グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<クラス>犬との山歩きで得られるものは、犬と飼い主の成長となんでもない時間

季節が良いので週末、週中とプライベートのトレッキングクラスでたびたび七山入りしています。

10年以上もこの山を歩いていますので季節ごとに巡る風景も繰り返してみてきました。

初夏の風景も今年で12回目となりましたが、毎年その風景は変化していきます。

七山に移転したときに植樹した木々が毎年成長していくこと、少しずつだけど手を入れて風通し良く元気な山に育ててきたこと。

自然の力と人の手入れでグッドボーイハート七山の風景は毎年変わっていくのです。


先日トレッキングのときに紫の花がたくさん咲いている木を見つけました。

たしかあれは桐の木だったはず、桐の花ってこんな花だったんだなと思い出したりしていました。

娘が生まれたら桐を育てて桐ダンスを嫁入り道具に持たせたという話を聞いたことなども思い出しました。

トレッキングをしていた生徒さんも桐の花を楽し気に見つめていました。

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自然を楽しむ時間を忙しい生活の中で得られることになったのも、犬との山歩きがきっかけだったのは生徒さんも私もいっしょです。

犬がいなければこんな時間を持つことはなかっただろうと、しみじみと思うのです。

犬の成長の手助けの機会として、ストレスケアとして、人の学びとして、人と犬の関係を築く場として、犬との山歩きはいろんなチャンスを与えてくれながら移り変わる季節と変わらないようで変わっていく自然の姿を見せてくれています。

変わらないようで変わっていく姿はトレッキングしている犬も同じです。

なんども同じ道を歩いてなにが楽しいのだろうと思われる方もいらっしゃるかもしれません。

バーベキューをして楽しんだりドッグランで遊んだりすることの方が好きな人もいらっしゃることでしょう。

グッドボーイハートの山歩きはとても単調でイベントのような風合いやにおいはありません。

単純すぎるため何か変わったのだろうかと疑問を持つこともあると思います。


変化を求めてしまうと、急いで犬に何かをさせようとしたり、どんどん場所を変えてキャンプ巡りをしたりと、目的がまったく別のものになってしまいます。

グッドボーイハートのトレッキングクラスはとてもシンプルになっていきました。

単調で変わらないようで変わっていくのは季節の風景、そしてその風景の中に犬と飼い主さんも入っています。

これこそすばらしい風景です。

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<クラス>ゴールデンウィークのトレッキングクラス

長い長いゴールデンウィークも明日で終わってしまいますね。

お休みと好天気を機にグッドボーイハート七山の尾歩山のトレッキングクラスに参加してくれる犬と飼い主さんたちが来られました。

緑がまぶしいほどの日差しとなり少し暑いなと感じるくらいの気温です。

山の奥深くに歩いていくと風が顔に触れて心地よく感じます。

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トレッキングクラスもテントクラスと同じように積み重ねていくことで味の出てくるクラスです。

トレッキングクラスを通して犬との山歩きの要点を身に着けていくことも良しですし、トレッキングしながらみなさんとゆっくりと犬のことをお話するのも楽しい時間です。

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山に親しんでくる犬の行動の変化はいろいろですが、興奮が静かな行動に変化していく様はよく見ることができます。

はじめはあちこちへ頭を突っ込んで探索行動をしていた犬が、止まったままで鼻を同じ位置に保ち周囲の様子を臭いつくしているのは貫禄があります。

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最初のころは飼い主さんの足元から離れようとしなかった犬が、地面のにおいをかぎ始める姿もなかなか感動します。

臭いを取る世界は犬だけの特別の楽しみです。

人には理解できない世界を犬が持っていることを尊重したいものです。

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地面に寝転がって何かのにおいをつけている犬もいます。

何のにおいをつけているのかわからないけど、そんなときはいつもちょっと臭いにおい、飼い主としては止めてほしいところでしょうが、これを止めさせてしまようでは犬の信頼は得られません。

犬が環境において自分の身を守るためにする行為を邪魔することは犬の不利益になります。

犬をシャンプーのにおい満載にしてしまうこともまた犬を尊重しない行為なのです。

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トレッキングクラスは犬を尊重し犬と協力しあえる関係を作ることを学ぶクラスでもあります。

犬を楽しませようという上から目線からいったん離れていただける機会にもなるでしょう。

犬は山歩きの先輩にそのうちなります。

犬たちの成長はどんな一歩もすべて偉大なのです。

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<クラス>ゴールデンウィークのテントクラスはじまりました

毎年開催しているゴールデンウィークのテントクラス。

グッドボーイハート七山学校ができてから毎年続けている恒例のクラスです。

12年の歳月を重ねたので犬たちも高齢になりひとりづつお空に行ってしまい寂しくなりました。

気の合った仲間とのテントクラスなのであえて新しいメンバーを増やさずにずっと同じメンバーでやってきました。

まだまだお山に親しみたい犬と飼い主さんがゆっくり過ごしていただければと。

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テントの中での犬の行動も毎年変わっていているようで、老犬ならではのまったりモードも見受けられます。

はじめてトレッキングクラスに参加した生徒さんに「ここでテント張るんですよ」というと、たいていはびっくりされます。

その反応は「こんなところで眠れるんですか?」というものです。

テントではぐっすり寝てしまっては危険です。

犬たちの睡眠のように寝ているような寝ていないような、でも何かあったらいつでも活動できる、そんな脳の状態が続きます。

毎日がこの状態だと大脳を使いすぎている人には酷になると思うのですが、この微妙な状態は確実にある感性を刺激してくれるように感じるのです。

よもぎ
その感性とは犬と対話するときにとても大切なツールになっていると、私は思っています。

だからこんなシンプルなただ寝るたけのテントクラスでも、きっと犬との関係作りに貢献していると信じて続けてきました。

以前なんどかブログにも書いたのですが、自分がテントに犬と寝たときに感じたこと、それもオートキャンプ的な楽しいだけの時間ではなく、ただ犬と山の中でテントを張って寝るというシンプルな時間に得られたものが特別な感覚になっています。

そんな人に伝えられないような楽しみのために、ずっとテントクラスに参加してくれたメンバーが老犬となりました。

七山との出会いが遅くなりようやっとテントに寝ることができるようになった老犬くんもいます。


ころすけ
急がず焦らずはグッドボーイハートの目指すところではあります。

結果ではなくて経過が大切なのだということも含めて、いつも自分に言い聞かせています。

テントで犬と寝ることが目的なのではなく、犬とどのように過ごしているのか、今のその時間だけが犬にとって大切なのだということをいつも言い聞かせていないと忘れてしまいます。

犬は本当に不思議な動物で犬が感じていることをもっと知りたいと、もっと共感したい。

そんな気持ちを持っている飼い主さんなら、犬と山に寝転ぶことをお勧めします。

期待しないでずっと犬と過ごしていると、犬たちはきっとプレゼントをくれます。

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<クラス>お預かりクラス&トレッキングクラスで学ぶのはやっぱり自律への道

お預かりクラスが続いています。

前半組で一足先にご家庭で犬の帰りを迎えた飼い主さんたち、お気持ちはそれぞれだったことでしょう。

初めて雨の中で遊んだ

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初めて他の犬たちといっしょに過ごすことができた

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初めて自分よりも年の若い子犬ちゃんと接した

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初めて他の犬とひっぱりっこできた

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たくさんの「はじめて」はうれしいことばかりかもしれません。

はじめてでなくても、楽しいことはたくさんあります。

こうして犬と犬がいっしょに過ごす時間を犬がどのように対応するのかという変化が起きることです。

それは興奮することばかりではありません。

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年齢と共に落ち着けるようになった、年齢と共に少し緊張するようになったなど
どれもその犬にとって大切な情報です。

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お預かりクラスは成長の機会にはなりますが、あくまで今の犬にとって必要なことを模索するクラスです。

結局その犬たちのベースは家庭で作られており、しつけも飼い主との関係も、社会性もそしてその犬の幸せも、実現できるのはご家庭でしかありません。

それをどのようにしていくのかを考える機会としてお預かりクラスをご利用いただければと思います。

お預かりクラスを通して個々の犬のこと、そして犬という動物について知ることがたくさんあるので、みなさんにいっぱいお伝えしたいのですが、こうして文字にするには時間がかかるためなかなかすべてをお伝えすることができずにすみません。

レッスン受講されているみなさんは、レッスン中に遠慮なくお尋ねください。

書くというのは誤解を招くこともあり、なかなか難しいものです。

文字という記号を使わない犬たち、もっとコミュニケーションはシンプルなものなはずです。

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<クラス>お預かりクラスで学ぶ犬たち2

新しい犬ちゃんが到着すると、その犬ちゃんの状態に応じていまいる犬たちの行動が変化してしまいます。

犬は環境の変化に応じて行動が変わるのは動物として不思議なことではありません。

たとえば不安定な犬が到着して飼い主さんを後追いしてわんわんと吠えていれば、不安な気持ちが自分の中にわか上がってくるのは当たり前のことです。

でもそれに振り回されすぎて自分も不安のツボの中に落ちてしまってはもともこもありません。

むしろこちらこそ安定して相手を不安のツボから引きずり出すほどの力があれば、それが強い社会性の力です。

今回の預かり犬ちゃんたちはみな1歳前後の若い犬たちです。

まだまだ肝の据わるような年齢ではないので、みなが一機に不安のツボになだれ込んでしまいます。

お預かり時間や日程をできるだけ同じようにしたいのは、この総崩れをなんども体験させたくないからです。

今回もみなさんにずいぶん合わせていただいたので本当に助かりました。

入るときだけでなく出るときも少し不安定になります。

輪が乱れるというのかな、そんなこと人にもありますね。

不安ツボへ突入していく犬たちを引き留めているのが私の力です。

普段からの犬との信頼関係が反映されるところなので、私も踏ん張りどころです。

だからお預かり日程久しぶりになったりレッスンで会う機会が減ってしまうと関係が難しくなり取り戻しにも時間がかかります。

一般的なドッグホテルとは全く違う形でお預かりをしているので、本当に微妙なのです。

今日は2日目となりそんな入れ替わりでわさわさしながらも犬たちは落ち着いてきました。

不安モードの高い犬ちゃんも立ち振る舞いが変わってきました。

おとなしかった犬はでしゃばりになったりもします。それはそれで関係を作るチャンスです。

お天気が今一つなのを利用してうまく犬たちを休憩させることもできました。

明日からまたいろいろと、みんなの変化が楽しみです。

 

子犬ちゃんが興奮してひっぱりっこしているところを半年くらい年上の犬ちゃんたちが見ています。

オモチャとりは子犬の方が得意、大人になると引っ込みますね。

興奮が高まり過ぎるときは止めに入るのですが、若い犬ちゃんは少し早めに声かけてしまってます。

なかなか難しいところですが、犬それぞれ。

関わるということが一番難しいことなのです。

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<クラス>お預かりクラスで学ぶ犬たちの姿

お預かりクラスの犬たちを対面させながら一緒に庭に出して様子を見ていきました。

昨晩到着した犬たち、今日の夕方に新たに参加した犬ちゃんもいます。

今までにいっしょに過ごしたことのある犬と犬の組み合わせもあるけれど、どのくらい間隔があいてしまっているのかも犬の状態に影響します。

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犬の社会的な態度や情緒が行動となって表現されるため、それを犬の状態として把握していきます。

その状態がどのくらいのペースで変化していくのか、どの犬をこのグループからのぞくかどの犬を新しくいれるかもさじ加減ひとつです。

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できるだけ安定させたいと思うと新しい犬たちを全くいれることができません。

新しくお預かりクラスに来て他の犬とのコミュニケーションがうまくいっていない犬も交えていかなければいけないのです。

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でもそれはいつも安定してお預かりクラスを利用している犬にとってはひとつの不安材料になります。

社会性が未熟で緊張した状態でいるのですからそれに影響を受けない犬はいません。

むしろ、他の犬を拒絶している犬の方がずっと周囲の影響を受けていない、つまりいつもと変わらないのでストレスは上がっているとはいいがたいのです。

緊張するとゴハンを残したり食べなかったり、排泄の回数が減ったり増えたり、お腹がゆるくなったりとみんな体調にも変化があります。

でも、ゴハンをよく食べて排泄ができるからといってストレスが低いと判断することはできません。

それはそれぞれの犬が日常的に過ごしている自分の中の安定の基準から下がってしまうのであればどうかと考えてあげる必要があるからです。

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例えば、学校の生徒たちに対する接し方のことで「問題のない子供に一番目を向けてあげなければいけない」といわれるのと聞かれたことはないでしょうか。

これは本当にそうだと思います。

我慢している犬は問題がないように見えるのですが、将来的に本当にその犬が発揮すべき能力を発達させられない可能性もあるのです。

だから、不安定な犬だからといって余計に構うことはしません。

それは周囲の犬のためだけでなく、その犬にとっても必要なことだからです。

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そして犬たちのグループ分けはとても大切です。

今日は初日なのでグループ分けを繰り返しながら様子を見ていきました。

頭数がとても多かったですが、庭のサイズ的にすべて見渡せて走れば間に合う距離感でもあって比較的スムーズにすすみます。

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たくさんの犬を管理観察する能力は、若いときに訓練所に勤めさせていただいたことで身に付きました。

排便をさせるときの頭数がそのときは20頭ずつくらいになっていましたので、どの犬がどの便をしたのか、犬同士が小競り合いをしないか、どの犬も服従して行動できるかはとても大切なことでした。

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頭数は少ないのですが家庭犬の預かりの方が難しいです。

犬たちはみな飼い主さんという人との関係が社会性のベースになっています。

社会性の育っていない犬、人との信頼関係が生まれていない犬をグループとして扱うことは基本的には無理なのです。

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だから預かり中にそれを育てていきたいと欲張るのですが、まずは今の犬の状態をよく把握することからなので、今日はそれに徹しました。

こうして預かりクラスを行うと普段飼い主さんがどのように接していらっしゃるかがよくわかります。

そういうとお預かりクラスを利用するのが不安になってしまう飼い主さんもいるかもしれませんね。

でも問題は小さなうちに発見したほうが解決も早いのです。

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お預かりクラスで知りえたことを飼い主さんにお返しして、飼い主さんには今後の犬育てに役立てていただければと思います。

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<クラス>10連休を利用したお預かりクラスがはじまりました

明日から10連休ですね。

この連休を使って犬を連れて遊びに出かけられる方も多いでしょう。

グッドボーイハートではこの連休をつかってお泊りを練習しに来てくれている犬ちゃんたちでいっぱいになっています。

お預かりクラスは飼い主さんの旅行やお仕事で不在のときにお手伝いするクラスですが、お泊りをする練習や他の犬と過ごす練習、共同生活を学ぶ場としても利用していただいています。

犬のしつけはご家庭でするのが基本なので、しつけをしてお返ししたりするクラスではありません。

ですが、このグッドボーイハートのお預かりクラスを成長の機会としていただけるように過ごし方の工夫など特別の時間を過ごしています。

その過ごし方をすべてここでご紹介することはできませんが、この10連休のお預かりクラスの特徴はお預かり犬ちゃんの数がいつもより多いということでしょう。

明日からいろんな対面の組み合わせで犬ちゃんたちをいっしょのスペースで過ごさせることで、犬ちゃんたちのそれぞれの個性や成長の段階について捉えていきたいと気合が入っています。

これはもう職人癖というものだとあきらめています。

とことんわかるまで知り尽くしたいという私の欲望にこたえてくださる意味も含めて、信頼して預けてくださった生徒さんたちにできるだけ多くの情報をお渡しできるよう体力、気力勝負でがんばります。

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<クラス>お散歩練習会は合同の訪問レッスンクラスで

お天気の良い日曜日、家庭訪問トレーニングクラスを受講している2頭の犬ちゃんと飼い主さんたちが合同でお散歩の練習をしました。

黒柴ちゃんとミニチュアシュナウザーちゃん。

どちらも同じくらいの年齢であと数ヶ月で1歳になります。

実は2回目の合同の練習会になるのですが、以前はどちらも生後6ケ月くらいで行いました。

お話したいのと興奮しやすい年齢なのでなかなか落ち着くことができず、一緒に歩くとリードの引っ張りがいつもより出てしまっていました。

今回は少し成長しての再チャレンジです。

どちらの犬ちゃんもひとりでいつものコースをお散歩するときは、かなり落ち着いてリードの引っ張りもなく、もちろん排泄の失敗もなくお散歩を楽しめるようになってきました。

人とすれ違ったり、他の犬とすれ違ったりしても興奮することが少なくなっています。

今回も最初に対面したときはどちらもテンションマックスになってしまいました。

しかし日常的に「落ち着かせ」を経験学習してきていますので、すぐにある程度の冷静さを取り戻すことができています。

すぐに一緒に横並びになって歩くことができました。

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音声をお聞かせできないのが残念ですが、飼い主さんたちから「こんな風に歩けるようになるなんてね~」というような言葉が聞こえてきました。

お互いの領域を侵される不安を抱かずに、相手のことを観察しながら情報を入手しながら歩いているのです。

ここまで近づいて同じ方向へ歩いていれば、飼い主同士は距離を縮めようとしていることがわかります。

飼い主さん同士もまだお互いのことをよく知らずとても緊張していますので、ここからは時間がかかります。


途中で少し対面させようとしましたが、リードがついていますので思うようにいかず、初回のときほど激しくはなかったですが消化不良で終わりました。

若い犬と犬はある程度の敷地(大きすぎず小さすぎない)の中でレフェリーつきで対等に対面をした方がうまくいきます。

今度はいっしょにお山に来て続きをやってほしいです。

最後はいっしょに休憩タイムを取りました。

人や犬の多い休日だった上に犬ちゃんたちはまだまだ若く休憩といって休むほどではありません。

とりあえず人の休憩に付き合いなさいという感じで少しだけ我慢しました。


よく犬に犬の友達はいるのか?と聞かれることがあります。

友達関係は人によっても様々なので一概にこれが友達とはいえませんが、わたしはこう考えます。

パーティや通りすがりのような接触は、犬が友達と会うということにはなりません。

友達とは繰り返し会って対話するうちにお互いを理解し、気があえばいっしょに遊び、気があわなければお互いを脅かさないように安心して過ごす空間を保つことです。

後者の方が比較的難しいですし、安定した環境の中でないと実現しません。

繰り返し対話して関係を深めるのは犬と犬だけでなく飼い主さん同士も同じことです。

いっしょに過ごすなら気の合う飼い主さんとゆっくりと関係づくりを進めていかれることをお勧めします。

人も犬も短い時間で一気に近づいてしまうと離れるときもとても速いのです。

ゆっくりと時間をかけて関係を作っていくとその関係が長く続きます。

関係と時間の原理は人と人、犬と犬、人と犬も同じような気がします。

動物に対する価値観というのは、ある程度違いがあって当然です。

同じような価値観を持てる方と、犬と共に過ごす時間が共有していただくことがお互いに良い関係を作ることとなるでしょう。

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<クラス>初めてのトレッキングクラス:自然とつながるツール持っていますか

春だからお天気の乱れのあることは仕方のないこと。

でも週末のトレッキングクラスに雨が降るのはちょっと避けてほしいところです。

だけど雨にかぶってしまいました。

せっかく成長期の子犬ちゃんがトレッキングクラスに来てくれたのだから、せっかく飼い主さんが遠くから七山に足を運んでくださったのだから少しでも楽しく過ごしていただきたいという気持ちだけで頑張るしかありません。


子犬の成長期には散歩に出てもなかなか公園で排泄ができないことがあります。

公園で排泄するというのは、自分のにおいを置くことで他の犬に自分の存在を知ってもらうこと。

「我ここにあり」を宣言するのですから、まだその準備ができていない子犬は警戒して排泄を外ではしません。

七山に起こしいただいたときに排泄をしないで帰ってしまうこともあります。

子犬でなくとも成犬であっても、内向的な行動パターンとして現れるのです。


今回はじめてのトレッキングクラスを体験してくれた犬ちゃんもまだ散歩中に公園で排泄をすることができていませんでした。

トレッキングの前に預かり場になっているお庭で環境を確認させて行動を観察すると、すぐに排泄をする気持ちがあることがわかりました。

無事に排尿と排便を済ませて犬は少しスッキリして安心を得た表情になります。


雨がなかなか降りやまないので雨具を着て尾歩山へと歩き始めます。

子犬ちゃんは臭いとり行動の連続ではじめての現場での探索行動の開始しました。

犬が臭いをとりながら歩いていると、何を臭っているのだろうと想像するしかありません。

きっとその犬の脳内はものすごい情報処理に追われていて、脳が活性化しているのでしょう。

いつものちょっと頼りない表情の子犬ちゃんが、なぜかたくましく見えてしまうのです。

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雨の日でも里山への動物活動は活発になりがちです。

雨の日は人の活動が抑えられることを、動物たちは知っているのかもしれません。

雨足の音で獣の気配が聞き取りにくくなるので、こんな日はなんども犬の方を確認して犬の感知能力に頼ってしまいます。

でも今日は子犬ちゃんしかいない。

子犬ちゃんにはなかなか難しいことですが、それでも犬ですから人の能力など比べようがありません。


山を歩くことを楽しいと感じられるかどうかは、山にいるときのその動物の脳が開かれるかどうか、ただそれだけです。

犬も人も同じ動物です。

でも人の方は犬と少し違います。

山を歩いているときに脳が活性化するかどうか、人によっては個体差が激しいようです。

自然とつながるツールのようなものが引き出されやすいタイプの人と、あまりにも奥にしまいすぎて自分が動物であることすら思い出せない人の差は歴然としています。

犬が人と暮らすときに、どちらのタイプの人と共にいることが楽しく幸せであると感じられるでしょうか。

犬はいつでもはだしで山を歩ける裸族なのです。

共感性が発揮できやすいのは、前者の方でしょう。

だから、トレッキングに来てくださった飼い主さんが「気持ちがいい」「楽しい」と感じて下さるとすごく嬉しくなってしまうのです。

よかったね。あなたの飼い主さんはきっといつかあなたと深い関係になってくれるその素質を十分に持っていると犬に知らせてあげたくなります。

私から助言されなくてもそのことを一番わかっているのは犬の方です。

特別な時間を過ごしてこの日はゆっくりと休めたでしょうか。

また都会での厳しい生活が待っています。

でも、次の山行きを楽しみにしているのは、犬だけでなく飼い主さんもいっしょになりました。

そんな時間が信頼関係を築き上げていくということです。

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<クラス>「同居犬と上手くいかない」多頭飼育でお悩みの方、犬同士に任せてはいませんか?

グッドボーイハートの家庭訪問トレーニングクラスは3頭まで料金が変わりません。

60分の家庭訪問クラスを10回のチケットをご購入の場合には、お時間でいただいているので3頭までは対応させていただきます。

そのせいかもしれません、多頭飼育されているご家庭からのトレーニングクラスの依頼がよくあります。

家庭犬のトレーニングを始めて20年立ちます。

その間犬と人の暮らし、特に福岡地域の流れについてはずっと経過を見てきたのですが、多頭飼育は確実に増えていると思います。

理由のひとつ目は、飼われている犬のサイズがかなり小さくなってきたことです。

二つ目は、犬の留守番時間が長いためひとりでは寂しいだろうということで2頭とか3頭を飼われることが多いようです。

同胎犬を2頭迎えるという場合もあるし、1歳とか2歳の犬がいるご家庭に新しく子犬を迎えるケースも多いですね。

先住犬がいるご家庭に子犬を迎えたけれど、犬同士があまり仲良くなれないというご相談も多々あります。

人の兄弟や姉妹でも仲良しばかりではありません。

仲良く遊ぶ兄弟もいれば、喧嘩ばかりの兄弟もいます。

犬は人と同じ理由で喧嘩をしているわけではありませんが、人の兄弟よりも犬の同居犬同士のトラブルはどちらの犬にとってもストレスの多い不幸なことです。


この多頭で暮らしている犬と犬がうまくいかない問題について、犬が問題だと思われていることがあります。

子犬が元気すぎるとか、乱暴すぎるとか言われることはよくありますが、子犬は基本的にわがままで自制が聞かず、興奮しやすく、とびついたり甘噛みしたりしてくるのは正常な行動です。

それに対して先住犬がどのようにふるまっているのかということがまず観察事項です。

もしも、先にいる犬が10歳を超える老犬であれば、社会的な活動を縮小させる時期なのであまり期待せずに住み分けを考えてください。

もし先にいる犬が10歳でも元気だとか社会的に活動できそうな状態であれば、それより若い成犬たちと同じように観察していきます。

成犬の子犬に対する行動はどうでしょうか?

子犬を自分のグループの一員として受け入れようとしているのか?もしくは拒絶して追い出そうとしているのか?いずれかです。

子犬は成犬から拒絶される行動を受けると、犬としての社会性にゆがみが生じ、成長してから(1歳を超えたくらいから)他の犬に吠えたりうなったりする攻撃性を示すことになります。

行動に現れるまでに時間がかかるのです。

子犬が来てから1年近くたってからなので、なかなか先住犬との関係が他の犬への社会的行動に結びついていると考えることができないかもしれません。

ですが、犬のどのような社会的行動も、そのベースは家庭内の一番小さなテリトリーの中で作られているということはもはや真実です。

人の他人に対する態度を学校の先生に教えてもらおうとしても難しいのです。

それは社会性ではなく社交性であって、人の力にはなりません。

社会的な態度という真の社会性は家庭の中で作られている、これがベースです。

成犬がまだ若く大人としてうまく対応できず、子犬といっしょになって興奮してしまったり、お互いの攻撃性を高めたりする結果になることもあります。

犬同士が体をぶつけあうプロレス遊びですが、適切に介入していかないと犬はただの攻撃性の高い犬になるだけです。

多頭飼育の問題は、犬同士で解決することはありません。

そこには人という大親分がいて、その家庭の中で行われていることは人とそれぞれの犬の関係性なくしては語れないのです。

犬が寂しいだろうと思って新しい犬を迎えても、今の犬と飼い主の関係が安定した信頼関係でなければ、子犬が来ることで余計にトラブルが増えて犬のストレスが増すだけなのです。

多頭飼育となりトラブルが始まったことで家庭訪問トレーニングクラスを受講される方も多いので、クラスを通して犬のことを学んでいただく機会をもっていただけたことだけは好機に恵まれたなと思います。

なにかきっかけがないと犬のことなど学ぶ機会はないでしょう。

犬と暮らしているという理由だけでは、犬のことを学ぶ機会にはならないのです。

みなさんにとってとても大切な存在なのに、たくさんの知らないことがあるのはもったいないことです。

なぜ犬が思い通りにならないのだろうという考え方の場合には、なかなか先にはすすみません。

問題を解決するために何かをすると改善しそうだけどしないのです。

犬は知っているのです。自分が本当に愛されているかどうかを。

犬はなんでも知っています。

多頭飼育で上手くいかない方も、まだ諦めないでください。

犬たちにとってもこの犬生は一回限り、生まれ変わってから幸せになるよりも今幸せになってほしい、そのためにできることはまだたくさんあります。

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