グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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「犬に嫌われるたくないから叱れない」飼い主さん、犬に捨てられますよ!

みなさんの反感を買うかと思ったけどなかなか好評だった記事があります。

最近のブログ記事「犬になめられて喜ぶ皆さん、犬のことを「舐めんなよ」!【前編】

が以外に高評価を得ました。

「思い当たるところがある。」

「自分も犬になめられていると思う。」

などの意見をいただきました。

飼い主としてを客観的に自分を評価する機会がみなさんには必要なのだと思い、今日も思い切ったことを書いてみます。

多くの飼い主はわが犬に嫌われたくありません、むしろ好かれたいです。

その気持ちは飼い主として犬と暮らしていた私にもよくわかります

とても大切な気持ちですし全面的に尊重します。

ただ違うのではないかと思うのは「犬に嫌われたくないから叱れない。」という場合です。

 

子供を育てたことのある方なら「子供に嫌われたくないから叱れない。」という親をやさしく思いやりのある親と評価づけることはないでしょう。

親なのにこんなことを言ってしまったら親としては失格です。

子供を叱るのは「子供の立場に立って子供にとって必要だと思うときに叱る」ということではないでしょうか?

子供は感受性が高く素直な動物であると思います。

親が適切な形で適切に叱れば、子供はそれを受け入れた上で親という存在を尊重する。

そしてそのことで自分も尊重されたと感じるのではないかと考えています。

 

犬の場合にもそれは同じです。

犬は必要なときに叱責を受ければ、はじめは反発するようなしぐさをみせても、飼い主の態度を受け入れ尊重し、また自分も犬として尊重された感じるはずです。

犬はより強いグループに入りたいという社会的欲求を持っており、そこに自分がいることに満足を得てまた成長を促す機会にもなるのです。

逆に犬がどのような行動をしても「かわいいから~」とそれを許し「嫌われたくないから」と犬を甘やかすと、犬はどんどん不安定になりストレス行動を連発していきます。

その先には「このヤバい飼い主の元から逃げ出したい」という逃走欲求が芽生えてきます。

犬の好き嫌いで発しているのではなく、犬の欲求のバランスにより発しているのです。

もし山でリードが外れて犬が飼い主の足元から逃げ出してしまったら「犬にとってあなたにはそれだけの価値しかなかった。」と思ってくださいと私は飼い主さんにお伝えしています。

笑い話のようなコメントですが、本当に笑えるでしょうか?

 

ではやみくもに犬を叩いて叱っていいかというとそんなことではありません。

「犬を叱る」という言葉の意味や定義や使うべきときをコミュニケーションとして理解する必要があります。

それもまたドッグトレーニングとしてみなさんが学ぶべきことのひとつです。

私自身もたくさんのコメントで飼い主さんから嫌われるだろうと思うときはたくさんあります。

ドッグインストラクターとしては飼い主と出会う時間と回数の制限があります。

本当に限られた時間の中でできるだけたくさんの真実を伝えたい、そのためには直球を投げるしかありません。

相手に拒否されたくないという気持ちで曖昧な言葉を使ったり、犬のことより飼い主を喜ばせることを考えるようになったら自分はもう終わりだなと思っています。

私は嫌われてもかまいません。

犬と飼い主にとって今一番大切だと思うことを、今伝えるべきことをこれからも話続けます。