グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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犬語って?

ようやく灯油ストウヴを片付ける決心がつくほど本当に暖かくなってきた。
お客様を迎えるサクラの花も春雨と共にきれいに散っていく。
「散るべきときに散る」っていうのは大切だな。

さて、グッドボーイハートでは4年ほど前から「犬語セミナー」という勉強会を開催している。
グッドボーイハートの会員でなくても参加できるので “ちょっと知ってみたい”方にお勧めするクラスとして作ったものだ。

ところがちょっとどころか、ガッチリとはまる方も多く
一部の「犬語セミナーファン」から「チラシとかないんですか?」
要するに「チラシを作ってください。」といわれたので素直に「はい、わかりました。」と作ってみた。

七山に学校を移転させてからというもの
「急いで伝えるのは止めよう。」「いつかわかってくれるまで待つことにしよう。」
と、のんびり・・・というわけではないが辛抱強く「待つことを楽しむ」姿勢でいたので
クラスのチラシなどというものを熱心に作らなくなっていた。

来た方がその時に必要な何かに気づいて下さればいいのだ、とかまえていたが
ここに来ない方に声をかけて下さる方には「伝えるツール」が必要なのだ。
やっとそういう時期が来たのかな。
グッドボーイハートに来ている方が次の方に伝えていく、そんな時代が。

なんだかそんなことを受け取って、真剣にチラシを作ってみた。

ここでそのチラシの一部をご紹介することにする。


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犬語セミナーの「ご案内」

犬が話していることわかりますか?
「犬語」をご存じですか?

たとえば犬が「ゴハンちょうだい!」とか「散歩に連れて行って!」といっていることがわかるとしても
それでは「犬語」を知っているとはいえません。
正確には「犬の要求」というレベルで理解できることでしょう。

犬と犬が「会話」をしているときに犬は何を話しているのでしょうか?
犬は犬という種として長い歴史の中で使ってきた様々なコミュニケーションのツールを利用しています。
ボディランゲージだったり声だったり臭いだったりします。
犬と犬の会話には飼い主にしているような要求だけではありません。

犬の世界を知っていますか?
実は、犬は犬と共にいるときに本来の犬としての自分を表現しています。
犬たちがいっしょに過ごせば「あの犬のことが好き」なのでしょうか。
吠えあっていれば「あの犬が嫌い」なのでしょうか。

犬の世界は単なる好き嫌いという趣味の世界にとどまりません。
少し視点を変えてみると知らなかった犬の一面を見ることができるかもしれませんよ。

コミュニケーションを受け取れない人間に表現しなくなった様々なシグナルを犬に対して表現していることを知れば
いかに人が犬のコミュニケーションを無視しているのかがわかります。

犬語を飼い主が知ることで役立つこととは?
・犬がどのようなコミュニケーションを使っているのかがわかるようになる。
・犬が何を感じ、何を考えているのがよりわかるようになる。
・共に暮らす犬が、犬としてどのような世界をもっているのかがわかる。
・共に暮らしている動物に理解されると互いに安心して暮らすことができる。

■クラスの内容
犬の行動を撮影したビデオ、主に犬と犬が撮影された映像をスクリーンで見ます。
ビデオを見たあと参加者のみなさんで「何をみたのか」「何をしていると思うか」
「それをなぜしていると思うのか」など、犬の行動と心理について意見を聞きながら
ディスカッションしながら犬のコミュニケーションへの理解を深めましょう。
コミュニケーションの方法「犬語」は「犬の文化」です。
長い間、人の友である犬という動物の文化にふれてみませんか?

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不思議な犬語という言葉。

私にとってはただ「犬と会話する」というだけのこと。
このクラスとは別に「スピリチュアルメッセージ」を受け取るというクラスもあるけど私はよく知られる「アニマルコミュニケーター」などでは決してない。

私はただ、犬の良き仲間でありたい。
遠く先住の民がそうしていたように。
私たち人とは異なるコミュニケーションの方法を持ち異なる習慣や感覚や文化を持つ犬というすばらしい異国の友と
良き関係を築きながら、仲間として共に暮らしたいと願っている。

その思いから犬のことを知りたいと努力し
犬の言葉を聞きたいと思って感じ
そして、犬と対話したいと願い
こうやって土と太陽と風と水の中で犬と共に過ごし
犬という動物を肌で感じている、というただそれだけのこと。

だから私にとっては

犬のボディランゲージも、声のシグナルも、魂の対話も、
彼らの良き友であるために知った大切なことなのだ。
むしろ、彼らが私たちの前で今伝えようとしている「犬語」の方がずっと大切なメッセージだと感じている。

犬に何か問題があると「メッセージを受け取ってほしい」といわれることがあるがほとんどのケースでお断りしている。
なぜなら、魂のメッセージを受け取る前に受け取ってほしいメッセージを彼等は今すでに言っているではないか。
「犬語」という方法を用いて、精いっぱい、こんなに伝えてくれている。
だから、まずそれを受け取ろう。
それが、犬という動物の文化や彼らそのものを尊重する姿勢であり、私たちの対等な良き関係へとつながると私は信じている。

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Posted in クラスのこと, 犬のこと

犬語セミナー

先日このブログでもご紹介した犬語セミナーについて「犬語セミナーファン」より感想文をいただきましたので以下にご紹介します。

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犬語セミナーで何を学ぶかと言うと、それは「犬を知るということ」につきると思います。

犬とずっと暮らしておきながら、こんなにも彼らが表現していた様々なことをスルーしていたなんて、
なんてもったいない事をしてきたんだろうと悔やまれます。

あの子は何て言っていたんだろう、
あの子は何を伝えていたんだろう、
あの子とあの子はどんなふうに会話を楽しみ、
私のことを何て言っていたのかな・・・。

犬語セミナーに参加して、自分がどれだけ犬のことを知らなかったのか、
知った気になっっていただけなのかということがわかって落ち込むこともありましたが、
それよりもむしろ自分たちに与えられたツールを使って犬たちが一生懸命自己表現しようとしている姿に、
そしてうまく伝わらなかったり、答えられなかったりして思い悩んでいる姿にちょっと嬉しくなったりもしました。
当たり前なんですが、犬なんだなぁと改めて思い知らされる気がしました。

犬語セミナーで、犬たちの豊かなコミュニケーションの世界を知った今となっては、自分のすぐそばにある小宇宙をのぞかないわけにはいきません。
きっと映像では伝わりにくいツールもふんだんに使っているに違いありません。
その世界に触れて初めて、犬を知ることができるのではないかと思います。
先は長いですが、あせらずゆっくりと楽しみながら、
犬語マスターへの道を歩んでいきたいと思います。

「犬語セミナーファン」より

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「犬語」のファンがいるなんて犬たちが知ったらきっと喜ぶことでしょう。

「犬のコトバとその世界」を忘れてしまった犬も多くなり『ところでボクタチって一体何者?』と
いつか犬に聞かれるのではないかとドキドキしているところ。

『あなたたち、犬なのよ。』と私が諭す前にきっと自分たちで気づいてくれるでしょう。
そのチャンスさえあれば…。

私たちが人という動物であるということに気づくことはそのチャンスのひとつなのだと感じています。

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Posted in クラスのこと, 受講生のコトバ

犬語問題集

「去年は泣きましたからね~」
ほんと、ほんと。去年の1月は泣いたよね。
一緒に泣いてくれている人がいると知って心強くなったひととき。
立ち話しているのは郵便やさん。
昨年の1月に思いをはせ「泣いていた」ことを思い出し、見上げているのは冬の空。

「今日は雨なんですね…」って。
昨年の1月は白以外見ることがなかったからね。
あの厳しい冬を思い出しながら郵便物を受け取った。
泣きながら配達して下さっていたのだと思うと感慨深い。

今年も降らなかったわけではない。
うっすらとだが一応降った。まあほんのおためし程度。

オポもこんな風にね。

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では「お題」です。

この4枚の写真をみて何かがわかるならあなたは犬語中級クラスにはいったかもですね。
わかった方は意を決して告白してください。


犬語勉強中だった保護犬のトワは迎えて下さる家族が見つかりました。
“元気につよくたくましく!”

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テントの会つづき

この日の夕方、テントの会に参加する犬と飼い主が到着した。

テントといえばアウトドアスポーツというイメージをされるかもしれないがそうではない。
なんということもない。
ただ「土の上にテントを立てて犬と人が一晩を過ごそうよ」という会。

Good Boy Heartの他のクラスと同様に何を感じ何を受け取るかは自分次第。
それは一刻毎に変化していて、参加するたびに自分の中のミラグロ(奇跡)と出会う。

今日のねぐらを確保するテント張りに、犬と飼い主が山へ出かけていった。
ゴールデンウィーク中はテリトリーの見回りを欠かさないとなりの彼が、見知らぬ犬の到着を嗅ぎつけ、ここの門前を横切った。その彼の後ろから追従する動物たちをオポがみている。
この耳の上がり方をみれば相手の察しはつく。


猫田さん親子、ふたりそろってお手入れ中らしい。
ひたすらみつめるオポの存在に気づきつつも
知らんぷりを通してせっせとお手入れを続けている。
そのうち道に寝転んでゴロゴロしてまったりとしている。
柵越しに観察を続けていたオポだったが、動き出そうとしない猫田さんを迎えるのをあきらめたのかやがて庭の方に自分も草を食べにでかけていった。

庭をウロウロとするうちにたまに落ちている野菜をみつける。
オポのオヤツ用野菜をときどき庭の所定の場所におく。
こうしておくといつでも好きなときに食べている。
冷蔵庫で腐ったりもしないし土の上で乾いたりぬれたりしながら、オポの都合でそのうち全部食べてしまう。
生の野菜を口にしない犬もいるみたいだけど、野菜も発酵を重ねれば犬の負担も少ない。
キャベツを食べるオポの横でそれをみる私の視界にはいってきたものがある。
すかさずシャッターを押した。

庭の奥にいるわたしたちの姿にきづかなかったのか
私にはきづいてもオポにきづかなかったのか
もしくはきづかれないように来校されたつもりだったのか。
朝見たようにやはり白いお母様の方が先にゲートをくぐろうとしている。
私が何かを感知したことをオポが察知した。

こんどは走り出さず焦点を合わせて近づこうとしているが猫田さんはすでに猫毛をたてている。
ほぼ同時に走り出した・・・

こうなってくると対話とは程遠い。
ただのパターン行動になっている。
猫田さんがいなくなると再び野菜を食べつづけるオポ。
なんか、ヤケ食いのようにも見てとれる。

途中で顔をあげて門の方をみている。
何かいいたげな顔。
何かいっている顔。
なんども追いかけられているのになんとかしてグッドボーイハートに参加しようとする猫田さんの熱意に応え何かあたらしいツールを考えておくかな。

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Posted in クラスのこと, オポのこと

テントの会

猫田さんとオポのやり取りの最中、山ではテントが無事に張り終えたらしい。

テントを張ると犬は「今日はココがテリトリーになるんだね。」ということが分かるみたい。
ドキドキする犬もいるだろうし、ワクワクする犬もいるだろう。

家の近くではテラスにクレートなどを置きいつでも犬がそこへ戻ることを選択できるようにしている。
とくに家の周辺はオポがしっかりとガードマーキングをしているので、オポとの関係がうまくつくれないと多少の緊張も伴うもの。

ちょっとの時間だけど関係を作る練習。
関係をつくることの苦手な犬が多い。
原因を探してもきりがない。
原因を探す時は「できない理由」にならないように注意したい。

ケンカをしない、一緒にいても平気、走り回って遊ぶことを、つながりができていると勘違いしないようにしたい。
犬と犬が関係をつくる中で、人と犬が関係をつくる中で
その間を流れているものは目に見ることはできないが実はみることができる。

みえる動物にはそれがみえる。
犬たちはみんなみえている。
でもどうやって創っていくのかを知らないことが多い。

それは自分がだれかとそうした関係になることを重ねて実際に体験しながら知ることだからだ。
だから、いつでもそれを創っていくことができる。
それを知ると動物は強い。
ケンカが強いとか動じないとかそんな強さじゃなくてつながりを知った強い動物になる。

関係ができていないうちはテントの中でもお互いに少しぎこちない。
物音がするたびに吠えたりビクビクしてしまう犬もいる。
自分には関係ないと丸くなって寝てしまう犬もいる。
でも、変化の可能性はある。

人の方がそれを取り戻していけばいい。そうすれば犬ははやい。
私にはみえる。動物と人の間にながれているもの。

そんなテントの翌朝、テントに泊まった飼い主さんが青いビニールを手に苦笑しながら山から下りてきた。
見るとそれは小型犬用のレインコートでテントへ向かう道の途中に落ちていたということだった。

この日の午前中にとなりの家の屋根を猫田さん親子が歩いているのをみんなでみた。
2番手のお嬢さんの方が青いフード付きのコートをきてなんだか不器用に歩いているのがみえた。
「都会のおみやげでもらったんだろうね。」
「なんか歩きにくそうだね。熱くないのかな?」
などとわたしたちも疑問だらけだったけど

当の猫田さんはもっと疑問だらけだったことだろう。
落ちていた青いレインコートは間違いなくその朝猫田さんが身につけていたものだった。
みんなでいろんなことを想像した。

どうやってこのレインコートを脱いだんだろう?
テントの会に参加しようとしたのだろうか?
家から離れすぎているのに保護者の同伴なしにひとりでいったのかな?
こうしてテントの会は終了した。

青いレインコートは持ち主の明らかなシンデレラの靴となった。
落し物なのか、忘れ物なのか。
忘れ物をする人はそこに思いを残すという。
思いがあるとものをおいていく。
ここでは「マーキング」と呼んでいる。
これは猫田さんのマーキングかもしれない。

いらないものを置いていくのは落し物という。
それは必要のないものでどこかでお別れする必要あるもの。
偶然ではなく必然的に落としてしまう。
コートを着て歩く姿を思い出すと、このコートは落し物のようにも思える。

何も起こらないように思える日々の生活の中で、実に愉快で楽しいことがいっぱい起きている。
そんなことを来校された生徒さんに話した。
「都会では自分がアクションを起こさないと何もおきない」らしい。
確かにそうかもしれない。
動物が尋ねてきたり、蜂が顔の周りをブンブン飛んでいたりすることはなかなかないことかもしれない。

さて、この日猫田さんのお相手は私が担当するということをオポと確認した。

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犬・ミラグロコース初級ク短期集中講座のご案内

当校で定期開催している「犬・ミラグロコース(旧名称 ドッグヒーラー養成クラス)初級クラスの短期集中講座を企画いたしましたのでご案内いたします。

犬・ミラグロコースは家族である犬へのタッチヒーリングができるようになることを目指しながら、
その過程において、犬とは、癒しとは、そして人と犬との本来の関係とは…について

みなさんと共に学び、気づき、実践していくためのクラスです。
「人と犬の本来の関係について」がテーマですので、技術を身につけるものでもなく、知識を増やすためのものでもありません。

このクラスの柱は私がパートナーの犬のオポから受け取ったメッセージです。
犬について、人について、自然について、きっと何かみなさんの心にも触れる言葉があるのではないかと思います。

様々な参加者とのセッション、ヒーリング体験を重ねることで体感し、そして心をノックすることを続けていきます。
初級クラスは半年近い時間をかけて練習や体験を重ねるクラスですが、今回は遠方から参加を希望する方のために、短期型とさせていただいております。
そのため、自分に起こる気づきや学びや体感は、初級クラス参加後もグッドボーイハートと縁をつなぎながら離れていても仲間として共に学び続ける道としてご参加ください。

共に歩いているうちに少しずつ確実に何かを得ていかれることでしょう。
ヒーリングといった見えない世界に親しんでいらっしゃらない方も、期待せず、価値観を捨ててご参加いただくことで、自分の世界をひとつ広げるチャンスとしてください。
このクラスを通して、またすばらしい出会いがあることを楽しみにしております。

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わんげる・ミーティング

雪は去り暖かな雨の一日。
あの休日は奇跡的に、いや必然的に晴れたのかな。

キャンプ場を貸し切って自然の中で過ごすというクラス。
だけどグッドボーイハートの学びの場だからルールもたくさんあります。

当日はビデオスタッフの協力も得て犬語セミナーのネタ探し。
わたしの方は久しぶりにビデオ撮りから解放されて万全の体制でのぞみました。
「万全の体制って?」つまり監視、管理、指導…などに集中できたということ。

詳しくは犬語セミナーで…ですがこの日に感じたこと ↓
「その自信どこから?」でした。

ビデオ上で見る以上に犬たちは飼い主さんにピッタリ。
リードを付けているときの方が離れていますね。
なのに「その自信どこから?」

このことを思いついたときに今読んでいる「脳」の本にも同じことが書いてあったことを思い出しました。
「その自信どこから?」

これは性質(人でいう性格)や犬種の問題ではありません。
こういう犬種だから…
こういう性格だから…
いや、逃げる手なしです。
あえていうなら
こういう脳の機能だから…か…。

ところがどっこい、脳の機能は日々変化していることは周知のとおり
読書習慣が続いています。
最近は犬についての情報を得るために本を読むことはないけど、別のことに本が必要になることがあるので。

犬についてのいろんなこと。
最初は「ああ、そうか」と瞬時にわかるんだけど
それを自分に説明するために必要な時間があって、それを人に説明するためには本が役立つのです。
読む本は犬の専門家の本ではなく様々な分野のスペシャリストの本になります。
それは科学だったり、心理だったり、哲学だったり。そしてこうして人に伝えるというツールができあがってきます。

なのでツールがないときには
「どうしてですか」の質問にも「そうですね、なんとなく」と答えます。
説明できそうなときにも、時期でないと思えば「そうですね…」で終わりますけどね。

新しい読書習慣がはじまったのは犬ナティボ中級クラスの開講準備中なので。
「そっか、わかった」がたまってきたので、飼い主さんの「わかった」に変えていただきましょう。

その自信どこから?の犬たちのなぞ解き明かすのも楽しいものです。

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Posted in クラスのこと, 犬のこと

犬ミラグロコース

犬ミラグロコースを受講された生徒さんたちからの感想を紹介させていただきます。
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自然とは遠い場所にいたわたしたちを導くために犬が家族なったんだと感じます。
土に触れたり風にあたったりすると自然と癒される感覚が生まれます。
下界におりるとなかなか保てませんが、できる限りこの瞬間の自分でいようと思います。


部屋をきれいにすることだけで、自分の子供たちの心がきれいになると思いました。
起きていることを少しだけ受け入れることができるようになった気がします。
自分が穏やかでいると子供たちも感じ取っているのか穏やかになっているようです。


まずはグランディングからできるようになりたいです。
そして家族にヒーリングができるようになりたいです。
見て見ぬふりをしていたことやごまかしていた事を少しずつ受け入れられるようになれたらと思います。
もちろん要らないものは手放しながら!


木や葉、動物の足跡、動物のふん…。今まで気にすることはありませんでしたが
より目に入ってくるようになりました。
山でボーっとすると気持ちがいいと感じることが多くなりました。


まだまだわからないことはありますが、ただ見ているだけでなく犬の行動の意味を考えるようになりました。
「オイデ」ができないとイライラしていましたが、「オイデ」ができないなら「行かない」を教えるとか
見方を変えることで犬にもより伝わりやすくなったように思えます。
それで、最近はだいぶんできるようになりました。


犬のことはもちろん、自分のことすらよくわかっていないのだと思いました。
気づいていないことがたくさんあるので少しずつでも犬のこと、自分のことを理解していきたいです。
「感じる」ことが少ないのでたくさんのことを感じることができるようになりたい!

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たくさんの気づきを受け取られたようですね。
犬達のメッセージもいっぱい受け取られたようですね。そして家族からのメッセージも。
たくさんの「わからない」はたくさんの「気づき」のチャンス
家族、場所、仲間、出来事、チャレンジ…。私たちの周囲に学びの応援団がいっぱいです。
毎日、毎日、1日ひとつでも何かに気づいて行動すれば、きっといつか成長したな~と感じることができますよね。オポからのメッセージにこんなことばがありました。
「一歩でもすすめばいつかたどりつくさ」
目標もいらないし、期限もない。
今できることだけがすべて。
次回は「気づき」を分かち合うクラス“犬・ミラグロアフタークラス”へどうぞ。

Posted in クラスのこと, 受講生のコトバ

ドギー・ナイトの日に

週末はドギー・ナイトの時間をいただいた。
雪の中でたき火をし木の命が天に昇るのを見届けながら私たちは暖をいただく。
雪といっても太陽の遠い日々が続いた後にできた氷のじゅうたん。
雪の中で元気にはしゃぐ犬達もこのじゅうたんはあまりお気に召さないらしく早々に暖かい場所へと戻っていく。

部屋の中に並べられたクレートの中から音が聞こえる。
「ズー…ズー…」
だれかの寝息かいびきのようだ。
またしばらくすると別の音が聞こえる。
「グー…グー…」
交代で寝息を立てる犬達。
寒い気候は体力をかなり消耗するのだろう。
暖かな部屋の自分のテリトリーの中でぐっすりと休めるというのも悪くない時間なのかもね。

この季節はテントで寝ることもできないので飼い主さんたちは部屋の中でお勉強タイム。
今日のお勉強は「人類がいなくなったら犬達はどうなるの?」
人類がいなくなった日について専門家たちが語る映像を見ながら地球の変化を想像する。
犬は、猫は、ねずみは、鳥は、そして狼は…。
地球があって自然が命を取り戻せば、自然そのものである命たちは
形を変え力を変えてその生命の喜びを地球に捧げ続けるのだろう。
人類が滅亡してもわたしたちに付き合わなくていいよ、というまでもなく
彼らは自立して生きのびていくことだろう。
そんなことを心配するひまがあるなら
自然に遠くなった自分の方をなんとかしたほうがいい。

降り積もる雪と氷の山の中に埋もれていく家の周囲を
みんなの手をかりながらスコップや板で雪かきをした。
背中はバリバリに痛くなって横になるときには最高に幸せと感じる。
こんなことをしなくても快適に過ごせる生活もあるけど
こんなことをするからこそ知ることもたくさんある。

この日にたいていスコップできれいにした道も
今朝目が覚めると真っ白の雪で覆いつくされている。

自然の力というのは偉大でありすぎて恐れおおい。
でも、恐れることと畏敬することはちがう。
恐れずに畏敬の念をもって共にありたい。

犬はその力と私たちよりもずっと近くにあって
そこへたどりつくためのチャンスをくれる。

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Posted in クラスのこと, 自然のこと

犬・ナティボコース

ドッグトレーナー養成クラスの名前を変更しました。
7期生からバージョンアップしたドッグトレーナー養成クラスとなります。
そのクラスの名前は「犬・ナティボ コース」

ナティボ NATIVO
というのはネイティヴのスペイン語です。

ネイティヴという言葉が少しはやっているようで多少の抵抗はあったのですが
お知らせを受け取ったので素直に使わせていただきます。
犬・ナティボ コースは「本来の犬を知るコース」という意味で名付けました。

ドッグトレーナー養成クラスの復活をご案内したとき
トレーニングという言葉にそれぞれにもつ価値観や思い込みがあるのか、抵抗を感じられた方もいらっしゃったようです。

トレーニングと聞くと「犬に人がやってほしいことを伝えること」と単純に感じられるかもしれません。
犬のしつけの本やドッグトレーニングに関する情報の大半はこうした視点で提供されています。

たくさんの方が「犬に人がやってほしいことを伝えること」を求めていらっしゃるからです。
でもトレーニングというのはそうした視点だけではありません。

トレーニングの本も読んだこともない、興味もない、スクールにいったことのない人の方が
知らず知らずの内に犬にトレーニングをしてしまっているからです。

それも「これを教えよう」というものがないのに、無意識に行動していることが実は犬に対するトレーニングになっているのです。

他にも、無意識に行動していることが犬に対するコミュニケーションの方法になってしまいそんなことをいうつもりはなかったのに、ということを犬にたくさん伝えているんですよ。

犬・ナティボコース科目には、犬の歴史、習性、本能、感覚、体、行動、コミュニケーション、学習
などなどと書ききれないくらいの知識があります。
どれもナティボ=本来の犬についてのことばかりです。

たとえば、学習については

犬がどう学習しているのか
飼い主さんが無意識に学習させていることって何か
それが犬の成長にどう影響をするのか
そしてそれが犬と飼い主の関係をどう作っているのか。

トレーニング使う道具も使い方は様々。
その道具をどのように使うことができるのか。
それが犬に与える影響など。

だからこのコースは「こうして犬にトレーニングをして下さい。」というクラスではありません。
これだけの知識を持ってあなたは何をしますか?という問いかけがあるだけです。
どう行動するかは飼い主さん次第。
またクラスの内容をどう受け取るかも飼い主さん次第。

6ケ月のコースは長距離と感じられるかもしれませんが
10年以上も生活を共にするパートナーのことです。
私がこのコースでお話することは、17年間犬と向き合う仕事をしながら
パートナーのオポと暮らした10年も重ねて知り得た全てのことです。

たとえ犬が老犬になっていたとしても
このコースで学ばれたことを受け取られれば
きっと10歳と1日目のその1日は、今までと違った1日になるでしょう。
10歳のオポと暮らす私にとっての犬のナティボを追うときは
この暮らしがある限りいつまでも続くでしょう。


犬・ナティボ コース 犬の本来
犬・ミラグロ コース 犬の奇跡

どちらも語源はスペイン語です。
なぜスペイン語になったのかについては理由はありません。
スペインは日本では「西」
西は真実へと導かれる方角。

犬の真実へ

私たち人間の真実へ

そして人と犬の真実の関係へ向けて

ときには真剣に、ときには笑いながら、ちょっとだけがんばったりしながら

癒しの世界で起きることはきっと素敵なことばかりです。

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