やっぱり雨になりました。
まだ梅雨入り宣言されていないようですが、雨降りのときの風の感じからすると梅雨のようです。
福岡では窓を開けたり庭に出たときにだけ感じる風の感じ、七山ではいつも外気との接触があるのでずっと外にいるような感覚で風を感じます。
福岡では得られなかった季節の肌触りが七山では感じられるのです。
お預かりクラスのときに雨がふると私も犬もガッカリではあります。
ただ雨だからこそ見られる犬の様子や表情というのもあります。
犬によってはクレートに戻りたがる、雨でも外に出たがる、降り続く雨をじーっと見ている犬もいます。
子犬や若い犬で社会的に安定している犬ほど、降り続く雨の風景をじっと見ているようです。
ひとつひとつの雨であっても、風の流れでにおいも音も変化していきます。
雲も流れているので強く降ったり弱く降ったりする雨を眺める犬の姿を、かわいいなと思いながら観察しています。
かわいいと思うのは犬の姿形やカットのスタイルのことではなく、表情もありません。
どこがかわいいのかうまく表現はできませんが、かわいいというよりはいとおしいと感じてるのかもしれません。
自分ではどうしようもない今起きている状況に対して、一秒一秒受け入れつつそして結果として変化を待っている犬の姿。
動物としては当たり前の姿なはずなのに、こうすればこうなる的結果を求める考え方しかできなくなった人間にとっては、純粋で貴重な姿です。
小鳥が鳴き始めました。
もうすぐ雨が弱まります。
動物が教えてくれる風景が自然の中にはあります。