先月中旬にこちらのブログでも告知をした上に個別にもご協力をあおいだグッドボーイハート生のラーズくんは、新しいご家庭で元気に生活をしています。
ラーズくんを迎えて下さったのもまたグッドボーイハートで学んだご家庭であり、かつそのご家庭の犬くんとラーズくんはお預かりクラスを通して若いころから繰り返し関わった経緯もありました。そのため、今回のラーズくんの里親決定はスムーズに決まりました。
「もしも新しい犬を迎えたら」
ラーズくんの新しい飼い主探しのお願いを皆さんに送った直後から、ご心配いただく声やご協力に応じて下さる旨の連絡を受けたことは大変心強くありがたく感謝いたします。また、数件の生徒さんから「もし受け入れ先がなかったら家で」というお声をいただいたことに大変驚きました。ラーズくんに直接会ったことのある方やラーズくんと自分の犬が関わっている様子を動画などで見たことのある方が「ラーズくんなら」と思う気持ちは良くわかります。
高い社会性や柔軟な性質を持つ小型犬はあまり多いとは言えません。グッドボーイハート生の皆様はみなすでに少なくとも一頭の犬を飼っているはずなので、次の犬を迎えるとなると多頭飼育になるからです。
多頭飼育となると「うちの犬が新しく迎える犬とうまくやっていけるだろうか」という心配が先立つはずですが、その心配やリスクが非常に低い上に多頭飼育で得られるメリットの方が十分に高いと予測させてくれる犬がラーズくんでした。
今回は多くの生徒さんが「もし犬を迎えたら」を想像した中になかなか良い光景が見られたこととお察しします。お預かりクラスをあまりご利用でない方の中にも告知の写真から何かを感じられたのか「この子なら多頭飼育が全然大丈夫ですよね。もしもでしたらうちで」とすぐに連絡をいただきました。犬のことを深く学んでいる生徒さんだからこそ写真で受け取ることのできる情報量も多いのだと痛感させられました。
「もしも自分に何かあったら」
そしてもうひとつこの件を通してみなさんお頭の中をよぎったのは、「もし自分に何かあったら目の前にいるこの子を誰に託せば良いのか」という質問であったと思います。うちのようにたとえ夫婦で犬を飼っているご家庭でも、夫婦が二人とも一緒にバン!してしまうことも十分に考えられます。どちらも一緒に死んでしまったら私たちの犬はどうなってしまうのかということは、犬を飼う前に決めておくべきことです。今までなんとなく曖昧に考えていたことを、強く想像するきっかけになったのではないでしょうか。
私個人のことを言うと、ジェイを友人の紹介で譲り受けた理由の一つが「もし私に何かあったら」、でした。もし私もしくは私たち夫婦に何かあったらその時にはジェイのお里である友人もしくはその施設に連絡し、次の飼い主を探してもらうことも譲渡するときにお願いをしました。
犬を成長させるための様々な目的の中には社会化というものがあります。もし環境が変わっても犬がうまく新しい環境に順応してできるだけストレスを抱えずに生活を転換させることができる力もまた、社会性の高さにつながっています。
今回生徒さんたちとのやり取りの中で、「ジェイならうちでウエルカムです」と言って下さった生徒さんを見つけました。小さいとはいえ20キロを超える犬を管理し育ててくれるご家庭はそう簡単には見つけられません。その上、犬のことをちゃんと理解し共感して愛してくれる飼い主となるともっと見つけられません。それが生徒さんの中に見つかったのです。
こちらからも「もしものときにはぜひ」ということになり、この依頼については、逆に先方の犬に行先がなくなったときには私の方で、というトレードとなりました。もちろん犬のために全力で何が何でも犬を見送るまで生き抜くつもりではありますが、どんなことも明日は我が身ですから、ちゃんと警戒して防衛する必要があります。ジェイのもしもには選択肢が広がりました。
二つの「もしも」。みなさんはどう考えられたでしょうか。



