グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<クラス>トレッキングクラスと竹切りお疲れ様でした

春のこの季節、グッドボーイハート七山のトレッキング中に目につく伸びすぎた竹たちをお手入れしました。

トレッキングクラスの後、有志の生徒さんたちにご協力いただいて決行です。

竹を切るのこぎりやら大きなハサミなど、普段の生活の中では使うことのない刃物を使っていただくのでケガをされないかと心配しつつも、やりながら上手になっていくことがきっとみなさんの将来に役立つはずだと思い込んで応援しています。

この竹切り作業中、番犬を任される犬たちは作業から安全かつ敷地を見渡せる場に配置されています。

番犬のできそうにない犬たちにはそれぞれのハウスに待機するなどのお役目もあります。

犬も適材適所ですからそれぞれの性質や状態にあった仕事を任されることで成長の機会を得られます。

どんなに小さな犬でもみんなが頑張っているときには協力することを求められます。

普段ならわがままをいいそうな犬ちゃんでも、人が命をかけて仕事をしているときには黙って手伝ってくれるものです。

山の手入れは本当に命がけなので、見ている犬の方も真剣モードになれるのかもしれません。

孟宗竹はものすごい重量でして、切り倒して倒れてくるときにケガをしたら大変です。

また竹は用心しないと切目が鋭利で武器にもなります。

なんどかヒヤッとする思いをすると、嫌でも慎重にならざるを得ません。

数名の女子部での作業になりましたが、本当にスッキリとしました。

グッドボーイハートが七山に学校をもって12年になります。

この12年間、たくさんの人がこの山の手入れを手つだって下さいました。

ここに育っている森は、決して私ひとりでは育てることのできなかった貴重な場なのです。

だからこそ守り続けたいと思い、この尾歩山で犬たちの生命がワクワクするのをこれからも見たいと思います。

作業の後のお昼ご飯は最高に美味しかった。

そして、作業を手伝ってくれた犬たちの姿にまたうれしさを感じました。

4月から5月にかけてもう少し頑張っていきます。

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<クラス>犬の預かりクラスからみる犬たちのエネルギーの高さとその行方

お預かりクラスが続いていて、たくさんの犬たちと楽しく学ばせていただいています。

犬たちの預かり中は24時間で仕事が続くわけですから、1週間近くになってくると体力の快復をはかり再びきちんと犬に向き合います。

飼い主さんならご存知のとおり、犬は大変エネルギーの高い動物で小さな子供を抱えているのと同じくらい体力も気力も使います。

生後5歳未満の犬とくらしていてうちの犬にはパワーがないという方は、犬が少し内向的になっているのかもしれません。

犬という動物は基本的には外向きで好奇心旺盛で活力があります。

だからこそいっしょにいて楽しいのですが、それが問題行動に発展してしまうととても人の手には負えないものになってしまいます。

行動が人の手に負えないというだけなのですが、結局のところ犬からも心が離れてしまいますので犬は孤独になってしまいます。


今回の預かりクラスではサイズは小さいものの1歳未満の犬ちゃん~3歳までの若い犬ちゃんばかりだったので、どんなに遊んでも全く疲れることを知りません。

2頭を連れて尾歩山にトレッキングに出かけてもただテンションが高いばかりで不安定な行動を落ち着かせるだけでもかなりのエネルギーを消耗してしまいます。

そのエネルギーをもっと役立つことに使って欲しいと懇願したいところですが、若い犬たちにそんなことはまだ難しいことです。

犬も2歳半を過ぎるころから成熟してくると、役割としてエネルギーを発揮することになります。

そのエネルギーの発揮の仕方はただ走り回ったり飛んだり跳ねたり吠えたりすることではなく、考えたり警戒したり辛抱したり注意深く行動することにも大変なエネルギーを費やすことを学びはじめるでしょう。

若い犬たちとともに過ごす預かりクラスで少しでも成長のお手伝いができるようにと、シチュエーションを考えながらうまくいったりうまくいかなかったり。

過度な期待はエゴですからそうならないようにと注意しながら、預かりクラスをとおしてやはりどの犬にも今までみることのできなかった性質や行動を見ることができました。

今年はゴールデンウィークにも預かりのご予約をいただいていますので、いろいろと楽しみです。

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<クラス>犬語セミナーとトレッキングクラス開催しました

サクラ咲く七山で週末はトレッキングクラスを開催しました。

いつもは数頭で緩やかに上る犬とのトレッキングですが、犬語セミナーの前は少し数が多くなって緊張も高まります。

春のタケノコを取りに来るイノシシの気配も満載なので、犬たちの鼻は地面から離れることがありません。

クンクンクンクンとどんな情報を仕入れているのかわかりませんが、どの犬も普段の都会生活よりもイキイキとしているように見えます。

山は犬のお里ですから当然のことかもしれませんが、こんな風ににおいをかぎながら探索行動を楽しめる時間を飼い主さんと共有できる犬たちは幸せです。

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午後は不定期開催している犬語セミナーを開催しました。

犬の動画を見ながら犬のコミュニケーションと行動学を学ぶプチセミナーです。

わずかな時間ですが、なにかひとつでもハッとしていただければという気持ちで開催しています。

ずっとわからないこともこうした学びの積み重ねでハッと気づくときがあります。

そんなとき脳はとても活性化しているらしく、脳の老化防止にも役立つとのこと。

犬のコミュニケーションは学習によって生まれる言語コミュニケーションとちがって体系化したものです。

どんな犬のDNAの中にもこのコミュニケーション機能が備わっています。

ではどうしてうまくコミュニケーションがとれないのかというと、そうした機会が得られていないからです。

それはただ他の犬に合わせればいいということではありません。

今回はそんなことをテーマに犬語を勉強しました。

みなさんの犬のコミュニケーションの扉が開いて犬たちの世界を広げていくために、自然という環境を外すことはできません。

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<犬のこと>竹の水を飲む犬の姿に自然とつながる力を感じること

先日トレッキングクラスのときに、久しぶりに懐かしい犬の姿を見ました。

クラスに参加してくれた犬ちゃんが切った竹の節の中に溜まっている水を飲んでいるのを見てうれしくなったのです。

その犬ちゃんが黒ラブちゃんだったので、懐かしく思い出したのかもしれません。

竹の節の水をよく飲んでいたのはオポでした。


山歩きをするときには必ずといっていいほど、竹の水を飲んでいました。

私が持っていく水は飲まないときにも竹の水を飲んだので、特別な水なのだろうと思いました。

犬がこうやって人が要求もしないのに自らする行動を見ていると、犬にとってすごく大切なことなのだろうと考えます。

しかも竹の水は人にとっては不潔に思えてしまうので、とてもそれを自分も飲んでみようとは思いません。

その不潔な水が犬にとっては特別な水なのです。

科学的にはわからないのですが、推測するところ竹の成分や竹の節の中に溜まった枯葉によって溜水が発酵しているのでしょう。

食べるものであれ、飲むものであれ、犬にとっても発酵食品は健康であるために欠かせないものです。

わたしたちもいろんな形で発酵食品をとるのと同じ理由ですが、発酵した食べ物は犬の腸内環境を整えてくれます。

ところが犬たちはテレビやネットでその情報を仕入れて頭で考えて行動しているわけではありません。

「この水ってお腹にいいってこの前テレビでやっていたな」と考えることもないのに、なぜ竹の水を飲むのでしょうか。

それは彼らの心底に秘められた長く受け継がれた情報網によるものです。

こうした自然の力を自らのものとするセンサーが働いたときに「すごい!」と関心します。


ちなみに同じ理由なのだと思いますが、玄関前のバケツに溜まった水を預かり犬ちゃんが競うようにして飲みます。

バケツの中には枯葉と雨水が入っていて、雨が降るたびに水の入れ替えが起きています。

井戸水を飲み水として準備しておいても、なぜかバケツの水の方を飲もうとするのです。

どんな味がするのだろうかと思うのですが、まだ自分で飲む勇気がありません。



犬の自然とつながる力のほんの小さなこと、もっともっと犬たちには大きな力が隠されています。

人はそれを封印しようとするけれど、犬たちはきっと使ってみたいと思うでしょう。

飼い主さんたちはどちらがいいのでしょうか。

人のようであってほしいのか、犬のようであってほしいのか、犬は皆さん次第だと思います。

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<お知らせ>3月の犬語セミナーではオポの動画を使用します。

この3月24日に開催予定の犬語セミナーで、オポの動画を題材にひとつとして使用します。

オポの動画をセミナーで見るのは4年ぶりくらいかなと思っています。

日常的に撮影した動画がたくさんあるので、以前見た動画を繰り返し取り上げることはほとんどありません。

グッドボーイハートの先生だったオポの姿すら見たこともない方も多く、ビデオを見たいという要望があったので今回取り上げることにしました。

ところがオポの映像はほとんど残っていないのです。

私とオポが他の犬と対面するときには、ビデオ撮影をする余裕がなかったからです。

さらに私自身は写真や動画を撮影するのがあまり好きではなく、プライベートでは撮る習慣がありませんでした。

また、わたしたちはいつもひとつのグループとして活動しており、私がビデオ撮影者として枠外に出ることはなかなかできませんでした。

オポのコミュニケーションは生徒さんたちの目には焼き付いているものの、実際の映像は数点しか残されていません。

今回はそのひとつを題材として取り上げます。

すでにご覧になった方もいらっしゃるとは思いますが、何かをつかんでいただけると思い今回は使用を決めました。

犬語セミナーの残席はあと少しです。

もしこの機会にと思われる方は、お早目にご連絡ください。

次にオポの映像を取り上げるのはまた三年後くらいになるかもしれません。

本当にユニークな犬で、私にとっての犬の先生でした。

2011/02/24 14:25

2011/02/24 14:25




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<クラス>初めてのトレッキング体験で何かが変わるかも?

いつも通り週末をはさむお預かりクラスと七山でのトレッキングクラスで、活発に犬たちと楽しく学んでおりました。

今週もはじめてご家族でグッドボーイハート七山の山にトレッキングに来てくださった犬ちゃんがいます。

普段は大都会の中で家族と楽しく過ごしている犬ちゃんですが、ご家族の生活スタイルが自然に近く、車でいろんな遊び場に連れていっていただけるようなとてもすばらしい環境も持っています。

そんな活動的なご家族と暮らす犬ちゃんでもまだ山歩きをしたことがないということでしたので、訪問トレーニングの進行をみながら、このたびやっとお誘いできました。

朝から海遊びをしてきたということでしたが、若いから全然疲れておらず、すごいエネルギーでびっくりです。

どんな犬も最初山に来た時にはにおいで興奮してしまうのですが、少し落ち着かせをしてから歩き始めると、ゆっくりとにおいをかぎながら歩けるようになってきます。

山歩きで犬を興奮させるのか落ち着かせられるのか、要はこちら次第ということです。

そうはいっても、犬と人の関係がよい関係でなければ犬に協調性を促すこともできません。

山歩きは実はご家庭の毎日の生活の中で培った関係性を表すものでもあります。

だからトレッキングクラスに参加していただくことで新しい発見もあり、そのことをまた訪問クラスに返していきます。

グッドボーイハートのクラスはすべてつながっているのです。

お預かりクラスで得られた情報も、家庭訪問トレーニングクラスに返していきます。


まだご家庭でできることがあるはず、まだ環境を整えることができるはず、そんな思いがいつもわたしの中にあり、飼い主さんも同じ気持ちでいて下さることをありがたく思います。

きいろとさら1

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<クラス・犬のこと>犬のオモチャ遊びからみる犬の認知力と創造力の不思議について

犬のオモチャ遊びを見ていると、ときどき不思議に感じることがあります。

犬のひっぱりっこ遊びやボールを持ってくる遊びやオモチャを壊す遊びなどは、子犬から成犬にかけて見られる一般的な行動です。

こうした遊びとは別に、オモチャの形を変えていこうとしたり、知恵の輪的にあっているオモチャからオモチャを取り出したりする遊びもあります。

例えば、このボールを見てください。

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二つのボールが組み合わせれています。

ハニカム型にゴムを組み合わせて作った赤いゴムのボールの中にテニスボールを入れています。

二つのオモチャは単体であったものを、少し押せば入るテニスボールを押し込んでみました。


実はこのボールですが昔オポにオモチャとして与えていたことがあります。

どちらもお気に入りのオモチャだったので遊びでテニスボールを中に入れて与えておきました。

すると、この写真のオモチャを与えられたオポは、テニスボールを赤いボールの中から取り出そうとしたのです。

そして実際にわりと簡単に取り出してしまいました。


このオモチャに対するオポという犬の行動はとても興味深いものでした。

興味深い理由は二つあります。

まず、テニスボールをゴムボールの中から取り出したいという欲求が芽生えたこと。

ふたつめは、実際に取り出すことができた行為についてです。


大変面白かったので、このボールを当時クラスに来ていた他の中型から大型の犬に与えて様子をみました。

みなオモチャとして使ったのですが、テニスボールを取り出そうとした犬は限られていました。

興味の対象や行動のパターンが分かれるところです。

そして実際にテニスボールを取り出せた犬はまた限られていました。


最近、トレーニングクラスを受けている黒ラブちゃんにこのオモチャを買っていただき与えていただきました。

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ラブラドールリトリバーはボールで結構テンションが上がります。

その黒ラブちゃんも、大好きなボールのセットなのでオモチャをもらって相当楽しかったようでずっと持ち歩いたり投げたりと盛り上がってくれたようです。

そしてテニスボールを赤いゴムボールの中から取り出そうとする行動が見られたとのことでした。

ところが、テニスボールを取り出そうと単純にボールをくわえても赤いゴムの一部もいっしょにくわえることになり、テニスボールをうまく取り出すことができません。

飼い主さんが何回か取り出して見せたらしいのですが、今のところまだ取り出せていません。

もしかしたらそのうちに、テニスボールを取り出すかもしれませんね。


このラブちゃんを見ていて、このラブちゃんだったらテニスボールを取り出そうという発想にいたるだろうと思ったのでやっていただきました。

ラブちゃんはテニスボールを取り出せなくても、楽しく遊んでいるのでそれで構いません。

こうしたオモチャ遊びの行動や展開を見ていると、その犬のもっている関心や物事をどのようにとらえているのかという認知についても知ることができて、ただ楽しいものです。

小さなサイズのハニカムボールもありますので、ぜひトライしてみてください。

ただあくまで犬が自分でそうしたいと思うのかどうか、そして実際にするときにも必要以上に手伝うのではなく、犬の遊び行動を見守る気持ちでいっしょに楽しんでください。

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<クラス>質問「どうやって止めさせたらいいんですか?」に答えはありません。

毎日のクラスを通して、飼い主さんからたくさんの質問を受けます。

質問があるのはすばらしことなのです。

わたし自身、セミナーに出席したときも終了後は必ず質問をします。

質問はあるのが当たり前ですし、良い質問はセミナーの質を上げると確信しています。

同じようにクラスを受講される飼い主側に質問があるのは当たり前のことですし、良い質問はクラスの質を上げます。


このたくさんの質問の中でも最も多い質問が、「犬の○○をどうやって止めさせたらいいんですか?」という質問です。

特にトレーニングクラスに入られて間もない生徒さんたちからこの質問が出ます。

結論から言うとこの質問に答えはありません。

例えるなら「うちの子供がゲームばかりをするのだけどどうやって止めさせたらいいんですか?」とか「うちの嫁がいらないものばかり買ってくるのだけどどうやって止めさせたらいいのか?」と尋ねているのと同じことです。

犬の場合のこのケースではこんな質問になるでしょう。

犬がとびついてくるのだけど、どうやって止めさせたらいいですか?

犬が家具をかじるのですが、どうやって止めさせたらいいですか?

犬が来客のときに吠えるのですが、どうやって止めさせたらいいですか?

犬が食糞をするのですが、どうやって止めさせたらいいですか?・

犬がリードを引っ張るのですが、どうやって止めさせたらいいですか?

犬がかみつくのだけど、どうやって止めさせたらいいですか?

・・・・・・・・・・・・・・・・

エンドレスですね。


継続して起きる動物の行動を止めさせる手段はないのです。

継続して起きる動物の行動の大半はストレス性行動というものです。

ストレス性行動はつまりストレス行動、動物にストレスがかかることで起きている行動です。

ストレス性行動は叱ったりほめたりしても全くなくなりません。

悪いと思っているのにやっているとか、私を困らせようと思ってやっているという考え方もいったん横に置いてください。

犬が日常的に落ち着かない状態にあるのですから、犬の生活環境を整える、接し方を変える、犬の欲求をきちんと満たすための機会や環境を与える、犬の習性に見合った環境を提供するなどの根本的な対応が必要です。

そしてこれらの対応は対処法とは違い整備にも時間がかかりますし、飼い主さんの理解と行動の修正にもかなりの時間を要します。

こうした変化を促すことが犬のしつけ方やトレーニングになるのですが、結果を早く求めたい飼い主はどうしても「止めさせる」という思考回路から抜け出せずにフラストレーションを抱えます。

じっくりと犬のしつけに取り組んでいただいても犬の行動に変化が起きるのに数週間とか数ケ月かかることがあります。

犬をよく観察したり理解できる人から見ると変化していくことが事前にわかるのですが、表面的にしか見ることのできない段階では飼い主目線でこの変化に気づくことができなくてつい焦りも出てしまいます。

トレーニングを受けても全く変わらないと感じるのか、少し変わったように思えるになるまでに時間もかかるのです。

焦ってしまい叱ったりほめたりすることに頼って犬の行動を変化させようとすると、犬はとても不安定な状態になっていきます。

叱ることとほめることがしつけだと思っておられるなら、この落とし穴から脱出しましょう。

落とし穴が浅ければ自力で脱出して穴の中から見えているものとは違うものを見てください。

落とし穴が深すぎて自力で脱出できなくなった飼い主さんには、私が脱出のためのはしごを提供しますので自分で上がって来てください。

叱ったりほめたりしようとしてなんとかしようとしているのは、世界が犬と自分だけになってしまっているからです。

私たちを取り巻く世界はもっと広いのです。その世界に気づいていただく機会をつくるためにトレッキングクラスをしています。

とても広く可能性もたくさんあるのに、小さな枠にとらわれているのは飼い主さん、そしてその囚われの中に入っているのが犬です。



どうやって止めさせたらいいんですか?の質問は、トレーニングクラスを重ねるうちに飼い主さんの口からきくことがなくなっていきます。

飼い主さんが変化されたのだなと感じるときであり、インストラクターとしてはとても喜びを感じるときです。

そしてここからステップアップが始まります。

焦らずじっくりと楽しみながら、犬のしつけは結果ではなく過程が人と犬の関係をつくっていくことを大切にしていただきたいです。

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<おすすめのアイテム>犬用ハーブについての追加の意見

先日、ブログで紹介した犬用のハーブについての追加の情報と意見です。

最初のご紹介ページは以下からご覧いただけます。

<おすすめのアイテム>サプリメントも使いかた次第:犬用のハーブは犬の健康のためにおすすめします


犬用のハーブと上手につきあっていくためには、自然療法というものとどうやって折り合いをつけたらいいのかということだと思います。

このことについて、自分が飼い主としてこうやって選んだり考えたりしてきたということをお話します。


たくさんある犬用のハーブを選ぶにあたり、どの商品を選んだらいいのかで迷われることでしょう。

まずはコストパフォーマンス、値段が安い方が良いに越したことはありません。

かといって安かろう悪かろうでは結局お金を無駄に使うようなものです。


ハーブは一度に使う量は少量と限られています。

100グラムのハーブを購入したとしても、小型犬なら1回に与える量は小さじの半分とか4分の1くらいの量です。

ほんの少量なので、100グラムのハーブで半年くらいは継続して使用できます。

ハーブは保管状態が良ければ悪くなることはありませんので、安いものを買うというよりも良いものを継続して使うことを考えて大きめのサイズを購入されることをお勧めします。


価格よりも先行して選択の理由としたいのは、むしろどのハーブが使われているかということでしょう。

ハーブは目的に応じて選ぶものですから、その目的にあったハーブを使いたいからです。

目的の例としては、デトックスとか、消化器系のサポート、関節のサポート、皮膚用など様々です。

目的にあったハーブを使いたいために、ハーブのどんな種類が入っているのか調べてみたり関心を持たれることはとても大切な勉強になります。

以外に身近なハーブが使われています。

たとえば、ショウガやアザミといったハーブも使われていて、人と同じ用途になっているので学ぶことも多いです。


ですがここで一番大切なことを忘れてはいけません。

個々のハーブにはそれぞれに効能的なものがあり、こうした作用がありますよといった分類に分けることができます。

ただハーブの力が本来発揮されるところは、これらの個々のハーブたちの「調合」にあります。

この「調合」がうまくいっていないと、ハーブたちは結束して力を発揮することができず、ただ競うあうだけの存在になってしまいます。


ハーブたちがうまく協力しあって作用してくれるように「調合」する専門家、それがハーバリストなのです。

調合に関しては漢方薬と同じと考えていただけます。

以前、漢方薬局で薬剤師の方に食事について質問されてたときに、雑穀を白米に混ぜて食べる十六穀米かなにかを食べていると自信ありげに話したのですが、それは調合の問題なのでたくさん食べればいいということではないと即答されたときには驚きました。

つまりはハーブも同じように、効果があるからとたくさんとりすぎても意味がなく、経験のあるハーバリストが調合したものこそエネルギーを発揮するということです。

成分的な作用はもちろんあるのですが、ハーブはそれ以上にエネルギーを用いた自然療法のひとつであることを否定できません。

私はハーバリストではありませんし、ハーブの専門家でもありません。

ただ自分が思う犬にハーブを与えるというのは、犬に自然エネルギーをいただくという意味を持っているということです。


ということは、他の癒しと同じように短い間で結果を出そうと取り組むと失敗に終わることが多いのです。

どんな癒しによる変化も、いつの間にかそうなっていたというように取り戻すように変化していくものであって、急激に良くなったと感じられるようなものではありません。

もちろん、こうしたハーブを自然の雑草の中からとるのは大賛成です。

犬たちはそれぞれに自らのハーバリストですから、自分の体調に応じて必要な雑草があればそれを体に取り込もうとするのは自然の力のなす技であり、ぜひその力を使ってほしいからです。

ところが、都会にはなかなか豊かな雑草の生える空間がありません。

豊かな雑草という言い方自体が間違っているといわれそうなくらい、雑草たちは都会では生えることも許されていません。


犬の中には自然とのつながりが遠くなってしまい、雑草を食べることもできなくなってしまった犬もいます。

こうした犬たちの中にはハーブを食事にいれるとごはんを食べない場合もあります。

これらの犬たちも山歩きを重ねていくと行動が変化してきて、雑草を食べるようになることがあります。

この風景は今までなんども見てきました。

雑草を食べなかった犬が、はじめて草を食べているを見たときの喜びはなんとも言い難いものです。


たかがハーブですが、ゆっくりと犬の体に浸透していきます。

結果もうれしいものですが、その過程をぜひ楽しんでください。

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<クラス>お預かりクラスが楽しい季節になりました

ブログの更新が遅くなりすみません。

1週間のお預かりクラスとトレッキングクラスの連続で、七山で羽を伸ばしすぎてしまいました。

お預かりクラスの犬ちゃんたち、どちらも数回目とあってこちらも気持ちが落ち着きます。

犬たちがどのくらいの速度で環境になじんでいくのか、またその過程がどのような行動をとっていくのか、犬によって違いがあるので犬の個体ごとに把握していきます。

もちろん、預かり経験があまり間があかずに続くと、環境になじむ「社会化」の速度は早まります。

社会化が進めば進むほど、新しい体験を与えやすく、犬との関係も変化していくので毎回楽しみにしています。

一方で、若い犬になるとそれだけではすみません。

特に生後2歳までは社会化の退行といった個体の中での変化もあるため、生後3ケ月くらいのときには安定していた環境が、生後6ケ月を過ぎることには警戒行動や防衛行動によって不安定になったように変化していきます。

これらの変化を見届けながら飼い主さんにご報告することもお預かりクラスの中でできることです。

毎度申し上げているのですが、グッドボーイハートのお預かりクラスはあくまで犬の飼い主のサポートであってそれ以上のものではありません。

ですが、自分が犬とかかわる限り、しかもレッスンではなく日常的に飼い主さんの代わりとして関わる限りは、犬のことをひとつでも理解したいとい欲求を抑えることができず、ついついやりすぎてしまいます。

今回のお預かりクラスの犬ちゃんたちともお預かり中、毎日連続でトレッキングに行きました。

トレッキングクラスに参加される生徒さんたちといっしょにいったり、山の手入れをしながら同伴させたりして過ごしました。

日常の活動スタイルを逸脱してしまいますが、自然の中で山を歩くという行為ほど犬をやる気にさせるものはありません。

行くときは張り切って出かけますし、庭に帰ってくると戻るのはいやだといって後ずさりすることもよくあります。

犬は山の動物なのだ、本当にそうなんだとこの七山にいると毎日のように確信できるので、また今週から都会の犬の飼い主さんたちに山歩きを推奨する活動に熱が入りそうです。

2月というのに3月かと思われるほど気持ちがいいのです。

今この季節に山歩きしなくて、一体いつするのでしょう。

3月初めにもう一度、竹切りをしようと思っています。

体力に自信のある方、ぜひご連絡ください。

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