくりしたものです。
犬たちは結構年齢がいっています。飼い主もそんなに若くはありません。
いえ、気持ちはとても若いです。
お昼はキムチ鍋です。初めて食べました。
辛いものが苦手なので一度も食べたことがなかったのですが、新しいことにチャレンジしてみようかなと思い提案しました。私向けのやさしい辛味のキムチ鍋で満足。
食事中はグッドボーイハートに通ったきっかけや今の犬たちとの関係やさっき山の中でみた出来事などいろんな話題で盛り上がりました。
同じ方向へいっしょに成長していける仲間がいるというのは励みになりますね。
山歩きといっしょなのかもしれません。
室内でも撮影のために犬たちにも手伝ってもらいました。
お疲れ様でした。
大掃除
2月だというのに暖かい日。
山影に位置する七山スクールでもお昼になると日差しが部屋まで入り込んできます。
こんな日は窓を全開にして大掃除しよう。
それに今日は私的な記念日でもあるし、大切な日にはすっきりとして過ごしたいので好都合です。
掃除は大好きです。きれいになると気持ちいいからという単純な理由です。
でも、細かなところはなかなか行き届きません。
とても広い家なのでどこから手をつければいいのかといった感じです。
好きな掃除でも応援があるとさらにがんばれるものです。
前半はビートルズのBGMでスタートします。ビートルズは子どものころからなじみの音楽。
初期のころのアップビートなリズムで体も軽くなります。
疲れが出てくる後半はサザンのメロディで乗り越える。
ここでは近隣の家まで距離があるので窓全開で音楽をかけても迷惑にならないので助かります。
周りは土ばかりなので土ぼこりはすごいけれど、PMは福岡ほどひどくありません。
山が空気を浄化してくれているからでしょうか。
大掃除で私もすっかり浄化されました。
ちなみに犬は土の上を平気で歩いたりはするけど、家の中のゴミやホコリは苦手ですよ。
空気がきれいな環境が安心できるんです。
ボランティア
こちらには宮武個人としてボランティアとしてお手伝いできることをあげています。
これらの活動は個人として行うものでグッドボーイハートとは異なりますので
ホームページ内には掲載していません。
現在お手伝いできる内容は3つです。
お願い
・以下のサポートは無償です。
・こちらには概要を記しますが詳しくはホームページ内のお問い合わせフォームよりご連絡ください。
・お問い合わせについてはすぐにお答えできないこともございます。ご了承ください。
・サポート内容は予告なく変更することがありますのでご注意ください。
1 保護犬を飼いたい方サポート
新しく犬を飼おうと思っている方が増えています。
子犬は圧倒的に人気がありますが、成犬は「どのような犬なのかわからない」ということで
迎え入れることに心配や不安を抱えられることあるでしょう。
実際、引き受けてから「思っていた犬と違った」ということになると、
飼い主だけでなく、保護犬の方にも負担がかかってしまいます。
どの保護犬にしようかと迷っている方に以下のサポートを行います。
・ どのような犬を希望されているのかを明確にするお手伝い
※主にメールでのやり取りになります。チェックシートに基づき回答していただき
迎えたい犬をはっきりとさせることができます。
・ 犬の性質を知るためのお手伝い
迎えたい犬が決まってきたあとに、実際に面会時の立会いで犬の性質やタイプについて
アドバイスいたします。※訪問エリア内に限らせていただきます。
2 犬を飼えなくなった方サポート
生涯犬を飼うつもりだったけど、飼い主さんの死亡、病気や家族の問題などで
飼い続けることが難しくなるということは実際に起こりうることです。
犬を飼うことができなくなった方が、新しい飼い主を探すためのアドバイスを行います。
どのような告知をするのか
どのような方法があるのか
連絡が来たときの対応について
面会時の注意点
基本シートに基づきご説明しますが、分からないことはメール対応いたします。
3 ペットロスサポート
犬の死は飼い主さんにとって特別なものです。
人の家族の死とはまた異なる複雑な感情を伴います。
犬を亡くされた方が元気を取り戻されるようにと思います。
犬を亡くされた方にとって一番の支えは家族と友人です。
ですが、家族や友人でもどのように接していいのかわからないことも多いと思います。
犬を亡くされたご本人、またその家族やお友達からのご相談でも結構です。
ペットロスサポートについてはメール、電話、来校の3つでサポートさせていただきます。
ボランティアとしてできるだけのお手伝いをさせていただくつもりです。
ご家庭でドッグヒーリング
今日は家庭訪問でのドッグヒーリングを行いました。
ドッグヒーリングは私が直接犬に手をあてて行うタッチヒーリングを行うものです。
今日のわんちゃんは5年ほど前に体調不良を起こし深刻な長期治療を控えていました。
七山で自然のエネルギーにふれながらドッグヒーリングを続けられ、数ヶ月すると状態が変化してきました。体の変化はドッグヒーリングによるものだけではないと思います。ですが、ドッグヒーリングが飼い主さんと犬に何かきっかけや変化のお手伝いをしていたことも真実だと感じています。
今はとても元気に過ごしています。
人では初老にあたるような年齢のため、飼い主さんの希望で定期的にこのクラスを利用されています。
しばらく車で移動する手段がなくなったため、ご家庭を訪問することになりました。
また通学できるようになれば、きっと七山に来られるのだろうなと思います。
飼い主さんがそのわんちゃんに「七山にいくよ」というととても喜ぶのだと話されたことがあります。
自然のエネルギーは見えないだけに、わかるものにしかわからない。
動物の感覚はそんなことにも敏感です。
暖炉
寒のもどりなのか体の芯まで冷える日が続きます。
今年はもう暖炉は使わないかな~と思っていたけど、あともう少しのこの冬を乗り切るために今日思い切って暖炉に火をいれました。
火をおこすときはパチパチといった拍手のような感じで始まります。
よしうまく起こせてきたなと思ったら
とたんに、ゴーッとという底からわきあがるような音にかわります。
このときは火が思いっきり上にあがるために最初はとても怖かったです。
そのあとはその炎が落ちついてくるのを待ちます。
少し落ち着いてくると、パチパチ・・・・パチパチ・・・・という感じ。
炎も音も心地よくずっと見ていたい気持ちになりますね。
暖炉の前にいると、オポがこの前で暖をとっていた姿が目に浮かびます。
暖炉の前の犬用のマットにオポが伏せて、私もお尻をマットの上に乗せて。
コトバもないけどただゆっくりと時間が流れて、冬のひとときに楽しみ。
オポが旅立ってからもうすぐ2ヶ月になります。
会えないことは本当にさびしい。
でもいっしょに過ごしたときの積み重ね、記憶っていうものは時に大きな力になるのだなと思います。
暖炉の火がいとおしい。
そう感じるのはありがたいことです。
プライベートカウンセリングを行いました
今日はプライベートカウンセリングを行いました。
犬の行動についてのご相談にカウンセリング形式で対応していきます。
小さいころからトレーニングクラスを受講していて楽しく犬との生活を楽しんでいても
ちょっとした思い込みが重なってしまい「うちの犬はこうだから」と小さなシグナルには目を向けなくなることはどんな飼い主にも多少はあります。
問題は大きくならないと「これって問題かも?」と気づきません。
ですが、犬のコミュニケーションや犬という動物について少しずつ学ぶことを続けていくと、多くの方が見過ごしてしまう犬のわずかな行動の変化に気がかりになります。
今回は少し落ち着きがないなと感じていた行動がエスカレートしていったことがこのクラス受講のきっかけになりました。行動をよみとき犬が必要としていることを進めていくと、飼い主さんの思い込みもはっきりとしてきます。たとえば本当は必要としていたことを犬が嫌がっていると勘違いしていたことなど、思い込みというのは真実を見る目をくもらせてしまいます。
しっかりと見るようになると見えてくるものがある。
見えてくるものがあれば、飼い主としてできることがはっきりとする。
以外とシンプルなのです。
「これって問題かも?だけ」の扉をあけることは勇気がいります。
扉はインストラクターがいっしょに開けます。そこに何が見えても大丈夫。
まずは扉をあけて一歩を踏み出す勇気は飼い主さんの愛の力ですね。