グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<犬のしつけ方>犬を迎えるならメンテパックも予算に入れよう!

グッドボーイハートでお預かりしている犬ちゃんのクレートカバーがこの季節の七山では心もとなかったので、簡単なものを作ることにしました。

手元にある布とミジンコを取り出し、完成したクレートのイメージに向かって創作を開始しました。
ところが、完成したものは始めに妄想のなかで見たものとはかなり違うのです。

もっと素敵で可愛いものが出来たはずなのに、皆さんきれいに作ってあるのに何故うまくいかなかったのだろう。

選んだ布に問題があったのか、もしくは、ミシンが安すぎたのだろうかと、思うのもほんの数秒のこと、

イメージ通りにいかなかったののは、自分の力不足、技量不足、経験不足、ただそれだけなのです。


犬を家族として迎えた方のほとんどは、これから迎える犬と家族の楽しい暮らしを思い描いていたはずです。

ところが、実際に犬を迎えてみると思い描いていたイメージとは違って、いろいろと問題が起きてしまうこともあります。

犬との暮らしに問題を抱えている飼い主さんの多くが、「なぜ、うちの犬だけがこんなになったのでしょうか?」とお尋ねになります。

私が道具が問題ではないかと疑ったように、犬の個体そのものが問題ではないのかと疑いをかけられてしまいます。

ドッグスクールへの犬のしつけ方の相談には、吠える、咬みつく、散歩ができない、留守番できないなど、犬の困った問題があります。

問題とされる犬たちはみんな、はじめから問題があったということはありません。

飼育の過程や繁殖の過程によって問題となる行動を取らざるを得なくなってしまった犬たちの言葉を飼い主にお伝えしするのが家庭犬インストラクターとしての仕事です。

現在の犬の環境や育て方、しつけ方、接し方をより良い方向へ変えていくことで、犬が健全に成長することができるよう飼い主さんにサポートをお願いしていきます。

そのための、犬への理解、共感と飼い主としての自覚なのです。

みんな何も知らなくて犬を飼っているのに問題があるのはうちだけではないかという不満をお持ちかもしれませんが、問題があったからこそ犬のことを理解するチャンスができたと思っていただければと思うのです。

犬を高い金額で購入してしまい、トレーニングや犬のしつけ方を習うための資金を準備されていないことが、この大切な機会を逃してしまうこともあるでしょう。

せっかくお気に入りの車を買ったのに、その車を大切に維持していくためのプロの力を必要とするメンテナンス料金を準備できなかったら、車はボロボロで使い古しとなり結局は車の良さを発揮することもなく、愛されなくなってしまいます。

犬を迎える予算のうちから、まず犬のしつけ方や犬について学ぶ料金を差し引いた金額で考えていただきたいですし、すでに犬を迎えてしまったご家庭なら、予算には入っていなかったけどこれはどうしても大切な犬との関係作りのための準備として、犬の学校で学ぶ資金作りをお願いします。

ネットで検索すれば無料の情報はたくさんあるかもしれませんが、自分のように専門家としてお金をいただきながら犬について飼い主さんに指導する立場にある人間は、そのことに対する努力と体力、気力を注いで自らも学び続けています。

十分に学んだつもりでも、まだ力不足であることを感じることもあるのですが、みなさんの学びも自分の学びのひとつとして真剣にこれからも学んでいきます。

犬は育てるものです。大切に育てていきましょう。

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<犬のこと>ドッグカフェという名の犬を触る場所とは?

先日、生徒さんとお話しているときに、地域に犬を触れる「ドッグカフェ」というものが誕生したことを聞きました。

ドッグカフェという名前から想像するものは、犬といっしょに行くことのできる、つまり犬OKのカフェというイメージでしたが、そのカフェは違うらしいのです。

最近はやりの「猫カフェ」のように、カフェの中にどのようなスペースかはわからないのだけど、犬がウロウロとしており、その犬たちを「触る」ことを目的としたカフェだというのです。

ここからは、個人的な価値観の入るところなので、あくまでも私はこう感じるという立場で述べさせていただきます。

カフェの目的としては犬を触ることで癒される癒しのカフェを売りにされているようです。

個人的には猫カフェに行って猫をさわりたいとも見たいとも思わないし、猫を触って癒されるという感覚もありません。

ただ、猫という動物の習性について犬のように専門的な知識がないため、自分は関心はないがそれ以上のコメントはできませんというスタンスでいます。

ただ、犬に触ることで癒されようとするドッグカフェとなると、少し立場が違います。

犬という動物の習性やそのカフェで日々を過ごす犬たちにかかるストレスを考えるとき、人はどこまで動物に負担を強いれば気がすむのだろうと思うのです。

もし、そのカフェにいて来客者たちに触られる犬が自分の犬であったとするなら、どうでしょうか。

自分の家族である犬をカフェの中のメイド犬として働かせたいと思うでしょうか?

もしそう思うならなぜでしょう。

もしそう思わないのならそれもなぜでしょうか。

もう少し、いろんな意見を交わせる場所があればいいのでしょうが、これらお互いに意見の合わないもの同志が交わる機会もないのです。

お話してくれた生徒さんは、絶対に行きたくないし気分が悪いとおっしゃいました。

グッドボーイハートで学ばれる生徒さんの多くは、同じような感覚になられるのではないでしょうか。

なぜなら、いつも犬の立場にたって考えることを学んでいるからです。

ドッグカフェには閉口しましたが、生徒さんの言葉には共感を得られました。

その都心にできたドッグカフェは行列ができるほどの人気だそうです。

みなさんはどう思いますか?

犬たちはどう思うのだろう。

海辺こてつ

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<日々のこと>何才になっても若い感性を持っていたいこと

心地良い秋の風を感じる季節になりました。

山歩きの練習に来られる生徒さんたちが増えているため、福岡と七山の往復も多くなる季節でもあります。

福岡で家庭内でのしつけやトレーニングを通して犬のことを学ばれた飼い主さんたちが、本来の犬のフィールドである山に犬といっしょに出かけてみようと思ってくださることは、グッドボーイハートにとって本当にうれしいことなのです。

自然の中で活動すること、新しい体験をすること、体を動かすことも含めて中年になってくると新しい活動にはついブレーキがかかってしまうものです。

こんな年齢になってできるようになるのだろうか、若い人たちがすることじゃないのか、もっと若かったらやってみたいと思ったのだけどなど、やらない理由は山ほどあります。

でも、少しでも興味があってやってみたいと思うことなら、中年期は老年期ではないしと割り切ってチャレンジしてみたいと思うのです。

そんな気持ちの切り替えが自分にも時々やってきます。

若いころに乗りたいと思って自動二輪中型の免許をとったのは二十歳のときでした。

当時は誰でもバイクに乗っている時代でもあったし、バイクに乗ると不良(なつかしい言葉)になるという代名詞でもありました。

犬の訓練所に勤めていたころ、同年代の男子達がバイクに乗っているのを横目に見ながら、スクーターを飛ばしてわずかな休日に2時間もかけて街中に遊びに行っていたのを懐かしく思い出します。

今思えば、お金はなかったけど体力だけあったのだなと思います。

そんなバイクに再び乗ろうかなという機会がめぐってきたとき、ちょっとだけためらったけど、案外すんなりとチャレンジすることを決めました。

できないなりでいいけど、安全に人様には迷惑をかけないようにしようと決めて小さくて形がとてもかっこよくて気に入った古いバイクを見つけました。

自分より先輩にあたる方々が乗っていたような時代のバイクですが、当時の日本のものづくりのすごさを感じさせてくれるバイクです。

バイクに乗りたいという新しい気持ちと、古く懐かしい時代を思い出す気持ちの両方を満足させてくれます。

整備に時間が必要だったバイクがこの季節やっと手元に帰ってきました。

七山でグルグルと遊ぶくらいのバイクのりですが、気持ちはとても満たされます。

中年ライダーと揶揄されそうですが、そもそも外野の言う事は耳に入らないマイペースタイプなので、こういうときは気軽です。

ドッグトレーナーという仕事も中学生という子供のころに夢見た仕事です。

犬って楽しい、犬ってなんて不思議なんだろう、犬は何を思っているのだろうという子供心に抱いた好奇心が、こんなに続くとは思ってもみませんでした。

そしてその好奇心は今でも止む事がなく、日々出会う犬たちを観察しながら、まだまだ新しい発見が続いています。

ドッグトレーナーになりたいといったときも、誰も賛成してくれませんでした。

大人はみんな反対したけど、なぜだかどうしてもやってみたかったのです。

もう中年なのでバイクに乗ることは誰にも反対されていませんが、いつまでも若い感性でいたいので、もう少しバイクに乗ってみたいと思います。

20180911ミニトレ

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<日々のこと>秋になったら犬は何をしたいのだろう

盆が明けたので、七山は暦通りに一気に秋になりました。

夜になると庭で鳴く昆虫たちの出す声もまさに秋の虫たち。

風は冷たく窓を開けて過ごすこともできないほどの涼しさです。

福岡でも郊外地域にお住いのご家庭では秋の気配を感じられるようで、犬の行動も少しずつ変化してきました。


季節が良くなったら、犬がやりたいこととはやっぱり「お外遊び」。

リードに拘束されずに安全、安心して遊べる庭遊びが一番です。

もえちゃんりえちゃんお庭遊び
お庭がなぜいいのかというと、自分の大切なテリトリーである空間にいつでも戻れる空間で自由遊びができるからです。


自分が子供のころには、犬は庭で遊んでいるのは普通の風景でした。

犬は外でつなぎ飼いが多くなり始めた昭和の時代でしたが、家族の価値観なのでしょうが犬は室内を庭を自由に行き来していました。

縁側から石を踏んで勝手に室内に入ってくるし脚を拭いたこともありません。

入り口に脚ふきようのマットが置いてあったくらいでしょうか。

夏の間は蚊などの虫も多いので網戸になっているしペットドアもありません。

秋になって縁側の戸口が解放されると、安心したようにいつも庭で散策をしている犬の姿を見るのが日常のことでした。


最近では、庭に出るたびに犬の脚を拭かなければいけないので庭に出したくないとか、汚れるのが嫌だという理由で庭に犬を出してあげない価値観というのも増えているようです。

犬の毛質が飾り毛となり汚れやすく汚れが取れにくくなっているからかもしれません。

白い飾り毛は土で汚れるとなかなか土の色が取れないのは実際にあることです。

犬の気持ちになって考えると、どうでしょうか。

庭があるのに庭で自由に遊べることもできないなんて、ご馳走を前にずっと食べられない状態でいるのと同じことです。

夏の暑さで行動が制限されていた動物が、涼しくなって自由に散策を楽しみたいと思うのは自然な欲求ではないでしょうか。


庭のないマンションや庭のない家に住んでいる犬たちには、知人のお庭を借りましょう。

その際には、犬を飼っていないご家庭で少し田舎の地域にあって、土が柔らかく風のとおる庭でしたらベストです。

庭がないからといってドッグランに連れて行けばいいのかというとそんな問題ではないのです。

犬は土や草や風の臭いを嗅いで、安心を獲得していく社会化の過程を勧めます。

ところが、日本のような小さなドッグランでは犬たちのマーキング争いの排泄臭を嗅ぎ続けることになります。

犬の脳がどのように反応するのか考えてみましょう。


海外の最高のドッグパークというと、莫大な土地を囲んだ自然公園のようなものです。

国立公園の中を歩いているので、他人や犬に会うことも少なくあったとしてもとても遠くに見える程度で危険を感じられるような状態にはなりません。

囲いを作ってリードを外すという単純な発想から、庭の代わりにドッグランという発想は少し考えが浅いと思います。

田舎に実家のある方は、いくらでも過ごし方や遊び方を発展させられます。

秋になったら犬には散策行動を、庭がない犬は借り庭を準備、それもできなければ犬と一緒に山を散策しましょう。

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<日々のこと>お盆が過ぎ秋が近付く山にいて、犬を見ながら思うこと

お盆という習慣は不思議と体に身に付いているものです。

小さい頃からの家庭内の行事は、思考や感情にも影響を与えるからでしょうか。

お盆は決まって都心と田舎を結ぶ道路が大渋滞になるのが恒例ですが、それだけ日本人の身に付いた習慣だともいえます。

お盆になると身近な家族が寄り集まって旅立った人を懐かしく思い出しながら、今自分が生きていることを不思議に思ったりします。


そういえば、犬を亡くした方が犬の死後にこんなことを言われたことがありました。

今まで身近な家族がなくなったことがないのでお盆になっても何も思わなかったけど、これからはお盆になると犬のことを思い出すようになるのだろう。


本当にそうですね。

お盆になると亡くなった家族が身近に戻ってくるような気持ちになってしまいます。

亡くなった犬たちを思う気持ちも、お盆になると特に強くなります。

亡くなった犬がお盆に戻ってきてまたあの世に帰っていく、それがあまり現実的でないとしても自分の心の中に起きていることは否定できません。

旅立ってしまった犬のことを思い出すことは時が浅いときには辛いこともありますが、お盆を迎えるたびに何故か気持ちが落ち着いてくるようにも思えるのです。

はっきりとは言えないのですが、あれは永遠の別れではなかった、いつでも思い出すこの心にいっしょに過ごした犬たちがいるという感覚になれるからかもしれません。

同時に、亡くなった家族や犬たちがいつも見ているから恥ずかしい生き方はできないなと生きているものとしては気持ちが引き締まります。

そんな盆を越えたので、猛暑との戦いもうひとがんばり、ほどほどにがんばります。

お盆の飾り


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<クラス>お盆休みのお預かりクラス

お盆休みをゆっくりと過ごされたでしょうか。

お盆休みで飼い主さんが帰省や外出時のヘルプとしてつくった「グッドボーイハートのお預かりクラス」を利用して犬ちゃんたちが七山までお泊まりにやってきました。

今回「はじめてのお泊まり」を経験する犬ちゃんたちもいて、飼い主さんとしてもドキドキの経験になったようです。

グッドボーイハートのお預かり(いわゆるドッグホテル)にクラスという名称をつけているので、犬の預かり訓練と間違えて問い合わせを受けることもあります。

お預かりクラスは一般的な預かり訓練とは違いますが、クラスとしてちゃんと勉強の素材が入っています。

犬の預かり時に犬のする行動を観察評価してお伝えしています。

観察して得られた行動の中には、改善を必要とするもの、評価の高いもの、など様々です。

犬を預かると普段飼い主さんがどのように接していらっしゃるのかを推測することができます。

自宅ではゴハンの際に猛烈に要求する犬ちゃんが、預かるとゴハンを食べなくなってしまうという現象も珍しくはありません。

犬の管理は日常と同じように、むしろ安全にするために厳しく管理しています。

同時に、七山といった自然環境の中ですから、お庭遊びや山歩きなど普段とは異なる環境で学習できる要素も高めています。

むしろ、この自然の臭いを嗅ぎ続ける経験自体が、犬にとっては貴重な大変に他ならないのです。

預かりの期間が短い間は猫をかぶったように大人しい犬たちですが、預かり期間長くなると警戒心がとけ、次第に犬の行動は変化し始めます。

馴れがでてきて、普段飼い主さんに行っているコミュニケーションを展開したりします。

逆に、環境にも馴れが生じるため、最初はビクビクとしていた音に次第に反応しなくなる社会化といった現象も生じてきます。


七山は特別な環境です。

また犬を管理する側の私も、一般的な飼い主さんとは違います。

そのことを一番よく知っているのは犬たちの方です。

何がどのように変化したのか、自宅に戻って何か行動が変わるのか、そういった報告をレッスン時に伺うことも楽しみのひとつです。

犬が家にいないという飼い主側の寂しさから、いつも以上に甘やかしが出てしまう危険性も含んでいます。

犬の成長は飼い主さん次第であることは、一貫して変わりません。

お預かりクラスはグッドボーイハートの生徒さん特権です。

最低条件を速やかにクリアして、ぜひトライしてみてください。

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<日々のこと>秋がすぐそこに来ていること

昨日、立秋を迎え七山では秋の気配が満載になってまいりました。

福岡では夏の日照りが強くこれがいつまで続くのかと思うと気力も体力も限界といったところですが、七山に入ったとたん秋がすぐそこまできているのを感じて気持ちも復活します。

この国は4つの季節がめぐることで、気分のバランスをうまく保てるような気がしています。

春になって少し浮かれると、夏が来て戦いを強いられる。

夏になってもうダメかと思ったときに、秋がやって来て救われた気持ちになる。

秋が心地良いと遊びに浮かれていると、冬がついにやってきて勘弁して欲しいと思う。

丸まっているうちに春が再びやってきて、また屋外に飛び出していく。


こんな季節の巡りもいつまで続くのかわかりません。

長い地球の歴史からみれば、自分の生きている数十年は点にも及ばないほどの小さな時間です。

地球からみればゆっくりと移り変わっていくだけの環境の変化の中で、自分たちは適応性を身につけるしかありません。

環境によって自分を変えてきた、それが生物の進化なのだと尊敬する自然科学者の先生方やおっしゃいます。

ところが人間は、自分を変えずに自分の動ける範囲内だけは一定の温度にしておこうと知恵を使って人工的な空間を作り続けてきましたし、またこれからもそうしていくでしょう。

人は動物としては進化することをある程度は止めてしまった動物だから、ここからは環境と人工的な力との戦いなのかと思います。

ところが人間もやっぱり自然の一つに過ぎないので、自然を感じると安らいだり気持ちが緩んだり心地良かったりしてしまうため、自然を切り離すことができないのです。

切り離せない自然のひとつとして人のそばにいることを望まれているのが犬や猫といった自然とつながる動物達です。

その犬も人工的な思惑で随分と変わってしまいました。

環境によって変わったのは間違いありませんが、人が作った人工的な環境によって変わったのです。

犬が自然に近い動物として人と自然を結んでくれていたことも、もうすぐ終わってしまうのかと思うと本当に悲しくなってしまいます。

今ならまだ間に合うかもしれない。

だから、犬といっしょに山を歩きましょう。

人も自然という環境が作り上げた生物たちの一員であってこそ、犬とのつながりも深くなれると思うのです。

都会の残暑でめげそうになったら、犬といっしょに七山にお出かけください。

山は季節の移り変わりが早いといわれますが、これがこの国の自然な季節の流れではないでしょうか。

そろそろ稲穂が実をつけはじめ、もうひと月もたたないうちに新米の収穫が始まります。

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<日々のこと>思い込みがない子供目線で見えてくる世界:とりあえず犬を観察しよう!

家庭訪問形式のトレーニングクラスのために、福岡県から佐賀県近郊を車で移動する距離がかなり伸びています。

車の移動や眠気との戦いでもあります。

そんな眠気を吹き飛ばしてくれる夏休みならではのラジオ番組があります。

ほとんど毎日、苦笑&関心しながらハンドルを握って聴いています。

そのラジオ番組とは「夏休み子供かがく電話相談室」という番組です。

NHKのラジオ放送で「子供かがく電話相談室」としてやっているものを、夏休みバージョンとして長い時間放送されています。

質問に答えて下さる先生方もいつもよりメンバーが多く、動物、心、植物、宇宙などについて幼稚園生から小学生の子供たちの質問に答えてくれます。


子供の質問の内容に、まず驚かさせれています。

質問に応える先生方も、大人の常識を覆す質問に度肝を抜かれながらも、そんな見方もあるのかと関心しきりな様子です。

いくつもの楽しい質問がありましたが、たとえばこんなものがありました。

質問は、蝶に近付くと逃げてしまうのは何故ですか?というものでした。

人の気配を察して逃げてしまうということのようですが、なぜ人が近付いてくるのがわかるのかという質問だったのです。

科学的には蝶の知覚の構造や機能にまで広がる話なのでしょうが、人が近付くと逃げてしまうのは当たり前だと思う昆虫に対して、なぜ逃げてしまうのだろうという視点がとても大切なのです。

この質問を担当した講師の先生は、質問者の子供に対してこんなことを言いました。

蝶はどんな形をしていたの?蝶は何を見ているようだった?
蝶はどうやって周りを感じているのだろう?

そんな質問をされていました。
そして、結局のところ「今度は近くにいったら蝶に触らずによく観察してみるといいですよ。」というアドバイスをされました。

いくつもの答えが想定される質問だからこそ、これを機会に「蝶を観察する」ことの大切さを伝えられているのだと思い聴いていました。

専門家なので、難しい理論を繰り広げれば質問の答えはいくつも出せるのかもしれませんが、まだ答えが発展する可能性のあるのですから、子供の方に観察して持論を展開するチャンスを与えるというのはさすがなことです。

この蝶の質問に限らず、講師の先生方は「もう少し観察してみよう」とか「これは調べてみようか」といって、子供の興味や関心を終わりにさせないのです。

子供たちの質問はあることに特定の興味や関心を抱いたからこそ出たものであって、まずはその興味や関心が持続することが子供たちにとっての利益です。

次に、子供の興味が、命あるものを無駄に傷つけずに配慮して行われるべきものであることも同じように大切なことなのです。

犬の質問もありました。

「わたしの犬はお散歩のときにオシッコをしたあとに地面の砂をかけるように脚をけります。なぜそんなことをするのですか?」

みなさんの犬の中にも同じことをする犬がいると思います。

大人になるとこんな行動をしているのを見ても「なぜなの?」と思わなくなります。

子供のように素直に疑問に思わなくなってしまうのは、どこかで答えを出してしまって解決済みになっているとか、疑問を抱くと不安になるのでなんでも知ったふりをしてしまう大人癖がついているからかもしれません。

犬を前にした子供が、なぜ犬はとびついてくるの?と尋ねたら、みなさんはなんと応えるのでしょうか?

なぜ犬はとびつくの?と質問できないのはなぜなのでしょうか?


長く犬に関わる仕事をしている自分も常に言い聞かせていることがあります。

どんな犬の行動も、そうだと思うと同時に、本当にそうなのだろうかという疑問を常に忘れないようにすることです。

分からないことを長く抱えておくことは、人にとってのストレスになります。

ですが、長くこうした仕事をしていると時間がかからないと明確にならないこともあることが逆によくわかるようになります。

絶対だと思ったことがあとで覆されることも、よく経験することです。

だからいつでも子供たちの脳のように、新鮮な気持ちで犬という動物に向き合えるようにしていたいのです。

それにしても、まだボキャブラリーの少ない子供たちを相手に説明をする専門家の先生方の悪戦苦闘ぶりは楽しいものがあります。

眠気覚ましにはもってこいの楽しい番組です。

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Posted in 日々のこと, 犬のこと

<日々のこと>七山校周辺はいつもと変わらぬ風景でした

台風から大雨へと、自然の威力を受けながら博多で活動も小さくして安全を確保していました。

その博多の方も、大きな二つの川に挟まれた場所なので、状況としては危機的だったとは思います。

かといって山の方も安全とはいいきれぬ状況だったようです。

特に今回は唐津市周辺に豪雨が集中していたためか、唐津市内では土砂が上がっている道路もありましたし、七山に入ったところでは山からの水が水路を広げて土砂が崩れ落ちている場所もありました。

途中でそのような風景を見たために、もしかしたら七山の家がなくなっているかも、または山が崩れているかもしれないといつもはあまり思わないことも想像しながら、ドキドキして家の方に車を走らせました。

家も庭も山も、見慣れた風景でどこも変わった様子はありません。

家の周辺に立てかけておいた日よけが風でなぎたおされていたということだけでした。

七山に滞在しているときに台風や雨が降っても、今まであまり心配したことはなかったのですが、博多にいるときには様子がわからずやはり心配してしまいます。

明後日から晴れが戻ってきそうなので、土が乾燥して固まればなんの問題もない状態になりそうです。

七山では道路整備がとても早いのです。今回も日曜日だというのにダンプカーが出入りして、道路の復旧作業を進めて下さるのはありがたいことです。


福岡では避難勧告や避難指示のメールが入るたびに、「犬たちはちゃんとクレートに入って移動できただろうか」とむしろ犬の避難の方がずっと気がかりでした。

グッドボーイハートの生徒たちはクレートトレーニングができてますので、移動の際も安心して連れ出してもらえると信じています。

また、普段から社会化を安定して成熟させておくことで、日常とは異なる状況に対しても余裕を持って対応できる犬に成長できるはずです。

飼い主の不安な様子で落ち着かなくなってしまった犬たちもいたようですが、これからじっくりと環境の変化に対する力をつけてあげてください。


七山ではねむの木の花が満開です。

猛威を振るいながらきれいな風景も見せてくれる自然という環境を自分と切り離すことはできず、自分は小さな存在なのだなということを思い知るばかりです。

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<日々のこと>犬との山歩き、飛び刺し虫たちとの闘い始まる

集中的な豪雨、降ったり止んだりで犬との山歩きも歩き出すタイミングをはかりかねます。

数少ない休日を犬との山歩きで成長したいと、福岡から七山まで起こしいただく生徒さんたちが山に来られるたびに、私も七山で山の感覚を復活させています。

この季節、そうこの季節はもう11回目です。

七山に移転した当初は、山のことが全くわからず苦戦したものです。

特に山の動物や昆虫のことがよくわからず、無防備から過剰防衛と犬が人に対するのと同じような状態に至っていました。

今は経験を通してやっと理解しはじめ、適切な防衛能力が身についてきました。


そしてこの季節、最も注意しなければいけないのは、飛んで刺す虫たちです。

飛んで刺す虫といえば「蚊」ですが、蚊対策はある程度の虫除けグッズでなんとかなります。

万が一刺されたとしてもたいした腫れもなく、そのうちに忘れてしまう程度です。

ところが、顔面が殴られたように腫れてしまう飛び刺し虫がいます。

「ブユ」です。


ブユは地域によって若干表現が違うようで、ブヨともいわれるみたいです。

このブユもしくはブヨですが、黒ゴマくらいのサイズの虫で羽も小さく飛んでいるを見ることも難しいくらい小さいのです。

羽音もしないので顔の近くに来ても気付きません。

ブユは人の顔のうちの目の周り、口の周りなどの柔らかい皮膚のところに吸血します。

それも一瞬な上に刺されているときには痛みを感じないのです。

しばらくするとなんか痛いしかゆいとおもって顔を触ると、腫れの中心にコリコリとしたものができていて「ブユにやられた」ことに気付きます。

はじめは蚊にさされた程度の腫れは、一日中ふくらんで行き数時間するとなぐられたように腫れてしまうこともあります。

まぶたなどだと目が見えなくなる程腫れてしまうこともあります。

私の場合は、毎年刺されるので免疫力がついたのか、翌日には手で触ったら分かる程度に腫れは引いています。

といっても昨日、今年はじめてブユに刺されたことには落ち込みました。

虫除けスプレーをしっかりつけたつもりでしたが、隙があったからでしょう。

こんな風に書いてしまうと、山になれていない方に怖くて山には来れないと思われてしまうかもしれません。

無防備に山に入って二度と来れないという経験をする前に、しっかり防衛して軽くかわせるようになっていただくことも犬との山歩きには必要な術だということをお伝えしたいだけなのです。


この小さくても侮れないブユですが、犬たちはどうしているのでしょうか?

朝夕のブユが絶好調の季節で、朝露の近くを歩く犬たちの腹部はブユの絶好のご馳走場になります。

刺されたあとは赤いブツブツになり痛々しいですが、人ほど腫れるという事はありません。

ここはさすがに免疫力の高い犬なのだなと関心します。

小型犬でもあまりひどく腫れる犬も見たことがありません。

そうはいっても、犬たちも屋外活動が減っており免疫力は毎年失われていることも事実です。

とにかく対策は必要ということです。

対策については次回続けます。

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