グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<クラス>家庭訪問トレーニングクラスの内容はすべてオリジナルプログラムです。

昨日のブログでクレートカバーのオーダーメイドについてご紹介しました。
<犬のしつけ方>犬の落ち着ける場所クレートはクレートカバーで決める!クレートカバーが作れない方にも朗報あります

最近はなんでもオーダーメイドというのができるようになりましたね。

犬用のリードも、小型犬用のものはなかなかこれというのがない状態です。

生徒さんにご相談するとオーダーメイドで作られる方も増えてきました。

オーダーメイドだと名前を入れることができたり、
ちょっとしたこだわりを加えていただくこともできてなかなか良いものです。

値段が特別高くなりそうな気もしたのですが、案外そうでもありません。


オーダーメイドといえば、グッドボーイハートの家庭訪問トレーニングもかなり近いです。

グッドボーイハートの家庭訪問ドッグトレーニングメニューはオリジナルのものです。

犬のしつけやトレーニングのクラスでお伝えしたいことには、基本メニューがあります。

犬を理解するためにお伝えしたいこと、生活内で取り入れていただくこと、
犬ができるように練習していくことなど、目指す方向はみな同じです。

ですがご家庭毎に犬の生活環境が違います。

犬の性質も違う、年齢も性別もそれぞれです。

犬の現在抱えている問題や最初に取り組みたい課題もひとつずつ違います。

だからグループクラスでこれらを教えることはできません。

グッドボーイハートのトレーニングはいつもプライベートクラスから始まります。


一時的に家庭訪問対応ができなくなり、通学をお願いしていた時期もありました。

しかしやっぱり家庭訪問トレーニングを復活させました。

ご家庭内でのマンツーマンレッスンになると犬の自然な行動がたくさんみられ犬への理解が進みます。


家庭の中で犬と飼い主さんにあった形のオリジナルのカリキュラムですすみます。

まさにオーダーメイド・ドッグトレーニングクラスです。


グッドボーイハートでご家庭訪問できる地域は、福岡近郊と唐津市近郊になります。

写真は唐津城です。ご家庭訪問に伺った場所の近くで撮影しました。

犬と飼い主さんが散歩の中でみる毎日の風景、どれも大切にしたいものです。

mde

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<クラス>老犬のお預かりクラス、老犬との日々を安心して過ごすためにできること

昨日のブログに老犬の七山デビューを紹介させていただきました。

それで引き続きですが、老犬のお預かりクラスについてご紹介します。


グッドボーイハートでは、犬のお預かりクラスをご提供しています。
犬の方からいうと七山に泊まりに行くクラスということです。

犬の預かり先については、飼い主の一番の悩みであることは理解できます。

自分も飼い主という立場で15年間を過ごしてきた中で、一番悩んだことでした。


特に終日もしくは宿泊のどうしても必要な用事のときは、
信頼できる方にお願いするしかありません。

信頼のおける知人や友人にお世話をしていただけるのであれば、
老犬にとってはそれが一番安心できることです。

もしくは信頼のおけるペットシッターの方にお願いできるのであれば、
それもまた、安心できるひとつの対応です。


老犬のお世話をお願いできる時間が短く、夜間不在のため心配だという場合には、
老犬がまだ元気なときにはなれ親しんだ場所でお預かりをするという方法もあります。


グッドボーイハートのお預かりクラスへのお問い合わせを多数いただきます。
中には10才を超える犬のご相談もあります。

ただ、老犬になってから急にお預けを希望されても、対応できないこともあります。

老犬が新しい環境になれるのに時間がかかるかもしれないこと。

老犬と関係を作っていくための時間をどの程度いただけるのかということ。

もしろん、犬以上に飼い主さんとの信頼関係を築いていくためのお時間をいただけるのか
ということも含めて、たくさんの時間が必要になるからです。


グッドボーイハートのトレーニングクラスでお世話させていただいているときには、
犬とも生徒さんともクラスを通して関係作りをさせていただいています。

もしものときに犬が安心して過ごせるようにと、若いころからのお預かり経験をお薦めしています。


これは、多くの飼い主さんが勘違いされていることだからです。

つまり、多くの飼い主は自分の犬が今まで経験したこともないことを
簡単にできると思ってしまいます。

飼い主側に余裕があってお預かりをお受けするときは「できるかどうか心配です。」
といいながら、犬のお泊まり体験にチャレンジされます。

しかし、余裕がなくて預けなければいけない状況になると気持ちが変化することがあります。

犬を誰かに預けなければいけない状況に置かれるということは、
犬ができるかどうかを考える余裕を奪われるからかもしれません。


老犬になってからの急はお泊まりは犬に負担をかけることもあります。

これからの犬の生涯を通して、犬に無理を強いなくていいようにしましょう。


犬のお世話をしてくれる知人やペットシッターを見つけておき、相談しておくこと。

知人や友人に犬を預けてみること。

犬の預かり先を見つけて、犬が負担なく過ごせるかどうかを確認しておくこと。

こうしたことは、飼い主側に余裕のあるときにやっておきましょう。

dav

すでに9才を超える老犬になってしまい、そうした場所や人が見つかっていないなら、
いますぐにこれらの人や場を探しておきましょう。

人の生活はとても不安定なのです。
人はいつも忙しく、移動も多く、時に犬には多大なる負担をかけてしまいます。

ただ人にはネットワークがあります。

犬のことを理解する人が増えることで、犬を預けられる人も増えることになります。

たくさん犬のことを真剣に学べば、いつかあなたが犬を飼っていなくても、
犬を大切にする知人のお手伝いができるようになるかもしれません。

今夜のグッドボーイハートでは老犬のいびきが聞こえてきます。

数ヶ月からお世話させていただいている飼い主さんの大切な犬ちゃんです。

犬ちゃんたちを預かっているときは熟睡できません。

泊まり込みで犬舎のお世話をしていた若き訓練士時代の習慣が抜けないようです。

もちろん、老犬だからといってがんじがらめにはしません。

歩きたければ歩く機会を与え、臭いたければ臭える環境を提供します。

安心プラス素敵な時間を過ごしてもらいお返しするまでの間は、浅い睡眠でがんばります。

とはいえ、体力に限界もあるということで長期お預かりは現在お受けしていませんが、

犬たちの今日という日が良い日であるように、これからもお手伝いさせていただきます。


dav

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<クラス>老犬の七山デビュー、山で家族と癒しを深める時間に

福岡では暖かい日が続きますが、山の方は日々北風が厳しくなっています。

それでもやっと昆虫たちが静まったこの季節は、貴重なシーズンです。


老犬くんでクラスを受講中の飼い主さんから、七山訪問したいという希望を受けました。

老犬の移動にはかなりの負担がかかります。
同時に、老犬でもより良い環境に接することを求めている犬がいることも事実です。

老犬にとっても負担なく、飼い主さんと老犬の時間が必要以上に拘束されないように
かなり考えたのですが、やはり最後は直感でした。

このコは七山に来れるような気がする、なぜかそんな気がしたのです。


老犬になってヒーリングやドッグホームセラピスト講座やカウンセリングのクラスをご利用いただいていますが、1才未満のときに家庭訪問トレーニングでお世話させていただいた犬くんです。

小さいころを知っているので、老犬になって行動がほとんどなくなっているのですが、
やはり多くのことを受け取ることができるのは不思議です。

それで、このベストシーズンにはじめての七山訪問になりました。

ご家族全員で、犬との時間のために協力しあって心配しながらもワイワイと
楽しく過ごしていただけました。

草の上に座ったり立ったりしたのは何年ぶりかとのことです。

土のにおいを嗅いだり、空気の臭いを嗅いだりしています。
自然の臭いに脳がちゃんと反応してくれているようです。

普段は部屋の一部でたっては座りの行動になるのですが、
行動もいつもとは違っていました。

本当に不思議ですが少しの支えしかしていないのに、
どんどんと移動していきます。

家族も犬もリフレッシュして無事に帰宅されました。

すべての老犬に同じ体験ができるわけではありませんが、
犬の能力の限界を人が決めすぎないようにしなければいけません。

もちろん、犬に無理をさせないことは何よりも大切です。
そのためには、どんなときにも犬の表情や行動からのメッセージを見逃さないことです。

これからも最大限のサポートをしながら、明るい老犬介護をお手伝いできればと思います。

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<クラス>月が大きく丸い夜に、犬と飼い主のテントクラス

月が丸くて明るいなと思ってカレンダーを見ると
3日前が満月になっていました。

満月の日は、折り返し地点でいろいろと混乱を生じることもあるようです。

一昨日は満月から折り返して月が欠けていく日。

満月よりも少し安心して、犬たちといっしょに月明かりの下を歩けそうです。

今日は犬と飼い主さんがテントに寝るクラスがある日です。

dav

犬と人では時間を味わう感覚が違います。

おそらく犬は、遠い将来のことを思い煩う時間を持っていません。

犬は何かを達成することやクリアすることを目的に行動をしません。

すべての犬が、今に集中できる力を持っています。


人からすると、こうしたことは犬の能力ではないと感じるかもしれません。

未来や過去の流れる記憶を持つヒトという動物の方が、優れていると思ってしまうのかもしれません。


実際にヒトがこのような時間を持つようになったのは、大脳が発達したからでしょう。

しかし、そのことが今目の前に起きていることを見失ってしまう欠点でもあるのです。

この点では圧倒的に、犬の方が能力が高いと思うのです。


たとえば、テントクラスもテントに犬と寝るということが目的ではありません。

確かにテントに犬と寝るのですが、それはひとつの形にしか過ぎません。


テントを張るために荷物を担いで山を歩いて気づくことがあります。

犬の行動がいつもと違うことを感じることもできます。

自分が吸っている空気が、都心のものとは明らかに違うことを感じることもできます。

この季節、明日になったら変化してしまう風景を目にすることもできます。

dav
犬といっしょにいるからこそ、輝く景色があると感じることもあります。

犬が山を歩いているとなぜかホッとするのです。

そして、犬と山を歩いていると見える景色が違うのです。

さて、今回のテントクラスでは何か夢を見たでしょうか?

不思議なことは特別なことではなくて、犬と過ごす普通の時間です。

その普通の時間に、ときどき「山と犬」をいれていただけるとうれしいです。

dav

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<クラス>小さな犬くんのはじめてのお預かり(お泊まり)クラス

グッドボーイハートにはドッグホテルはありません。
ドッグホテルよりももっと上のサービスがあります。

グッドボーイハートの受講生の犬さんたちを自然環境の中で預かるというクラスです。

クラスの名称は「グッドボーイハートお預かりクラス」といいます。


このクラスを利用するためには、いくつかの条件があります。

グッドボーイハートのいずれかのクラスを受講生であること
をはじめとして、他にも生活上のルールとして必須項目があります。

これらの必須項目は、犬が知らない環境で不安や恐怖を抱くことなく、
安心して過ごしてもらうために大切なルールです。


週末には、はじめてこのお預かりクラスを利用してくれた小さな犬くんがいます。

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初めて犬を他人に預けるというのは、飼い主さんにとってもドキドキの体験です。

犬は不安でいないだろうか。
ゴハンは食べたかな。
どうやって過ごしているんだろう。

など、いつもは飼い主という自分がいないと生活がなりたたない犬たちのことです。
いろいろと飼い主さんが心配をするのは当然のことです。

でも逆に、うちのコなら大丈夫、きっと上手に過ごしているはず。
うちのコなら、きっと山歩きを楽しんでいるのではないかと、
犬を信頼することで生まれる絆もありますね。

お預かりクラスを利用したすべての犬が、山歩きを体験するわけではありません。

どのような状況下で、犬が安心を獲得しながら、でもちょっとだけ冒険もできるかも。
そんな状態を、犬の観察を続けながらすすめています。

この犬くんならここまでできるかなと思っても、実際にはそこまでいかないこともあります。

逆にこの犬くんならここまでかなと思っても、それ以上に落ち着いていることもあります。


今回お預かりクラスを利用してグッドボーイハートに来てくれた犬くんには、
いろんな体験を準備していました。

どの体験も、犬くんのテンションを少しあげるものではありましたが、
一定の落ち着きをキープしているのことを確認できました。

犬くんのお泊まり経験は、安全で安心できるようになるものとするために、
また、新しい経験や、自然経験が犬の行動に影響を与えやすくするために、
すべては、飼い主さんとの生活の基盤が重要な鍵となります。

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薪ストーブは、今年初めての点火となりました。

犬くんにとってもはじめての薪ストーブだったのではないでしょうか。

お預かりクラスは、他のクラスよりも優先して予約を受け付けてします。

また、犬同志ができるだけ重ならないようにお預かりを調整しています。

利用希望の場合には、早めにご予約をお願いします。



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<クラス>ドッグホームセラピスト講座を開催しました。

ドッグホームセラピスト講座を受講される方が増えていること
とてもうれしく思っています。

ドッグホームセラピスト講座は、プライベートスタイルのクラスです。

犬に「触れる」という行為は、対話の大切な時間です。

まず、触れる行為が対話となるための手順を学び、
次に、触れる行為が対話から手当てと発展していくための要素を学びます。

触れるという行為は愛情表現として当たり前ではないかと思われているので
触ること自体、全く悪いことではないという捉え方もあるようです。


しかし、触れ方による欠点についてはあまり知られていません。

たとえば、触れ方によっては犬の依存性を高めてしまい、
落ち着きを奪ってしまうことがあることは、あまり理解されていません。

これらも、犬の行動や様子を見ていればわかりやすいのですが、
老犬になると行動そのものが減ってきてしまうため、それもわかりにくいものとなります。

常に触っていないと落ち着けない状態になってしまったり、
逆に触ることを極端に嫌がる傾向があることもよく見受けられます。

こうしたことは、家庭内で起こっていて外に連れ出すと案外わかりにくいものです。

一方で家庭内で日常的に起きていることは、習慣として見過ごされることも多くあります。



ドッグホームセラピスト講座は手当てのできる関係性に重点を置いたクラスです。

犬が具合が悪くなくても、犬が年老いていなくても、いつでも受講が可能です。

ドッグホームセラピスト講座は、生活環境を重視しているため
他のクラスと同様に家庭訪問形式で行っています。

長らくグッドボーイハートのお山に親しんでいただいた犬と飼い主さんや、
遠方で訪問できない場合には、七山校での来校形式でも開催しています。

どちらもお気軽にご相談ください。

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対面のクラスとプライベートトレッキングクラス

週末もたくさんのクラスを開催しました。

小雨の降る中、グッドボーイハートのお山“尾歩山”にプライベートトレッキングに来てくれた小さな犬くんもいます。

プライベートトレッキングクラスにはたくさんの学習事項が入っています。

それは自然に行われる学習がほとんどで、犬に何かを教える必要はありません。

合図を教えたり、号令に従わせたりすることはありません。


山歩きの要素の中には、犬と人ができるだけ対等な関係を身につけたいということもあります。

自宅で留守番の多い犬たち、いつも室内や係留、もしくはリードで拘束され続けて生活をしている犬たち。

どちらにしても、人に完全依存の精神状態が続き、引きこもりがちになったり、
怯えが強くなったり、興奮しやすくなったりしてしまいます。

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そんな犬とより良い関係を気づく環境の一つとして、山歩きを提案しています。

合図や号令はいりません。ただ一定のルールと関係性が必要です。

これがないと、お互いに危険な状況にさらされてしまいます。


小雨降る中小さな犬くんが飼い主さんご家族の間を一列になって上手に歩いていました。

速度もいっしょ、先頭の私が止まるとみんな止まります。

途中で犬くんが何かの臭いを見つけてクンクンと探索を始めました。

興奮しなければ、しばらくそれを待っています。

犬だけの世界、私達には臭わない、そして知ることのできない情報です。


その情報がとても緊急のものであれば、人に伝えられるようになってくれるといいのだけど、
今はまだそこまではいきません。
自分の動きを調整するのが精一杯のようです。
それでも、興奮しすぎず、緊張しすぎず、程よい速度で上手に歩いていました。

普段は雨のときには排泄に出るのも億劫そうだという小さな犬くん。
小雨の中の山の風景はいつもと違って、探索欲求を高めたのでしょうか、
尾をゆっくりと降りながら、バランスをとりながら、斜面もなんのそのといった様子でした。


ちょうど、お預かり犬くんがいたので、対面のクラスも行いました。
犬と犬の対面のクラスは、お友達をつくるためのクラスではありません。

犬と犬の対面の様子を観察して、それぞれの犬の社会性や性質について理解を深めるための時間です。

犬を理解し始めると、ちょっと胸が痛くなることもあります。

犬はとてもすばらしく優秀で、そしていつも我慢強い動物だからです。


人はとても忙しく、犬と自然で過ごす時間を作ることも難しいかもしれません。
でも、犬の一生はあっという間で、本当にビックリするくらい短いのです。

犬が元気で若いうちから、どうぞ山と親しんでください。

犬がもう若くなくても、まだ歩けるなら大丈夫。

犬がもう歩けないなら、お山のエネルギーだけでも届けましょう。


すべての犬が山とつながりますように。

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ブランとマーゴの引っ張りっこ遊び:犬の引っ張りっこ遊びは勝たないとダメ?と思っていませんか?

犬の大好きな引っ張りっこ遊びについてです。

引っ張りっこ遊びとはオモチャやタオルをひっぱりっこする遊びのことをいいます。

実はこの引っ張りっこ遊び、犬の発達に影響するとても大切な遊びです。


引っ張りっこ遊びができますか?という質問を必ずクラスではしています。

実際に飼い主さんにやってもらうと、引っ張りっこ遊びになっていないことの方が多いのです。


引っ張りっこ遊びが重要なのは、犬と犬が実際に行う遊びだからです。
そして人も犬と対等にできる可能性のある遊びです。

対して、ボール遊びは犬と人が行うものです。
人がボールを持ってくることを要求して犬がそれに応える。
逆になっていることもありますね。犬がボールを投げるように要求して人が応えるというように。
このボール遊びは犬と犬ではできません。

引っ張りっこ遊びの大切は、継続性と対等性です。
この二つを実現しないと、引っ張りっこ遊びはすぐに終わってしまいます。

もちろん、遊びはひとつのことだけで簡潔はしていません。
遊び行動はとても複雑で、その中には発達の要素のほかにも、葛藤あり、関係性あり、社会性あり、
ストレス行動の表現になることもあります。

では、生後6ヶ月のブランとマーゴがする引っ張りっこ遊びを見てみましょう。

ブランとマーゴの引っ張りっこ遊び動画

引っ張りっこがうまくいっているなというときと、
引っ張りっこが終了しそうだな、という場面があります。

生後6ヶ月ともなると、お互いの関係性に強く影響してくる引張りっこ遊びですから、
引っ張りっこ遊びを継続すること以外のやりとりも見られる動画です。

犬語セミナーに使えそうな動画ですね。

こうして犬の遊びひとつをとっても、いろんな要素が見えてきます。


引っ張りっこ遊びは取り合い遊びではないのです。
本来の引っ張りっこは、お互いに引っ張ることによって実現する共同作業です。
この状態では左右に引っ張っていますが、成長すると同じ方向に引っ張る作業もできるようになります。

引っ張りっこ遊びのときに、飼い主であるあなたが「なんとしても勝たなければ」と
必死になってオモチャを自分のものにしようとする行動を向きになってすることは、
犬から見ると、とても未熟で自信のない存在に感じられるかもしれません。

引っ張りっこ遊びのときには、合図があったら一旦引っ張りっこ休憩というルールは導入しますが
それは、「ちょっと作業中止」的なものであって、「これ私のだからあげないよ」というものではありません。

引っ張りっこは関係性が対等にならない場合にはなかなか難しいのです。
依存性の高い性質をもっていたり、依存の状態にある犬、
甘えが強かったり、甘やかしが日常化されている場合、
権勢的な性質をもっていたり、ストレスの強い犬、
これらの犬たちは引っ張りっこが苦手です。

上手な引っ張りっこ遊びを飼い主が主導となって伝え、
犬の成長と発達をサポートしてあげてください。

mde

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新クラス「ドッグホームセラピスト講座」ご案内

グッドボーイハートのドッグタッチクラスが新しく生まれ変わります。

従来のドッグタッチクラスから、ドッグホームセラピスト講座へとバージョンアップしました。

ホームページへの更新が追いつかないため、こちらのブログで紹介させていただきます。


ドッグタッチクラスは、ドッグホームセラピスト講座の基礎編として開講します。

ドッグホームセラピスト講座の主旨は、飼い主さんが犬のお世話をするにあたり
ごはんや散歩などのお世話から、さらに一歩先のドッグケアをご家庭で実現するために開講するものです。

ドッグケアはご家庭での犬に対する手当てです。
この手当ては、治療を目的としたものではありません。
対等なコミュニケーション、そして心身の触れあいを通したサポートを目的としています。


常日頃から、グッドボーイハートのクラスの中では特に、
犬との接し方、犬に対する触れ方に一定のルールを持って下さるようにお願いしています。

ルールは相手を尊重するという接し方です。
ドッグホームセラピストも同じように、犬を尊重するという姿勢を実現する講座です。

以下が講座の概要です。



●ドッグホームセラピスト講座 <ドッグタッチ基礎編>


犬のためにできることをしたい、犬のことをもっとわかりたいという気持ちは、
飼い主のなかに自然に生まれるものです。

でも、気持ちだけが先走り情報に左右されてしまうことで、犬との大切な時間を失ってしまうこともあります。

ドッグホームセラピスト講座は、日常の犬のケアを情報に左右されることなく、
飼い主おひとりおひとりが犬と対話しながら自宅でできる犬のためのケアを身につけることを目指しています。

ケアの方法ではなくお互いの関係に重点をおいたクラスです。

ドッグホームセラピスト講座 <ドッグ・タッチ基礎編>
ドッグ・タッチ基礎編は、犬が必要としているときに、
飼い主さんが「手当て」を行えるようになるためのクラスです。

人と犬が対等な関係を築き、本来の「ふれあう」という
相互のコミュニケーションをより充実したものにすることを目指しています。

犬の心身の健康のために、そっと手を添えることで、
犬の日々の心身の健康のお手伝いをすることができます。
日常的な「手当て」が動物の心を安らかにすることを知ってください。


対象 ご家庭でできるドッグホームケアに関心のある飼い主さんにおすすめするクラスです。
※咬みつきの問題がある場合は、別途カウンセリングクラスでご相談ください。

場所 家庭訪問 ※遠方の方に限り通学でのご利用可

時間 1回100分~120分 3回 

料金 料金:20,000 円(税別)※訪問エリアは出張交通費込み

クラスのお申込・お問い合わせ先 GoodBoyHeart TEL092-409-0479 MAIL:goodboyheart7@gmail.com
もしくはお問い合わせフォームよりご連絡ください。

・ご希望の受講生にはドッグホームセラピスト認定証を発行します。


ドッグホームサラピスト講座には、基本の手当て「ドッグ・タッチ基礎編」の後に
「老犬介護編」「ブラッシング・お手入れ編」など、
日常の犬のお世話を対話と癒しの時間に変化させる講座を準備中です。


みかんドッグタッチ

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山歩きが犬にもたらす不思議なもの:山歩きのクラスを開催しました

昨日からお預かりクラスを利用して、お泊まりにきてくれている犬くんがいます。

グッドボーイハートのお預かりクラスは、グッドボーイハートでクラスを受講されている生徒さんの犬だけが対象の特別クラスです。

さらに、その中でもクレートトレーニングが完了していること、トイレトレーニングを進行中もしくは完了していることが条件です。

今回、お泊まりに来てくれた犬くんは、熊本地震によって保護された犬くんです。
ご縁があって、グッドボーイハートで学ばれたことある方の家族として迎えられました。

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熊本県は保護施設が大変な状態になっており、保護された犬たちにもいろいろと難しい面もあります。
特に子犬期にたくさんの犬がワンワンと吠える施設で育っていますので、社会化にも時間がかかります。

保護されてから半年。

迎えた飼い主さんの熱意と愛によって、保護犬くんは立派に家庭犬として成長していきました。


そして、今日はその預かり犬くんをお山歩きをするグループクラスに合流させて
いっしょに行動する勉強もしました。
もちろん、飼い主さんたちも犬語セミナーなどでよくお話しされていて、事情も知っており
お互いに協力してやっていただけることを了解していただいています。

山歩きがまだ未熟な上に、いろんな刺激にも反応しやすく衝動性も高いので
山の中では十分に注意が必要です。

ですが、コントロールしすぎてがんじがらめにしてしまうと、学びの機会は得られません。
どこまで学ばせて、どこをコントロールしていくのか、さじ加減というものが社会化学習には必要です。

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社会化学習というと、なぜか街中を歩くことや人に会わせることと勘違いされていることがあります。
都市空間で生活する上では、車や道路、工事の音など、適応しなければいけない環境は確かにあります。
しかし、犬の脳形成は人と同じ手順で社会化の過程を行っても、成功しないばかりか社会化が厳しい状況に追い込まれてしまうこともあります。

典型的な例が、抱っこして散歩をするという社会化学習です。

抱っこして社会化できるのはヒト科の動物や、子どもが親に抱きついた状態で移動する動物だけです。
ヒトとか、チンパンジーとか、サルもそうですね。

こうした社会学習を身につけていない犬に、抱っこして散歩すること
抱っこしてベランダから外を見せること、犬用バギーに乗せて風景を見せること、
車に乗せて風景を見せることなど、すべて社会化学習には逆効果です。

社会化とは環境に対する接触を図りながら、脳に学習の機会を与えていくということです。

犬という動物が、外界の環境に対して接触を図る機会とは、嗅覚が一番大切なのだということを
忘れてはいけません。さらに、行動できることが前提で社会化学習が促進されるのだということも
覚えていてほしいことです。

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犬と山を歩くクラスをなぜするのですか?と尋ねられることがあります。

さて、なぜでしょうか?

たくさんの答えがあるのですが、ぜひその理由は自分で体感して知っていただきたいと思います。


犬の社会化期は生後4ヶ月までで第一段階を終えて、生後6ヶ月が次の段階。
そして生後1才までにほぼ9割型の脳形成が終了するようにできています。

といっても慌てて外に出すことも失敗します。
社会化学習が有効になる犬は、室内犬も室外犬も排泄行動が適切に行われるようになってからです。

えー。どうしてとまた思われることでしょう。

犬の行動とテリトリーは切り離して考えられない。

犬のテリトリーと排泄行動は切り離して考えられない。

そして犬の社会化と行動(活動)は切り離して考えられない。

これがその仕組みです。


どこからはじめたらいいのか。

まずは犬の行動を通して犬を理解することから始めてください。
そして犬の習性について学んでください。

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いつもクラス時には写真撮影はしないのですが(クラスに集中するためです)
お預かり犬くんが2頭いたので、参加された生徒さんにお願いして撮影してもらいました。
山歩きの途中で尾歩山の手入れをする私、横にはそれを待つ犬たちの風景です。
号令の「マテ」をかけているわけではありません。
オヤツも使っていません。
ちょっと待っててと声をかけているだけです。


山歩きの不思議について知りたい方は、初回カウンセリングを受講してみてください。

まずは自分の犬について知ること、すべてのスタートはここからです。




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