グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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トレッキングクラス

4月の快晴日。
前回同じ場所のトレッキングクラスが「霧」「風」「寒」の厳しい環境だっただけに、快晴で澄み切った青空がなんとも目に痛い限りです。
厳しさを知るからこそ、やさしい環境には感謝の気持ちも生まれます。

「天気が違うと、景色が違ってみえるんですねー。」
そうなんですよ。
そればかりでなく、天気が違うとみんなの行動もちょっと違っていますね。
何が違っていたかはみんなで感じてください。
犬たちの物理的距離が近づいているときには心の距離も近づいているのかどうかを感じられるか・・。

犬が受け取っているものを人も受けっとているのか。
このクラスは個々の成長と変化、そして群れの成長と変化を味わうクラスです。

関係をつなぐ成長のためのステップは、高い技術を求めていくと落とし穴にはまります。基本となることをくりかえしくりかえし、淡々と行いその中に小さな変化や気付きを得ていきましょうね。

刺激を楽しむのではなく、修行の心持ちでのぞまれると楽しみも違います。
6月からトレッキングクラスの時間帯が朝や夕方に変わっていきます。
この季節だからできることも少し取り入れました。でも、あくまでも基本が一番の姿勢でまいりましょう!

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ドッグ・タッチクラス

4月25日(土)にグループクラス「ドッグ・タッチクラス」が開催されました。
月に1~2回、開催されているこのクラスには、ドッグタッチファンと称されるメンバーがお申し込みをされます。

クラス内容を簡単にご紹介します。
ドッグ・タッチクラスは「つながり、共感性」に焦点をあてた、感覚と精神性を高めるクラスです。
博多駅南校でのこのクラスは「犬の心身の状態をみる」とか「タッチ法」について行っていましたが、ここ七山校ではクラスの内容を変え、感覚と場とのつながりに焦点をあてるクラスに
変えて行っています。

ドッグタッチクラスでは毎回、不思議な感覚がみんなを包みます。
安心感、癒しのエネルギー、犬たちからのメッセージ・・・。
なんとも言葉では言い表せないのですが、このクラスの場がみんなを包んでいく感覚をぜひ味わいに来てください。
クラス中はあまり写真をとっていないので掲載写真がなくてすみません。

5月24日の同クラスはもうまもなく定員に達します。
6月6日は「ドッグ・タッチの夜」という新クラスが開催されます。
幻想的な七山の夜の精とともに、「犬にふれる」コミュニケーションを深めていきましょう。


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追記:ドッグタッチクラスは犬と飼い主さんの状態に応じた内容にするために現在プライベートクラスのみ開催しています。(2016年2月)

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クラスメイト

生徒さんのコーナー。今回は宗太郎くんご本犬からいただきました。
通訳は飼い主のお母さんです。
ではどうぞ。
****************

ボクは宗太郎。2歳7ケ月になるゴールデンリトリバーのオス犬だ。

ボクが1歳3ヶ月のころ、公園で人を咬んでしまって、パパとママが相談してしつけ方教室に通うことになったんだ。
それが、グッドボーイハートだったんだけど、ボクは教室に通うのが本当はイヤだったんだ。
だって、教室は他のワンコの臭いがするし、2階からは他のワンコの鳴き声まで聞こえてくるから、不安で不安でじっとしていることもできなかったんだ。

でも、グッドボーイハートはパパやママも勉強するんだってわかってきたから、ちょっと我慢しようかな、と思うようになったんだ。

そりゃあ、ボクだって落ち着きはないし、臆病だし決してお利口さんじゃないけど
パパもママもボクの気持ちを全くわかってくれないんだもん。
ボクがこんなに、人も犬も苦手なのに、全然逆だと思っていたみたいだし
ボクがきらいな事を平気でするんだ。

これじゃ、ボクだっていいコに育つはずがないよ。
だから、パパもママも勉強してほしかった。
そしたら、ボクもいいコになれると思った。

でも、実際はそううまくはいかなくって。
ボクは人や犬がいると緊張してしまって、グループレッスンやお散歩会では失敗ばかり・・・。

それをみて、パパやママは他の犬とボクをくらべてガッカリしてた。他のわんこの飼い主さんだって、がんばってるって全くわかってないんだから。

いつまで、こんなことが続くのかな?っておもっているうちに
夏になって水泳教室に参加することになったんだ。
パパとママはボクがリトリバーだから、当然泳げるはず!!とはりきっていた。
海は波が高くてちょっとだけ怖かったけど、水の中は気持ちがよくて
がんばって入っていって前脚と後脚を動かすと泳げた!!

パパとママはボクの泳ぎ方がおかしいって大笑いしたけど、なんだかうれしそうだった。それをみたらボクもうれしくなった。
そのときに、パパとママはボクには思いっきり遊ばせていろな経験をさせる事が必要だと思ったんだって。

秋になって、教室は七山へと移った。七山はすごく遠いんだ。
だけど、七山は街の中とちがって、自然がいっぱいあって、空気がおいしくてボクは七山が気に入った。

それからは、トレッキングクラスとか、わんげる・ミーティングとかに参加するようになったんだ。
トレッキングのときは、他のわんこに追いかけられたりして、パパやママのそばを
離れられなかったりするけど、自然の中にいると「ボクは犬なんだぁ~!!」って実感できてちょっぴり自信を持てる気がしてきた。

1月に大雪が降った日のトレッキングクラスは本当に楽しかったな。
あたり1面が銀世界でテンションあがりっぱなしで走りまわったよ。

今は暖かくなって、菜の花とか、桜が咲いていてとてもきれいなんだ。
ボクはすっかり七山がすきになったんだけど、最近になって、ボクは「ボクよりママの方が七山に行くのが楽しいんじゃないか」と思うようになった。

パパはパパで、なぜだか七山に行く前はお菓子をつくるようになったし、
ふたりともGBHに通い始めたのは勉強するためだって忘れているんじゃない?

ボクはちょっとずつだけど成長しているつもりだよ。
相変わらず女の子のワンコには人気ないし、オポ兄には「しっかりしろよ!」って叱られてばかりだけど、そのうちボクだってきっとカッコイイ、立派なオス犬になれると思うんだ。

そのためにもパパとママも、もっとしっかりしてよね!
そんなわけでみなさん、ボクたち家族をこれからもよろしくお願いします。

****************

かわいい男の子ぶりで、女性の飼い主さんたちには大人気の宗太郎くん。
海や山ではいきいきと体がよろこんでいるのを感じますね。
飼い主さんのお勉強の一歩は“犬の少しの変化でも楽しめるようになること!”
パパもママも実践しているから大丈夫。
今年は3歳を迎えるんだね。大人への扉をあける年。
自然からたくさんの恵みをいただいて、いっぱい輝く宗太郎君をたくさんみせてね。

Posted in クラスのこと, 受講生のコトバ

わんげる・ミーティング

大変おくればせながら、いくつかのクラスの開催報告を掲載させていただきます。
まずは4月19日(日)のグループクラス「わんげる・ミーティング」から。
快晴!でした。前回同じ場所でのわんげる・ミーティングがあまりのお天気だったので今回の快晴はやっぱりうれしかった。

集合する犬たちはすでに日陰にはいって涼しさを求めていました。
さて、「自然との一体感」という壮大なテーマをもつこのグループクラス

日頃の都会のストレスを解放させたいのか、はじめはみんなテンションが高まってしまいますね。

川と広場のある場所。でもなんといっても周囲の大自然がいいです。
風が水が土が、本当に呼吸しているのを感じます。
「ほーんと、久し振りに深呼吸できたね。」
あたり前にしている呼吸だけど、気持ちよく呼吸することって大切ですね。

お昼は村のお母さんたちの手作り「おこわ」&取れたて筍のバターしょうゆ炒め。
前日に知人から「掘ったばかりのたけのこ」をいただいたので、急きょしこんで持参したのですが
これがなかなか好評でした。旬の山のめぐみはなんでもおいしいということですよ。
それに、深呼吸した体で食べるとさらにおいしい。

自然の中での「犬の行動」「人の行動」をウォッチングしていて、今回もたくさんの学びと気付きを得られました。
犬がとんだり、はねたり、走ったり、していることは犬の楽しみのひとつではあるかもしれません。
でもこれは「変化」の入口のひとつに過ぎません。

そこにあまり喜びすぎると、飼い主さんの喜びのためにそれを表現しすぎてしまうかも。
犬たちの中にあるすばらしい光の輝きはもっと違った形で表現されてくるでしょう。
わたしたちにも見る「目」が必要なのですね。

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クラスメイト

チコちゃんの飼い主さんからお手紙をいただきました。
とても想いのこもったメッセージでした。
チコちゃんとお母さんの今の気持ちがいっぱいつまっています。
そして飼い主としての意気込みも感じられました。

自己紹介として今の気持ちをみなさんにお伝えしていいとのことでしたので、
今日はチコちゃんクラスメイトコーナーとしてご紹介させていただきます。
今年2歳を迎えるダックスの女の子、チコちゃんの飼い主さんからのメッセージです。

では、どうぞ。
***************
ブログの「デイケア卒業の日」を拝見して思ったことがありました。読んですごく考えました。
どうやら、私もデイケアクラスから卒業できていなかったようです。
実家は転勤族で借家住まい。
初めて犬と生活することになった私は、
犬を飼うという知識がまったくありませんでした。
はじめは犬のしつけ本を頼っていたのですが、
すべてがチコに当てはまるわけもなく…
ホームページでグッドボーイハートを見つけて、自分の勉強がてら、と思いチコのトレーニングをお願いすることになりました。

当時通っていた博多のデイケアでは、毎回のレポートで気づくことがたくさんありましたし、個人レッスンやグループレッスンでは
他のわんちゃんの行動をみたり、先生たちから話を聞いて、
何度「しまった…間違っている…」と思ったことか・・・。

他のわんちゃんと比べ、なかなか上手にできないチコに対し
腹を立てていた時期もありました。(本当は飼い主が悪いくせに・・・)
七山にスクールが移って、デイケアがなくなって・・すごく寂しかったです。

何回か、扉が硬く閉まった博多のGBHまでチコと散歩に行きました。
チコは建物を見つめたり、地面をにおって回ったりしていました。
いまでは建物もなくなり、地面にアスファルトがしかれ・・・。
しばらくは、そこに行くと必ずチコが足を止めていましたが、今では見向きもしなくなりました。思い出というか、心のよりどころがなくなった感じでした。

デイケアでチコは犬になりつつありました。ごあいさつできるようになったり、兄さんたちに指導していただいたり、年下わんこに戸惑ったり。
日中、お留守番でつまらない間に遊びの時間をもらい、
社会性を育てるチャンスをもらいました。
GBHに出会わなければチコは犬ではなくなっていたと思います。

私だって、「社会性」なんていう言葉も知らなかったと思います。
私自身、犬に対して理解することができていなかった部分もあり、
デイケアクラスは私の安心でした。
結局は私もデイケアやレッスンに頼りすぎていたのかもしれません。

レッスンしているから大丈夫、デイケア行ったから大丈夫!
チコと向き合わなければならない時間を、こんな形で自ら避けていたのかも知れません。

たくさんの課題があるとおもいます。
チコの課題ではありません。飼い主である自分が抱えている課題。
それが解決しなければ、チコの課題は解決しないんじゃないかと感じました。

「チコと向き合う」これが最大のキーワードかもしれません。
チコと暮らして1年4ヶ月になろうとしています。
他の飼い主さんと比べればかなりのスロースタートですが、
先生のおかげで霧がちょっと晴れたような気分です。

まずは私の「意識」を変えていこうと思います。
どうやったら「意識」が変わるのか。そこから考えていかないといけませんが・・・。

言葉で表すのは簡単ですが、ますは行動からですね。
具体的なビジョンがまだ見えてきていませんが、目は少し覚めてきました。
私にはたよれるGBHがありますので、まずは、他の飼い主さんや七山の大地、先生、オポ兄さんからなにかを感じ取れるようになりたいです!

気持ちをうまく言葉をまとめることができませんが、
今の気持ちを文章にして誰かに伝えたいと思いました。
きっと、くじけたときに支えになるエネルギーになるような気がしたので・・・。

ありがとうございました。
グッドボーイハートに出会えて、先生に出会えて、本当によかったです!!

*********************

先日エコツールクラスに参加したとき、初めてチコちゃんが外で「吠える」声を聞きました。

飼い主さんに「はじめて聞いたけど?」というと
「わたしたちもはじめて聞きました。びっくりしました・・」とのことでした。

こんなに小さなチコちゃんの中でも、何かが動き始めているんですね。
そしてその小さなチコちゃんが、飼い主さんの心をも動かし始めています。
犬たちの力にもう驚かされないはずなんだけど、やっぱり「わぁ」かな。

実は私も、先週GBHの跡地に行く機会がありました。
駐車場になったその場所に来て、じわっと感謝のコトバがうまれました。
「本当にありがとうございました。ここがあったからこそ、すばらしい飼い主さんと犬たちと、出会いました。そしてここがあったからこそ、階段をひとつ上がることができました。」

今わたしに与えていただいていることに感謝して学べることが今までいただいたことへの感謝につながっていくのです。

さあ、チコちゃん、お母さん、
これからもいっしょに成長していこうね。
七山でまってますよー!!

Posted in クラスのこと, 受講生のコトバ

オポのひとり言

グッドボーイハートの先生でもあるオポ。
飼い主はこの私です。
このコーナーはオポのコトバを私が通訳してお伝えします。

いままで「オポのつぶやき」とか「オポズセンス」という題名で紹介してきましたが
このブログでは「オポのひとりごと」と題名いたしました。

犬ですが、人並に「ひとり」というコトバをあえて使わせていただきます。
では、どうぞ。

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ここ七山にボクが移り住んだのは2年前の梅雨の時期だった
ここに来てはじめて会った犬が「テン」という名前の犬だった
うわさにきくところによるとかなり離れたところにある店の飼い犬らしい

ボクよりも少し小さな体のそいつは、堂々とボクのテリトリーである庭に入ってきた。
ボクが毛を逆立てて近づいて挨拶を求めるけど
そいつは知らんぷりをしてこちらを見ようともしない。
警笛を鳴らして注意を促しても、ボクを完全に無視していた。

「オポもういいよ。私と変わって」とボクの飼い主がいった。
「テン!ちょっと出て行ったら。あなたのテリトリーじゃないのよ。」
と飼い主が交渉を始めた。
そいつは全く顔をあげようとしない。
およそ、聞く耳はもっていないという感じだ。

注意をひこうとものを近くに投げても、
全く反応を示さず、においをとってマーキングをしている。
どうやら、ボクがこの家に来る前までここは彼のテリトリーだったらしい。
彼からしてみたら、ボクたちの方が侵入者にあたるのだ。

テンのテリトリーは広かった。かなり遠くからやってきていた。
来るときも帰るときも走る様子はない。
人間がちょっと脅しをかけるとすごい速さで入口のシャッターをくぐってみせた。
シャッターをくぐるには高さ15センチくらいまでにならないといけないのに・・・。テンはそんなに小さな犬ではなかった。でもその柔軟な体には驚いた。

今まで都会で飼い主によりそう犬や、わんわんと吠える犬しか知らなかったボクが
きっとはじめてあった犬らしい犬であった。

そのテンは初対面から半年後、七山の雪の中にうもれ、空に昇ったらしい。
テンがいなくなってからこの辺の秩序が乱れはじめた。
彼には彼なりの哲学があったんだ。
テンともう一戦交えてみたかった。
男同志の話もできたかもしれない。

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トレッキングクラス&犬語セミナー

今日は晴れるな・・・。
朝、庭に出るとなんとなくですが、お天気のことがわかるようになりました。ちょっとうれしい。
とゆっくりとしている場合ではなく、今日は午前中がトレッキングクラス
午後が犬語セミナーと、珍しく1日が目まぐるしい日なのです。

午前中のトレッキングクラスは「わんこ山」で開催。
猪さんたちも元気なこの時期なので、山奥に入るのはやめて
わんこ山の敷地のなかでゆっくりと過ごすことになりました。

「お洋服をきせている犬は脱がせてくださーい。」ダニには効果ないし、草負けを心配されるんだったら強くなるしかないし
ほこりはつかないし、土はついた方がいいんです。
体にとっていらないものを落としてくれるんですよ。
ほーら、やっぱり自然の中では本当の姿の方がうつくしいです。
お洋服を脱いだわんこも満足げ。

今日のパン焼きのために昨日から私の気合いが入り過ぎて、オポもちょっと興奮気味でした。

あいかわらず、3才を迎える男子はオポにひっついては離れ
女子はごあいさつ・・。
とあちらこちらでそれぞれに関係づくりも行われています。

さらに、今日のトレッキングではすばらしい事が起こりました。
あるわんこの飼い主さんのお母様。
いつもトレッキングクラスにご一緒されても車でおまちなので
「いっしょに歩きませんか?」とお誘いしても、ご病気で思うように動けないからと
ずっと動かずに待っていらっしゃったあのお母様が、
「私も山にのぼろうかな。」と、わんこ山の頂上に向かって歩きだされたのです。
それもほとんど休憩なしに、人の手も借りずに一歩ずつのぼっていかれました。

他の生徒さんたちも後押しをするように後ろについてくださって、温かく見守ってくださっています。
もちろん、犬たちも周囲をいったり来たりしながら一緒にのぼっていきます。
そして、ついには頂上まで!

お母様を動かす何かがあったんですね。
先月はドギー・ナイトにご参加になってシュラフで寝たりヒーリングを受けて帰られたりと、少しずつクラスへのご参加も始まっていました。

今日はこんな形で一歩を歩みだされたことを心からお祝いしながら
また、その行動の素晴らしさに感謝の気持ちがあふれました。
娘さんが私に向かって「先生、奇跡です!」とおっしゃいました。
私はここで何度も奇跡をみています。
だから、驚いたりはしません。すべて、その方の力。

その動物の奥深くにしまいこまれた本来の力で、誰が与えたものでもありません。だから、奇跡ではないのです。本当の姿なんです。
その方の力は周りが決めるものではありません。
危ないからやめた方がいいよ、とか、無理しない方がいいよ、とか他人の価値観はちょっととなりにおいておき
失敗してもいいじゃないですか、途中でやめてもいいんです。

できることをできるところまでやって、再チャレンジ。
また、いっしょにわんこ山にのぼりましょうね。

お昼休憩開始。GBHでランチを召し上がられた方にはデザートに焼いたパンがあります。失敗作だったのに「おいしい」と食べていただき恐縮です。
できたてはなんでもおいしいことに今回は救われました。

さあ、お腹いっぱいで眠気と戦うセミナー開始。
「犬語のセミナー」と称して、ビデオをみながら犬のこと、コミュニケーション
その他いろいろと感じていただき、気付きを得ていただくセミナーです。

今日は解説をちょっとプラスしたりと指向を変えてやってみました。
それぞれに「おもしろみ」を感じられるようになられたんですね。
“犬”という異文化に触れる時間なんですから、この「おもしろみ」を感じてくるとますますお勉強にも熱が入るというものです。

お勉強には終わりがないんですよ。
私なんかずーっと学んでいるのに、まだまだ学んでいるのです。
もう、勉強しているとは思っていません。
この学びは毎日の生活の一部になってしまっています。

何回同じビデオをみても、毎回新しい発見があります。
みんなと一緒にみていてセミナー中に気づくこともたくさんあるんですよ。
奥が深い!
だからこそ、知りたくなるというものですよね。不思議な世界です。

今回のセミナーのスペシャルは最後に出てきたひとつのビデオ。
ここ七山GBHにてオポと社会性の練習のために対面したわんこのビデオでした。

なぜ、私がデイケアよりもこの環境を数倍大切にしているのかビデオを見て下さった方には少し感じていただけたかなぁ。

人の都合だけで犬の成長を促すことなんかできません。
また自分の都合だけで、自分が成長することもできません。
謙虚でありたいと思っているうちは、まだ謙虚でない証拠ですが、
寛大な犬たちの前に、あらためてそう思う1日でした。

さて、犬語のセミナーは次は6月に開催を予定しています。
梅雨の時期には急きょクラスを変更するなどして、今までみたビデオもくりかえし見るセッションも交えていきましょうね。

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クラスメイト

生徒さんのコーナー。
今回はアメリカン・コッカースパニエルの男の子、ショコラちゃんの飼い主さんからいただきました。

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ショコラは自信がなくって、人や他の犬に対する社会性もまだない子でした。
昼寝をしていても物音にびっくりしてとびおきてワンワン吠える。
子供にうなったり、子供の宿題のプリントや消しゴム、ほかにもティッシュなどを
とって食べてしまう・・など、書ききれないほどのイタズラ・・・・。
それから、クレートの中で夜におもらしする夜尿症も続きました。

グッドボーイハートが博多区にある頃からレッスンを開始しました。
レッスンをはじたころは、かみつく、うなるという行動が減ってきました。
でも、なかなか思ったような成長が見られず、
ショコラはゆっくり成長してくものと思い根気強く訓練していました。

それが、昨年グッドボーイハートが七山に移転してから、七山に通うようになり
みるみる成長していく姿がみられはじめました。

今まではショコラにいたずらを注意しても、ウロウロ、ソワソワと歩き回り、
同じいたずらを繰り返していました。

それがほとんどいたずらをしなくなり、行動も落ち着き、
私の顔をじーっと見ていたり、いたずらを注意したとき、なんだか悲しげな表情を見せたりと、表情が豊かにやわらかくなりました。

また、子供に触られるのをいやがっていたのに、
自分から子供のそばによりそって昼寝したり、
ふと見ると、ドアや窓の方をじーっとみつめ、外の変化(音)に耳を傾けている様子を見かけたり・・。

そのほかにも、家の庭に自分から降りるようになり、
庭の雑草のにおいをかいで何やらむしゃむしゃと食べていたり。
犬なら普通にすることなのかもしれないけど、
ショコラは窓から外をみることもしなかった犬なので、
こうした外の世界に関心をもつようになったことも、大きな変化と感じられたのです。

ショコラは少しずつ犬らしい行動を身に着けはじめているようです。
トレッキングクラスに参加すると不思議なことに
1週間くらいは夜のおもらしをしなかったりすることにも驚きました。

トレッキングはただ歩いているだけのように感じるのに、
参加している人や犬、自然から何かを学んでいるのだろうと感じています。

はじめはぴったりと私によりそっていたショコラも
しだいに地面のにおいをかいだり、私から離れて知らない人のそばにいたり、
先を走ったりと、最近では今までになかった行動をするようになりました。

また、ヒーリングを受けはじめてから、ショコラの心に何か変化がはじまっているようで、これから、ますます成長が楽しみです!

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お母さんにぴったりよりそっていたショコラちゃんが、

トレッキングクラスのときに初めてお母さんから離れて散策行動をしたときには
本当に感動しましたね!

オポとの対面練習もはじめはびっくりするような状況だったけど、
先日ついに自分のにおいをとらせ、自分からもあいさつにいくことができるようになりましたね。

変化のひとつひとつは成長の証です。
何かの力を得ていますね。

自分たちだけでなんとかしようとせず、「癒し」のパワーをいただくと
すばらしいことがおきるのかもしれません。
ご家族とともにまたいろんなクラスを楽しんでくださいね!

Posted in クラスのこと, 受講生のコトバ

トレッキングクラス わらび編

三寒四温の中のあたたかな日差しに恵まれたこの日

久し振りのトレッキングクラスに意気揚揚と駐車場にメンバーが集まりました。
実はトレッキングデビューをした、あるわんこのために、
お友達わんこが声援やらものみやらにかけつけて
平日クラスとしては賑やかなクラスでした。

デビュー戦でいろいろいろ・・とあったので、
「オポを連れていきますから。」ということになり、
そのコにとっては、いやそのコの飼い主にとってはドキドキの朝だったに違いありません。いろんな意味で、です。

さあ、スタートです。歩きはじめるとやっぱり前回とはかなり違う空気です。
わんわん、ぎゃんぎゃんが聞こえず、なんか統制がとれちゃってるんです。さすが長老だけありますね。
余裕が出てくると私たちもいろんな方向へ鼻がむきます。

わらび・・・この季節、山菜が豊富。
春の山菜は薬草効果も高く、解毒作用もすごいあるので、自分の解毒のために「いただきまーす。」

犬たちは犬たちで食べるものをひたすら探す。
オポが何かをみつけると、よってくるオスわんこたち。
そうそう、3才、4才の犬たちは大人の犬に学ぶのだぞ。
出過ぎて叱られてもしょうがないさ。

もっと小さいわんこはひたすらまねることから始める。
なれないわんこは周りをよく観察すること。
みんなそれぞれの役割でしっかりとチームワークをつくろうね。
犬たちが上がれないからと山を上って応援する飼い主さんも本当は自分たちが楽しかったりして。

新しい発見の連続となるこのクラスは、とても楽しみなクラスです。
特にグループクラスへ入りたての犬の変化には毎回本当に驚かされます。

満足したトレッキングの後は、お茶会。
平日のこのクラスにはよくお菓子を作ってきてくださる方もいて。
この日はランチももってきてくださった方もいて
お昼はお庭でピクニックとなりました。
暖かな日差しのもとに、今日のトレッキングクラスの反省会もやってその他のクラスの情報交換もされてましたね。

オポも久し振りにトレッキングクラスに参加して、よい疲れを得たようでした。
オポの参加するクラスには5月よりスケジュール表にて確認できるようになりました。体調やその他の都合により急に参加できなくなることもありますのでその点はご了承ください。
オポもまだまだみんなと一緒に成長していっています。
もちろん、私も成長クラスにいれていただいています。
すばらしい時間をありがとうございました。

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21人目のお客様

それは、3月21日のクラスのときのできごとでした。
今までにない大勢になってしまい、まず集合して人数を確認しました。
「えーっつと、・・21人ですね。21日に21人というのはすごいね。」
なんていいながら自己紹介から始まったのです。

21という数字はとてもパワーのある数字なんです。

観音の滝に起こしになったことのある方は
観音の滝へ下る途中の言い伝えを記した看板に、
21の文字を探していただくことができるでしょう。

さて、はなしは元に戻ります。
では食事の準備。ということで机とイス、お茶椀やお箸まで21人分をセット。
そして、夕食時間。
「あれ、ご飯がひとつあまっているよ。」ということになりました。
へー、おかしいね、なんていいながら特別気にすることもなくそのままに。

翌日の朝食。あいにくの雨のため、リビングに準備されたイスとご飯セット。
数えると21人分。
で、「いただきまーす。」といったところ、
あれ?また一人分あまってるよね。昨日もあまってたよね。
席についたまま再度数えなおすと、あれ?20人しかいない。
ん?「昨日から20人だったんだね」といいながらご飯をいただきました。

その後、雨の中での遊びのあと、再びリビングでお茶の会
「あれ?やっぱりケーキとコーヒーがひとつあまっている。」
どうしても21人分準備してしまうのでした。

・・ということは、21人目がいらっしゃるということだね、となったわけです。
無意識なんだけどみんな21人目のお客様を迎えているということですね。
「えー。誰だろう、21人目のお客様って・・」
となぞに包まれたまま、無事にクラスは終了。

その夜のオポとの反省会で、「あ!わかった。21人目のお客様が・・」


それで今回のドギー・テントの風景がすべて納得がいきました。
だから予定よりもたくさんの参加者があったんだ。
晴れ予報だったのに急に天候がわるくなり、
夜のお茶会はテラスとカウンターでもりあがり、
夜にはリビングと奥のヒーリングルームがみんなの寝床。
玄関ホールに宿泊・・。
朝食はみんなでリビングで、犬たちもクレートにはいっていたけどリビングに勢ぞろいしました。

そう、わかりましたか?
実はこの日はある「記念日」だったんです。

GBHの生徒さんの一部はご存じのとおり、
3月のこの連休はいつも大分方面にキャンプに出かけていました。

2年前のこの日、大分キャンプの帰りに私たちは初めてここに立ち寄ったのです。初めてここの庭を歩き、家に入り、壁にふれました。

「素敵な家だな。ここのリビングだったらみんなで勉強会もできそうだな。
ここのお庭だったらみんなが走りまわって楽しめるかも。
暖炉にあたる犬の姿がみたいなあ
でも、遠いし手入れも必要だし広すぎるし、無理無理無理…」
と帰宅した日なのです。

ところが、今ではたくさんの方々がここを訪れてくださっています。
そして、わたしは毎日、庭と山の手入れに出ています。
なにやら特別の魔法をオポがしかけたのかもしれませんけどね。

今年は春の大分行きのこの日を、ドギー・テント日にあてたのです。
出会いの日に特別なごあいさつの方法で、私たちにその存在を知らせてくれました。

不思議なことが大切に思える。
動物とのつきあいも同じような気がします。

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