グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

トップページ
お電話でのお問い合わせ
お問い合わせフォーム

<犬のしつけ方>人の上を平然と歩く犬、人の上に乗って寝る犬たち

ブログの記事がいろんな犬たちシリーズ化してきてしまいました。

この仕事をしている特典は、様々な犬の行動を観察したり知る機会を得られることです。

犬によって違いのある行動もありますが、犬によっては同じ行動をすることもあります。


同じ行動をしている犬がいる場合には、他にも同じ行動をするのかどうかを確認します。

行動を比較することで、よりその犬の行動の表現の目的がはっきりとしてくるからです。


今日は、人の上を平然と歩いている犬と、人の上に乗って寝る犬を紹介します。


人の上を平然と歩くというのは、人が横になって寝ているときに、
人をじゅうたんマットのように踏んづけて歩いている犬のことです。

小型犬の場合には、文字通り踏んづけて歩いていきます。

大型犬の場合には、人をまたごすようにして歩いていきます。

逆に、うちの犬は絶対に人を踏んだり、またごしたりしないという犬もいるでしょう。

あなたの犬はどちらでしょうか。


もうひとつは、人の上に乗って寝る犬です。

人が横になって寝ていると、人の体の上に乗って寝ます。

犬によっては、特定の人にしかこれをしないということもあるし
もしくは、すべての飼い主の上に乗って寝るということもあります。

これも、うちでは絶対にないという犬もいるでしょう。

小型犬の行動のようにみえるのですが、実は大型犬も人の上に乗って寝ることがあります。


これらの行動は犬のどのような状態を表現する行動なのでしょうか。

世間の多くの飼い主さんはこのように説明するでしょう。

人の上を歩いて通るなんて、人を信頼しているからだわ、とか

人の上に寝るが好きなんです、といったものですね。

その人のことが好きだから人の上に乗って寝るという説明もあるかもしれません。

こうした曖昧な見方で終わらせてしまうのはもったいないことです。

犬の行動は犬のメッセージなのですから、もっと真摯に受け取る練習をしましょう。


これらの行動は、このブログでは幾度も紹介し、みなさんの頭の中にも入っている
人側のパーソナルスペースを侵す行動であるということは明白です。

犬がしているから疑問を感じないのかもしれませんが、
同じ行動を、人が人に対して行ったとすればどうでしょうか。

悪ふざけでなければ、侮辱的な行動でもあり、イジメ的な行動でもありますね。

相手が完全に自分よりも弱い存在であるということを、
相手のスペースを侵害することをもって受け入れさせているのです。


いいえ、犬たちは悪くありません。

人に対する犬の多くの行動は、人が犬に対して行った行動の鏡なのです。

これらの行動をする犬たちは、人にスペース侵害をされた経験のある犬です。

犬に対するスペース侵害とは、人が犬に対して愛情表現として行っている行動の中にいくつも見られるのです。


平然と人の上を歩く犬、

人の上に乗って寝る犬、

これらの犬を身近に見ることがあれば、飼い主さんとの関係について
もういちど考えてみる良い機会としてみてください。

dav