今日は重要なお知らせがあります。
実は「結婚相談所」を開店しました。
名前は「Bridal Heart OPPO 」ブライダルハート・オポ
代表はダンナくんですが、私もいっしょにお手伝いさせていただくことになりました。
なぜ「結婚相談所」なのかというと、出会いを育てお互いを尊重しあう関係を作っていくことを広げて行きたいという気持ちでダンナくんと話しが進んだからです。
詳しくはブライダルハート・オポのホームページのどこかに書いていますので、ぜひ探してください。
グッドボーイハートという犬の学校は、人と犬が出会って家族として暮らしていく中で生ずる問題や不具合、行き違いを解決する場です。
目指すところは犬と人が互いを理解しあい、お互いをできる限り尊重する形でより良い関係を築いていくということです。
人と人の出会いもまたお互いの尊重の上に成り立っていると思うのです。
より幸せなご夫婦やご家族は、お互いに慈しみ合い讃えあう関係性をもっていらっしゃると感じます。
そんなご夫婦の関係につながるような結婚をされたら、その家族と暮らす犬はきっと幸せになります。
そんな思いが積もり積もったブライダルハート・オポのホームページは、素人ながら私が作りました。
近いうちにプロの方に作り変えていただきたいと思っていますが、最初のオポとのスタートだから思いをどこかに表現したくてチャレンジしてみました。
一般的な結婚相談所の厳かなイメージのホームページと違って、ブライダルハート・オポのホームページはかなりお茶目でポップです。
大切な人との出会いのスタートだから、楽しく明るく真剣にをモットーに皆さんとやっていきたいという気持ちです。
犬の飼い主さんをサポートするサービスも近く追加されますので、お楽しみにお待ちください。
オポという名前をつけたので、オポに恥じないようにがんばります。
とりあえずホームページ見てください。
ブライダルハートのホームページ http://www.bridalheart-oppo.com
Author Archives: miyatake
<お知らせ>オポという出会いの場を作りました
<お知らせ>グッドボーイハート七山地区大丈夫です
大変な大雨でした。災害地域の復旧が少しでも早く進みみなさんが平穏な生活を取り戻されますようにと願います。
たくさんの方から「大丈夫ですか?」とご連絡をいただき恐縮しています。
七山の様子を早くお伝えしなければとさきほど七山支所に連絡して状況を確認しました。
七山地区、一部林道の通行止めが見られるということですが、家屋の損壊などどこもなかったそうです。
グッドボーイハートの学校へは樫原湿原から通じる小さな林道が通行止めになっています。
普段みなさんはご利用でない道路ですので問題ありません。
自然は癒しのパワーもすごいですが、猛威となると恐怖です。
でも七山は案外強いのです。地盤が強いのかもしれません。
七つの山に囲まれた土地なので、お互いの山が支えあっているのかもしれません。
とりあえず無事ですのご報告でした。
<犬のこと>犬がくるくる回るのは危険な行動です
・犬がくるくる回るのはストレス行動です
最近よく「くるくると回る犬」を見るようになりました。
テレビやネットで犬の面白い行動として取り上げられているのは以前からのことでしたが、映像情報が目につくようになったからかとても気になります。
家庭訪問トレーニングで初めて伺ったお宅で、犬がくるくると回る行動を見ると「回らなくていいんだよ」と本当に思ってしまいます。
実はこれは大変なストレス行動なのです。
犬がくるくる回る行動ですが、犬が喜んでいると誤解されている間は飼い主が犬の行動の問題に気づくことはありません。
とても気になるこの犬の行動ですが、飼い主さんはあまり気にされていないようですが、この不思議な行動をそれぞれに意味付けされています。
犬が意味のない行動をしていると思うからこそ、飼い主側に不思議が生まれるのです。
これを納得させるために、飼い主の脳内では犬のすべての行動に意味が付けられていきます。
インターホンがなってくるくる回っている犬をみて「来客に喜んでいる」と思うようになります。
一旦こうなると犬がくるくる回る行動をみても飼い主の脳の中ではすぐに喜んでいるというデータが入ってくるだけで、飼い主側がストレスをかかえることはありません。
・犬がくるくる回るのを見て気分が悪くなる
ところが私の場合には犬がどのような行動をしていても、まず意味付けせずにクリーンに共感できるように練習しています。
犬をよく観察しさらに共感する癖のようなものがついているので、くるくると回っている犬を見ていると自分も具合が悪くなってしまいます。
そのためくるくる回っている犬の脳が過剰なストレス状態にあると、自分も同じようにその状態に入ってしまうのです。
とても消耗する行動で、あまりにも真剣に見てしまうと一日のうちの体力をほとんど持っていかれるのではないかと思うほどです。
それでつい「くるくる回らなくていいんだよ」と犬に言ってしまうのです。
・飼い主さんにストレス行動について説明する
カウンセリングの時に実際に見た犬の行動については、時間の許す限り飼い主に説明しています。
非常に多くの行動を見ることができるので、説明には時間が足りなくなることもあります。
それでも、今目の前で見ている犬の行動が「ストレス行動」だという説明を受けると、ほとんどの飼い主は納得されます。
しかもこのくるくる回る行動については、単なるストレス行動では済まされない状態になります。
非常に興奮度が高い状態のストレス行動は、脳内に強いストレスを与えています。
ストレスというと精神的な圧力だけだと受け取られることがあるのですが、本当にダメージを受けているのは脳なのです。
ダメージを受け続ける脳が、破損するという状態にいたるまでには何年もの時間を必要とします。
ただ破損してしまったあとではなかなか修復が難しいので、破損をする前に少しでも改善できることがあればやった方がいいのです。
もしみなさんの近くに「くるくる回る」行動をしている犬をみかけたら、笑ってすまさずに大変な問題だととらえて専門家に相談してください。
この場合の専門家とは犬の行動についての専門的な知識を持つという意味です。
犬たちは飼い主さんの手助けをいつも待っています。
大雨だけど七山大丈夫かな
佐賀市や久留米市で大雨の様子がテレビに映し出されていて、ご心配いただきメールなどでご連絡いただきました。
ブログの更新を少しお休みしていたこともあって「山に埋もれたのではないか」と思われたようですが、実は今福岡にいます。
むしろ福岡にいるので七山がどのような状態になっているのかわからないのですが、あまり心配はしていません。
今まで大丈夫だったからこれからも大丈夫などという変な期待は通用しないことはわかっています。
でも心配しても仕方のないことを心配してもなと思うのです。
それに七山にはオポくんという強烈な守り神がいますので、もし何かあったとしたらオポでも守り切れなかった何かが起きたのだと納得できるでしょう。
また近々七山に戻って変わりのない姿を見たときには「オポありがとう」ということになります。
七山のグッドボーイハートを守ってもらうためにオポのお墓を七山にしたわけではないのですが、結果としてそのような形になってしまいました。
身も心も軽くなって旅立っていったオポだから、そのくらいのことは容認してくれると思います。
9月から始まる新しいシーズン。
いろいろとお知らせの準備を整えています。
<犬のこと>犬の横跳び遊びは意外に真剣勝負
子犬同士が対面したときによくみられる横跳び。
前かがみになって左右に飛ぶ行動は「遊びを誘う」の意味から「プレイボウ」という名前もついています。
この姿勢からは左右とびだけでなく、前後にもとぶことができるので、常に移動する姿勢をとりたいときにプレイボウの姿勢になるのです。
子犬と子犬はこのプレイボウの恰好をしながらお互いに横に飛びあっています。
遊び行動ではありますが、対立に発展する可能性もある行動です。
ここでいう遊び行動とは、犬にとって無意味な行動をさす「あそび」ではなく、将来必要なことを習得するための「あそび」を指します。
同時に将来のためだけでなく、横跳びをしている時点でも重要なメッセージを発しています。
メッセージとは、ここまではわたしの陣地、だからこっちには入れません、というものです。
横跳びで境界線を引きながら前後とびでジャブをうつ犬たち。
格闘技ではステップを踏むということでしょうが、小さな自分のポジションをキープしているという意味では目的は同じです。
少し大きめのジャブをおみまいしたいときには、前脚を相手にかけてとびつきの状態になったり、体当たりをします。
犬同士は軽くかわしますが、人間はほとんどこのジャブのおみまいを受け続けています。
先日このブログで犬のとびつきはジャブですと説明したところ、ある飼い主さんから「うちの犬のジャブを受け続けています!」とメッセージをいただきました。
横跳びはステップの始まりなので、戦闘モードの始まりでもあります。
ところが、今まであまり犬とコミュニケーションをとろうとしなかった犬が、他の犬の前でステップを踏みはじめると、飼い主さんが大変喜ばれます。
「他の犬の前で遊びを誘うようになったんです。」
いや、遊びといっても「私と遊びましょうよ」というようなやさしい言葉とはちょっと違うのです。
横跳びして追いかけあって、犬たちは自分の小さな領域を守るために横跳びを続けているのです。
犬の横跳び行動、ただの遊び行動ではなく真剣モードだと知ると、逆に犬のことが愛おしくなります。
犬が誰とでも仲良くなる八方美人でなくても、その犬を尊重してください。
誰とでも仲良くなれるような人を私は不思議に思います。
良い人と思われなくてもいい、良い犬と思われなくても犬たちは大丈夫です。
<日々のこと>都会と山で気温の分かれるこの季節
お預かりクラスやトレッキングクラスでたびたび七山に訪れるたびに感じることは、涼しくなったなあということです。
福岡や唐津がまだ暑いので、七山は涼しいというよりもむしろ寒いといった方がいいでしょう。
夜は窓を完全に閉め切ったうえに毛布を使わないといけないほど寒いです。
この夏の終わりのころが、都会と自然の気温の差を一番感じるときです。
山には北風が吹き始め、犬たちは高鼻を使って北風を臭うしぐさを見せてくれます。
この姿が大好きです。
風が吹くときに、どの犬も胸を上げて風を受け鼻を高くあげます。
人は風が吹くと体を丸めたり胸を閉じたりします。
同じ動物なのになぜこのような違う行動をするのかいつも不思議です。
小さな犬が風を胸に受けながら立っている姿は誇らしげで頼りがいがあります。
犬という動物は常に走り回ったり飛んだりしていると誤解されています。
本当の犬という動物はとても静かでゆっくりとした動物です。
その動物を必要以上に動かしたり興奮させたりすると、犬の脳に負担がかかってしまいます。
犬が活動していると、喜んでいる、楽しそうと思いすぎることにも少しストップが必要です。
犬は人にはないスピード、跳躍、感性、強さがあります。
そのことを身近で見たい楽しみたいという欲求が人にあることは特別なことではありません。
でもそれを操作しすぎるのは少し危険かもしれません。
犬のもうひとつの本来の顔。
悠然として身じろぎもせず、ゆっくりと歩き、地に脚がついたその力強い立ち姿をうっとりと眺めるのもまたいいものです。
これからはじまる長い秋のトレッキングシーズン始まります。
今年こそトレッキングをステップアップして、犬とのより良い関係を築いてください。
少し苦戦していたテラスの修理ももうそろそろ終盤に差しかかりました。
秋からまた草刈りなどいろいろと、毎日楽しく犬のこと考えています。
<クラス>高校生のバイク免許取得解除で思った時代がめぐること
このページから当ブログを読み始めた方は「ドッグスクールのブログなのになぜニュースネタなのか」と不思議に思われるかもしれませんが、最後まで読んでいただければ犬の話題にはつながります。
今日のニュースネタは「高校生のバイク免許取得が埼玉県で」です。
私自身が50年代のバイク3ない運動「免許取らせない」「買わない」「乗せない」が蔓延している時代にコッソリとバイクの免許を取得したため、関心のある話題です。
法律で16歳以上は自動二輪の免許を取得することができるとあるのに、高校生には免許を取らせないなど、意味のわからないことを子供に押し付けると子供はじめから大人を信用することはできません。
法律で決められている通り、高校生にもバイクの免許を取得する権利は当然あります。
その中で、大人ができることは、どのようにバイクに乗るのが素敵でカッコいいのかと教えてあげることです。
50年代はバイクといえば暴走族。そういう時代だったのでしょうが、はじけていたのは子供ではなく大人たの方です。バブルではじける親の影響を受けている子供のことだけを責めても、子どもたちはちゃんと知っています。
感性の強い青年期の高校生であれば、大人の影響を受けて爆発してコントロール不能に陥手しまう危険性があるからこそ、そのアクセルに制御をかけるブレーキの使い方と、バランスのとり方を教えてあげる存在が必要だったのでしょう。
今大人たちがそれに気づいたのであれば、反省も含めてそれはすばらしいことです。
変えていく大人たちはちょうど50年代に3ない運動で締め付けられた子供たち、つまりわたしたちの年代です。
こうやって時代は巡っていくのですね。(中島みゆきさんみたい)
犬との暮らしについても同じことがいえるのです。
ペットとの暮らしが急増したのはバブル後です。平成に入ってからです。
経済が一気に落ち込んで派手な遊びができなくなった大人たちは、身近で気分を変えてくれる存在としてペットとして犬を飼うようになりました。
外飼いの番犬から室内の小型犬が急増する時代です。
今はその急増した小型犬たちが老犬となるころです。
老犬の旅立ちをみおくって次の犬を家族として新たに迎える家庭もあれば、自分たちの年齢を考えてもう犬は飼わないという選択肢もあります。
ひとつ前の時代に戻ろうとするところを、このペット産業を継続させようとする新しい波が来ると、犬のサイズや形や風貌にもいびつさがみられるようになりました。
犬という動物にとっては少し危険な波なのかもしれません。
この時代、犬という動物とどのように暮らしていきたいのかを自由に考えられる隙間の時代でもあります。波のないなぎのひとときです。
自由選択ができるといえばラッキーですし、選択肢が広がりすぎたという難しい面もあります。
でも初心に戻ってみましょう。
犬との暮らしは家族との暮らし。
犬をどう飼うのかを考えるのであれば、あなたは家族とどのように暮らしていきたいのかと考えると良いです。
安心、安全、楽しく、豊かにといったところでしょうか。
犬がそうやって生きているのであれば、皆さんと犬の暮らしの方向性はぴったりです。
そしてこれからの時代がやって来ます。
昔の良いところを復活させながら、新しい犬との暮らしを模索してほしいです。
<受講生のコトバ・ダンちゃん>生徒さんからキャンプデビューのお知らせ
夏場なのでなかなか犬同伴のキャンプは難しい季節です。
その夏の合間をぬって、台風通過の涼しい風を利用してキャンプ泊された生徒さんからお写真とコメントが送られてきました。
犬にとってははじめての、そして人にとってもはじめての犬とのキャンプ&テント泊です。
どちらもテンションマックスのこと想像できます。
ご家族でよくキャンプに行かれていたそうなので、キャンプ自体は手慣れていらっしゃるようですが、犬もいっしょとなるといろいろと緊張も高かったでしょう。
訪問レッスンの様子をみながら、その犬くんにとってまた回りの方々にとってもストレスができるだけかからないようにと配慮されながら、デビューの日までがんばりました。
犬の成長だけでなく、犬と人が少しでも関係性を深めていくと、自然環境の中での生活体験となるキャンプは、そうでない場合と比べると満足度が違います。
それは本当に犬のことを学んだ方だけが体感できる特別のものです。
知らなかったことをたくさん学んで、迷いつつ成長して、そして犬を信じているからこそ、こうしてひとつずつ成長されていくのだなとその成長を見守っている私の方もドキドキしてしまいます。
グッドボーイハートのクラスを利用してくださる生徒さんの中には山狙いの方も結構いらっしゃいます。
カウンセリングのときに「初めから決めてました」というまっすぐなアプローチを受けると、告白されたみたいでうれしくもあり恥ずかしくもあります。
手と手を握って「いっしょにがんばりましょうね」という気持ちになれてレッスンにも気合がはいります。
ときには気合が入りすぎてしまい、生徒さんをへこませてしまうこともあり、みなさんすみません。
どうも犬のこととなると真剣モードなので「そんなにマジにならなくても」と突っ込まれても仕方のない状態になります。
そんな本気を受け取ってくださった生徒さんと犬ちゃんの成長のひとシーンを見れるのもまた、この仕事をしている幸せ理由です。
みなさんの成長記録、これからも楽しみにしています。
<テレフォンわんわん人生相談>留守番が結構長いのですが?
犬生には様々な喜びがあり、同時に悩みや苦しみもあります。
ひとに言えない、誰にも相談できない悩み、苦しみ。
そんな時少しでもお役に立てばというのがこのブログ<テレフォンわんわん人生相談>です。
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ナレーター:もしもし
相談犬:もしもし…
ナレーター:こんにちは。テレフォンわんわん人生相談です。
相談犬:こんにちは。
ナレーター:年齢とご相談内容を教えてください。
相談犬:今年で5歳になると思います。
今日、相談したいのは、留守番について何です。
ナレーター:留守番についてですね。あなた自身の留守番についてですか?¿
相談犬:はい、自分の留守番です。飼い主がひとりなのですがほとんど家にいないので、結構長いものでして。
ナレーター:どのくらい留守番をされているのですか?
相談犬:そうですね。ほとんど…、といっていいかな。
朝8時くらいに飼い主が仕事に行って戻ってくるのが夜の7時くらい、そのあとまた出ていくこともあって結局また戻ってくるのは夜の11時とか12時くらいなんです。
ナレーター:なるほど。まあ一日の大半が留守番ということですね。
あなたおひとりですか?他になにか、犬とか猫とかいますか?
相談犬:いえ、いません。わたしひとりです。
ナレーター:それは大変ですね。おひとりではさびしいでしょうね。
今日はあなたに最適の先生がご相談に応じてくださいます。
先生、よろしくお願いします。
先生:こんにちは。
相談犬:こんにちは。よろしくお願いします。
先生:おひとりの時間が長いようですね。留守番ということは部屋の中ですか?
相談犬:はい、うちはマンションなもので庭もなくベランダに出ることもないので一日中家の中です。
先生:留守番が長くて何かお困りなんですね。どんな風に過ごしていますか?
相談犬:基本的に何もすることがないというか。ひたすら寝るようにしています。
いろいろと考えたくないし、なんか体もだるかったりして、寝ていて一日が終わるとホッとするんです。
でも、ときどき無性に落ち着かなくなって、イライラして自分の体をかんだりなめたりしています。
ただそれを繰り返しているだけです。
先生:まあそれは大変ですね。寝たいから寝ているのではなく、他にすることがないから寝ているということですね。
体も悪くなりますね。十分な運動とかもできていないのですね。
相談犬:運動といえばたまに散歩に連れて出てもらうくらいですが、1週間に1回くらいなので、運動にはなっていないかもしれません。
先生:あなたの健康にとっては今の生活習慣はよくありませんね。そのこと飼い主さんは気づいていらっしゃるでしょうか。
相談犬:あまり気づいていないようなんです。いつもかえってくると「かわいいー」とか「だいすきー」といってとても興奮して近づいてこられるのだけど、なかなかいいたいことは伝わらなくて。
先生:自分の体をなめていることを気づいていないのですか?ストレスかなとか思っていないのかな。
相談犬:自分の毛が少し薄くなっているので、しょっちゅう病院にはつれていかれるんですけど…。薬を飲まされるのもあまり好きじゃなくて。なんだか悪循環なんです。
先生:あなたが体をなめることが暇だからという原因には気づいていないということですね。
相談犬:はい、そうなんです。もしそれを飼い主が知ったしても、とても忙しそうにしているので、困るのではないかと自分も心配になったりして…。
先生:あなたが心配することはありませんよ。それはあまりにも一方的です。
あなたにとって長い留守番がストレスになっていて困っていると知ったら、それをどうするか考えるのが飼い主の責任です。そこは割り切って考えてください。
相談犬:ええ、わたしも飼い主さんにはお世話になっているので迷惑をかけたくなくて、ひとりで悩んでいました。飼い主さんが気づいたら何かが変わるのでしょうか。
先生:あまり期待しすぎてもいけませんが、何もしないのもよくありません。
相談犬:どうやって伝えるのが一番いいんでしょうか?
先生:そうですね。もう少し激しくわがままをいうような形でアクションしてもいいかもしれませんね。
相談犬:アクション?激しくですね。例えば遠吠えをするとかそんなことですか?
先生:それも一つのアクションですが、外出のときに吠えて騒ぐとか、帰宅したら部屋の隅に丸くなっているとか、なにか人にとってわかりやすい行動がいいかもしれません。
これもひとつのカケなので、また病院に連れていかれるかもしれませんが…。
相談犬:それは嫌だな。
先生:ネットは使えますか?たとえば、犬の専門家に来てもらうために、ネットで検索した電話番号をどこかにメモしておくとかですね。
相談犬:なるほど、そちらの方がよさそうですね。ネットは飼い主さんのスマホしか使えないので、寝ているときにやってみます。
先生:それはとても良い案です。たくさん検索しておけば広告に上がってくるでしょうし、少し興味をもってくれるかもしれません。
相談犬:やっぱり誰かに間に立ってもらえると安心です。
自分の気持ちを伝えてもらえる機会ってなかなかないので、ちょっとがんばってみます。
先生:やってみてくださいね。
相談犬:ありがとうございました。
ナレーター:よかったですね。あなたいろいろとお出来になるのね。
どうして今までそれをされなかったのかしら。
相談犬:いや、飼い主さんに伝えること自体に罪悪感があったからなんです。
でも、飼い主さんを信じてみます。
ナレーター:そうですね。もしだめでも今やっておいた方が後で悔いは残りませんよね。
今日はありがとうございました。
相談犬:はい。ありがとうございました。
<日々のこと>お盆なので大好きな映画をみて犬のことを考えた
台風で雨風がすごいです。
七山にいるといつか山が崩れて埋もれて死ぬのかなとよく想像します。
以外と岩盤の硬い七山、しかも尾歩山は手入れもしっかり&オポくんに守られていますので今のところは大丈夫です。
お盆だしオポ大丈夫だよね、といつものお願いモードで預かり犬ちゃんたちのお世話をしています。
犬ちゃんたちもさすがにテンションダウン。
涼しさが心地よいのも重ねてまあよく寝ます。
お盆になったからか急に見たくなった映画をみました。
ローマの休日 です。
あのオードリーヘップバーンの素敵な映画です。
もう10回以上見たのでストーリーは頭に入っているのですが、妖精のような彼女と絶対に重ならない自分を重ねたりして(いや重ならない)みます。
世界中でどのくらいの女子が、こんな風になりたいと思ったことでしょうか。
美しく純粋な心を持ち、そして王女。
この映画を見ていてハッとすることがありました。
預かり犬ちゃんたちの扱いになかなかの難しさを感じたことにつながりました。
預かり犬ちゃんたちの中にも「ユアハイネス」といわれながら育った子たちがいます。
ご自宅で「王女さま」と呼ばれて扱われているのに、預かりにきたら隣にも「わたしが王女よ」という子がいる。
とたんに機嫌を損ねてしまいます。
戦って上下を決めたりはしません。
位は初めから決まっているので、自分は争わないのです。
どちらも自分が本当の王女だと信じていますので、相手を無視したり、王女的な態度を崩そうともしません。
結局終わりのない戦争に入ってしまうので、テリトリーを分けながら過ごさせます。
どの王女さまにも素敵な王子さまと巡り合って、楚々とした女性に成長してほしいと願いばかりです。
そういえば、ローマの休日を何度も見たのは、亡き母が大好きだった映画だったからでした。母もオードリーヘップバーンにあこがれていたのですね。夢は娘に受け継がれています。