グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<おすすめのアイテム>ふわふわの小型犬と飼い主の花粉症対策におすすめのドライルーム

ふわふわした被毛を持つプードルやロングコートの小型犬たちが雨に濡れてプルプルと震えているときは早く乾燥させてあげたいものです。

グッドボーイハートの山の学校では雨天でもお外遊びを楽しんでもらっていますが、動いている間は小雨でも元気に遊ぶ犬たちも、とまってしまうと濡れてしまった被毛をどうすることもできません。

柴犬やスムースコートの張りのある毛を持つ犬たちは、ぶるぶると身震いをすれば遠心力で体についた水は一気に吹き飛びますが、ふわふわで産毛のようにやわらかい被毛の犬たちは身震いしても簡単には水が飛びません。

そのふわふわ小型犬たちを救ってくれるアイテムがこちらのドライルームです。


上の写真は預かり中のトイプードルちゃんが雨に濡れてしまったのでドライルームで乾かしている写真です。

たくさんのドライルームが発売されているようですが、当校で使っているのはnelloという商品です。

トイプードル2頭と暮らしている生徒さん宅で「これ、絶対におすすめですよ。」と見せていただいたのがこのドライルームでした。

私が過去に見て来た犬の乾燥機的なものは音がうるさくとても犬を中に入れておくことはできないというようなものばかりだったので、生徒さん宅でそれを見たときには疑いのまなざしでした。

「音、うるさくないですか?」

「犬が怖がらないですか?」

と尋ねる私に、実際にトイプードルちゃんをドライルームに入れて実演してくれました。

すごく音が静かでびっくり、その上温度もあまり高くならないかつ暖かい。

生徒さん曰く「クレートトレーニングしていたおかげでドライルームも全く怖がらないんです。助かりました!」と。

そして、年末に雪だるまになる小型犬対策として購入したドライルームですが、その後は雪遊びをすることもなく雨に濡れた犬ちゃん専用として活躍しています。

特に冬時期は濡れていると寒いので、温かく乾いていくドライルームの中は結構居心地が良いようでみなじーっとしています。


手前のガラス戸を開けても温風は吹くので、手を入れて乾かしてあげることも可能です。

残念なのは小型犬対応のみだということ。

こんな大きな犬ちゃんはドライルームには入れません。


バロンちゃんサイズができるとうれしいですね。

だったら私たちも入れそうですが…。

自宅でもドライルームを使っているマックちゃん



青い色は殺菌作用があるらしいです。

花粉を飛ばしてくれる効果もあるので、犬が濡れていないときも使用できます。

花粉症の飼い主さんにはありがたい商品です。

すでに生徒さんの中にはこの高額商品をゲットして活用している方も数名いらっしゃいます。

いろんなドライルームがあるので、試して見られたい方は七山学校で使ってみてください。

Posted in おすすめのアイテム

「人間性の解体」コンラート・ローレンツ著書。胸に刺さる言葉が多いが難解のためあと100回は読むことになりそう。

ずっと持ち歩いて時間のあるたびに開いていた本、ローレンツ先生の最後の邦訳された書籍「人間性の解体」をなんとか一読しました。

「人間性の解体」はローレンツ先生の「鏡の背面」を補完するために書かれたもので1985年に初版が出版されています。

毎日の暮らしの中で動物を観察し続けたローレンツ先生が、人間という動物の今と未来をどのように見通されているのかを知ることができる本で、題名のとおりそれは人類に対する警笛に他なりません。

あまりにも深く難解な内容で読み進めることに時間がかかりましたが、ところどころに胸を打つ内容があり、もっと深く知りたいという気持ちが満ちました。

引用~

…大部分の文明人はこんにち都市居住者であるか、あるいは少なくとも都市で仕事をしている。彼らはその日常瀬克においてほとんどもっぱら生命のないものと、とりわけ人間が作ったものとかかわりともち、そしてそれらと付き合う方法を学んだ人たちである。だが、彼らは、生命あるものと付き合う方法は、習って知っていたのに忘れてしまった。彼らはそれらの事物にどこで接触しようとも、全く信じがたい近視眼的態度で処遇しており、われわれを生かしているものを無視している。彼らが日々付き合っていて、現実的と見なしているものおはすべて人間によって作られているので、彼らは何もかも作ることができると思っている。いったん否定された生命あるものを、二度と生命あるものにすることはできないのだという事実は、彼らにたぶん決して知られていないし、それゆえ忘れられることもない。…

~引用「人間性の解体」コンラート・ローレンツ著書 新思索社発行

初版の発行から38年の月日がたっていますから、人間性の解体はさらに進んでいるはずでしょう。

その中で人間が犬という動物を飼おうというのですから“犬としての解体”は一体どこまで進んでいくのだろうと実に恐ろしい気持ちになります。

ローレンツ先生の知識は動物を愛すればこそ生まれるものだと、私の中では確信しております。

ローレンツ先生が愛したように犬を見て犬のことを知りたいという気持ちを持って本を読むのですが、あまりにも違いすぎる頭脳、ローレンツ先生の言葉を借りるなら「遺伝的な要素をもって違う個体間の差」がすごくありすぎてへこみます。

いや、脳トレと思って諦めることなく「鏡の背面」とあわせて読み続けていきます。

ちょっと犬のことを知りたいと思って読むような本ではありませんが、おすすめの本として紹介させていただきます。

人間性の解体

Posted in 本の紹介

ヒルトンハーブ商品の価格改定についてのお知らせ

犬用のハーブサプリメントのヒルトンハーブ社の商品が4月1日に価格改定されることになりましたのでお知らせします。

詳しい定価はこちらのサイトからご覧ください。

ヒルトンハーブ公式ホームページ

ヒルトンハーブの商品はグッドボーイハート立ち上げの2000年から利用させていただいています。

他界された同社の前社長とは共通する価値観があり、グッドボーイハートが博多の都会の学校から山の学校へと移転をしたときも、最初に祝電をくださいました。

八ヶ岳の自然の中に、馬と犬とともに暮らす素敵な女性でした。

その彼女を頷かせたヒルトンハーブ社のハーブの力を私も信じております。

価格改定により今までより貴重なお品になってしまいましたが、みなさんには今後もグッドボーイハート価格でお渡しいたします。

なお、今回のヒルトンハーブ社の価格改定によりグッドボーイハート価格も見直しをさせていただくことになりますのでご了承下さい。

現在価格でご希望の方は早目にご注文下さい。

輸入品なので在庫には限りがあると思います。

また、ヒルトンハーブの商品をまだ使っていない方、どのような状態で使えばいいのかを知りたい方はプライベートレッスンの際にお気軽にご相談下さい。

犬はいつも自然とともに、動物の底力をアップしてくれるそんなハーブです。

オポ広場で遊ぶ犬たち

Posted in お知らせ

「犬が吠えたらどうしたらいいですか?」に答えはありません。

「吠えたときどうしたらいいですか?」という質問をよく受けます。

特に、トレーニングクラスが始まる前の方、トレーニングクラスをスタートさせたばかりの飼い主さんから多いご質問です。

残念ながらこの質問に対する明確な答えがありません。

「犬が吠えたとき、どうしたらいいですか?」と同じ傾向の質問は他にもあります。

「犬が咬みついたとき、どうしたらいいですか?」

「犬が飛びついたとき、どうしたらいいですか?」

「犬がいうことをきかないとき、どうしたらいいですか?」

「犬が呼んでも戻ってこないとき、どうしたらいいですか?」

最後の質問などは、どうしようもない状況になってしまっているので、犬が戻ってくるまで待つしかないということになってしまいます。

これらの質問に対する明確な答えはありませんが、質問の内容を少し変えるだけで答えが見えてきます。

「犬が吠えたとき、どうしたらいいですか?」は、

⇒「犬が吠えないようにするために、どういいですか?」。

「犬が咬みついたとき、どうしたらいいですか?」は、

⇒「犬に咬みつかれないようにするために、どうしたらいいですか?」。

「犬が飛びついたとき、どうしたらいいですか?」は、

⇒「犬に飛びつかれないようにするために、どうしたらいいですか?」。

「犬がいうことをきかないとき、どうしたらいいですか?」は、

⇒「犬がいうことをきくようにするために、どうしたらいいですか?」。

「犬が呼んでも戻ってこないとき、どうしたらいいですか?」は、

⇒「犬が呼んでも戻ってくるようにするためには、どうしたらいいですか?」。

 

こういう風に考えられるようになると、犬のしつけはぐんと進みます。

犬が間違ったことをしてしまったあとに「違う」を連発しても、犬は正しいことを覚えないということなのです。

犬には否定形「○○をしない」は伝わりにくいのです。

「吠えてはいけない」を教えるなら、「吠える必要がない」ということを教えなければいえません。

「リードを引っ張ってはいけない」を教えるなら、「リードを引っ張らずに歩くこと」を教えなければいけません。

人の心理学の講義でよく使われるのですが「ピンクの像を想像しないでください。」というフレーズを聞かれたことはないでしょうか?

「ピンクの像を想像しないでください、と言われているのにすでに私たちの頭の中にはピンクの像がいますね」という話で、人の潜在意識(無意識)領域では否定形を受け入れないということの説明で使われる例文です。

人の潜在意識には五感(視覚、嗅覚、触覚、嗅覚、味覚)を通して幼少期に蓄積された情報を元に習慣化された考えや感情、行動のパターンのことを言うらしいのですが、犬の意識はこれに近いと考えてあげると良いです。

犬の無意識とは、幼犬期に五感から蓄積された行動のパターンの他に、犬が生得的(生まれたときから遺伝的に習得している行動がベースとなっています。

犬の過剰な吠え(みなさんのいうところの無駄吠え)、咬みつき、飛びつき、散歩中の興奮などは、すべて犬のストレス性行動です。

犬が吠えたり、咬みついたり、飛びついたりするようになったのは、犬が生まれ持った遺伝的な行動に対してストレスを与えるような環境があったからそうなったのだということです。

犬は環境に対して素直に反応して行動や感情のパターンを身に着けてしまっただけなのですが、それが興奮しやすいとか、怯えやすいといった行動のパターンになってしまったのです。

これらの犬の問題行動に対してできることは、吠えていることを叱ることではなく、犬が吠えないようにするためにどのようにしていったらいいのかを考えることです。

もちろん、それは一瞬では達成できません。

1回のトレーニングでも絶対に無理です。

今まで続けてきた悪い行動の習慣化を断ち切って、新たな犬が落ち着いていられる行動の習慣化を身に着けさせる必要があるからです。

それでも犬は元のパターンにすぐに戻ろうとします。

何しろ小さな年齢で身に着けた犬の行動のパターン(無意識の行動)は、結構根強く残っており、簡単に方向を変えることができません。

それでも、やはり犬は変化していきます。

吠えて興奮したり、人に咬みついたり、リードを引っ張たり、飼い主に叱られたりすることよりも、犬にとっては落ち着いて安心できる環境があればそれに適応しようとするからなのです。

何よりも、犬の脳は「安心&安全」を求めていますし、犬には服従性という素晴らしい性質があります。

これこそ生得的に身についた犬の勲章ともいえる習性で、これを引き出された犬は素晴らしく落ち着いています。

「犬が吠えないようにするために、自分にできることは何か?」を考えられるようになったら、犬のしつけはすごいスピードで進んでいきます。

犬は飼い主さん次第でどのようにでも変化していく、これもまた犬の特性でありすばらしい柔軟性なのです。

 

Posted in 犬のこと

グッドボーイハートの仲間がまたオポのところへいった。

古いグッドボーイハートの仲間がオポのいるところへ逝ったということを、飼い主さんから教えていただきました。

毎週のようにトレッキングクラスに来ていた白い犬くんです。

長くスクールをやっているので、何頭もの犬たちを見送る立場となってしまいました。

オポが旅立ってしまったあとは、オポのところへ逝ったのだなと思うようになりました。

たくさんの楽しい時間を映像として思い出すわけでもないのですが、みんなで楽しかったあのひとときを感覚として覚えているのです。

言いたいことは、とにかくありがとう。

何歳でどのような形で亡くなったとしても、ただ「ありがとう」という言葉以外は何も出てきません。

もうあのコに会うことができないという哀しみや辛さは飼い主さんの中にはずっと続くのでしょうが、哀しい気持ちの何倍もいっしょにいることが楽しかったということです。

命の始まりと終わりだけは、計算通りにはいかないものです。

いつ生まれてくるかがわからないように、いつ死んでしまうのかもわかりません。

ただ一緒に過ごしている時間だけは、大切にしようということを旅立ったコたちがまた教えてくれます。

ありがとうの気持ちを態度で示すとしたら、そういうことになりそうです。

そして、またいつか会えると信じていることにします。

Posted in 日々のこと

大雪予報に警戒しつつオポハウスの雪の風景を懐かしむひととき

明日の夜から10年に一度の寒波が到来するということでご心配いただいています。

ですが本日から博多に移動しておりますので、七山で凍結死する危険は免れました。

ニュースでは2016年11月に唐津市で大寒波があったとのことで記憶を手繰り寄せようとしています。

七山は積雪は当たり前だったと思うので振り返ってみるとこんな感じでした。

2008年のオポハウス



2009年尾歩山を歩くオポ



2011年積雪の庭を歩くオポ



2013年老犬のオポ



振り返ってみてもオポハウスは毎冬が雪との闘いの日々でした。

オポが健在のときには雪の家から逃げることもできず、耐えに耐えて冬越ししたことも懐かしい思い出です。

そして昨年のオポデイは再びの雪景色。

2022年12月オポディトレッキング集合写真



オポディトレッキングの集合写真。前列に座る左端が私です。

雪景色を犬たちと楽しむ時間は大事にしながら、生活には不便を来さない様にしてほしいと望むことは、思い通りにならない自然に対してはただの妄想。

季節の厳しさは人に、なんでも思い通りにはならないのだと教えてくれます。

Posted in 日々のこと, オポのこと

グループトレッキングと犬についての勉強会を開催しました。

お天気はギリギリセーフで今年初めてのグループトレッキングクラスを開催しました。

霜で凍った地面に驚かれていましたが、それが山の気温です。

霜は解けてみるみる地面は濡れていきますが、犬ならそんなの大丈夫。

ちゃんと整列してスタートしました。


いざ山を歩き始めると、初めて参加する犬たちもわりと落ち着いた様子で緊張も少しずつ解けてきます。

飼い主が自信を持ってリラックスできると犬もリラックスします。


犬のリードを持っているときに「犬を従わせよう」と思っているなら、それは少し違います。

むしろ、首輪をつけられリードを飼い主に持たれている犬は、そこからは逃げられない状況に置かれています。

何があっても逃げられない…。

そんな状況の中で犬を安定させてくれるのは、飼い主との信頼関係です。

この飼い主なら大丈夫、犬がそのように安心を得られるように飼い主は多少頑固であってほしいものです。

常日頃からリードを握っているときには「犬と一心同体」であることを忘れずに、

絶対的に強い飼い主であることを犬に伝えてあげてください。

犬のリードを持つというのは、とても深い意味と覚悟がいるのです。


リードから伝わってくる犬の体重の動き、体の感じ、リードが弛んでいても感じられる犬の存在感。

そんなことを体感できるようになると、リードをつけて歩くことはもっと楽しくなるでしょう。

グループトレッキングクラスでは、緊張してしまう犬もいます。

それでも自分は大丈夫、そう思えるようになるまで練習、練習…また練習です。

午後からの犬語セミナー、今年1回目も盛り上がりました。

犬は何を考えているのだろう、犬は何を伝えたいのだろう、犬は何を望んでいるのだろう、そんなことを考えているとあっという間に時間が過ぎてしまいます。

来月のグループトレッキングクラスとセミナーは2月の第4日曜日に開催します。

まだまだ寒さの厳しい七山ですが、春の新芽はもう芽吹いています。

みなさんの犬の成長も、また新芽が出てきますように。

楽しいから、ワクワクするから、続けることができる犬についての学びをこれからも継続していきます。


 

Posted in クラスのこと

映画「愛と哀しみの果て(out of africa)の犬を見て思うこと。

好きな映画で何度見ても見飽きることない映画「愛と哀しみの果て」。

何が好きなのかというとアフリカの大自然の風景を見ることができるからだろうと思うのです。

そして、この映画に出てくるおそらくアイリッシュウルフハウンドがすごく素敵。

この映画は、小説家カレン・フォン・ブリクセンの書いた小説をもとに映画化されたものです。

映画のはじめでは1913年にデンマークからアフリカのケニアにカレンが列車に乗って旅するシーンがありますが、ここにそのアイリッシュウルフハウンド犬がいっしょに乗っています。

カレンと犬は列車をから馬車に乗り込み結婚式を挙げる施設へ到着。

到着するとカレンはその犬を座らせ「ちょっと待っててね」と言って立ち去りしばらくして戻ってくるともちろん犬は座ったまま待っています。

座らせるときに「オスワリ」などと合図する必要もないし、リードを置けばそこにステイするというのが当たり前になっていることがこの様子からわかります。

また犬のところにカレンが戻ってきてリードを持っていくのですが「お利口さん」などと褒めていることもありません。

出来るのが当たりまえ、それがこの時代の貴族が飼っていた犬だということがよくわかります。

到着したときにケニアの支配人はこのアイリッシュウルフハンドにびっくりします。

純血種にも驚いたのでしょうが、犬であれ動物をこうして従わせていることにもまた驚いたのでしょう。

洋犬の純血種は貴族社会の中で生まれたヨーロッパの文化のひとつです。

もはや100年以上前に築き上げられたひとつの文化で、クラッシックミュージックと同じように時代を経ても輝きはなくならないはずなのですが、音楽と違うのは犬には遺伝という難しいシステムが伴うということです。

繰り返される純血種の交配によってその遺伝子がどのように変化していくのか、ヨーロッパでは100年前と同じレベルで純血種の「形質」と「性質」を維持し続けることができているのか、実際にヨーロッパに行って犬を見たいと思うこともしばしばです。

この時代の純血種は本当に精密であり、現代新たに生れている新しい純血種とは一線を画すと思います。

さらにハイブリッドという純血種と純血種の混合となると、純血種以上の安定した性質となることは難しいのではないかと考えています。

100年前の貴族が暮らしていた犬はどのような犬だったのか、厳密に時代考証している信頼できる映画を見るしか方法がありません。

「愛と哀しみの果て」のアイリッシュウルフハウンドと飼い主のカレンですが、映画の最終近くにもまた登場します。

ヨーロッパから離れてアフリカで暮らしたカレンの孤独を犬が支えていたことがほんのわずかなシーンから想像できるのです。

この時代の人たちは現代のわたしたちよりも犬を動物として尊重することができたのかもしれません。

そのことが「できるように犬をしつける」という行為となったのではないかと思うのです。

犬を甘やかしておいて犬が吠えたりいうことを聞かなくなると叱ってそれを止めさせようとする現代の犬との暮らしを、カレンたちはどのように意見するのか聞いてみたいと思いながらこの映画に触れています。

Posted in 日々のこと, 犬のこと

犬たちにも“どろんこパーク”が必要なのではないでしょうか?

NHK制作の「72時間」というドキュメンタリー番組があります。日常の72時間をいろんな場所で撮影した番組で、人々の生活の一部を知ることができ感じることは見た人任せでもあるので、ほとんどテレビを見ることない私でも気になる番組のひとつです。

年末特集として「72時間」の2022年の視聴者ランキングのトップ10が再放送されていました。その1位に選ばれたのが「どろんこパーク“雨を走る子供たち”」でした。

川崎市にあるどろんこパークという市の施設はNPO法人のスタッフが運営する無料の子供たちの遊び場だそうです。

撮影された72時間はほとんど雨続き…。子供たちは雨の中を走り回り、泥のウォータースライダーを滑り、どろんこまみれで遊んでいます。

学校に居場所を見い出すことのできない子供の姿もあって、室内では毎日することは自分が決める、その中で子供たちは今日を生き明日をどう生きるかを彼らなりに考えていました。

見方はいろいろとあるとは思うのですが「子供たちに大丈夫を伝えたい。」という大人の言葉が印象的でした。

どろんこパークでは子友達が遊び方を決める、子供同士の意見のすれ違いも子供だけで解決する、学びの場所でも何をするのかは自分が決める。

やりたいことをするということになりますが、やりたいことがあるというのがやっぱり子供っていいな、ただ素敵なだと感じました。

ただこの子供たちもどろんこパークに出会う前は、やりたいことが見つからない、何をしたらいいのか分からない、何もしたくないといった状態だったのかもしれません。

どろんこパークの遊び場は、ただ土があって草があって木が生えていて、自然の素材でつくったような遊び場的なものがあるだけです。

昆虫を見つけたり、花火をしたり、サッカーをしている子供もいましたが、いつでも自然の中に駆け出すことができるという解放感が室内の時間をも維持しているのではないかと感じたのです。

犬たちはどうなんだろう。

公園での散歩しかできない都会や住宅地の生活の中で、体を思いっきり動かすことができなくてストレスを感じているのではないでしょうか?

室内でボールを追いかけても、それは精神的な解放につながるのでしょうか?

そう考えて思いっきり走ることのできるドッグランに連れて行ったとしても、最初にまとまりのある集団が出来ていなければ、ドッグランはむしろいじめの宝庫となってしまいます。ドッグランなら大丈夫と思わずにちゃんと場所を選んで、ちゃんと観察できる力を飼い主とし身に着けておくことです。

学校に行けなくなった子たちの多くはイジメ行為を受けたということを言っていました。私も都会から田舎に転校したことでイジメを受けた経験があるので他人事とは思えません。

犬が自分たちでやることを決めて、お互いを尊重しながら過ごせるようなどろんこパークのような場所を目指して、オポ広場でどろんこまみれで遊んでほしいと願います。

もちろんオポ広場ではいじめはなしです。最近はちょっとしたグループもできあがりつつあり、新米犬のストレス行動には手を焼くことがありますが、みんなでいっしょに乗り越えようという感じになっています。

どろんこパークに1票を投じることのできる人なら、犬が犬として生きる時間も大切にしてくれそうです。

人のことでいっぱいいっぱい、犬のことまで考える時間などないとは思いますが、飼い主だけは自分の犬のことを考える時間を作って下さい。

彼らはきっと何か私たちに教えてくれているはずだからです。


 

Posted in 犬のこと, 自然のこと

今年も犬と飼い主の皆さんにとって素晴らしい一年でありますように

明けましておめでとうございます。

今年も犬たちとオポハウスで新年を迎えました。

暖かい日差しに恵まれ、飼い主と離れてお正月を迎えることになった犬たち、決してラッキーとはいえないでしょうが、犬は自分の置かれた場所と時間で学びます。

オポ広場では新しい犬の登場で一時的に乱れていました。

関係性を作るというのは、犬と飼い主の間で大変なだけでなく犬と犬の間でも時間のかかることなのです。

ドッグランで走り回っている犬たちの様子を見て「遊んでいる」という一言で納得してしまうのはあまりにも勿体ないことです。

犬と犬がお互いに向き合ったり関わったりする行動を通して、何を伝え、何を受け取り、何を学び、そしてどのように関係が発展していくのかを毎回楽しみに見ています。

犬と犬の関係性がより発展的で建設的なものであるように後押しするには、私の適切な管理と指導が必要です。

オポ広場という人が提供した屋外のスペースの中で、安心を獲得しながら進められる犬の社会化のために、声をかけたりかけなかったり、リードをつないだり解放したりすることは、自分の匙加減ではありますが経験と直感に基づき行っています。

一定のグループに入ってきた数頭の犬たち。

関わりを強くもとうと積極的な犬、距離をとろうと消極的な犬、どちらも難しくはありますが、このグループの中では積極性の高い方が発展はあります。

今日は一日を通して大きく犬たちの輪が変化したと感じられる手ごたえがありました。

犬語セミナーでみなさんに見せたい動画を撮影しながら、手元をあやまってワイヤーが自分の目元に飛んできてギリギリセーフのケガをしました。

常に予測通りに動くわけではない犬たちとの関わりは、私に動物としての直感を磨く時間を与えてくれます。

明日はどんな変化があるだろうか、もうワクワクが止まりません。

Posted in 日々のこと