グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<犬のこと>あなたの犬のクローンドッグが必要ですか?

美容室に行くと自分では購入する機会のないセレブな雑誌が置いてあります。

ご縁のないものとはいえ、好奇心の強さからか、もしくは知らないもの見たさなのか、つい目を通してしまいます。

それで見つけたのが「クローンわんこ」という記事でした。

国内の美術造型を行っている会社が、自分の犬にそっくりの犬を作ってくれるというのです。

いわゆる遺伝子学的なクローンではなく、クローンとおもわしきほど本物に近い人為的に製作された人形というです。

体型や毛質など、飼い主と細かく打ち合わせして作られるそのクローンわんこの代金に驚きました。

小型犬で300万円、大型犬になると450万円もするのだとか。

どのような飼い主がこうした人形を必要としているのかわかりませんが、ペットビジネスということで必要な人には必要ということなのでしょう。

趣味の世界として楽しまれている飼い主もたくさんいるのだなと、知らない世界を垣間見た感じです。


クローンといえば、少し前ですがNHKのBSドキュメンタリーでイギリスのBBCテレビが製作した番組で「クローンドッグ」を取り上げたものを見ました。こっちは本当の犬のクローンです。

韓国のク韓国企業「Sooam Biotech」社のクローン研究チームが、イギリスの愛犬家をターゲットにし、コンテストに入賞した犬のクローンドッグを無償で提供するというものでした。

コンテストとは、わが犬のクローンを希望する愛犬家たちが「なぜ、この犬のクローンが必要なのか」ということを、研究者たちに打ち明けて犬を体面させていくものでした。

同研究チームはすでに500頭以上のクローンドッグを作り出しています。その技術がどのような用途で必要とされているかはわかりませんが、犬を食用とする韓国であれば良い食材の提供としてクローンドッグを活用されるもかもしれません。

イギリスの愛犬家たちはもちろん全く別の視点です。

韓国で犬が食用にされることに嫌悪感を抱く発言を出しながらも、その技術を用いて自分の愛する犬のクローンドッグが欲しいという願望がむき出しにされます。

クローンドッグについては、倫理的にいかがなものかという反論も当然出てきます。

番組内でも「絶対に反対だ」という意見も少数でしたが紹介されていました。


クローンドッグは本当に必要なのでしょうか?

この犬のクローンが欲しいということと、この犬の血を残したいから繁殖させたいという気持ちとどのくらい違うのでしょうか?

この問題は、犬と暮らす飼い主のひとりひとりが真剣に考えるべき問題だと思います。

技術はまだまだこれから進化し続けるのです。

クローンドッグが当たり前の世界はすぐそこに来ています。

ほんの数千円とか数万円でクローンドッグが作れるとしたら、あなたはどうしますか?

犬という動物の未来は人に委ねられています。

犬を愛するとはどういうことなのか、真剣に自分自身に問うこともときには必要なことです。

dav