七山でずっといっしょに暮らしていたオポという犬が亡くなって今年で5年になります。
犬という動物について私を覚醒させてくれたオポのこと、家族として一緒に暮らしたオポという犬のことをきっと生涯覚えていると思います。
人生のいろんなときにオポに助けられていると感じることがあります。
先日もそんな事件がありました。
七山でひとりで作業をしていました。
テラスを片付ける作業で薪を一輪車に乗せて広場の方に移動させていたのです。
坂道を一輪車で下るときに転びそうなので、後ろに下がる姿勢で一輪車を動かしていました。
初回はまあまあ上手くいき無事に薪を移動させ、そして2回目の移動を始めました。
少し調子に乗って動きが早かったようですいすいと後ろに下がったのですが、ふと右後ろ足を置く地面がなくなりました。
えっと思った瞬間には体が背中から下に下がっていき、気づいたときは溝の上に両手両足を上にした状態で背中を地面につけていたのです。
道のわきに途中からあった高さ2メートルくらいある溝に背中から落ちたということです。
倒れる瞬間に一輪車から手を離したので、一輪車はあと数センチのところで止まっていました。
溝に落ちた私の上に薪を乗せた一輪車が落ちてきていたら一貫の終わりだったでしょう。
さらに2メートルもの高さから硬い地面に背中から落ちたにも関わらず、大した打撲も骨折もなく無傷のままでした。
ただ落ちたという事実を受け入れるのに時間がかかってしまい、しばらくぼーっとして自力回復を待ちました。
そのうちダンナくんが七山に到着し、落ちたことを説明したのです。
ところが「ここに落ちたのに頭も打ってないの。無傷とかあり得ない…。」といって納得できない様子で逆に呆れられてしまいました。
多分誰に話しても信用してくれないのだろうと思うような、そんなびっくりする場所です。
落ちた瞬間はスローモーションほどゆっくりではありませんでしたが、コマ送りくらいのゆっくり速度にはなっていました。
多分、オポが下で受け止めてくれたのだろうなと勝手に思うことにしました。
七山に引っ越したばかりのころ、慣れない斜面での草刈りの途中に急に立ち上がってそのまま後ろにひっくり返ったことがありました。
オポは斜面の上で手にかまを持ってひっくり返った私を気の毒そうに見ていたことがありました。
そのときも無傷でしたが、あまり運動能力のない私をオポがどこかでサポートしてくれたのだと思うことにしました。
オポに助けられたということは、まだ人生の中にやるべき仕事があるってことなのかなと考えつつ七山のオポ邸のリフォームを自力でがんばっています。
七山にはどこにでもオポといっしょにいた思い出があります。
思い出にしがみつきたいわけではありませんが、オポと共に生きた日々の思い出は力をくれるのです。
今は新しいパートナーといっしょにがんばる日々を積み重ねています。
わたしたちの周りが幸せになりますように。
今日はオポの誕生日でした。
Author Archives: miyatake
<オポのこと>一緒に暮らした犬に助けられているなと感じるとき
<受講生のコトバ・ゆいちゃん編>犬といっしょに成長しつつ出会いの中で学び続けて身に着けた本当の強さ
グッドボーイハートのクラスを受講された生徒さんからいただいた感想文をご紹介しています。
今回は先住犬ビビちゃんのしつけ依頼でご縁があり、今回2頭目のゆいちゃんのことで再びご連絡しただいて再会した生徒さんからいただきました。
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15年程前、中型犬雑種の先住犬(ビビ)の相談で初めて宮武先生とお会いしました。
博多の真ん中で一人暮らし用のワンルーム
狭い狭いマンションでビビと暮らしていました。
私が飼わなければ保健所に連れて行かれると、半ば強引に始まったビビとの暮らしでした。
ビビは留守番時に騒いで暴れて部屋中のものを破壊したり、飛びつき、甘噛みも激しかったです。
散歩中は首輪が首に食い込むほど引っ張り、常に綱引き状態です。
とにかくビビの問題行動をどうにかしてほしくて、藁をも掴む気持ちでグッドボーイハートに問い合わせました。
最初のカウンセリングで先生は「私が犬の通訳をして飼い主さんに伝えます」と仰いました。
犬のトレーニング=一方的に犬にこちらの言うことを聞かせること…
トレーニングを頼めば、トレーナーの先生が犬をトレーニングしてくれる…
そういうものだと思い込んでいた私は大変な衝撃を受けました。
そしてその言葉通り、ビビの気持ちを私に伝えてくださいました。
ある時、不精な私が散歩や遊びをサボったていたことがありました。
「なにかあった?ビビしょんぼりしてるけど」
と、言い当てる先生に何度かギクリとさせられました。
先生は特殊な能力のある仙人(若い女性に失礼ながら)のような人なんじゃないかと畏怖していました。
レッスン中はよく泣いてました。
「犬ってそんなことを感じているのか」
「そんな風に思わせてしまっていたのか」
と、泣きたくもないのにいちいち涙が出るのです。
先生からはいつも「よく(そんなに)涙がでるね~」と、言われていました。
不安が強くてちょっとしたことですぐに動揺する私は、とても犬の飼い主としての器を持ち合わせていませんでした。
しかし、先生は決して匙を投げることなく、ビビとの接し方を具体的に教えてくれました。
先生にビビとの通訳をして頂き、犬のオポさんからも指導を受け、気付くとビビと私は安定した穏やかな日々を送ることができるようになっていました。
ビビから先生へ告発されるので、最初は億劫でもサボらず散歩を続けていました。
エネルギーの有り余ったビビとワンルームで暮らすには、かなりの運動量が必要でした。
しかしそれはいつの間にか習慣になり私自身の運動不足も解消しました。
グッドボーイハートを卒業後私は結婚して子供も生まれ、長い間宮武先生とはご無沙汰していました。
子供達が幼い頃は特に先生から教わった様々な言葉が役立ちました。
子育てをしながら、いつも先生の言葉を思い出していました。
「可愛がることと甘やかすことは違うよ」
「不安な気持ちは距離が離れていても犬や子供には伝わってしまう」
「暴力や恐怖で強制してくる人のこと信頼できないよね?犬も同じ」などなど
グッドボーイハートでの教えは子育てをしていくなかでも役立つことがとても多かったです。
そして、ビビがグッドボーイハートを卒業して10年以上が経った頃、ひょんなことから熊本の保健所から新しくユイを迎えました。
とても怖がりで最初の頃の散歩は苦労しました。
ユイが先住猫を追い掛けることも気がかりでしたが、認知症になった年老いたビビの介護の方が大変で最初はユイとなかなか向き合えていませんでした。
その後ビビが他界し、もっとユイとの絆を深めたいと、もう一度グッドボーイハートに問い合わせをしました。
久しぶりに再会する宮武先生に私は緊張しましたが、思い出の中の先生とは比べられないほど、ずいぶんと柔らかい印象を受けました。
幼かった私が過去、勝手に先生に恐れおののいていただけかもしれません。
最初の頃のビビと比べれば私達が困るような問題行動はほとんどなかったユイですが、先生は最初ユイを見たとき「このこは難しい」と仰ったのが意外でした。
体重は25キロもあるのに、小さなこたつの中が1番好きだったり、仔猫に怯えたり。
庭で排泄できずピーピー鳴いていたユイは先生からよく「小型犬じゃないんだから」「(まるで)仔犬やん」とツッコミを受け、私はよく吹き出してしまいます。
だって見た目はこんなにコワモテなのに・・・。
そんなユイもトレーニングを開始してからはずいぶんと自信がついてきたようです。
先生からユイが褒められると、(おー!良かったねー!)と、内心私の方が喜んでいるかもしれません。
ビビは17キロ弱だったので、25キロのユイはやはり大きく、指示を出すことひとつ取ってもビビと同じようにはいきません。
先生から大きな犬に指示を出すにはそれなりにパワーが必要だと言われ、今はパワーのある指示の出し方を日々練習しています。
ビビは先生からよく「ビビは家では王子様やね」と言われていました。
当時はよく意味がわかっていませんでした。
今思えば私が女でビビはオスだったせいで、かなりベタベタした関係だったのと、私がビビに気を遣い過ぎていたのでしょう。(私はリーダーにはとても遠く、召使いだったかもしれません)
そんなことを思い出したのはレッスン中に、先生から人と犬のオスメスのことをちらっと言われたからです。
ユイはメスなので、私とユイはほとんどベタベタすることはないのです。
かわりに主人がユイとベタベタなので今はユイがお姫様、主人がユイの召使いかもしれません。
思わずなるほどと納得して大笑いしました。
トレーニングとは一見関係ないようにも思える、(けれど実は関係している)人間も含めた動物の面白いお話には、いつもワクワク、感心させられます。
宮武先生からは犬と人のことはもちろんのこと、それ以外にもたくさんのことを学ばせて頂いています。
表面的なお世辞のない、芯がしっかり通っている先生からは、きっと目には見えない強いパワーが出ているのかもしれません。
笑ってしまいますが、15年前の幼かった私はビビと一緒になって、先生に服従していたように思います。
もちろん、ビビの飼い主である私は本当ならば毅然とした心を持たなければいけませんでした。
そうでなければビビは不安になるだけだからです。
しかし、それができない私には、私にもできるやり方でビビとの関係性をつくる方法を教えてもらえていました。
先生はよく、「犬は飼い主に似る。」と、言っていました。
本当の意味は、犬は共感する力が強すぎて、飼い主の気持ちに共感し過ぎて引っ張られてしまう、ということでしょうか。
すぐに不安になったり動揺することなく日々を送ること。
それが子供や犬と暮らすうえで私にとっては1番心掛けなければいけないことだと思っています。
昔に比べればずいぶん冷静でいられるようになったと思いますが、もっともっと上を(仙人を)目指したいと考えています。
先生は冷静で強く、時に厳しいですが、とても思い遣りに溢れています。
それは犬にも人にも自然にもです。
そして実はとってもチャーミングです。
先生自身がとても魅力的な人です。
いつかユイと心からの信頼関係を築けるよう、これからも頑張っていきたいと思います。
ビビと先生とユイに心から感謝しています。
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15年前に若い女子だった飼い主さんとビビちゃんという犬のことを、ご連絡いただいたときにすぐに思い出しました。
でもこうして飼い主さんの感想文をいただいたとき、そんなこと私が言ったのだろうかと覚えのないことばかり…。
でもでも、おそらく私が言ったであろう言葉ばかりなので全然否定できず、覚えていてくれてありがとうと懐かしい気持ちになりました。
今でも偏屈なドッグインストラクターですが、当時は悩み苦しんでいたので今以上に飼い主さんには厳しかったと思います。
ビビちゃんと若かった飼い主さんはよく耐えてくれました!
再会した飼い主さんが妻として、また三児の母親としてたくましく生活されている事に感動しつつ、このご家庭にユイちゃんという犬が来たのは必然であったのだろうと思いました。
表面上は何も問題がないように見える犬でも、心の中にはいろんなことを抱えていることがあります。
ユイちゃんの飼い主さんはそんな犬の心の奥まで踏み込んでいける段階まで進んだのだと感じるのです。
いろんな犬がいますが、どんな犬からも学ぶことができます。
浅い学び、深い学び、学びはそれぞれですが、自分にとって必要な出会いであると感謝できる者だけが、犬との出会いで深い喜びを得られます。
わかる者にしかわからないユイちゃんの微妙な変化を、これからも飼い主さんといっしょに楽しみ出会いに感謝してまいります。
それにしても、たくさん泣かせてしまってごめんなさい。
ビビちゃんからもらった芯の力をこれからますます発揮してくださいね。
<犬のこと>犬のために室内の床材整備をするなら一枚はほしいウールのじゅうたん
訪問トレーニングでご自宅室内に伺うことがあります。
今までにたくさんの室内飼育される犬と飼い主さんの居住空間を見せていただく機会がありましたが、室内の犬の居場所がいつも気になってしまいます。
かじられたソファの角、かじられた人のベッドの角、そしてびりびりにされた犬用のベッドの飛散な破片、場合によってはソファを犬が占有してしまい飼い主が床に座っている風景を見るのも珍しい光景でもないような気がしてきました。
こうした占有合戦になるひとつの理由は犬に快適な居場所がないことです。
それで先日からエルエルビーンのベッドをおすすめしているというブログを再々で公開しました。
MサイズのLLビーンベッドで寝ている1才のメイちゃんのお写真です。
メイちゃんだったらSサイズでも収まりますが、Mサイズの方がゆったりと使えていいですね。
とても気持ちよさそうです。
そして先日レッスンの時にこのメイちゃん宅の室内の床がバージョンアップされているのでびっくりしました。
メイちゃんが滑らないようにとウールでできたギャッベのじゅうたんをフローリングに敷いて下さったのです。
犬が飼い主と居場所を奪い合う理由のひとつは、床面が滑るためどうしてもソファに上がろうとするからです。
フローリングは人にとっては快適で掃除しやすい床材です。
ほとんどのお部屋がフローリングをきれいに磨き上げた床面になっています。
きれいに掃除してあることは床に寝そべる犬としてはありがたいことですが、床面が滑るために歩くことが不快です。
犬がフローリングの上で生活することが犬のヘルニアなどを発症させやすいことを知っている飼い主さんもいます。
床材をすべにくい素材にしたり、床材に滑り止めのコーティングを施して下さるなどの気遣いは大変ありがたいです。
犬にとって最も良い改善方法は、じゅうたんを敷いてあげることです。
天然素材のじゅうたんは犬にとって心地よく、動きやすく快適です。
じゅうたんはフローリングに比べると掃除は大変ですが、ウールはポリエステルよりも汚れが落ちやすいのでおすすめします。
特にメイちゃん宅にあったようなギャッベはじゅうたんそのものが重みがあって犬が多少早く歩いてもズレないのが特徴です。
ところで、トイレの失敗で困っていた子犬のメイちゃんのお部屋にギャッベが堂々と敷いてあるのを見て違う意味で感動してしまいました。
メイちゃん成長した、飼い主さん頑張られたのだなと、そのギャッベが物語っているからです。
ギャッベに寝そべるメイちゃん。
これからも成長が楽しみです。
<犬のこと>犬が環境を把握するために使う五感で一番重要なものはどこでしょう。
犬にも人と同じ五感という感覚があります。
五感というのは犬が周囲の状況を把握するために受け取る体の器官のことで知覚とも言い換えられます。
五感とは視覚、触覚、味覚、嗅覚、聴覚で五つとなり、感覚の中でも特に刺激を把握し脳に直結するものです。
犬がどのように世界をとらえているのかを知るためには、犬がこの感覚のうちどれを一番使っているかを考えればよいのです。さてどうでしょうか。
人と比較すると犬はすべての五感において人よりも優れているといわざるを得ませんが、圧倒的に優れているのは嗅覚です。人とは比べ物にならず、犬からすると人は鼻のない動物です。
犬は嗅覚から得られた臭いの情報を元に環境を把握しています。
食べ物はどこにあるのか、この場所を誰がいつ通ったのか、自分のベッドにだれかが上がったのか、飼い主が誰とあっていたのか、そんなことを臭いを通して知ることができるのです。
つまり犬は、今ここにある環境と共に、多少の過去において起きたことも臭いを通して知ることができます。
ぺンフィールドのホムンクルスという小人の人形を見たことがあるでしょうか。
ペンフィールドという脳科学者が人の脳の領域のサイズに合わせて小人の体で表現した不思議な像ですが、人の場合には手が最も大きく、そして舌が異常に大きなバランスになっています。人はより美味しいものを食べることに時間を費やすことができた動物なのです。
このホムンクルスの小人と同じように犬を書くと犬の鼻はすごく大きく描かれます。
五感のうちに犬が鼻をどれだけ大切にしてるかがわかります。
でもこの犬の鼻ですが、生まれたときから発達しているわけではありません。
脳の発達というのは、生まれたあとの環境との関わりの中で生まれてくるのです。
言い換えると嗅覚を十分に使用するような環境で動かなかった子犬の脳は、ほとんど発達が見られない発達不全の状態になります。
これが室内に閉じ込められて成長した犬の脳なのです。
臭いが常に変化する屋外の環境で必要となった犬の知覚の発達が、室内の閉鎖的な環境の中では起こり得ない、発達そのものが阻害されてしまいます。
だからこそ生後数ヶ月という子犬期には屋外環境で嗅覚を発達させる機会を提供することをおすすめしているのです。
ただ犬だからとか、そうした方が犬らしいとかそんな単純な話ではなくて、科学的に犬はそのように脳を発達させる動物だという根本的な理解をしなければ、犬に必要な環境を整えることができません。
脚が汚れるからとか、庭がないとか言っているうちに、子犬は成犬になってしまい大切な社会期を失ってしまいます。
犬にとって嗅覚は世界を知る道具です。
小さいころからサークルの中で自分の排泄の臭いしか嗅いでいない犬がどのような犬になるのか想像すれば飼い主として何ができるのかを考える機会になります。
<おすすめのアイテム>犬用ベッドを考えるとき、しつこいようですが絶対におすすめするLLビーンの犬用ベッド
このブログでなんどもお伝えした上にレッスンでもどうしてもおすすめしてしまう犬用品があります。
それはLLビーンの犬用ベッドです。
いつもトレーニングのときに「犬用のベッドを準備してください」とお願いするのですが決まって質問されるのは「おすすめのベッドがありますか?」
あります。でもかなり高価なベッドなんです。
でも絶対におすすめします。とおしてしまうのがエルエルビーンの犬用のベッドです。
数万円もするベッドですからペット用品の中でも破格で高価な品物だと思います。
それでもおすすめするのは、使っている犬ちゃんたちがすごく満足してくれるのを実感できるからです。
小型犬から大型犬まで、今までエルエルビーンのベッドを買っていただいた犬ちゃんたちは毎日毎日、自分の居場所としてそのベッドを愛用しています。
寝ている時間が一番長いのだから家具の中でもベッド選びは慎重にというのは人と犬は同じです。
いつもいる居場所だからこそ満足できて落ち着ける場所を提供したい、それがLLビーンのベッドです。
最近まだ数頭の犬たちがLLビーンのベッドを購入してもらい早速居場所として使っています。
ベッドの上で寝転がったり臭いをつけたりお気に入りのオモチャをもっていったりガムをかじっていたり、自分のスペースってとても大切ですね。
今日も生徒さんに言われたのですが、LLビーンの犬用ベッドのセールスマンとしてはトップであると確信しています。
LLビーンさん、ぜひ一度ご連絡ください!
<お知らせ>スカイプ講座をお気軽にご利用ください。
グッドボーイハートではスカイプを利用した通信講座の受講が可能です。
対象は過去にグッドボーイハートでカウンセリングを受講された飼い主様
また新規にグッドボーイハートのカウンセリングクラスをご利用になる場合でもスカイプ講座で受講していただくことができます。
新型コロナウイルス感染の広がりをうけて対面でのクラス受講を控えられる方をはじめ、遠方で訪問地域にあたらない方にもお気軽にご利用いただければと思います。
犬のトレーニングクラスのご提供として、学校側からしつけの方法などの動画を撮影してYouTubeなどで配信することを希望されることがありますが、この方法はグッドボーイハートのドッグトレーニングやしつけの趣旨と違うためサービスとして提供できないことをご理解ください。
グッドボーイハートの犬の学びは、まず第一に対象となるその犬について知ることです。
ですから情報としてまず欲しいのは、その犬についての情報なのです。犬の行動や表情、その犬の生活している環境、みなさんの接し方などがトレーニングの基軸を作っていきます。
学校側から犬にオスワリやフセを教える方法を動画で配信することに、自分では価値を見出せません。
それよりもっとその犬について知りたい、そして飼い主さんと直接対話をして意見を聞きたい、さらに私の話にも耳を傾けていただきたいです。
グッドボーイハートのクラスは対面でのコミュニケーションが基本でしたが、今回のことを受けて通信での対面クラスも気軽に受講していただけるようになればと考えています。
私のことをご存知の方はご理解いただけると思いますが、自分でいうのも恥ずかしいくらいの職人気質です。
犬のことに関してだけですが、したくない、言いたくないことは飼い主さんが喜ぶようなことでも決して言いません。
それよりも犬に出ているシグナルやストレス行動について目が言ってしまいます。その代わり落ち着いてくるとそこは正直に、とても落ち着いていますねともいいます。
反面、可愛いですねとか癒されるなどという言葉でほめることはありません。
それは犬に対してあまりにも上から目線すぎる言葉で、むしろ対等に関係を築いていきたい自分にとってはどうでもよいことだからです。
でも私は犬のことを心から尊敬しています。
だからこその教育精神ですが、時代に合わないこともあります。
グッドボーイハートはそんな古臭い犬の学校なのですが、学びの形には最新を取り入れていきます。
<犬のこと>在宅ワークで活動が高まる犬たち。今こそ一緒に散歩活動をしましょう。
外出自粛で在宅ワークに突入した方も増えていますね。
その恩恵となるのは普段留守番が多い犬たちが在宅ワークの飼い主と一緒にいられることです。
在宅ワークといっても席を外していい時間は限られているかもしれませんが、多少の休み時間は確保できるのではないかと勝手に想像しています。
先日もある生徒さん宅へ屋外レッスンに伺ったときに、この時期ならではの犬に起きた変化について生の話を聞けました。
飼い主さんの会社が今閉鎖中で自宅で仕事をすることが多くなったため、頻繁に犬を散歩に連れ出しているということだったのです。
おかげ様で自信なく歩いていた犬くんの行動は明らかに変化していました。
さらに先日体験したトレッキングにはまっていただいたようで度々近くの山まで山歩きに出かけているとのこと。
飼い主さん自身が体がなまってしまうからという気持ちもあって、数日おきの山歩きはもはや日課になっているらしいのです。
結果、日ごろからよく見られていた犬くんの脚なめをほとんど見ることがなくなったそうです。
散歩から帰宅するとすぐに休憩するようになり、夜もぐっすり寝ているそうです。
さらに変化があり、朝早くキュンキュンと小さくないていたのですが、朝なきもしなくなっているとのこと。
飼い主さんいわく「部屋ではベッドでよく寝ています。すごく変わりました。」と明らかな変化がみられています。
まさに飼い主の行動変容により犬のストレスレベルが落ちたためおきた犬の行動変容といったところです。
飼い主さんは「今やっていることが毎日犬に必要だと考えると恐ろしいです。」と言われました。
本当にその通りなのです。
犬は莫大なエネルギーを持っていて、青年期の6ケ月から3歳くらいまでは相当活動をしても「疲れる」ということを知らないのです。
私も自分の黒ラブオポ若いころは「黒い爆弾」と名付けていて、いつ爆発してもおかしくないそんな状態だと思って接してきました。
今はいいけど普通の生活に戻ったらと…と今考えるのは止めましょう。
今回の新型コロナウイルス感染をめぐる生活の変化は私たちにいろんなことを考えさせるチャンスを与えてくれました。
働き方、生き方など以前と同じようにはならないというのはなんとなくみなが思っていることではないでしょうか。
でもどう変わっていけばいいのか決断できない、だから口にすることもできないのです。
犬の飼い主としては急にできた犬との時間を、ただひたすらにやろうと思っていたことに使っていただければいいのです。
そしてこの先どのように犬と暮らしていきたいのか、人生の設計図という大きなものを書き換える必要があるかもしれません。
今起きていることをただの苦難にしてしまうのか、チャンスにしてしまうのか、それは自分次第だと思います。
図々しいわたしはやっぱり後者にします。
<83ハチミツオポ>七山の環境の中の蜂たちのこと
ハチ関連の話題が多くなってきました。興味あることはすべてブログに残しているので関心のある方のみ御覧ください。
先日トレッキングクラスの最中に日本ミツバチらしき生物を見つけたので生徒さんに「ちょっとだけすみません!」といって激写して虫ちゃんこと太田さんに尋ねました。
これはニッポンヒゲナガハチバチという蜂だそうです。日本ミツバチだと期待していただけにガッカリ。
でも養蜂を始めようと思わなければこうした身近な生き物に関心をはらうこともなかったと思えば不思議な出会いです。
そして先日、七山の森を知り尽くしたご近所の方に思い切って日本ミツバチのことを質問するとたくさんの情報が得られました。
七山の日本ミツバチについての情報をまとめました。
・2年前にグッドボーイハート七山の集落の祠で日本ミツバチの巣を見たがその後は見かけていない。
・七山では昔、どの家にもひとつの蜂の巣箱がありみなハチミツをとっていた。
・昔、家にあった蜂が寒い冬を越すために日本ミツバチに砂糖を与えていた。
・唐津市にはセイヨウミツバチの養蜂をしている人がいくつかあるが日本ミツバチはすくなくなったと感じる。
ということで、数年前までは七山の家の近くにも巣があったことを確認できました。
ということは私とオポが七山に引っ越してきた2007年にはまだ日本ミツバチがブンブンと飛んでいたということなのでしょうがオポとの山歩き中に気づきもしませんでした。
はじめは自分にとって有害な生物にばかり目が行ってしまったのだと思います。
蛇やムカデやアブなどといった害のある生物たちの巣や動向には目を光らせていたものの、無害な日本ミツバチに関心がなかったうちに日本ミツバチは数を減少させながら七山から消え去っていったのでしょうか。
なんとか七山に日本ミツバチを呼び戻したい、そんな思いだけがふつふつと燃え始めています。
七山の環境全部を整えることなど絶対に無理なのですが、七山の人口は減ってきておりその分集落で使用される除草剤な農薬も減ってきているのかもしれないと想像しました。
除草剤なしでの草刈りは相当大変なのですが今年も頑張るしかないと考えると結局は自分の行動変容に戻ってくるのだということです。
少しため息を深呼吸に変えて、できるところまで頑張りましょう。
<83ハチミツオポ>ついに念願の日本ミツバチがやってきた
自粛で行動する範囲が狭くなったので、今できることをと掃除に専念していました。
福岡の自宅兼オフィスも窓を開けて大掃除の後、ブンブンと窓周りで飛んでいる音がする。
あーハエが入ってしまったのだとティッシュを一枚とって取り去ろうとしたのですが、手が止まりました。
いや違う、これは絶対にハエではない、これはもしかしてもしかするのではないかと多少慌てながら同じマンションにいる知人で養蜂の師匠に連絡して直接確認してもらいました。
「日本ミツバチですね。」
養蜂の師匠が言うには、その日本ミツバチは探索バチだということで巣をつくる場所を探しているらしいのです。
博多の庭に設置した巣箱の上にあるキンリョウヘンに誘引されてきたのは間違いがなぜ部屋の中に入ってしまったのか。
師匠はキッチンテーブルの上を見て「これですね。」
そこには先日同地区の博多区住吉で養蜂をしている方から買ってきたハチミツの瓶と生徒さんからいたいだたハチミツの瓶の二つが置いてありました。
ハチミツの臭いにも関心を示すらしいので、誘引用のハチミツをひとさじ蜂箱の上に置きました。
その後も庭の巣箱の観察をしていると、2匹ほどの蜂がキンリョウヘンの近くを飛び回っています。
ちょうどその時生徒さんからもラインで写真が送られてきました。
福岡県の生徒さんですが庭の蜂に反応して下さりすごく嬉しかったです。
グッドボーイハートは犬の学校なのになぜ蜂なのかというと仕組みは単純です。
グッドボーイハートは犬のことを学ぶと同時に犬から学ぶ学校です。
犬の必要性や犬に大切なものを探していて最も大切なのは環境であることがわかりました。
犬の健全な成長にとっても大切なのは居心地の良い環境で、それは自然あふれる環境であることは間違いのない事実なのです。
自然がイキイキとする環境について考えているうちに農薬や殺虫剤の多様で激減した日本ミツバチのことを思うようになりました。
本当にアインシュタインが言ったかどうかは不明ですが、ミツバチがいなくなると人類は4年でいなくなるという説は科学的な数字ではないとしてもミツバチがいかに環境に影響を受ける動物なのかということを考えさせられる言葉です。
人類の好き勝手により乱れる環境の中で犬という動物の数は決して減ってはいません。
人の手による改良という名のもとに遺伝子操作をされて変異していく犬という動物は増え続けてはいるのですが、その中身がいつまで本来の犬なのかはこの先もわかりません。
そんな現代だからこそ本来の犬が大切にしていた環境というものを自分の近くに取り戻すための手助けをしたい、それが養蜂を考えるきっかけでした。
日本ミツバチが戻ってくるような環境を、本来の犬たちは求めているとそう信じています。
イベルメクチンが新型コロナウイルスを退治したというニュース
新型コロナウイルス感染症の治療について、いくつか効果の見られた薬剤が紹介されはじめました。
昨日そんなニュースの中にイベルメクチンという薬が登場して驚きました。
イベルメクチンといえば、犬用のフィラリア予防薬にも使われています。
ミクロフィラリア(フィラリアの幼虫)を駆除する薬で、フィラリア予防薬にはいくつかの薬がありますがその中でもかなりメジャーな薬です。
他にも犬の回虫や鉤虫などの腸内寄生虫の駆虫薬としても使用されます。
そろそろ犬たちがフィラリア予防薬を開始する時期です。
日本ではほとんどの地域でフィラリアが発生するため投薬率は非常に高く国内の犬たちはフィラリア予防薬によって新型コロナウイルス感染症から守られることになるのかもしれないなと考えたりしました。
イベルメクチンは大村智先生が発見した菌から開発した薬ということで、日本人の勉学は優れていたことをまたまた思い知らされました。
そんな日本人の血液が流れている自分も、全くかなうこともないのだけど学び続けて人に伝えられなくても自分の中で何かを見つけるまで追求したいと思うものがあることは、苦しいと同時に救われた気持ちです。
いう間でもなくそれは私にとっては犬という存在なのです。