養蜂を初めて5年目くらいになると思うのですが、先日はじめて自分でミツロウバームを作ることができました。
ミツロウバームとは、ハチミツを採る際に残る蜂の巣から作るオイルベースのクリームのことです。ミツロウバームはハンドクリームとして使える他、レザー製品や家具に使うこともできます。
今年の一月からプレゼントとして配布していた特製のレザー用ミツロウバームは、黒柴犬のはるちゃんの飼い主様にお願いして作っていただいたものです。

KIRIYAさん特製
養蜂を始めたことでハチミツを採取するところまでがやっとできるようになってきたため、そろそろ難しい蜜蝋作りにもチャレンジしようということになりました。
養蜂を始めようと考えている方のために、また忘れっぽい自分のためにメモ代わりにここに作り方を紹介させていただきます。
みつろうバームの作り方
作り方の大きな流れは、ハチミツを採密したあとの残りかす(蜂の巣)から「蜜蝋」を取り出す、次に「蜜蝋」と純粋なベースオイルを混ぜる、の二つになります。① 蜜蝋を取り出す
A ハチミツを絞ったあとの蜂の巣をさらしや布巾などでつくった袋の中にいれて入口を縛る。
B 大きめの鍋にたっぷりとお湯を沸かし、Aを入れて煮詰める。
この際、残りかすに蜜がたくさんついているときには最初の数回はお湯を流して捨てた方がよい。
C しばらく煮詰めたあと火を止めて冷めるのを待つ。
D 冷えると鍋の上に黄色の蜜蝋が浮かび、鍋の下に水分がたまり、さらし袋の中に不純物がたまる。
E 黄色の蜜蝋を取り出し乾燥させる。

鍋から取り出したミツロウ
② ミツロウとベースオイルを混ぜる。
ミツロウとベースオイルを混ぜたあと湯せんなどで温める。
配合により硬さが変わります。
●やわらかめ 15%
オイル 20グラム ミツロウ 3グラム
●ふつう(軟膏) 17.5%
オイル 20グラム ミツロウ 3.5グラム
●かため 20%
オイル 20% ミツロウ 4グラム
温めたあとに好みで製油を入れる。
とこんな感じで出来上がりました。
精油としてハッカやティーツリーを入れると虫対策のバームになります。
その他ローズやラベンダーやユーカリやブレンドした精油をいれていろいろと作ってみました。
良き師に感謝
実際に毎日自分のお手入れのために使っているのですが、大好きな某イギリスブランドの製品に匹敵するのではないかと思うほどの出来上がりとなり、完全な自画自賛ではありますが大満足しています。ここからは作業に至るまでのはなしです。
当初は動画やネットを見ながらミツロウバームが簡単にできると思っていたのですが、自分で取り組んで何度も失敗してしまいました。一度などは私が作ってカビを生えさせたものをはるちゃんママ先生が見て下さり、再生してきれいなバームとして戻してくれました。
今回も最初は鍋や道具を貸して下さり実演で教わったのですが、その後も自分で何度も失敗を繰り返した結果、やっと成功にこぎつけました。
普段から調理をする習慣のない私が、素材を加熱したり粉砕するという加工に関する科学的な知識がないため、はるちゃんママ先生の「簡単にできますよ。」が全く簡単ではありませんでした。
遺伝的には料理人の血が入っているはずなのですが、やはり経験を積み重ねなければ万が一センスがあったとしても引き出されることもありません。根気強く教えて下さる良き師に巡り合えたことで「初めてのミツロウバーム作り」を達成できました。
自然と共に暮らして十九年目にしての新しい体験でした。
自然の中にいるからこそできることをこれからもひとつずつ楽しみながら経験していきたいと思います。
それにしても、二ホンミツバチって本当にすごい。



