チコちゃんの飼い主さんからお手紙をいただきました。
とても想いのこもったメッセージでした。
チコちゃんとお母さんの今の気持ちがいっぱいつまっています。
そして飼い主としての意気込みも感じられました。
自己紹介として今の気持ちをみなさんにお伝えしていいとのことでしたので、
今日はチコちゃんクラスメイトコーナーとしてご紹介させていただきます。
今年2歳を迎えるダックスの女の子、チコちゃんの飼い主さんからのメッセージです。
では、どうぞ。
***************
ブログの「デイケア卒業の日」を拝見して思ったことがありました。読んですごく考えました。
どうやら、私もデイケアクラスから卒業できていなかったようです。
実家は転勤族で借家住まい。
初めて犬と生活することになった私は、
犬を飼うという知識がまったくありませんでした。
はじめは犬のしつけ本を頼っていたのですが、
すべてがチコに当てはまるわけもなく…
ホームページでグッドボーイハートを見つけて、自分の勉強がてら、と思いチコのトレーニングをお願いすることになりました。
当時通っていた博多のデイケアでは、毎回のレポートで気づくことがたくさんありましたし、個人レッスンやグループレッスンでは
他のわんちゃんの行動をみたり、先生たちから話を聞いて、
何度「しまった…間違っている…」と思ったことか・・・。
他のわんちゃんと比べ、なかなか上手にできないチコに対し
腹を立てていた時期もありました。(本当は飼い主が悪いくせに・・・)
七山にスクールが移って、デイケアがなくなって・・すごく寂しかったです。
何回か、扉が硬く閉まった博多のGBHまでチコと散歩に行きました。
チコは建物を見つめたり、地面をにおって回ったりしていました。
いまでは建物もなくなり、地面にアスファルトがしかれ・・・。
しばらくは、そこに行くと必ずチコが足を止めていましたが、今では見向きもしなくなりました。思い出というか、心のよりどころがなくなった感じでした。
デイケアでチコは犬になりつつありました。ごあいさつできるようになったり、兄さんたちに指導していただいたり、年下わんこに戸惑ったり。
日中、お留守番でつまらない間に遊びの時間をもらい、
社会性を育てるチャンスをもらいました。
GBHに出会わなければチコは犬ではなくなっていたと思います。
私だって、「社会性」なんていう言葉も知らなかったと思います。
私自身、犬に対して理解することができていなかった部分もあり、
デイケアクラスは私の安心でした。
結局は私もデイケアやレッスンに頼りすぎていたのかもしれません。
レッスンしているから大丈夫、デイケア行ったから大丈夫!
チコと向き合わなければならない時間を、こんな形で自ら避けていたのかも知れません。
たくさんの課題があるとおもいます。
チコの課題ではありません。飼い主である自分が抱えている課題。
それが解決しなければ、チコの課題は解決しないんじゃないかと感じました。
「チコと向き合う」これが最大のキーワードかもしれません。
チコと暮らして1年4ヶ月になろうとしています。
他の飼い主さんと比べればかなりのスロースタートですが、
先生のおかげで霧がちょっと晴れたような気分です。
まずは私の「意識」を変えていこうと思います。
どうやったら「意識」が変わるのか。そこから考えていかないといけませんが・・・。
言葉で表すのは簡単ですが、ますは行動からですね。
具体的なビジョンがまだ見えてきていませんが、目は少し覚めてきました。
私にはたよれるGBHがありますので、まずは、他の飼い主さんや七山の大地、先生、オポ兄さんからなにかを感じ取れるようになりたいです!
気持ちをうまく言葉をまとめることができませんが、
今の気持ちを文章にして誰かに伝えたいと思いました。
きっと、くじけたときに支えになるエネルギーになるような気がしたので・・・。
ありがとうございました。
グッドボーイハートに出会えて、先生に出会えて、本当によかったです!!
*********************
先日エコツールクラスに参加したとき、初めてチコちゃんが外で「吠える」声を聞きました。
飼い主さんに「はじめて聞いたけど?」というと
「わたしたちもはじめて聞きました。びっくりしました・・」とのことでした。
こんなに小さなチコちゃんの中でも、何かが動き始めているんですね。
そしてその小さなチコちゃんが、飼い主さんの心をも動かし始めています。
犬たちの力にもう驚かされないはずなんだけど、やっぱり「わぁ」かな。
実は私も、先週GBHの跡地に行く機会がありました。
駐車場になったその場所に来て、じわっと感謝のコトバがうまれました。
「本当にありがとうございました。ここがあったからこそ、すばらしい飼い主さんと犬たちと、出会いました。そしてここがあったからこそ、階段をひとつ上がることができました。」
今わたしに与えていただいていることに感謝して学べることが今までいただいたことへの感謝につながっていくのです。
さあ、チコちゃん、お母さん、
これからもいっしょに成長していこうね。
七山でまってますよー!!
Author Archives: miyatake
クラスメイト
オポのひとり言
グッドボーイハートの先生でもあるオポ。
飼い主はこの私です。
このコーナーはオポのコトバを私が通訳してお伝えします。
いままで「オポのつぶやき」とか「オポズセンス」という題名で紹介してきましたが
このブログでは「オポのひとりごと」と題名いたしました。
犬ですが、人並に「ひとり」というコトバをあえて使わせていただきます。
では、どうぞ。
*********************
ここ七山にボクが移り住んだのは2年前の梅雨の時期だった
ここに来てはじめて会った犬が「テン」という名前の犬だった
うわさにきくところによるとかなり離れたところにある店の飼い犬らしい
ボクよりも少し小さな体のそいつは、堂々とボクのテリトリーである庭に入ってきた。
ボクが毛を逆立てて近づいて挨拶を求めるけど
そいつは知らんぷりをしてこちらを見ようともしない。
警笛を鳴らして注意を促しても、ボクを完全に無視していた。
「オポもういいよ。私と変わって」とボクの飼い主がいった。
「テン!ちょっと出て行ったら。あなたのテリトリーじゃないのよ。」
と飼い主が交渉を始めた。
そいつは全く顔をあげようとしない。
およそ、聞く耳はもっていないという感じだ。
注意をひこうとものを近くに投げても、
全く反応を示さず、においをとってマーキングをしている。
どうやら、ボクがこの家に来る前までここは彼のテリトリーだったらしい。
彼からしてみたら、ボクたちの方が侵入者にあたるのだ。
テンのテリトリーは広かった。かなり遠くからやってきていた。
来るときも帰るときも走る様子はない。
人間がちょっと脅しをかけるとすごい速さで入口のシャッターをくぐってみせた。
シャッターをくぐるには高さ15センチくらいまでにならないといけないのに・・・。テンはそんなに小さな犬ではなかった。でもその柔軟な体には驚いた。
今まで都会で飼い主によりそう犬や、わんわんと吠える犬しか知らなかったボクが
きっとはじめてあった犬らしい犬であった。
そのテンは初対面から半年後、七山の雪の中にうもれ、空に昇ったらしい。
テンがいなくなってからこの辺の秩序が乱れはじめた。
彼には彼なりの哲学があったんだ。
テンともう一戦交えてみたかった。
男同志の話もできたかもしれない。
トレッキングクラス&犬語セミナー
今日は晴れるな・・・。
朝、庭に出るとなんとなくですが、お天気のことがわかるようになりました。ちょっとうれしい。
とゆっくりとしている場合ではなく、今日は午前中がトレッキングクラス
午後が犬語セミナーと、珍しく1日が目まぐるしい日なのです。
午前中のトレッキングクラスは「わんこ山」で開催。
猪さんたちも元気なこの時期なので、山奥に入るのはやめて
わんこ山の敷地のなかでゆっくりと過ごすことになりました。
「お洋服をきせている犬は脱がせてくださーい。」ダニには効果ないし、草負けを心配されるんだったら強くなるしかないし
ほこりはつかないし、土はついた方がいいんです。
体にとっていらないものを落としてくれるんですよ。
ほーら、やっぱり自然の中では本当の姿の方がうつくしいです。
お洋服を脱いだわんこも満足げ。
今日のパン焼きのために昨日から私の気合いが入り過ぎて、オポもちょっと興奮気味でした。
あいかわらず、3才を迎える男子はオポにひっついては離れ
女子はごあいさつ・・。
とあちらこちらでそれぞれに関係づくりも行われています。
さらに、今日のトレッキングではすばらしい事が起こりました。
あるわんこの飼い主さんのお母様。
いつもトレッキングクラスにご一緒されても車でおまちなので
「いっしょに歩きませんか?」とお誘いしても、ご病気で思うように動けないからと
ずっと動かずに待っていらっしゃったあのお母様が、
「私も山にのぼろうかな。」と、わんこ山の頂上に向かって歩きだされたのです。
それもほとんど休憩なしに、人の手も借りずに一歩ずつのぼっていかれました。
他の生徒さんたちも後押しをするように後ろについてくださって、温かく見守ってくださっています。
もちろん、犬たちも周囲をいったり来たりしながら一緒にのぼっていきます。
そして、ついには頂上まで!
お母様を動かす何かがあったんですね。
先月はドギー・ナイトにご参加になってシュラフで寝たりヒーリングを受けて帰られたりと、少しずつクラスへのご参加も始まっていました。
今日はこんな形で一歩を歩みだされたことを心からお祝いしながら
また、その行動の素晴らしさに感謝の気持ちがあふれました。
娘さんが私に向かって「先生、奇跡です!」とおっしゃいました。
私はここで何度も奇跡をみています。
だから、驚いたりはしません。すべて、その方の力。
その動物の奥深くにしまいこまれた本来の力で、誰が与えたものでもありません。だから、奇跡ではないのです。本当の姿なんです。
その方の力は周りが決めるものではありません。
危ないからやめた方がいいよ、とか、無理しない方がいいよ、とか他人の価値観はちょっととなりにおいておき
失敗してもいいじゃないですか、途中でやめてもいいんです。
できることをできるところまでやって、再チャレンジ。
また、いっしょにわんこ山にのぼりましょうね。
お昼休憩開始。GBHでランチを召し上がられた方にはデザートに焼いたパンがあります。失敗作だったのに「おいしい」と食べていただき恐縮です。
できたてはなんでもおいしいことに今回は救われました。
さあ、お腹いっぱいで眠気と戦うセミナー開始。
「犬語のセミナー」と称して、ビデオをみながら犬のこと、コミュニケーション
その他いろいろと感じていただき、気付きを得ていただくセミナーです。
今日は解説をちょっとプラスしたりと指向を変えてやってみました。
それぞれに「おもしろみ」を感じられるようになられたんですね。
“犬”という異文化に触れる時間なんですから、この「おもしろみ」を感じてくるとますますお勉強にも熱が入るというものです。
お勉強には終わりがないんですよ。
私なんかずーっと学んでいるのに、まだまだ学んでいるのです。
もう、勉強しているとは思っていません。
この学びは毎日の生活の一部になってしまっています。
何回同じビデオをみても、毎回新しい発見があります。
みんなと一緒にみていてセミナー中に気づくこともたくさんあるんですよ。
奥が深い!
だからこそ、知りたくなるというものですよね。不思議な世界です。
今回のセミナーのスペシャルは最後に出てきたひとつのビデオ。
ここ七山GBHにてオポと社会性の練習のために対面したわんこのビデオでした。
なぜ、私がデイケアよりもこの環境を数倍大切にしているのかビデオを見て下さった方には少し感じていただけたかなぁ。
人の都合だけで犬の成長を促すことなんかできません。
また自分の都合だけで、自分が成長することもできません。
謙虚でありたいと思っているうちは、まだ謙虚でない証拠ですが、
寛大な犬たちの前に、あらためてそう思う1日でした。
さて、犬語のセミナーは次は6月に開催を予定しています。
梅雨の時期には急きょクラスを変更するなどして、今までみたビデオもくりかえし見るセッションも交えていきましょうね。
クラスメイト
生徒さんのコーナー。
今回はアメリカン・コッカースパニエルの男の子、ショコラちゃんの飼い主さんからいただきました。
****************
ショコラは自信がなくって、人や他の犬に対する社会性もまだない子でした。
昼寝をしていても物音にびっくりしてとびおきてワンワン吠える。
子供にうなったり、子供の宿題のプリントや消しゴム、ほかにもティッシュなどを
とって食べてしまう・・など、書ききれないほどのイタズラ・・・・。
それから、クレートの中で夜におもらしする夜尿症も続きました。
グッドボーイハートが博多区にある頃からレッスンを開始しました。
レッスンをはじたころは、かみつく、うなるという行動が減ってきました。
でも、なかなか思ったような成長が見られず、
ショコラはゆっくり成長してくものと思い根気強く訓練していました。
それが、昨年グッドボーイハートが七山に移転してから、七山に通うようになり
みるみる成長していく姿がみられはじめました。
今まではショコラにいたずらを注意しても、ウロウロ、ソワソワと歩き回り、
同じいたずらを繰り返していました。
それがほとんどいたずらをしなくなり、行動も落ち着き、
私の顔をじーっと見ていたり、いたずらを注意したとき、なんだか悲しげな表情を見せたりと、表情が豊かにやわらかくなりました。
また、子供に触られるのをいやがっていたのに、
自分から子供のそばによりそって昼寝したり、
ふと見ると、ドアや窓の方をじーっとみつめ、外の変化(音)に耳を傾けている様子を見かけたり・・。
そのほかにも、家の庭に自分から降りるようになり、
庭の雑草のにおいをかいで何やらむしゃむしゃと食べていたり。
犬なら普通にすることなのかもしれないけど、
ショコラは窓から外をみることもしなかった犬なので、
こうした外の世界に関心をもつようになったことも、大きな変化と感じられたのです。
ショコラは少しずつ犬らしい行動を身に着けはじめているようです。
トレッキングクラスに参加すると不思議なことに
1週間くらいは夜のおもらしをしなかったりすることにも驚きました。
トレッキングはただ歩いているだけのように感じるのに、
参加している人や犬、自然から何かを学んでいるのだろうと感じています。
はじめはぴったりと私によりそっていたショコラも
しだいに地面のにおいをかいだり、私から離れて知らない人のそばにいたり、
先を走ったりと、最近では今までになかった行動をするようになりました。
また、ヒーリングを受けはじめてから、ショコラの心に何か変化がはじまっているようで、これから、ますます成長が楽しみです!
**************
お母さんにぴったりよりそっていたショコラちゃんが、
トレッキングクラスのときに初めてお母さんから離れて散策行動をしたときには
本当に感動しましたね!
オポとの対面練習もはじめはびっくりするような状況だったけど、
先日ついに自分のにおいをとらせ、自分からもあいさつにいくことができるようになりましたね。
変化のひとつひとつは成長の証です。
何かの力を得ていますね。
自分たちだけでなんとかしようとせず、「癒し」のパワーをいただくと
すばらしいことがおきるのかもしれません。
ご家族とともにまたいろんなクラスを楽しんでくださいね!
トレッキングクラス わらび編
三寒四温の中のあたたかな日差しに恵まれたこの日
久し振りのトレッキングクラスに意気揚揚と駐車場にメンバーが集まりました。
実はトレッキングデビューをした、あるわんこのために、
お友達わんこが声援やらものみやらにかけつけて
平日クラスとしては賑やかなクラスでした。
デビュー戦でいろいろいろ・・とあったので、
「オポを連れていきますから。」ということになり、
そのコにとっては、いやそのコの飼い主にとってはドキドキの朝だったに違いありません。いろんな意味で、です。
さあ、スタートです。歩きはじめるとやっぱり前回とはかなり違う空気です。
わんわん、ぎゃんぎゃんが聞こえず、なんか統制がとれちゃってるんです。さすが長老だけありますね。
余裕が出てくると私たちもいろんな方向へ鼻がむきます。
わらび・・・この季節、山菜が豊富。
春の山菜は薬草効果も高く、解毒作用もすごいあるので、自分の解毒のために「いただきまーす。」
犬たちは犬たちで食べるものをひたすら探す。
オポが何かをみつけると、よってくるオスわんこたち。
そうそう、3才、4才の犬たちは大人の犬に学ぶのだぞ。
出過ぎて叱られてもしょうがないさ。
もっと小さいわんこはひたすらまねることから始める。
なれないわんこは周りをよく観察すること。
みんなそれぞれの役割でしっかりとチームワークをつくろうね。
犬たちが上がれないからと山を上って応援する飼い主さんも本当は自分たちが楽しかったりして。
新しい発見の連続となるこのクラスは、とても楽しみなクラスです。
特にグループクラスへ入りたての犬の変化には毎回本当に驚かされます。
満足したトレッキングの後は、お茶会。
平日のこのクラスにはよくお菓子を作ってきてくださる方もいて。
この日はランチももってきてくださった方もいて
お昼はお庭でピクニックとなりました。
暖かな日差しのもとに、今日のトレッキングクラスの反省会もやってその他のクラスの情報交換もされてましたね。
オポも久し振りにトレッキングクラスに参加して、よい疲れを得たようでした。
オポの参加するクラスには5月よりスケジュール表にて確認できるようになりました。体調やその他の都合により急に参加できなくなることもありますのでその点はご了承ください。
オポもまだまだみんなと一緒に成長していっています。
もちろん、私も成長クラスにいれていただいています。
すばらしい時間をありがとうございました。
21人目のお客様
それは、3月21日のクラスのときのできごとでした。
今までにない大勢になってしまい、まず集合して人数を確認しました。
「えーっつと、・・21人ですね。21日に21人というのはすごいね。」
なんていいながら自己紹介から始まったのです。
21という数字はとてもパワーのある数字なんです。
観音の滝に起こしになったことのある方は
観音の滝へ下る途中の言い伝えを記した看板に、
21の文字を探していただくことができるでしょう。
さて、はなしは元に戻ります。
では食事の準備。ということで机とイス、お茶椀やお箸まで21人分をセット。
そして、夕食時間。
「あれ、ご飯がひとつあまっているよ。」ということになりました。
へー、おかしいね、なんていいながら特別気にすることもなくそのままに。
翌日の朝食。あいにくの雨のため、リビングに準備されたイスとご飯セット。
数えると21人分。
で、「いただきまーす。」といったところ、
あれ?また一人分あまってるよね。昨日もあまってたよね。
席についたまま再度数えなおすと、あれ?20人しかいない。
ん?「昨日から20人だったんだね」といいながらご飯をいただきました。
その後、雨の中での遊びのあと、再びリビングでお茶の会
「あれ?やっぱりケーキとコーヒーがひとつあまっている。」
どうしても21人分準備してしまうのでした。
・・ということは、21人目がいらっしゃるということだね、となったわけです。
無意識なんだけどみんな21人目のお客様を迎えているということですね。
「えー。誰だろう、21人目のお客様って・・」
となぞに包まれたまま、無事にクラスは終了。
その夜のオポとの反省会で、「あ!わかった。21人目のお客様が・・」
それで今回のドギー・テントの風景がすべて納得がいきました。
だから予定よりもたくさんの参加者があったんだ。
晴れ予報だったのに急に天候がわるくなり、
夜のお茶会はテラスとカウンターでもりあがり、
夜にはリビングと奥のヒーリングルームがみんなの寝床。
玄関ホールに宿泊・・。
朝食はみんなでリビングで、犬たちもクレートにはいっていたけどリビングに勢ぞろいしました。
そう、わかりましたか?
実はこの日はある「記念日」だったんです。
GBHの生徒さんの一部はご存じのとおり、
3月のこの連休はいつも大分方面にキャンプに出かけていました。
2年前のこの日、大分キャンプの帰りに私たちは初めてここに立ち寄ったのです。初めてここの庭を歩き、家に入り、壁にふれました。
「素敵な家だな。ここのリビングだったらみんなで勉強会もできそうだな。
ここのお庭だったらみんなが走りまわって楽しめるかも。
暖炉にあたる犬の姿がみたいなあ
でも、遠いし手入れも必要だし広すぎるし、無理無理無理…」
と帰宅した日なのです。
ところが、今ではたくさんの方々がここを訪れてくださっています。
そして、わたしは毎日、庭と山の手入れに出ています。
なにやら特別の魔法をオポがしかけたのかもしれませんけどね。
今年は春の大分行きのこの日を、ドギー・テント日にあてたのです。
出会いの日に特別なごあいさつの方法で、私たちにその存在を知らせてくれました。
不思議なことが大切に思える。
動物とのつきあいも同じような気がします。
クラスメイト
さて生徒さんの自己紹介のコーナー「クラスメイト」
今回は柴犬のよもぎくんの飼い主さんからです。
お名前からいつも女の子とまちがえられているのですが、実はもうすぐ1歳になる男の子です。
*********************
よもぎに出会ったのは、よもぎが生後2ケ月のときでした。
それからすぐにGBHにお世話になりはじめ、もうすぐ1年になります。
子犬のときにきちんとしつけをしとかなきゃ!
しつけ方教室に通ってしつけ方を教えてもらおう!
なんて思いながら、私の頭の中にはいわゆる服従訓練のイメージでGBHをたずねました。
福岡のスクールではデイケアにプライベートレッスン。
正直はじめは、ん?社会性?犬の幼稚園?犬社会のルールは犬同士で教え合う?ん??
よく理解しないままに通い始めました。
当時、まだまだ礼儀知らずのよもぎはパワー全開で先輩ワンちゃんに猛突進。
もちろん、怒られ、嫌がられ・・・そしてよもぎは大興奮。
何が変わったのかもよくわからず2~3ヶ月が過ぎ、
このまま通って何か変わるのかな・・と思っているころ、七山へ移転するというお話がありました。
車で往復2時間少々かかるし、たまに行くぐらいは・・なんて思いながら
なんとなく七山に行くことにしました。
これからが七山&オポ兄(にい)との出会いの始まりです。
七山でオポ兄に「受け入れて」もらってからは、
よもぎは、七山の、そして何よりもオポ兄のとりこになってしまいました。
オポ兄が行くところにはどこにてもついていきます。
走れば追いかけ、穴を掘れば一緒にホリホリし、においをかげば一緒にクンクン・・・
まるでストーカー!? といわんばかりの勢いで付きまとっています。
でも、そこでいろんなことをよもぎは教わっているようです。
オスワリ、マテ、フセ・・ではなく、決して人間には教えられないこと。
犬社会のルールでしょうか?
遊んでもらいながら、ときにはガツンと叱られながら
かまってもらおうと一所懸命にがんばっています。
お陰で他のワンちゃんとの接し方も徐々にうまくなってきているような気がします。
オポ兄に会ったときのよもぎの表情、行動、声・・
私はいつも思います。
『オポくんに負けた!!』
でも本当に楽しそうなんです。嬉しそうなんです。幸せいっぱいのようです・・
そんな姿を見ていると、七山に来てよかった!と思います。
そして、楽しみにしているのが、トレッキングやドギーテントなどのグループレッスンです。
この自然の恵みを受けた七山をよもぎは走る走る!
駆け上がっては降りる!
そんな崖も!?登る!降りる!
そんな姿を見て思わず 「うわぁ、やっぱり犬だ!」
あたり前ですが、このあたり前の姿を普段はなかなか見れません。
リードをつけてアスファルトの上を散歩。その横を車が通り排気ガスを思いっきり吸い込んでいます。
そんなお散歩だけじゃ楽しくないよね・・
七山では地にしっかり足をつけ自然を感じ、草、木、葉、根、虫、動物・・
いろいろなものに出会います。
好奇心旺盛なよもぎはそれらをひとつずつ確認しているかのように入念に匂ってかじってみたり、他のワンちゃんと「これ、何かな?」と犬語な会話をしながらみんなでクンクンしてみたり・・
不思議なことにそんな姿を見ていると自然に笑顔になっている私がいます。
もちろん、何かしやしないか?勝手に群れを離れないか?なんて気が気ではないですが。
でもこのグループレッスンの回を重ねる毎に、少しずつですが『群れ』で行動するという意識がでてきてるように思います。
はじめは一匹狼になってしまうのではないかとも思いましたが、
トレッキングのときには遠くに遊びに行っては「早くっ!」といっているかのように戻ってきたり、少し先の方で後ろを振り向き「まだぁ~」という顔をして、私たちが来るのを待っています。
そうそう、集団で行動しているから乱しちゃダメだよ。
それから、よもぎだけでなく実は私も七山に来ることを楽しみにしています。
それは他の飼い主さんたちといろいろなお話ができるからです。
「うちはこうしているよ、こんなふうにしたらいいよ・・」
なんて、意見交換の場であり、情報交換の場でもあります。
つい感情的になってよもぎに接してしまう時もしばしばあり、
なんで?なんで?て悩むこともあります。
でも、七山で自然に触れ、先輩飼い主さんたちのご意見を聞くことで気持ちが楽になっていくのです。
気持ちに余裕がないと私のこともよもぎにはわかってもらえないような気がします。
ここで勉強しているのは犬だけではありません。私も一緒です!
まだまだよもぎのこと、七山のこと・・????だらけですが、
少しずつ少しずつ理解し合えたらいいなと思っています。
私にとって、よもぎにとって、GBHはとても大きな存在になっています。
出会えてよかった!
これからも課題がまだまだまだまだ山積み状態ですが、
良いパートナーとお互いが思える存在になれたらいいなと思います。
わんぱくよもぎ!一緒に頑張ろうね。
*********************
デイケアクラスにおさまりきれなかった犬らしいよもぎちゃん・・・。
いち早く七山入りしてくれました。
オポの顎に激突するキスは私以上に熱烈だけど、どうぞお手柔らかにね。
さて、これから暴走時代に突入しそうです。
みなさんも見守ってあげてくださーい!
ドッグ・タッチクラス
週末にグループレッスン「ドッグ・タッチクラス」が開催されました。
犬に「さわる」という普段一番多くしているコミュニケーションの幅をもっと広げていこう、というものです。「さわり方」のお勉強ではなく、「共感性」に焦点をあてています。
年齢、性別を超えて、つながっていくことのすばらしさを体感できるクラスです。
他の犬に消極的なわんちゃんも、
人間にまだ距離をおいているわんちゃんもいます。
飼い主さんがつなぎ役を果たしてくださったり
そのうち、犬たちもひとつになっていきます。
特別のことが起こることもあるし、何も起こらなかったと感じるかもしれないし
でも、どの人も犬も確実に何か・・が変わった、のです。
クラスの終了後は好例のお茶会&相談会。
なにげない話ですが、普段の生活の状態、ストレスのシグナルについて
クレートの使い方、環境をととのえるということについて
たくさんの気付きが得られる時間です。
ドッグ・タッチクラスは月に1~2回程度開催しています。
ドッグ・タッチクラスファンと呼ばれる主力メンバーの予約が早いクラスですが
2頭以上あつまればいつでも開催いたします。
お気軽にお声かけください!
クラスメイト
生徒さんの自己紹介コーナー「クラスメイト」です。
今回はミニチュア・ピンシャーの女の子
だいずちゃんの飼い主さんからいただきました。ではどうぞ。
******************
だいずは2歳半の女の子です。
だいずを家族として迎える前に「犬の飼い方」の本を数冊よんではいたのですが、実際の犬育ては本のとおりにならないことが多く、
悩んだ末についに「犬の学校」へ・・・。
だいずはその時すでに1歳を過ぎていたのですが、
今となっては「もっと早くいけばよかったなぁ~」と思ったりして。
諸事情によりずっと家庭訪問レッスンだけのつもりだったのに
いつの間にか博多スクールに通学していました。
そして、七山へ移転のはなしをされた時は
「そんなに遠くまでは通えんけん、もう辞めんといかんねぇ」と思っていたのに・・・?
いつの間にやら、七山に通っているのであります。
今ではアウトドア用品が増えつつあります。。といっても長靴とか、ですけどね。
はじめてトレッキングクラスに参加した時には私から全く離れられなかっただいずも、回を重ねる毎に、私から離れて散策をするようになり、
「そっちじゃないよー」ってな方へ行ってしまったりする事もたまにあり・・行動や表情に変化があって毎回たのしみです。
七山で過ごした日は、だいずの毛が柔らかくなるな~と感じます。
もしかして、自然からエネルギーをもらっているのでしょうか?
ちなみに花粉症の私は、七山にいると不思議と少し症状が和らぎます。
自然のなせる技か?
寒さはめっぽう弱い犬と飼い主のペアなので冬場のドギー・テントクラスでのキャンプは「かなりヤバい」状態でしたがだんだんと暖かくなってきたので、だいずといっしょに自然を楽しめるようになれたらいいなぁ。
さらに
石窯のパンも楽しみだなぁ。
みなさんのお手製のアレも楽しみだなぁ。
まだ他のワンコや人とのコミュニケーションが苦手なだいずですが、少しずつ成長している彼女と一緒に私も成長すべく、なんと先日はじめて、自分で車を運転して七山まで行きました!
(いつもはパパが渋々送り迎えしてくれるんです。)
こんな自分の成長もGBHのおかげ、そしてだいずのおかげと、いろんな事に感謝です。
******************
諸事情はいろいろと変わりつつありますね。
犬が変わる
自分が変わる
周りが変わる
やさしいパパさんも暖かく見守ってくれていますね。
クラスメイト
クラスメイトのご紹介がつづきます。
今回は飼い主さんがだけがみっちりと犬のことを学ぶ行動学のクラス
「ドッグトレーナー養成クラス(現在の名称は犬ナティボコース)」の生徒さんです。
ペンネーム“あしあと”さんからメッセージをいただきました。
******************
愛犬を失って無意識のうちに日々を送り、二年近くが経過したころ、
また、新たな犬と出会いました。
それまではただ、毎日楽しく散歩をして
おいしそうにご飯を食べるのを眺めて
自分の犬はノンキで大らかで優しいこでよかったなぁ、
と幸せに浸っていただけでしたが、
新しい子は人見しり、犬見しりの大型犬。
「犬は散歩が好き」と思いこんでいた私は
あたり前のように、我が家にやってきた翌日に散歩に連れ出しました。
ところが、何か様子がおかしい。
まっすぐ歩かないどころかジグザグに駆け足。
人や犬に出会えば猛烈に吠えまくり。
「犬は生まれつき散歩や人が好きな訳じゃないんだ!」
この驚愕の事実と直面してから
いろいろな犬の「しつけ」の本を読んであれこれ試してみました。
だけど何かしっくりこない。
本に書いてあることがそっくりそのまま
全部自分の犬にあてはまる訳じゃない!
本当は前の子もいろいろ言いたい事があったんじゃないのか?
もっともっと、犬の事を知りたい!!
そんな時、幸運な事に知人からGBHを紹介していただき
宮武先生やオポ先生に出会うことができました。
先生は犬界と人間界をつなぐ通訳の出来る貴重な存在だと思います。
授業中、先生からの質問に答えた時に、
「浅い!」と一蹴されると
「まだ、さらに奥があるのか!!」とワクワクします。
先生のところへ勉強しに行くようになってから
特にしつけの本に書いてあったような事は何もしていませんが、
私の犬も前より落ち着いてきたように思います。
「犬に何かをさせよう」とするのではなく
犬に対する「見方・向き合い方」を大切にすることが
まず何よりも大事なんだぁ、と最近しみじみ思っています。
先生、本当にありがとうございます。
人生を豊かにしてくれる相棒と
これからも試行錯誤しながら、一歩ずつ一歩ずつ
一緒に歩いていきたいと思っています。
*******************
ノートにびっしりの質問をかかえてこられる熱心さで毎回5時間にもわたる授業はあっという間に終わってしまいますね。
実は昆虫博士でもある“あしあと”さん。
自然と向き合うその謙虚な姿勢をもっていれば
どんどん、犬のことがわかられるようになるでしょう。
そうして、またクラスに参加してお話するとまたあたらしい発見の連続で楽しいですね。