グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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10月グループクラス開催日程のお知らせ&お手伝い募集

2024年10月トレッキングクラスは以下の日程で開催します。

10月27日 日曜日 10時集合~

ご希望の方はご連絡下さい。

皆様のご参加お待ちしています。

●お手伝いの方募集

お昼休憩後に上級者トレッキングコース整備を行います。

お時間に余裕がある方でお手伝いが可能な方はお声かけ下さい。

その他、土砂の運搬や笹刈りなど涼しくなってきたのでいろいろと行っています。

山暮らし大変なことを実感していただける時間になるかと思いますが、楽しんでいただける範囲内でお手伝いいただける方はぜひご参加下さい。

Posted in クラスのこと

最高に心地良い秋の山で犬と最高の仲間たちと山歩きのクラスを開催しました。

やっと秋らしい感じになってきた山の学校で、犬といっしょに山歩きをするトレッキングクラスを開催しました。

月に1回のグループトレッキングクラスで、複数の犬たちが飼い主さんと共に一列に隊列を作って歩きます。

トレッキングクラス開始前



オポ広場に集合を始めた風景です。

慣れている犬たちばかりでしたので集合のときからみな穏やかで落ち着いています。

トレッキングクラススタート前



順番に並んでスタートする前の風景です。

みんな一時停止姿勢のオスワリの姿勢をとって待ちます。

トレッキングの入り口でチェックを行うヤギのゼット



この日のトレッキングでは山の入り口で山羊のゼットがお出迎えとなりました。

遠くにいる山羊を追おうと興奮する犬たちも、山羊の方が動じないでいると視線をそらして対立を回避します。

「うちの犬は山羊とか全然だめです」という犬たちもゼットなら簡単に静まらせてしまいます。

ゼットはメスですが、みなに「ゼットくん」と呼ばれるようになりました。

山歩き風景



山歩き風景2



 

山歩きの速度はとてもゆっくりです。

一歩一歩、呼吸を合わせながらという感じです。

子供でも中年でも(かくいう私も)気楽に歩ける山歩き、犬がいっしょだとなぜか楽しい時間です。

トレッキングのあとはお決まりの対面のクラス。

対面のクラス



何歳になっても成長が見られ、犬同士の関係性は変化していくので楽しみです。


見学している犬たちも落ち着いてマテができます。

グループトレッキングを続けている生徒さんたちは、グッドボーイハート生の中でも上級者クラスです。継続することで培う力や仲間を大切にされているように思えます。お互いの相談レベルもかなりのハイレベル、ここでしか話せないことがたくさんあるようですね。

もちろん初心者の方でもグループトレッキングへの参加は可能です。グッドボーイハートのトレーニングクラスを受講された方は参加資格があります。

この季節から初夏までが山歩きに最高の季節です。

仲間がみなそろう時間は限られています。グループトレッキングクラスの時間をこれからも大切にしていきます。来月ももちろん開催します!


 

Posted in クラスのこと

犬のしつけ・トレーニング成功の秘訣は、犬を変えるのではなく犬が変わる環境を整えること。

当校では家庭訪問型の犬のトレーニングクラスを提供しています。

家庭訪問クラスを開始したのはグッドボーイハートを立ち上げた西暦1999年ですから、24年間このクラスを継続していることになります。

当時は、家庭訪問レッスン型のドッグスクールがほとんどなかったことから、すぐにたくさんの訪問以来を受けるようなった結果、訪問件数が多く回り切れないという状態になってしまいました。

そこで通学するスクールを博多駅近くに開設して、一時は通学型レッスンに変更したこともあります。この時代はスタッフが家庭訪問に回り、私が通学レッスンを担当しながらデイケアスクールも併設していました。しかし、再び家庭訪問レッスンを再開することになりました。

一軒一軒ご家庭を訪問して行う家庭訪問トレーニングクラスは、移動の労力が負担が大きく疲労は連日のことです。提供する側としては通学レッスンの方が圧倒的に楽ができるし時間の都合もつき、さらに多くの件数を受けることができます。にもかかわらず、通学レッスンから再び家庭訪問レッスンに変更したのはそれなりの理由があります。

その理由はとても単純で、トレーニングの成果が圧倒的に家庭訪問レッスンの方が進むからです。実際に二つのクラスをどちらも運営してきた結果なので、家庭訪問の方が効果があるのは間違いありません。

なぜ家庭訪問レッスンの方が効果が高いのか、それはグッドボーイハートのトレーニングの基本姿勢が「犬を変えるのではなく、犬が変わる環境を整える。」だからです。

在校生や卒業生のみなさんなら、なるほどと納得していただけると思います。

犬を変えるのではなく犬が自然と変わる環境を整えるために、一番必要なのは育てている飼い主側の変化です。

 

●家庭訪問レッスンを受講された生徒さんの記録から

先日家庭訪問レッスンの10回コースを終えられた生徒さんが、チェックシートを提出して下さいました。

「本日が10回目なので」ということで、こちらが要求したのではなく、自ら提出されたものです。

シートは次のように整理されていました。

一番左側から「課題」「ビフォー(レッスン前)」「アフター(レッスン後)」

と整理して記入されています。

この写真が実際のシートになります。

家庭訪問レッスンの記録(飼い主作成)



これはまとめのシートとして提出して下さったのですが、このシートにいたるまで毎回に渡って記録された生活管理表も毎回見せて下さいました。


生活管理表は排泄などの生活管理を飼い主ができるようになるために作成してもらうものです。

この生活管理表の中にはトレーニングの回数も記録されています。

ハウスを何度させたか、スワレのトレーニングを何度やったかなどきっちりと練習を重ねてられたことがわかります。

レッスン時には必ず宿題がでますので、それをどのくらい練習されたかで結果は変わります。

大体一日に1回とか2回の方もいる中で、こうして毎日繰り返し練習を重ねられる飼い主さんは尊敬します。

飼い主側が犬に臨む気持ちが行動となって現れるときはじめて犬は変化し始めます。

スワレやフセの練習だけなら通学レッスンでもできることですが、この現場(家庭)
で取り組む姿勢というのは通学レッスンで一緒に時間や空間を共有しなければ実現できません。

上段のまとめシートの「続けること」の欄があることに感動しました。

家庭訪問レッスンは10回で終わり、これでやっと犬のしつけから解放されるという気持ちではなく、ここまで犬と一緒に頑張ってきたことを継続させていこうという姿勢を見せて下さり、こちらも身の引き締まる思いでレッスンを終了しました。

実はこの生徒さんはプロスポーツの熱烈なファンでいらっしゃいました。その推しの選手たちを尊敬するあまりこうした姿勢を身につけられたのかもしれないなと勝手に想像した次第です。

家庭訪問レッスンはこうしたご褒美があるからなかなか止めることができないのですが、質を下げないために件数は増えすぎないように自制しています。

すべてのグッドボーイハート生の皆様が、楽しく学び豊かに犬と暮すためにできることを日々実践します。

Posted in クラスのこと, 犬のこと, 受講生のコトバ

夏の終わりに、グループトレッキング&セミナーを開催しました。

お盆を超えて涼しい風に心地よさを感じる時間が増えてきました。

犬たちの夏休みもそろそろ終わりが近づいてきました。

今回は、平日のセミナー&トレッキングクラスを開催しました。

オポ広場でフリースタイルのコミュニケーションタイム



飼い主さん同士が交流が多かったこともあり犬同士もリラックスしていたため、グループトレッキングクラス前にフリータイムを設けました。

お預かり中の数頭の犬たちも参加させていただきました。

広場の三分の一が日陰のために自然に日陰に集まってきました。

到着時にリードを外す前には勢いのあった犬たちがリードを外してしまうとわりとチーンとおとなしくなってしまいます。

山の中で休憩する犬たち



飛ぶ虫に悩まされていた山の中もだいぶ過ごしやすくなりました。

この日は山羊のアールとゼットも山の中でフリー活動をしていました。

アールは朝のうちに柵をくぐって脱走をはかっていました。

ゼットはいつもとおりゲートを開けると山の方へ歩いていきました。

 

やぎのゼット



山頂から降りて来ると私たちを出迎えたのは山羊のゼット。

山羊好きの生徒さんたちは「ゼット、オイデ~」。

山羊に興奮する犬と歩く生徒さんたちは「ゼット、来ないで~」。

オイデとか来るなとか言われても全くマイペースのゼットにアールも合流したため、私が最後尾に回ってうまく回避して下山してきました。

グループトレッキングクラスで山歩き



隊列を組んでゆっくりと歩く犬たちの姿です。

写真では斜め掛けのリードを使っている上級者の方も多いです。

リードを引かずポジションを理解する犬たちは軽い補助でリラックスして歩きます。

対面のクラスのあとは、犬語セミナーを開催しました。

毎回、みなさんと対面しながら学ぶ犬語セミナーでは犬の行動についての疑問だけでなく、犬の習性について、犬に私たちが与えている影響についても考える機会をくれます。

犬語セミナー2024年8月



犬語セミナーには答えはありません。犬について真剣に考える時間が大切です。

犬語セミナーを動画配信してはどうかというご意見もいただきましたが、対面クラスで生まれるエネルギーにしばらくはこだわっていきたいと思います。

次回の開催は未定です。

Posted in 犬語セミナー, クラスのこと

グループトレッキングクラスを開催しました。予報外れの雨のトレッキングを楽しみました。

春の曇り予報で余裕でスタートするはずだったグループトレッキングの日。

皆さんが到着したころにぽつぽつと頭上から落ちてくる雨。


新緑が目にまぶしいのが気分をキープしてくれました。

とりあえずスタート。


みんな飼い主さんの足元で準備万端のようです。

今回はみなさん上級者でしたので、雨のトレッキングでも注意点もいりません。

滑るの覚悟、濡れるの覚悟、小雨ですから犬たちはへっちゃらです。


歩き始めるとものすごく長い列になって先頭にいる私からは最後尾の方を見ることはできません。

それでも、長くつながっている列というグループですから、みな一緒です。

この冬はヤギのアール・ゼットが頑張っていましたのでいつもより草は少な目だったはずです。



残念だったのはトレッキング後の対面のクラスが出来なかったことです。

毎月のこの対面クラスがとても楽しみなので来月こそやりたいです。

トレッキングクラス後は犬語セミナーを開催しました。

今回の犬語セミナーの後半は「みなさんといっしょに考える犬の服従性について」でした。

少しもやもやしたものが残ったと思いますので、後日“まとめ”をブログにアップしたいと思っていますので少しだけお待ち下さい。

夕方になってやっと片付けを終えたときドアの前で音がするので戸口を開けると…。


お腹を真ん丸にさせたヤギのゼット。

お腹もいっぱいになったしみんな来てたから遊ぼうかな、という感じでしょうか。

「ゼット、今日はもう遊ばないよ。小屋に帰りなさいね。」といってドアを閉めて電気も消して様子を伺います。

ガタガタと物音がしていましたがしばらくするとシーンとなりました。

電気を照らしてみると、長靴や靴があちこちに、おいていたロープを引きずり出して、マットもぐちゃぐちゃになっています。いわゆるヤギのいたずらというやつなのでしょうが、人がいないときにこのようにしていることはありません。

ゼットなりの抗議行動だったのかもしれませんね。

ゼットもいつか皆さんといっしょにトレッキングに連れていきたいです。

来月のグループトレッキングは第4日曜日10時からです。ご参加をお待ちしています。

 

 

Posted in クラスのこと

グループトレッキング&犬語セミナー開催のお知らせ

やっと春になったのに雨続きで、気分も上がったり下がったりです。

犬も自律神経が天候に左右されますので、雨の日はテンションが低く晴れると気分が良さそうです。

ですがお天気だけは自分の思い通りにはなりませんから、晴れたらラッキー雨なら待つの長い気持ちで毎日を楽しむだけです。

今月は雨のトレッキングクラスもたくさん開催しました。

雨でもレインコートを着て山歩きに来て下さる生徒さんたちといっしょに、ずるずると滑りながらも楽しく歩く山歩き、犬がいればどんなことでも「楽しい」に変わるから不思議です。


来月のグループトレッキングクラス&犬語セミナー開催のお知らせ

●グループトレッキングクラス

2024年4月21日 日曜日 10時集合

※今月は第4日曜日がゴールデンウィーク中となり渋滞が予想されるため、第3日曜日に変更いたしました。

●犬語セミナー

同日 12時15分~14時15分まで

参加費 おひとり 2500円 定員有

※今回も皆様からのご質問にお答えする「犬の行動学」を交えたセミナーを開催いたします。ご質問のある方は早目にご連絡下さい。

ご参加の方はお申込みが必要となります。

尾歩山トレッキング 雨でも犬と歩く山は楽しい。

Posted in クラスのこと, お知らせ

グループトレッキング&犬語セミナーを開催しました。

2月もグループトレッキングを無事に開催できました。

菜種梅雨なので降ったり止んだりは覚悟の上でしたが、お天気に恵まれたトレッキング日和となりホッとしました。

参加回数の多い犬たちばかりだったからか、いつもは緊張しそうな犬ちゃんたちも穏やかに過ごせていました。

グループトレッキングスタート地点でオスワリして待機する犬たち



社会化は決して「馴れ」だけではありませんが、「馴れる」過程は社会化の中で欠かせません。

「馴れる」を通して安心を得られるようになると見えてくる景色や得られる感覚も変わってくるはずです。

犬も飼い主も「馴れる」トレッキングをしていただくために、月1回のグループトレッキングは今年も継続していきます。

 

トレッキングの風景



同じことの繰り返しは面白くないと感じられるかもしれませんが、小さな違いを見つけることが楽しいのです。

トレッキング中の風景も、毎回同じ写真のように思えるかもしれませんが、犬は年齢を重ねているし自然も年齢を重ねています。

私がこの尾歩山に移転したときにはトレッキングコースは杉山で歩く場所もないほどでした。

トレッキングで歩いている道がちゃんとした道になるのもずいぶん時間がかかりました。

昨年からヤギのアール&ゼットが山の風景として参加したため、尾歩山の風景は少し変わりました。

尾歩山で過ごすヤギのアール&ゼット



動物がいるだけで自然の風景が生き生きとして見えるから不思議です。

●来月のトレッキングクラスのお知らせ

3月のトレッキングクラスは以下の日程で行います。

3月24日㈰ 10時開始~

午後のセミナーは3月はお休みさせていただきます。

ご質問があれば4月のセミナーのテーマとして取り上げますのでお気軽にどうぞ。


最後になりましたが、この日に2月生まれの私の誕生日を祝っていただきありがとうございました。健康でお役に立てるように今年もがんばります。

Posted in クラスのこと, お知らせ

オポディトレッキング開催しました。

12月17日にオポディトレッキングクラスを開催しました。

オポディとはオポ(私の愛犬)の命日である12月と年末トレッキングを合わせて、皆で一年を締めくくるトレッキングです。
今年もちらつく雪にどきどきしながらのトレッキングとなりました。

 


写真は生徒さんたちが撮影されたものが綺麗でしたのでインスタグラムから引用します。

 

 


 
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トレッキングコース途中で山羊のアール&ゼットが待っていました。
朝から山羊たちをフリー活動させていたのですが、勝手にスタンバイしれてくれていたのです。
アール&ゼットもグッドボーイハートの一員になってくれたようで飼い主としては満足でした。

しかし、アールとゼットの関門を通行するというイベントとなり、リードワークはかなり大変だった犬もいたようで良い思い出になってくれたらいいです。


今年もたくさんの犬と人で何度も尾歩山を歩きました。

いろんな山があるけれど同じ山をなんども歩くことで見えてくる風景もあります。

単調な山歩きですが、山歩きを通してゆっくりとつながってくる関係性を大切にしています。

またアールゼットも参加させてください。

 

Posted in クラスのこと, 犬のこと

10月のグループクラストレッキングクラスを開催しました。活動の秋のはじまりの脚ならし活動です。

山歩きの楽しい季節の始まりです。

山の気候はぐんと冷えており、山の学校に到着された人々は「やっぱり寒くなってますね…」と都市環境との気温の差に驚かれていました。

犬たちにとっては最高に過ごしやすい季節です。

小型犬たちも夏は決して得意ではありません。

ほどよく冷たい風が通り過ぎて、季節の変化をいち早く教えてくれるのが山の季節です。

月に1回のグループクラスですが、山の斜面、木々の色合い、山のにおいなどひと月でずいぶん変化していきます。

先月と全然違うなと思っていただけるくらい季節感を感じることができます。


においならお任せの犬なら、山の変化にきっと気づいてくれるでしょう。

今回はトレッキングクラスで危険な生物とも出会いました。

一週間に3から4回は山歩きをしているので「いつもとは何かが違う」を感じるセンサーがいつの間にか発達しています。

トレッキングクラス後は、有志のメンバーで山歩きコースの手入れをしていただきました。

また裏山の工事のために撤去される予定の小さな植木を安全な場所に植え替えていただきました。


根付かないかもしれませんが、もしかしたら根付くかもしれないし、何もしないよりも可能性が少しでもあった方がいいとお手伝いいただいたみなさん、ありがとうございました。



トレッキングコースの整備のために、お手伝いに来てくれていた若い男性がいっしょに初めて山にあがりました。

作業後に「山歩きどうでした?」と尋ねると、意外な答えが返ってきました。

その答えとは「ここでも空気が綺麗だと思っていたけど、山の中はここよりももっと空気が綺麗なのでびっくりしました。」。

これは本当にそのとおりなのですが、その感想を聞いてうれしくなりました。


山に入った途端に、山を歩き進むたびに、空気感が確実に変化していきます。

山を歩くというのは、山の空気の空間の中に自分が溶け込んでいくようなそんな感じなのです。

自分と犬がいっしょに山に溶け込んでいける瞬間の連続というのが犬との山歩きの共感の楽しさです。

感覚なのであくまで個人のものです。

みなさんおひとりおひとりが何を感じられているか、その方にしかわかりません。またその犬にしかわかりません。

誰にもわからない自分だけの体験、だからこそ特別で大切なものなのではないでしょうか。

アールゼットはお留守番でした。

メエーメエーないていました。ついていくつもりが離れてしまうときだけ鳴きますので、この日はいくつもりだったのかもしれません。

アール、ゼット。トレッキングお勉強がんばろうね。

Posted in クラスのこと

<犬のしつけ方>犬の居場所を指定する【ハウス】【ベッド】を誘導するためのヒント

このブログではトレーニングの手法ややり方についての説明はできるだけ避けるようにしています。家庭訪問レッスンを行っている理由は、言葉では伝えられない部分を身振り手振りでお伝えすることが目的だからです。

ですが短いレッスンの間に確認できなかった補足の資料としても当ブログを活用していただくというのも目的のひとつでもあります。

犬のしつけ方やトレーニングは、犬の行動学や習性にのっとっていなければ成功することがありません。

ドッグトレーニングをうまく進めていくためには、犬の習性を良く学ぶ必要があり、言い換えれば犬という動物について知れば知るほど“犬のしつけ”の仕組みは理解できるということです。

犬の居場所を指定するトレーニング

二つの居場所「ハウス」「ベッド」

グッドボーイハートでは、犬の居場所を指定するトレーニングを大変重要視しています。

トレーニングの柱といっても過言ではないというほど、次々に居場所の指定トレーニングが連なっています。

その「居場所を指定するトレーニング」の中で、初期に始まる合図は「ハウス」そして「ベッド」です。


上記の写真はクレートの中で休憩する犬ちゃんです。

ハウスとは、犬の室内用の巣穴になる居場所です。

屋外飼育の犬の仕様する犬小屋に相当する場所です。

ハウスの利用は、寝場所、留守番場所、避難場所…といろいろとありますが、室内飼育の場合にはどんな犬にもハウストレーニングが必要です。

ベッドの方は犬のソファにあたる場所です。


室内にはみなさんにもいろいろな休憩場所があると思います。

ソファ、椅子、座椅子などと同じように、犬にも自分の椅子やソファの代わりになる居場所が必要です。

「ベッド」や「プレイス」というような合図で指定される場所は犬にとってのソファだと思って下さい。

もちろん「犬専用のベッド」は人が利用することはできません。

ここは犬の専用席なので、犬が犬のベッドにいるときは人は自分の椅子やソファを使って下さい。

居場所を指定するために号令(合図)使う

号令や合図と呼ばれるものは、オスワリ、フセ、マテなどと同じことです。

号令やコマンドという言い方だと常に強い口調で言わなければいけないのかという誤解を生みかねないので、わたしは「合図」という言い方にしています。

犬のコミュニケーションはシグナルで成り立っており、においや音や形などで区別されています。

においのシグナルを発することのできない人間にとって、犬とのツールは音か形です。

そのため合図もほとんどが音とハンドシグナルの二つを併用します。

例えば、クレートを指定する合図は人によっては、ハウス、クレート、おうちなど様々ですが、いつも同じ合図であれば何でも構いません。

音の合図はできるだけ短く犬が聞き取りやすいものであれば構いません。

居場所を指定するハンドシグナルは、その居場所の方を指差しする行動になります。

ハウスならクレートを指さしする。

ベッドなら犬用ベッドを指さしする。

指さし行動については過去のブログ記事でもご紹介しましたが、人の指さしを理解できるようになるのは動物としては高度なコミュニケーション力なのですが、犬はある程度それを理解することができるようになるというのがすごい能力なのです。

<犬のしつけ方>人の指差しを理解する犬に観る理解力

もちろん、子犬のころから指さしを理解しているわけではありません。

人との生活の中で人が指すものを理解できるようになるのですから、犬にわかりやすいように手順を踏んで伝えていく必要があります。

そのためには、手指しを始めるまえに「指定する居場所に触る」という行動から伝えていきます。

居場所を指定するトレーニングは「誘導」と「誘発」で構成される。

「誘導」とか「誘発」というのは行動を起こさせるトレーニングの道具のようなものです。

ハウストレーニングを例にあげましょう。

ハウストレーニングでいう「誘導」とは、犬をハウス(クレート)に連れていくということです。といっても抱き上げて連れていくのではありません。

犬が地面を歩きハウスに入っていく行動を「誘導」するわけです。

犬の脇を抱えるようにゆっくりとハウスまで歩かせること。

犬の首輪にリードをつけてハウスまで歩かせること。

犬の首輪をもってハウスまで歩かせること。

この3つはハウスへの誘導です。

この誘導トレーニングだけでも、ある程度の犬たちはハウスというとハウスに入るようになります。

特に状況別で覚えていきますのでいつもごはんをハウスで与えてれば「ごはんのときにはハウス!で入ります。」となります。

となれば、ハウスの合図は覚えているはずなのに、自分の都合の良いときだけ行動するがその他のハウスの合図は無視されてしまうという場合もあります。

(一定数の犬は誘導だけでハウスの合図を理解し入るようになります。)

ハウスの合図をもっと強化するためには、ハウスの行動を誘発する=事を起こさせるためのきっかけづくりが必要です。

ハウスの行動を誘発するきっかけづくりは、ハウスをとんとんとたたく行動がおすすめです。

本来なら犬のテリトリーに触るという行為が犬の注目を引きやすいのですが、犬がより気づきやすくするようにするために、ハウスをトントンと音を出してたたきます。

指定した場所をたたく誘発行動は、ベッドの場合にも同じです。

小さな子供を自分のところに呼び込むために、座ってパンパンと手をたたきながら「おいで~」と叫んだことはないでしょうか。

これもひとつの誘発行動で音と動く手の刺激によって子供が何だろうと不思議がって近づいてくる行動を引き出す道具になっています。

犬にもこのような姿でオイデをしている飼い主さんを見ることがあります。

オイデの場合の居場所の指定は飼い主の足元なので、オイデの場合には自分の足をたたく行動がおすすめです。(オイデの練習はハウスはベッドができてからです。)

クレートに近づきハウスといってハウスをポンポンとたたき、すぐにハウスに入るようになればハウスの合図はほとんど完成したようなものです。

ここから上級になり、少しずつハウスから離れてハウスを指す合図に変化させていき、手指しの合図と声の合図の「ハウス」→「犬がハウスに入る」が完成します。

ここまで読まれて、いやいやそんなに簡単にハウスに入るようにならないよという方。

もしくは、子犬のころには応じていた合図に、成犬になったら従わなくなったという場合もあります。

ここには飼い主と犬の対立関係が生じています。

対立関係はできるだけ早く収束させる必要がありますが、子犬は飼い主と主従関係を結ぶようになるのに青年期になるまでい時間のかかるものです。

個体差はありますが、生後6ケ月~1歳半までが犬の青年期。

子犬からおとなの犬となり、飼い主と良い関係を築き上げていく一番楽しくかつ大変な時期です。

犬の成長は簡単には終わりません。

だからこそ長い長い伸びしろがあって、どんどん成長する犬が楽しくて仕方ないはずです。

自分たちだってそんなにすくすくと成長したとは思いません。

犬は人を理解するまでにかなり時間を必要としています。

気長く根気強く、愛情より愛をもって犬育てを楽しんで下さい。

 

Posted in クラスのこと, 犬のこと