グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

トップページ
お電話でのお問い合わせ
お問い合わせフォーム

<犬のしつけ方>犬の変化は飼い主の変化から始まる:自分を客観的に見ることのできる飼い主は変化が早い

ある生徒さんの家庭訪問とレーニングクラスで、こんな言葉をいただきました。

「先日、先生のブログを読んでとても反省したんです。」

その生徒さんが読んだブログというのはこの記事でした。

<犬のしつけ方>知らないから理解したい犬のこと、「うちの犬は●●が好き」で終わらせないために

というのも、ちょうど似たような発言が出てきたからです。


たとえば、ハーネスを外すと犬がハーネスにすぐに咬みついてくるのを見て
「ハーネスが好きなんです。」というようなコメントが出ました。

ハーネスに咬みついているからハーネスが好き?

首輪に咬みついてくるから首輪が好き?

リードに咬みついてくるからリードが好き?


こうした見方はごまかしになっていないだろうかということを、
先のブログ記事に書かせていただいたのです。


生徒さんのこういう気づきを教えていただけることは、とてもうれしいことです。

なぜなら、今まで自分が言ったり考えたり、犬にしたりすることは、
それが正しいとどこかで思っているから成立しているわけです。

もし、考えが違っているのではないかと思うのなら、
「ハーネスを外すと犬がハーネスに咬みついてくるのは、なぜだろう?」
と考えるようになるでしょう。

それがそうならないのは、何故?を増やしたくないからなのです。


ところが、飼い主が自分の行動や考え方を客観的に見ることができると、
その思い込みから外れることができます。

ハーネスを外すと犬がハーネス犬がハーネスに咬みついてくる…

犬はハーネスが好きだから咬みつくの?

いやいやそんなことないよね。

ハーネス、食べられないしね。


という風に自己分析が進んでいくからです。


飼い主さんが「反省」といっているのは、大きな前進です。

それだけ飼い主が自分の考えや行動に慎重になっているということです。

その根底には、今以上に犬のことを本心から理解したいと願っているからです。


その飼い主側の思い、不思議ですが犬に確実に伝わっていきます。

伝わると犬の行動は少しずつ変化していきます。

一気にではありませんが、何かが変わり始めていくのです。

犬と飼い主さんの生活に寄り添っていて、一番ワクワクする時です。


犬のしつけ方の間違いは、犬だけを変えようとすることです。

自分たちはルールを守らない、自分の好きなように接するし自分を優先する、
そんな飼い主とより良い関係を結べる犬がいるでしょうか。

人はルールを守らなければ、犬を罰で押さえつけるしかありません。

そんな、もはや対処法ともいえないしつけ方の情報が溢れています。

犬は飼い主の変化に敏感なのです。

今目の前で犬がやっていることを理解するには、
人側の謙虚な姿勢も必要だということです。

犬たちはただ環境に対して素直に反応しているのです。

その素直さに向き合って、犬が間違っていると決め付けないで、
まず、犬の必要性に気づいていっしょに変化していきましょう。

dav