ここ数日は山でも暖かさを感じるようになり、寒さで痛み始めた体の節々から喜びの声が聞こえてきます。
外で活動しているといってもやはり寒いなかでうろうろしたり写真とったり犬のお世話をしてたりすると、寒さで体がガチガチになってしまうものです。若さがあれば固まった筋肉が緩むのにも時間がかからないはずなのですが、長く使ってきた体の中では一度硬くなった筋肉は思うように元に戻りません。硬くなった筋肉は骨を動かなくしてしまいます。
そういえば今年に入って早々、2回山で転倒しました。ジェイとのお休みディに張り切りすぎてチェーンソーを抱えて山に入ったときでした。1回目は片手にチェーンソーをもち片手に戦利品の薪を持った状態で坂道でお尻からドスン、よくある転倒のパターンですが両手に物をもっていたおかげで手をつかずにすみました。このお尻からの転倒では手をついた時の方がダメージがあります。
2回目の転倒は思いもよらぬ形でした。同じようにチェーンソーを抱えて山に入ったときに山羊たちが係留されたロープを移動させようと山羊たちに近づこうとしたときです。この時はチェーンソーを一旦おいて歩き始めたのですが、数日前に切った小枝を右足を上げるときに拾い上げてしまい、それを右足で踏みながら自分の中左足の膝の後ろに小枝を押し付けながら一歩を前に出したのですから絶対絶命でした。そのまま前から倒れて胸をおもいっきり地面にぶつけた上に同じく数日前に切った切り株が喉の中心にあたったときは「終わったな」と思いました。
しかし、作業のために首につけていたネックウォーマーと眼鏡が私を守ってくれて喉は多少痛みがあったものの軽い打撲で済んだのです。このときは前方に倒れながら手をつけばよいものをなんとかして倒れるのを防ごうと手を後ろに回してがんばったのだと思います。そのためその後の体の痛みは大変なものでした。
今年はこんな感じでスタートしたのですが、山にはびこる竹をカットするのが今年のテーマなので泣きごとを言っている時間はありません。竹カットの作業にはジェイがお供をしてくれるのですが、ジェイの方もだんだん作業慣れしてきたのか作業中に離れて散策していることが多くなりました。
竹を切る作業では竹が倒れる方向が読めなかったり竹を切るチェーンソーが危険だったりするので、距離をとって散策してくれるのは助かります。ジェーイ!と呼ぶと全速力で走ってくるので名前を呼んでから戻って来るまでの時間で大体の距離感が分かるようになりました。
ただジェイがひとつだけ特別な反応をすることがわかりました。私が小さなチェーンソーを使っているときには離れて活動するジェイが、私が大きなチェーンソーを使っているときには少しだけ離れてもじっと座ったり立っていたりして私に注目しているのです。大きなチェーンソーの操作には緊張感が伴うため若干のアドレナリンを放出しているのかもしれません。
人の小さな変化に気が付くのは犬の特技でもありそのことで人との関係性も高まるのでしょうが、時にはそれが大変だろうなとも思います。夫婦喧嘩を感じ取ったり、飼い主のストレスを一番わかってくれるありがたい存在でもあるけれど犬に負担をかけすぎないように我慢しすぎるのは止めようという気持ちも働きます。
だからこそそんな愛犬の小さな行動の変化も見逃さずに気づくようにしようとこちらも頑張ります。そして、最近気づいたことがあります。
ジェイの到着に合わせてつくったジェイ広場、植林したり種を撒いたりしていますがまだまだ土は良い環境にはなっていないため、主に私が整備するときにジェイと入るようになりました。最近ではうろうろするイノシシが他の場所よりもジェイ広場に入って欲しいと思いジェイ広場の入り口の戸口を開けたままにする時間も多くなりました。
そのためジェイがよくジェイ広場に入っているのをみるようになったのですが、気づくとジェイ広場の境界線に沿って広場の内側にいくつもの排便が見られます。冬の間は犬の糞便を運ぶ昆虫が出てこないので排便はそのままになっておりわかりやすい便の点線ができていました。さらに入口付近に座ってじっとしていることもあります。
どうやらジェイ広場はジェイにとってのジェイ専用広場になっていたようです。朝夕の排便時にも部屋まで戻ってくるのに時間がかかるようになっていたため、どこまで排便をしに行っていたのだろうと思っていたらそういうことでした。
そこで新しい計画を立てました。
ジェイ広場の手前側の柵を外すことにしました。ちょうどオポ広場の柵を強固にするために鉄柵を貼り足す計画があったので、ジェイ広場の柵を移動させることにしました。柵を取り外すとジェイのつくった境界線は無効になりますが、境界線を作らなくても誰も君のテリトリーを脅かしたりしないよ、ということを伝えていきたいのです。ぜひみなさんにもご協力をお願いしたいです。
もちろんみなさんの使うオポ広場は景観重視のため鉄柵を黒ペンキで塗る作業をスタートさせます。ダンナくんには無理だと言われましたが、そういわれるとやってみたくなるのが性分なので、黒ペンキ塗りをがんばって素敵なオポ広場を作ります。
追加の予定ですがオポ広場の電話用の電柱も移動することになりました。引っ張る犬をつなぐために貢献してくれた電柱ですがオポハウスの前に君臨しているのがとても残念だったので、大好きなオポハウスのために移動することになりました。この件の提案者はダンナくんの方です。
オポハウスは平成元年生まれだと考えるとよくここまで持ちこたえてくれたなと思います。古くて不便なこともたくさんありますが、それよりもたくさんの思い出がつまった愛する家です。そしてまたここで新たな思い出が生まれようとしています。




