グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

トップページ
お電話でのお問い合わせ
お問い合わせフォーム

自然の力

昨晩かすかな揺れを感じたと思っていたら
かなり大きな地震であったことをニュースで知りました。

崖くずれなどの状態もたくさん確認され、ご心配もいただきましたが
七山校は揺れも少なく今のところ影響を受けていません。

被災をされた方々の不安と恐怖を思うと身の詰まる思いです。

今回の地震の前日に福岡でも小さな揺れがあったと聞きました。
様々な研究もなされているのになぜ予知できないのだろうという疑問もあるけど
自然の力は予想不可能なもので、人の力には及ばないのだと考えると
自然の前ではできないこともあるのだということを納得するだけです。

地震のエネルギーは次のエネルギーを引き起こすといいます。
エネルギーが別のエネルギーを引きつけ連鎖するのでしょうか。

被害が広がらずに収まっていって欲しいと願うばかりです。

Posted in 日々のこと, 自然のこと

地図「オポの行動から学ぶメンタルマップの構築について」

新しい地図を購入しました。
しばらく使っていた地図がわかりにくかったためのバージョンアップです。

それにしても、マップ本は10年前よりもずい分薄くなってしまいました。
カーナビとスマートフォンの普及したため、
地図を利用する人が少なくなったからでしょう。

時代に逆行するようで申し訳ないのですが、
私はカーナビもスマートフォンも持っていません。

最初にご自宅への道順を伺うときにも、昔ながらの尋ね方で
「近くに目立った建物はありませんか?」
「一番近い交差点はなんという名前ですか?」
などと尋ねるので、不思議がられるものです。

カーナビを使わない理由ははっきりとしています。
カーナビだと全体を把握する学習が進まないからです。
ある地点から次の短い地点までは案内してくれますが
これだと全体が把握することに時間がかかります。

何度も地図を見ながら移動を重ねていると、A地点B地点C地点が
面の中でひとつになって、全体の中で自分がどこにいるかという
「メンタルマップ=頭の中の地図」というのが出来上がってきます。
これができると自分が今どこにいるのかという位置がより安定してきます。

実はこれと同じことを犬がやっているのを知りました。
オポが七山で過ごし始めたとき、山に入り始めたときのことです。
オポはどんどんと先に進もうとします。
自分ひとりでは進まず、私を先に進むように誘うのです。

私は良く知らない山道を進むことに躊躇しました。
野生動物に会うかもしれないとか、罠が仕掛けてあるかもしれないとか
不安の要素がたくさんありなかなか前進できません。

それでもオポは「もう少し先に行こう」と誘います。
また、わき道の方にも「こっちにも行ってみよう」と誘うのです。
交渉をくり返しながら、私もオポに支えられて行動の範囲を広げました。

ところがこれを一定期間くり返すと、その後はある拠点での滞在が長くなりました。
その拠点を中心に先に進むときも一定の経路を好むようになりました。
また経路によっては歩く速度が変化し、立ち止まって長い地点もでき始めます。

こうしたオポの行動を通して、私も一緒に行動することで知ったのです。
最初の行動は単なる好奇心ではなく、周辺を把握するための行動だったのだと。
その結果、「拠点」での行動に安定が出て落ち着いていられるようになったのだと。

犬の能力についてまだ十分に知りえていなかったため、とても驚きました。
野生動物だったら当たり前にしていること、
普段の自分たちの生活の中でも十分に大切なこと、
考えれば犬も動物なのだからできるのは当たり前なのですが、
それをオポが自分でやろうとしていたことにビックリしました。

オポとの行動を通して得られたメンタルマップから、私は山の地図を作りました。
その地図を生徒さんにも「保存版」としてお渡ししました。

どうすれば安定がはかれるのか。
オポの行動のベースでした。

カーナビには当分お世話になりそうにありません。
場所をお尋ねするときはご迷惑をおかけしますが、
メンタルマップ作成のため、これからもよろしくお願いします。

Posted in 日々のこと, 犬のこと, オポのこと

博多の老犬

博多駅の近くの公園の横に横断歩道があります。
公園から出てきた様子の雑種のわんちゃんと男性の飼い主さんが
横断歩道に差しかかるところでした。

飼い主さんはなぜか両手にいくつかのものをかかえていて、
犬のリードは地面についたままで引きずっている状態でした。

そのまま公園から出てきたのか、荷物を持ち帰るときにリードを
地面に落としてしまったのか、直前の状態はわかりませんでした。
ただ、瞬間的に「危なくないかな?」と思って注目してしまいました。
老犬風の犬でかなりゆっくりと歩いていたので、少し余裕をもって見守りました。

ちょうどその時、横断歩道の直前まで車が走ってきました。
飼い主さんは犬のリードを足で踏みました。
リードを踏まれた犬はビックリして振り返り、まん丸の目で飼い主を見ています。
そのとき、飼い主さんが「マテ」と大きな声を出しました。
それをまた、まん丸の目でじっと見ていました。

その様子を見ながら「えっと、そうよね。言いたいことわかるよ。」
と老犬の立場になって考えてしまいました。

犬の動きからすると、犬はまさにそのときに止まろうとしていました。
なのに、リードを急に踏まれて後ろから押されたような感じになってしまい
ビックリして振り向いたら「マテ」と号令をする飼い主が立っています。
こういうわかりにくいパターンってよくあるよね、と納得もしてみます。

考えを思いめぐらせながら通り過ぎた後、用事を終わって引き返してくると
その犬と飼い主さんとすれ違う感じになりました。

犬は少し離れていた私の方にまっすぐに近づいてきて、ズボンの匂いを少し嗅ぎ
まっすぐに例のまんまるの目で私を見上げてじっとしています。

犬のしたいようにさせてながらも不思議そうな飼い主さんに
「犬の匂いがついていたからかな。」と私。
「犬を飼っているんですか?」
「いえ、犬の仕事をしているもんですから。」
「ああ、だから寄って行ったんですね。」
といわれました。

年齢を尋ねると15歳とのことでした。
なんだかいろいろあったのよ、といいたげでしたが
「この犬は子供達に人気があって…」と飼い主さん節が始まると
それをさえぎるかのように、向きを変えてまた自分のペースで歩き出しました。

15歳ともなると犬も精神的に達観している感じがしてしまいます。
子犬の頃はこちらが育てているつもりでも、
いつの間にか育てられる方に変わっているような気もします。

なんだか素敵なホッとする出会いでした。


Posted in 日々のこと, 犬のこと

パンフレット

グッドボーイハートのパンフレットができあがりました。
ホームページを更新したのにあわせてつくりました。

印刷は20代からお世話になっている印刷会社さんにお願いしました。
四半世紀のおつきあいになります。
校正の下手な私の欠点もご存知なので、とても助かっています。

グッドボーイハートのロゴの黒犬の横顔マークのパンフレットは
作り変えるたびに表紙のコメント文字を変えています。

一番はじめは「Yes!I’m a good boy.」でした。

今回は「Happy! Smile! Lucky!」にしました
「しあわせ! 笑顔! ついてる!」どれも好きな言葉です。

中面のコメントやデザインは自分で作成し、編集用のソフトにいれてもらいました。
犬のロゴも中面の犬の絵も私が書いたものです。
高校のときは美術部に所属していたのですが、こちらのセンスはあまりないみたい。
それでも、思いをこめて「伝わりますように」とつくったパンフレットです。

この時代に紙の媒体が必要なのかといわれるかもしれません。
でもなんとなくホームページとは違う感じがするのです。

紙質、紙の色、インクの色、手にとった感覚と言葉を受け取ること。
必要な方にお渡ししています。
ぜひパンフレットでグッドボーイハートを味わってください。

ちらし

Posted in 日々のこと, お知らせ

犬の起源

ロシア地域で氷河期の子犬の死骸が見つかったというニュースをラジオで聞きました。
約1万2千年前のものとのことで、発掘物による犬のものでは今までの最古と同じくらいのようです。
近くには火で焼いた形跡もあるらしく、人が近くにいたのではないかということでした。

犬科の動物が人の近くで生きるようになるまでには、とても長い時間を
かけたのではないかというのが私の推測です。
いろんな見方がありますが、人が繁殖によって改良したから犬になったとは思えません。

研究者ではありませんから科学的な根拠はありません。
ではなぜそのように思うのかというと、実際の犬の行動を通してそう思うのです。
犬は人為的な繁殖や異なる生活環境で過ごしているため、その能力の個体差は
大変大きくなっています。
ですが本来彼らが最大に持っていた能力というのは、人の手を借りずに生きていくために
十分なものだったのではないかということです。

オオカミとイヌのDNAは99%同じという資料を読んだことがありますが、
それに使われたイヌは実際にはどのようなイヌだったのかが知りたいところです。
純血種だったのか、ミックスだったのか、どのような地域のイヌであったのかも。

イヌの学名はCanis lupus familiaris
飼いならされたオオカミという意味ですが、Canis lupusはタイリクオオカミの学名。
イヌはその亜種ということになります。
分類学ではいろいろと説もことなり絶対ではありませんが、
要するにタイリクオオカミとイヌはあんまり変わらないよね、ということです。

本当に「飼いならされた」んだろうか。
本来の能力を失ってきただけではないのだろうか。
という疑問をもってしまいます。

「飼いならされた」というのはあまりにも人主体である気がします。

1万2千年前の子犬の死骸の検体について犬達は知りたがらないことでしょう。
人って本当に不思議な動物ですね。


明日のクラスの準備のために七山に移動してきました。
帰宅するとあちこちからウィーンという草刈機の音が聞こえます。
私もたまらず刈りバサミを抱えて山に入りました。

あと何万年もたって人類が滅亡、もしくは人間が激減したときに
森の中に潜んでいたイヌがこのわんこ山に下りてくるという妄想をしながら
せっせと刈りこみ作業を行いました。

何万年も先のことを考えたりするのも人間だけですね。

Posted in 日々のこと, 犬のこと

教師として

数年前まで講師を務めさせていただいたペット系の専門学校に伺いました。
グッドボーイハートの活動再開をかねてのごあいさつです。

専門学校の講師は13年ほどさせていただきました。
最初は基本的な犬の飼育に関する概論などを講義する形式でした。

その後に、ゼミ形式で家庭犬のしつけトレーニングをテーマに行いました。

ゼミ形式の方が、短い授業の間に学生の個性に触れながらいっしょに考え
いっしょに学ぶという形に近いため、私にはこちらの方があっていました。

学校に生徒さんの犬をお預かりする形でしたので、大変なことでしたが
ゼミ生たちはみなまじめに丁寧に犬達に接していました。
学びの態度もきちんと持っていた学生たちであったことも犬に伝わっていたようです。

そして、そのゼミ生たちと保護犬を預かるクラブを作っていただきました。

時はまだ保護犬の預かり先が少なく、ボランティアさんと話しているときに
学校のスペースに預かり学生たちがお世話をする形はどうだろうかと提案したのです。

今思えば、学生にとっても、学校にとっても、大きな責任を担うことです。
私の担当していたゼミ生たちが、あまりにも真剣で感性も高く責任感も強かったため
なぜか「彼らとならいっしょにやっていける」と感じて火がつきました。
前例のないことだったのに、学校の方で許可がいただけたのは奇跡でした。

保護犬の預かりの環境としてベストとはいえないという葛藤もありましたが、
そのクラブ活動を通して、学生たちなりに一般の預かりではできないことも
成し遂げていたように感じています。
もちろん、私はこのクラブを通してたくさんすぎるほどの学びを得ました。

講師をやっているときはただ夢中で、伝わらないことへの行き詰まりや
先へ進みたいことへの焦りなど、若い人たちを相手にしているといろいろと悩みも多かったです。
ですがその悩みすらも、自分を成長させてくれるチャンスであったことを感謝しています。

卒業生の中には、同じ意志のもとに日々活躍している人々がいます。
ドッグトレーナーにはならず、違う職業や主婦として家庭を支えている方もいるでしょう。
それでも、それぞれのステージで人として学び続けていることには変わりありません。

共に学ぶ機会を得られたということは、特別の出会いであったような気がします。

たくさんの勇気をありがとうございました。






Posted in 日々のこと

撤退

お気に入りのアウトドアショップに立ち寄りました。
大きめの軽いリュックを探しているからです。

ドギーテントクラスのときに、テントまで持っていく荷物をいれたいのです。
テントは分けられるものは分けて、それぞれに負担します。
あとは各自、自分のシュラフと断熱材(いわゆるシュラフマット)を運びます。

実は、私は適当なリュックを持っていません。
しばらくテント泊をしなかったので、今までどうやって運んでいたのかも覚えていません。

先日のクラスのときも、スポーツ店などでもらうビニールバッグにいれて運びました。

ですが、やはりバランスが悪いのです。
たいした山道ではないけど、こういう小さな油断が事故につながります。

生徒さんたちはきちんとリュックを使っています。

そう「山歩きは道具が大事」と再確認しました。
私にとってはわんこ山が庭なので、気軽に考えていたのですね。


お目当てのショップでウロウロと探していたら、これかなと思うものがありました。
携帯リュックなので、折りたためるポケッタブルタイプです。

22リッターのを広げてみましたが、少し小さいです。
店員さんに「30リッターのものはありますか?」と尋ねると
持って来てくれました。

広げてみたり、背中にからってみたりしました。
商品の使い心地を吟味している私に、店員さんがこう言ったのです。

「ベースキャンプに荷物おいて、ピークを目指すときとかに使えますよね。」

何?

イメージしてみました。

ベースキャンプ → → → グッドボーイハート七山校で
ピーク → → → テント場ということよね。

なぜか少し、赤面したいような気持ちになりました。


「このリュックすごくいいと思います。今度、きっと、買います。」
と店員さんに言い残して、とりあえず撤退しました。

このリュックを使う資格が一旦取り下げられたように感じたのです。
勇気ある撤退だったと思います。

それで、今のところ資格を得るための他のイメージを膨らませています。

非常時用のリュックにも使える。
一泊の講演旅行にも使える。
七山で野菜を買い込むときに使える。

あとひとつ思い浮かんだら、その資格を得たと判断して再チャレンジです。




Posted in 日々のこと, クラスのこと

マイベッド

犬は自分のベッドが好きです。

ベッドの形や硬さや肌触りも犬によって好みはいろいろ。

「なんどもベッドを買い換えたのに、穴を掘ってしまって
全部ダメにしてしまうんです。」というケースや
「たくさんのベッドを与えたのにそれには全然上がりません。」
というときには何か理由があるものです。

小型犬用のベッドを作って使っていただけそうな方にもらってもらいました。

羊毛のベッドパッドの少し大きいものがあって
自分のベッドのサイズに合わせたら、端の部分が余り、
それがちょうどいくつかの小型犬用のベッドになりました。

ウールのベッドなので暖かいかなと思います。

ベッドをプレゼントしたワンコの飼い主さんが
写真を送ってくださいました。

犬の方がベストな形で使ってくれたようです。

まるちゃんとベッド

Posted in 日々のこと, 犬のこと

本来の味

料理が得意ではなく、さほどがんばってもいないのですが、
料理家の渡辺有子さんの本をめくってみました。

料理の作り方ではなく、日々のことを写真と数行のコメントでまとめた本です。

使われている食器
紹介された朝食
お友達と食べているオヤツ

どれも自分とは縁のない世界のようなもので
これが欲しいなとか食べてみたいという気持ちもありません。

それでも、なんだかいいなぁと感じてしまうのは何故だろうかと考えていました。


本から感じるもの・・その人が目の前に出会ったものに接している態度のようなもの。
そんなものに惹かれてしまうのかもしれません。

そんな気持ちを受け取ると
さっき買ってきたごぼうと人参とこんにゃくに
きちんと向き合って、本来のおいしさを台無しにしないようにと
ちょっとばかり思ってしまいます。


犬ももちろん加工品よりも、そのものが好きですね。
きれいに混ぜてしまうと食べてしまうものも
ひとつずつになると、食べるものと食べないものがあります。

今日のワンちゃんは小松菜を生で食べるといわれてました。
食べる犬もいるし食べない犬もいる、そんな食材ですね。
他にもちんげん菜とかブロッコリーとか葉っぱの野菜は個体差があるようです。

食べたがらないものは無理して与える必要はないでしょうが
偏食してしまう犬は確かにいます。

本当においしいものをおいしいと感じられる力、
食べることが大好きな動物だからこそ大切にしてほしいです。

渡辺有子さん




Posted in 日々のこと

犬とテントで過ごしたときに見た夢:動物の楽しい化かしなのか?

夢をわりとよく見ます。

昔からではなかったけど、いつからでしょうか?
少し時間に余裕のできたころからだったかと思います。

実は先日テントクラスのときテントの中で寝ているときにも
夢を見ました。

夢の内容はこんなものでした。

テントの中に私達がいて、犬もいっしょです。
起き上がって座った状態でいます。

テントの横を幼稚園生の一群が列をなして通り過ぎていきます。
それほど多くはなく、5、6人だったでしょうか。

テントの中からはその姿が透けてみえるのだけど
向こうは私達に気づいていません。

子供達が通り過ぎるのを、テントの中の私たちはお互いに気づいているけど
あえて声を出さず気配を消しているような感じでした。


夢分析というのもあります。
夢の意味がすごくわかりやすいこともあるし、
なかなかわからずそのままになることもあります。

幼稚園生は誰だったのか。
山の話の流れでいくとタヌキなのでしょうか。

「山怪」という本を読んだことがあります。
タヌキとキツネは人を化かすといいます。

キツネの化かし方は少々恐怖が伴い
タヌキのは冗談みたいなものが多かったです。

幼稚園生のような好奇心で私達を眺めていたとしたら・・・。

真実がわからなくてもこうして考えているだけで楽しくなります。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

Posted in 日々のこと, 自然のこと