グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<受講生の声>4人の子どもたちと共に家族として成長中のリリくん。犬育ては甘くない、でもやっぱり犬は楽しい!

グッドボーイハートのクラスを受講された生徒さんからいただいたクラス受講の感想です。

今回は今月1歳になった柴犬のリリくんの飼い主さんからいただきました。

こちらからどうぞ。

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リリを迎えたのが、生後3ケ月。

実家で柴犬を飼っていたので、犬を飼うことにはなにも抵抗なく、楽しい日々を想像していました。

お友だちの実家で生まれたというのでいただくことになり、写真で見てこの子がいい!とあっさり決めました。

実際に会うまでに自分なりに柴犬の本を読みあさり、ネットで情報収集して、準備ばっちり。

しかし、写真でしか見ていかなかったので、実際我が家に来たらリリは思っていたより大きいしケージに入れたら狭そうな感じです。

もともと外飼いの犬だったので、ケージに入りたがらない。

ケージに入れようとすると噛みつく。

エサでつり何とか入れて扉を閉める、の繰り返し。

部屋に出せば飛びつくし、ソファやカーテンは噛みちぎり暴れてました。

それを見て、犬が来るのを楽しみにしていたはずの子どもたちは、リリを怖がってしまって誰も近寄れず、逃げ回るばかり。

リリを部屋に出すと怖がって、早くケージに入れて!というし…。

トイレトレーニングどころではありません。

部屋に出すと暴れるのが日ごとにひどくなり、だんだん気持ちが沈んできて育児ノイローゼ気味になりました。

夜になると泣きそうになりながらネットでいろんな検索をしました。

それでドッグトレーニングがあるのを知りました。(それすら知らなかった無知な私でした。犬は簡単に飼えると思い込んでいたのです。)

その中で見つけたのが、グッドボーイハート。

これしかない!と思いすぐに連絡をして、来てもらえることになりました。

予約を確保できてホッとしたのを覚えています。


先生に来てもらって、まずびっくりしたのが、

ケージはいりません!

今すぐ外に出しましょう!でした。

もともと外飼いされていた柴犬だったのと、我が家は子どもが4人いて、まだ小さな子もいたので、室内では窮屈でした。それでリリを外飼いにすることに決めました。

リリにとっても庭に開放されて良かったなーと思っていたのですが、たったの一週間、室内のケージに入れていただけなのに、庭に出すとキャンキャンないて窓のところから離れませんでした。

たった一週間でもこんなにも大きな影響を与えてしまうんだなと思いました。

キャンキャンなくのをかわいそうと思って、中にいれてあげなくなる気持ちをぐっとこらえ慣れてもらうしかないと思いました。

先生を信じて、言われたことをやるしかない!!気持ちを固めました。

けど、先生が言ってくれるのは、環境を整えてあげること!

あとは飼い主の犬に対する行動だけ。

触って甘やかしてはダメ。

飛びつくので、飛びつかせてはダメ。

ダメな経験を増やさないようにする。

そのためには犬との距離を置かないといけなくて、ヨシヨシと触りたいのを我慢したり、離れて接することが寂しくて。

こんなに距離を置いてリリとの距離は縮まるんだろうか、と不安ばかりでした。

けれど、言われたことをひたすら続けて、フセ、フセ、フセ。

できなくても、フセ、フセ、言い続けました。

そしたらある日、フセをした!たまたま偶然かな?と思いましたが、またした!

できた!びっくりしました。

できるじゃん!


他にもいろいろと問題はありました。

散歩中に襲われそうになったり、心が折れそうにもなりました。

けど、負けないぞ。

リリがリーダーと認めてくれるまで、負けるわけにはいかない!!

我が子たちのためにも、この戦いんは負けられない!と、なぜかリリと心の中で勝手に格闘していました。

最初はきつかったけどだんだん心に余裕もできて、少し怖がっていた自分もいつの間にか怖くなくなりました。

そして、リリに対して負けない自信がついてきたころ、気づいたら飛びつかなくなっていました。本当に気づかないうちに。

そしたら、トレッキングも楽しくなり、散歩も楽しくなりました。

リリのおかげで身体を動かすので風邪もひかなくなり、いいことばかり。

先生に出会わなければ今頃どうなっていたのか、考えたら恐ろしいです。

トレッキングクラスに行けばお利口さんな犬ばかりで、比べてしまって凹みそうになるのですが目標もできるのでいいです。


室内飼いが主流でリリはほぼ外飼いで夜だけ室内のクレートです。

室内飼いの子に比べると人との距離感や境界線がはっきり分かれていて、共有空間が少ないのが経験値として低いです。

そんなことをどうしてらいいのかなーというのが今の悩みです。

このままでいいのかなと思ったり、もう少し縮まりたいなと思ったり、リリはどうしたいのかなと思ったり、です。

けど、先生のおかげで日々楽しく過ごせています。

リリの幸せを考えて行動できるし、家族としてどのように過ごしていくかを考えられるようになりました。

これでも、まだまだではありますが、もっともっと、伸びしろもあります。

一緒に成長して行きたいと思っています。

先生と出会えて、よかったです。

まだまだですが、これからもトレッキングに参加したり、犬語セミナーで学びたいと思っています。

とても楽しいです。

これからも見守って下さい。

よろしくお願いします。

グッドボーイハートのテラスでフセをする左から、リリくん、小鉄くん、金太郎くん。



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リリくんのご自宅に初めて伺ったとき、リリくんは部屋の中の組み合わせたケイジの中で行ったり来たりしていました。

ケイジを広くしてあげたいという飼い主さんの気持ちは私には伝わりましたが犬の習性にあった飼育環境ではありません。

室内飼いにするのか外飼いにするのかという質問をよく受けます。

私がお伝えできるのは、犬の性質的にどちらが可能性があるのか、今飼い主さんが持っている環境の中で何ができるのかということです。

絶対に言えることは室内飼いの方が良くて外飼いが悪いということではないということです。

室内飼いの方が上で、外飼いが下ということも全くありません。

現時点でどちらが犬にとって最善なのかということを考えることが、最初の子犬の環境作りです。

リリくんの飼い主さんは少し悩まれましたが、結果としてリリくんを外飼いにされること決めました。

それからは犬が落ち着ける環境を整えるためにしなければいけないことがたくさん始まります。

環境整備はどんどん進み、お父さん手作りの素敵な犬小屋も完成しました。

新しい環境に馴染むのには少し時間はかかりましたが、飼い主さんが積極的に環境を整えたことでリリくんにははっきりとした変化が見られました。

散歩中の引っ張りで困っていると相談を受けたころ、リリくんのリードを私が持って歩くとほとんど引っ張らないのを見て飼い主さんは「なぜ?」を繰り返していました。

リリくんが私を怖がっているからでも、ご褒美をもらえるからでも、罰があるからでもありません。

リリくんはとても感受性の強いタイプなので、環境の変化に敏感に反応しているだけなのです。

その敏感さが最初にリリくんを迎えたときの行動の不安定さに表れてしまったのです。

犬の持つ性質(性格)は優良や優劣を決めるようなものではありません。

犬の持っている性質をとらえてその性質がより良い方向に向かうように整えること、それが飼い主がすべきことです。

単純なフセ行動をさせることも、リリくんの社会化を引き上げるきっかけを作りました。

リリくんをお預かりしたときに「相当練習を重ねられた」ことをリリくんを通して知ることができました。

たくさんの練習の成果がリリくんの行動を安定させて、他の犬くんたちとのコミュニケーションを与えるチャンスを得られたのです。

犬を見ていれば日常的に飼い主さんがどのように接しているのかがわかります。

犬は飼い主が育てたようにしか育たない。

犬は子どもたちのように親以外の社会人やテレビなネットなどの社会から影響を受けることはありません。

犬は一番身近な存在である「飼い主と過ごす時間と場所と関係性」の中で成長してるのです。

リリくんの子犬のころからの変化を見れば、リリくんにたくさんの時間をエネルギーをかけて来られたことがよくわかります。

うち犬なら大丈夫。

周りがどう思おうと飼い主だけは犬を信じることです。

リリくんが子供さんたちと一緒に成長していくことを楽しみにしています!