グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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おすすめのDVD:映画「狩人と犬、最後の旅」

グッドボーイハートおすすめの映画の紹介をします。

 この映画「狩人と犬、最後の旅」ですが、最初に入手したときは「最後の狩人」という題名でした。
フランス語の原題のLe Dernier Trappeurをそのまま訳したものでしたが、「犬」という検索キーワードでアピールしたかったからでしょうか、いつの間にか題名が変わっていました。


[c]Copyrights 2004 MC4/TF1 International/National Film Board of Canada/Pandora/JMH/Mikado

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●映画のあらすじ

 主人公はロッキー山脈で狩りをして暮らす最後の狩人です。生態系の変化で動物たちの数が減り生計を立てることが難しくなってきたため、山を下りることを決意しようと悩むなか、ある事故を通して若いメス犬を連れて変えることになります。そのメス犬はソリ犬にはなりそうにないのですが、奥さんの力添えなどがあり少しずつ変化していきます。風景には狩人が森の中で活き活きと暮らす姿や、犬ソリの力をかりての谷超えやログハウスを自力で作る事等、実際の狩人の生活の一部を見ることができます。


●映画の中の犬たち
 
 映画の中には何頭もの魅力のある犬たちが登場してきます。それは他の動物映画とは少しことなる行動で演出もほとんどありませんので、行動はとてもナチュラルです。ソリ犬に向かないと連れてこられた若いメス犬の表情は行動の変化は実際のもののように見て取ることができますし、他の犬たちとのコミュニケーションについても発達していく過程が見られます。この犬は映画を通して成長したのだろうなと感じさせれてくれます。実はこの若いメス犬は保護施設から保護した犬で、監督が飼っているということでした。

 主人公のノーマンウインターは実生活では電動のソリを使っているとのことですが、犬ソリを使っていたこともあったとはなしています。彼の動物たちとのさまざまな関係性を見ていても、すべての動物に対する尊敬の念を感じることができました。映画の中では、犬ソリが氷の上を渡るときに割れてしまうという事故がおきるというシーンがあります。一部の犬たちも氷水につかってしまうので、ちょっと冷や冷やとするシーンですが、その後の体を温めるシーンを見ていると以外に早く快復していることに、犬の底力も感じるのです。

 犬ソリの使い手であるノーマンは、本当に犬ソリのリーダーである一体感を感じられます。それは厳しい自然の中で生きていた人としての力の強さでもあるのでしょうが、もう同じ生活をできる人はいないでしょう。ソリ犬たちはほとんどがミックス犬です。新人の犬が少しハスキーが入ったミックスなのかなという感じがします。ハスキー犬がそり犬だと勘違いされていますが、古くから人のそばで働いている犬たちは本当はミックス(雑種)犬なのです。

●ディレクターズエディションは見てほしい!

 本当に見ていただきたいのは、映画といっしょに販売されている監督の裏話が盛り込まれたディレクターズエディションの方です。画面は全くもとの映画と同じなのですが、その映画の場面にあわせて監督が情景やその他を語っています。主人公のノーマンウィンターは、本当にカナダの山の奥深くで半世紀に渡って狩人を生業として生きてきた正真正銘の狩人です。この映画は脚本がありながら、実際の体験に基づいてできるだけそれを再現するように作られています。
 犬そりのシーンでは、犬たちが興奮しており実際の映像をとるまでに何キロも走らせなければいけないという話もあり、映画を見るだけでは知りえない情報がたくさんです。ディレクターズエディションは見逃してほしくないので、ぜひご覧ください。


 驚くのは、人の生き方だけでなく犬の生き方が全く違うということでうす。動物にとっての、犬にとっての幸せとはなんだろうか、ということを考えさせられる映画です。


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