グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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犬がかかってはいけない一番怖い病気とは何なの?

毎日がウイルスとの戦いの日々となってしまった「マスクをする動物」である人間たちを犬がどう思っているのかと考えています。

先日、訪問レッスンのときに小学生から質問を受けました。

「犬がかかってはいけない一番怖い病気ってなんなの?」

という質問でした。

 

そうだね、一番怖い病気は狂犬病だね。

質問者はどうやら狂犬病のことを学校で聞いたことがあるらしく「噛みついてくるようになる病気があるんだって」と言っていました。

そうそう、その噛みついて狂ったようになる病気のことを狂犬病というです。

狂犬病になってしまうと100%死んでしまうという恐ろしい病気なのだということを説明しました。

同時に、狂犬病には予防するワクチンがありすべての飼い犬が接種することが法律で義務付けられています。

定期的なワクチン接種で狂犬病の感染を予防することが可能で、人を守る法律であると同時に犬を守るワクチンでもあります。

狂犬病は犬からすべての哺乳類に感染するため、ネコなどが感染していても決して不思議ではありません。

人に蔓延したすべての感染症は野生動物から始まっているということらしいのですが、犬は野生動物とは見られないため、クリーンだと思い込みすぎなのはあまりにも危険です。

もちろん犬は適切な管理で、人に感染する病気を予防し、衛生に保つことで共に生活をすることができます。

人間との生活も長く、人にも自然と犬がもつ細菌にたいする抗体もついてくるでしょう。

それでも赤ちゃんや小さな子供さんとの接触には十分に注意してほしいのです。

ただし、人の生活に犬を組み込むために必要以上のシャンプや被毛の刈り込み、消臭剤の利用、投薬のし過ぎやお洋服や靴下、マナーパッドなどなど、動物の尊厳を奪うようなものを使用することはやめましょう。

お互いに尊重と敬意を持つことができる距離とそれに必要な環境があることがまず優先事項なのです。

 

今回の質問を受けたことで感じたこと。

感染しないようにする行動を教育することが、子供に対して病気について考えを巡らせることになっているのだなということ。

自分の周囲にあるものに対して小さな疑問を抱くことはとても大切なことで、次は正しく理解することです。

正しく恐れるということが大切なのでしょうが、動きのわからないウイルスについては専門家の方々もそれぞれ意見が違います。

あとは最後には自分自身で考えるという姿勢は絶対に必要だと思います。

犬のしつけ方についても同じです。

いろんな方法や考え方があるけれど、最後は自分でも考えることを忘れないでください。


 

 

 

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映画「グレース・オブ・モナコ」の中に見る純犬種犬の行動と役割

映画を見るときにも映画の中に出てくる犬の行動がいちいち気になって仕方がないのは、もはや職業病だとは思います。

スクリーンの中の犬の姿があまりにも擬人的のときは嫌悪感がしてみるのを止めることもあります。

日本のテレビ番組で犬を見る気にならないのも同様の理由です。

しかし、中には映画の中で犬という動物について明確に記されているものもあります。

少し前に見た映画「グレース・オブ・モナコ」に出てくる犬もそうでした。

この映画はグレース・ケリー・モナコ王妃の自伝的ストーリーです。

ハリウッドの映画スターであったグレース・ケリーがヨーロッパのモナコ王の王妃となったことはまだ歴史に新しく覚えのある方も多いかと思います。

映画の舞台はモナコ王室で当時の貴族たちのきらびやかで豪華な生活を映画としてみることができます。

細かく再現することに意味のあったこの映画では、当時の貴族が飼う純犬種の姿もまた正確に再現されていると感じたのです。

最初に登場した犬はスパニエル系の大型犬2頭です。

グレース・ケリー王妃が貴族として作法を学ぶために通った貴族の家にその犬はいました。

最初にスクリーンに出てきたときの犬の姿は「フセの姿勢」。

2頭とも尾を振ることもなく顔を動かすこともなく、微動だにせず「フセてマテ」の待機状態で室内の暖炉の横当たりにいました。

犬の伏せている部屋で貴族の男爵がグレース王妃と会話をしています。

知らない人が見たらきっと「置物」だと勘違いされると思います。

場面が変わると城の庭部分を男爵と王妃が一緒に歩いています。

その横を先ほどの2頭の犬たちが駆け抜けていくのです。

庭では一定のルールを守れば活動を許されているということなのでしょう。

生き生きと走り抜けていく姿が非常に気持ちが良く「仕事終わった!さあ遊ぼう。」という雰囲気が出ています。

 

別のシーンに登場したのは、トイプードルです。

王室の子供が大人の会議中に地面に座ってトイプードルと遊んでいます。

トイプードルはまるで玩具、子供を傷つけないようにしつけをされている様子に見えます。

怯えもなく、小型犬特有の表情のなさはありますが、緩やかに動きを表現しています。

もちろんトイレシーツなどありませんし、マナーパッドなどしていません。

 

犬という動物を考えるときに、まずは犬という動物であると考えるのが始まり。

そしてその枝として純血種という犬について考えてみる必要があります。

純犬種犬は人が必要としたために作られた人為的繁殖による犬種です。

使役犬としてのはじまりはあったものの、現在の純犬種として系統立てたのは貴族の利用によってです。

貴族そのものが血統と純血にこだわる必要のある存在ですから当然のことです。

純犬種は系統事に役割と形が決められていました。

まさに貴族の階級制と同じようなものです。

純犬種はヨーロッパではひとつの文化であり伝統でもあるのです。

形と用途の両方が受け継がれているのかどうかは実際に見たことがないので不明ですが、その文化の中にいた犬の姿をこの映画では見ることができました。

この映画に出てくる犬の姿を日本人なら「かわいそう」というかもしれません。

しかし小さな室内に閉じ込められている犬を見てヨーロッパの犬を飼う方が目をそらしているとしたらどうでしょうか。

貴族のように純犬種を飼うことを進めているのではありません。

実際にはそんなにスペースもないですし、そんなことを言ったら犬は飼えません。

しかし犬のことを理解せずに犬を幸せにすることはできないというのは真実です。

犬は屋外の動物であり、犬の習性を崩さない、その上で犬を活用してきたという意味では純犬種という文化をもつヨーロッパの人々の中に学ぶこともあります。

しかし文化も永遠ではありません。

純犬種が生まれて200年近くがたとうとしています。

繰り返される人為的繁殖にどこかでひずみが生じるころです。

犬と暮らすなら犬のことをたくさん学んでください。

それは犬との暮らしを楽しくすることに必ずつながっています。


 

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エルエルビーンのドッグベッドのサイズ選びで悩む方へ

グッドボーイハートではおすすめのベッドといえば、あの高価なエルエルビーンのベッドです。

あまりにも高値のために別ブランドのベッドで試した結果、結局エルエルビーンにたどり着いたという飼い主さんもいます。

「買う」と決めたけど難しいのはサイズ選びです。

どのサイズがおすすめですか?

と聞かれることもあるのですが、大きい方がいいのか、小さめがいいのか、犬にもよるしお部屋のサイズのこともあります。

また子犬のときだったら少し大きなものを買う必要がありますね。

参考にと、生徒さんたちからご提供いただいた犬用ベッドの写真をアップしておきます。

お部屋に応じて大小を使っている犬ちゃんもいます。

Mサイズリビング用



コーギーのメイちゃんは2台持ち。

リビングには大きなサイズを利用しています。

よくゴロゴロと転がっていて、大きいものにしてよかったと言われています。

寝室用にSサイズのベッド



寝室の冬用にはSサイズを利用しています。

丸くなって寝るのにちょうどよいらしいです。

Sサイズ 体重は6キロ



ジャックラッセルテリアのダンちゃんは、過去に準備したベッドをボロボロに噛みちぎり振り回した結果、エルエルビーンのベッドをついにかってもらいました。

ベッドの下のベッド台はお父さんの手作りですね。素敵!

「なんで、このベッドだけ噛まないの?」の質問に、エルエルビーンさんからの返答が欲しいですね。

Sサイズでダブル



2頭でお揃いの色のSサイズのベッドです。

刺繍はブランドでしてくれるのですが、モモちゃん、ネネちゃんはお母さんに刺繍をはってもらいました。

来客のときには各自のベッドで寝ています。

Mサイズ 子犬から成犬まで



子犬のときのはるちゃん。

大きくなっても使えるようにとMサイズを購入されましたが、大きく育ったので良かったです。

Sサイズの端っこにいます



ミニチュアダックスのモナカちゃん。

小さなベッドを振り回していたのでLLビーンを買ってもらいました。

このベッドも持ち運びにチャレンジしていましたが最近はよく寝ているようです。

Sサイズのベッドを愛用するサクちゃん



かなり年期がはいっているお気に入りのベッドに寝るサクちゃん。

購入してすぐに利用しなかったのですが、慣れてくるとこちらが気に入ったようです。自分仕様になっていて居心地がよさそうですね。

お留守番中はよくここにいるそうです。(カメラで確認)

Lサイズ ゴールデンリトリバー



クールちゃんは、最初は円形のベッドを利用していましたが、今そのベッドは寝室に移動になり、リビングにはLサイズのベッドで寝ています。

顔をこすりつけているらしいです。

Lサイズ ラブラドルリトリバー



黒ラブのメイちゃんはベッドの上で木をかじっていることが多いですね。

ベッドというとすごい速さで移動するのはさすがにラブですね。

 

サイズ感つかめたでしょうか。

小さな犬と大きな犬はあまり迷いがないでしょうが、中型犬が一番迷うところでしょう。

迷ったらひとつ上のサイズ選択がおすすめかもしれません。

お値段の高いベッドですが、子犬のころに買っておけばずっと使えるのですから、値段相応の価値はあるかと思います。

 

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犬がずっと自然へのガイド役であるためのトレッキングクラス

梅雨らしい雨も降らないのに山では夏蝉のジーという声が聞こえ始めました。

小鳥たちの鳴き声もそろそろ終わり、もう少し雨が降ったらいいなというこの頃。

6月末にもお天気を心配する中、すごく心地のよい空気と冷たい風にあたりながらグループトレッキングクラスを開催できました。


なぜトレッキングクラスをしているのか?

トレッキングクラスとは犬と山を歩くクラスです。

実は家庭犬のトレーニングスクールを始めたときは、犬と山を歩くことなどあまりにも普通のことだと思っていました。

ところが、クラスを通して犬のことを飼い主さんにお伝えしていく中で、犬と山を歩くことを知らない飼い主がほとんどだということがわかったのです。

そこで「犬と山を歩くクラス=トレッキングクラス」を作りました。

グッドボーイハートが福岡市博多区から唐津市七山に移転したことで、犬と自然についての学びはどんどん深まり、トレッキングクラスの内容もかなり変化してきました。


 

犬が人のそばで果たしてくれる本当の役割とは

今言えることは、犬は人と自然をつないでくれるガイド役として私たちのそばにいてくれるということです。

人は自然なしでは生きていけません。

人という動物も自然のひとつであるし、水や風、新鮮な空気、土、そして多くの人から嫌われる昆虫だって、現代の文明のある生活を支えています。

ところが人工的な都市生活の中では、自然とのつながりが途絶えてしまいます。

人と人の間だけで起きていることに執着すると、人や病んでいくような気がするのです。

それを助けてくれているのが、犬という存在です。

犬の存在によってたくさんの人々の心が救われているのが、犬が癒しの存在であるからですが、それは単にかわいいという単純な作用ではありません。

犬が自然の一部として人のそばにいるからです。


 

犬を人にしてしまうと病気になるって知ってますか?

その犬を自然から切り離して人の方に寄せすぎてしまうと、犬は病気になります。

人の方に寄せすぎるとは、犬を人として育てることです。

もしくは犬を人のように扱うことです。

身体の病気になることもあるし、感覚や行動の病気になることもあります。

病気になった犬たちは病院かドッグスクールに行くことになるでしょう。

ストレス行動が繰り返されることもまた犬の精神が少し病んでしまった証拠なのです。


 

犬が犬として健康であるためのトレッキングクラス

トレッキングクラスは犬が自然とのつながりを忘れずにいるための時間です。

同時に、自然とのつながりを人に教えてくれるガイド役として活躍する場でもあります。

トレッキングクラスは人が犬に何かを教えるためのクラスではありません。

トレッキングクラスでは他のクラスと同じようにおりこうさんとほめる必要もありません。

むしろ人の方が「上手に歩けたおりこうさん」と犬からほめてもらうことくらいでしょう。

いっしょにがんばった、犬を通して何かを感じた、共感できた、気持ちよかった。

そんな時間を持つことがトレッキングクラスの目的です。

 

グループトレッキングは来月も開催します。

お写真はすべてトレッキングクラスに参加してくれたガイドちゃんたちです!

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子犬のトイレトレーニングは生活管理と行動管理が重要※ごほうび・罰は不要です!

引き続きですが、子犬のトイレトレーニングのためにフードやオヤツなどの食べ物を使う方が多いことで「それ違いますよ」の説明が続いています。

しかし毎回お話するのですが、違っているということを説明するためにたくさんの時間を使う労力と時間が本当にもったいないです。

なので今日も何が違うのかという説明はいたしません。

とりあえず、犬のトイレトレーニングには食べ物は不要です。

同時に犬のトイレトレーニングには罰や脅かしは絶対にしてはいけません。

 

子犬のトイレトレーニングを成功させるために必要なこと

は、たったの二つだけです。

1、生活環境の整備を整える

2、行動観察を常に行うこと

 

1、生活環境の整備を整える

子犬は自分の生活空間を汚しません。

だから巣穴変わりのクレートの中では排泄をしません。

同時にクレート周辺の自分の場所や、自分のベッドやマットなどに排泄をしません。

同じように、室内を自分の住処とみなすようになると犬は室内に排泄を失敗することはありません。

生活環境の整備が不十分で子犬に排泄の失敗をさせてしまうのはこんな例があります。

・子犬が自由行動できるスペースを広げすぎた。

・子犬が死角にはいるようなわかりにくい家具の配置をしている。

・子犬のクレートトレーニングが上手くいっていない。

・子犬が自分の排泄場所で歩いていけるような環境が整えられていない

・子犬がソファなどの高い場所に生活をしている

もし子犬に排泄の失敗が多いなら、以上の環境整備で間違った部分を訂正してください。

 

2、行動観察を常に行うこと

子犬が部屋の中を住処とみなし、排泄場所への移動が適切に行われるようにするために、子犬が排泄のシグナルを出し始めたらすぐに排泄場所に誘導します。

子犬が排泄をするシグナルとは、床の匂いをとりはじめる、匂いをとりながら周りはじめる、左右に動くような動きをする、肛門が膨らんでくる、こんな感じです。

子犬は生活空間が安定していれば、室内で排泄をしたくなるような行動はしないのですが、室内空間に馴れていない子犬は室内の匂いですぐに排泄をはじめてしまいます。

今まで屋外で飼育していた犬や、家に来たばかりの犬、テリトリーを広げ始めているときなどの飼育環境を変化させたときには、子犬に失敗をさせないようによく観察をしてください。

 

子犬が排泄の失敗をしたからといって、叱っても子犬はそれがだめだということを理解しません。

トイレトレーニングは子犬に善悪を教えることではありません。

あくまでも「自分の住処は汚さない」という子犬の習性にのっとって、環境整備と行動観察で子犬が適切な場所に排泄をするように導いてください。

焦らず、急がず、きちんと記録をとることも大切です。

子犬のトイレ管理表の作り方については次回ご説明します。

関連記事はこちらへ↓

<犬のこと>犬は境界線の上に排泄(トイレ)をする動物です

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犬の快適な移動の手段として「犬用リュック」の活用を!

先日のブログ記事でお手製の犬用カートをご紹介しました。

生徒さんの自前のカートでマンションのエレベーターの移動でも犬に負担をかけません。

しかし、中には動けない状態で他人や他の犬との距離が近くなることを恐れる犬もいます。

こうした犬たちのための有効な移動の手段は「犬用リュック」の活用です。


リュックを活用している生徒さんから写真をいただきました。

体重5キロくらいのミニチュアダックスちゃんの移動に使っています。


横開きになるので犬を抱えて無理にいれなくとも、ハウスにいれるように自分の足で歩いて行かせることができます。

こうして自分で入れるバッグは犬にとってはストレスが少ないのです。

リュックに入った瞬間は犬は何となりますが、すぐにリュックを背負うと飼い主さんの背中と密着する状態になり、すぐにおとなしくなります。

今までにもこのタイプのリュックを使用された方がいましたが、どの犬たちも静かに入っていました。

マンションの移動中に抱っこの状態では人の吠えてしまう犬も、クレートやリュックの移動のときには吠えません。

自分が無防備な状態であるのに、拘束されて動けない状態になることは犬にとっては大変なことなのです。

もちろんそれで我慢のできる犬もたくさんいますが、中には感受性が高かったり、幼少期の経験などで抱っこ移動苦手な犬たちもいます。

それらの犬たちのために安全かつ安心できる移動手段を飼い主が提供するのは、犬に対する支援であって過保護ではありません。

リュックは夏の暑いアスファルトを避けて散歩をしたいときにも有効です。

子犬のお散歩デビューのときにも使えますね。

リュックに入っているミニチュアダックスくんのお顔はこちらです。


どこでも行ける。

いつでもいっしょ。

安心&安全の移動の方法として犬用リュックを活用しましょう。

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モグラをとる犬をお探しの方へ、子犬がモグラを捕獲しました!

犬にはいろんな能力があって、それを短かに見たり知ったりするとワクワクします。

先日、トレッキングクラスに来てくれた犬くんの飼い主さんから「モグラをとったんです!」という話を聞きました。

モグラをとる犬というか、むしろモグラをとることできる犬はなかなかいません。

モグラは日本の柔らかい土にはたいてい生息しています。

七山のオポ広場やお庭にもモグラの通ったあとにできる土の盛り上がりが無数にありますが、実際にモグラをとった犬はいません。

今回「モグラをとった犬」は、生後5ケ月の柴犬の子犬くんです。

いつも散歩中に立ち寄って排泄をしている場所が柔らかい土になっていて、その中に口を突っ込んでとったそうです。

ほとんど死にかけていたのではないかと飼い主さんはいうのですが、口にくわえたあとなかなか離そうをしなかったというのですから、子犬にとって獲物をしとめた感は強かったのでしょう。

モグラは土の中では動きが早く、モグラたたきとはよくできているなと思うほど簡単にはとれないようです。

さらに、犬はモグラを食べるのかというと、食べているのを見たこともありません。

モグラはモグラ科という生物で、食べられないこともないけれど美味しくないというらしいのですが、試してみたいとはだれも思いませんね。

これだけ数がいて人間が食べていないのですから、相当美味しくないのだと思います。

犬は自分のテリトリーの中に入ってきた動物を食べる目的でなく殺傷することがあります。

特に柴犬の場合には囲われるかもしくはつながれてある程度狭い場所で飼育されている歴史がありますから、自分の狭いテリトリーの中に入ってきた生物はすべて殺してきたことでしょう。

そのため柴犬は特に蛇やムカデといった毒性の高い動物ほど、殺すことが得意です。

日本犬全体にこのような気質が見られます。

今回モグラを退治してくれたのも、こうした柴犬気質から来たもののようです。

そしてモグラをとった子犬くんにも、独特の性質があります。

少しひとつのことにとびぬけている、同時に全体的にはまだ成長が整っていない、ざっくりいうとそんな感じの気質です。

子犬の成長記録として残しておきたい一枚の写真をいただきました。

犬と関わるにあたり「犬ってすごいな!」と感じることはたくさんあった方がいいのです。

子犬ちゃんすごい!

関心した出来事でした。

 

モグラちゃんはペン消ししていますが、苦手な方はご注意下さい。

Posted in クラスのこと, 犬のこと

週末はトレッキングデビューで山はとても賑やかでした。

週末の山は気温もほどよく苦手な蚊もあまりおらず風は涼しい、とても過ごしやすい天候に恵まれました。

トレッキングデビューさんたちがたくさんいらしたので、コンディションが良くて助かりました。

小さな赤ちゃんを連れてのご家族で、赤ちゃんも背負子に乗ってトレッキングしました。

お若いご夫婦に連れられた生後5ケ月の子犬ちゃんのトレッキング。

お父さんとグループトレッキング前の練習のためのトレッキング。

子供たち4人といっしょに大人数でのトレッキングデビュー。



性別も年齢も暮らしている環境がそれぞれに違う犬たちが、こうして飼い主さんと一緒にトレッキングに参加して下さる機会は私にとってのご褒美です。

たくさんの生徒さんたちがグッドボーイハートのクラスを受講して下さいます。

まずは家庭訪問レッスンでの環境整備から始まり、日常生活を安心して過ごしていけるように犬の習性やしつけについて学んでいただきます。

一定の基盤が出来上がったらトレッキングクラスにもご参加いただけます。

しかし、みなさんなかなかお忙しいようで家庭訪問レッスンを受けられてもトレッキングクラスには参加されないことも多々あります。

お預かりクラスを利用して飼い主さんの代わりに私が山遊びを犬と楽しんだりする機会はいただくことがありますが、やっぱり飼い主さんと犬がいっしょに山を歩くという体験を通して学んでいただきたいと思うのです。

犬を連れての山歩きですが、もちろんスタイルはそれぞれです。

ただ犬といっしょに山を歩くという行動は同じなのですが、ここに犬に対するある大切なものが入っているかどうかでその姿はかなり変わってきます。

その大切なものとは何か。

グッドボーイハートの生徒さんならもう気づいていらっしゃることでしょう。

とりあえず宿題としますね。


 

Posted in クラスのこと, 犬のこと, 自然のこと

本気の犬のお散歩バッグなら絶対に●●タイプでお願いします!

雨がしとしとと降っていますが、このくらいの雨なら犬も嫌がらずに散歩に行けそうです。

犬と一緒に散歩で歩いている人を見ると、持っているリードや姿勢、そして何よりも気になるのがバッグです。

なぜバッグが気になるのかというと、微妙なバッグを持って散歩している方の体のバランスがとても気になるからです。

微妙なバッグとは小さなサイズの買い物用のバッグ、手に持つタイプですね。

片手にバッグを持ったまま犬の散歩など、私はとてもできません。

犬の散歩は犬といっしょにいくパトロール行動です。

同時にいつ何時でも犬の安全を確保する必要があります。

犬の散歩のときにお願いしたいスタイルとは、

1、いつも両手が空いていること

2、体のバランスを保って歩けること

この二つのことを達成できるタイプのバッグを持っていただきたいのです。

リュックでもいいのですが、リュックタイプはすぐに排泄袋や水が取り出せないなど少し厄介です。

それで私はショルダーバッグを使います。

ベルトを少し短めにしたショルダーバッグなら行動を邪魔せず、またウエストバッグよりもたくさんのものが入ります。

ショルダーバッグを肩から下げたら、両手はリードを持つために開けておきます。

リードは両手で持つ場合もあるし、片手で持つ場合もあります。

いずれにしても、犬を必要に応じて自分の右側、左側へと移動させることがあるので

散歩のときには両手が空いている必要があります。

都会はもちろんのこと、田舎道でも、山道でも、同じです。

犬がさほど大きくなくても、小型犬でもチワワでも同じです。

ショルダーバッグをかけて姿勢よく犬と散歩している飼い主はめったに見かけません。

だからこそ人眼をひくものです。

犬との散歩は日々の暮らしのゆったりした時間でもあるとは思いますが、自転車に乗るときと同じようにやっぱりちゃんと歩いてほしいのです。

きっと自転車を販売されている方も、ほとんどの人がちゃんと自転車に乗れていないとみているのではないかと思います。

きちんとした犬との散歩は、犬も楽になるしお互いが楽しくなります。

犬の散歩のときのバッグはショルダーバッグで、ぜひお願いします。


 

 

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動物の攻撃性は弱さとして表現される:犬の弱々しい行動は最大の攻撃の表現

動物の行動の読み違いが、そもそものコミュニケーションの行き違いにつながります。

犬という異なる種の動物に対しての理解が進まないのはほとんどがこの行動の読み違いによるものです。

ところがこの行動の読み違いは人と人の間でも起きているのです。

ラジオのテレフォン人生相談で50年近く相談を受けている心理学者の加藤諦三先生のお話を聞きながら、人と人の間でも起きる読み違いが犬にもあるなと思ったことを紹介します。

加藤諦三先生のお話の中で「わたしはみじめだと言うなど人に対する弱々しい態度は、人に対する最大の攻撃性の表現である」という内容がありました。

惨めだというのは、私はこんなに弱い、情けない、かわいそうだ、哀れだと思う感情です。

人は言葉で「わたしはみじめだ」と人に対して言うということは相手を最大に攻撃しているということだと加藤先生はおっしゃるのです。

相反するものは同属であるという原理がここにも通用します。

 

実は犬にも全く同じ原理があります。

犬の場合もこの行動のパターンで「犬の弱々しい行動は最大の攻撃の表現」なのです。

弱々しい犬の行動とはこのようなものです。

・身体を低くして近づいてくる

・鼠径部(太ももの内側)や腹部をみせるようにする

・口の口角を引き上げる

・尾を下にげてすり寄ってくる

・体をくねらせて近づいてくる

犬がこうした行動をとりながら人に近づいてくるとき、ほとんどの人が犬をなでてしまいます。

わたしはこんなに弱いのだ、という犬の行動を見て「あら~」といいながらなでてしまうのです。

ところが、同じ行動を犬が他の犬にしたときは犬はどうするでしょうか。

子犬が成犬にしたとき、成犬が成犬にしたとき、いろいろなパターンがありますが、基本的に弱々しい行動は無視もしくは拒否されています。

犬が弱々しい行動をとったことに対して相手の犬はそれに対して反応はしないというのが一般的です。

しかし、この弱々しい行動に対して無視し続ける犬に対して繰り返しこの行動を続ければ、犬によっては唸ったり威嚇してヨワヨワ犬を退けようとします。

この行動を見た飼い主は「うちの犬はおなかを見せて服従しているのに攻撃するなんでひどい」と言うでしょう。

犬がおなかを見せるのが服従行動であるというのは間違ってはいませんが完全に正解ではありません。

頭を下げる弱々しい行動も使いようによっては攻撃性の裏返しのこともあるのです。

 

人に対して犬がおなかを見せるときになでていたら甘噛みしたり噛みついてくるということはよくあることです。

犬が人に対しておなかを見せた時になでる人がいかに多いかというとでしょう。

犬がおなかを見せる⇒なでて欲しいのだと思う⇒犬をなでる⇒甘噛みされる(噛みつかれる)

これを繰り返してしまいことで、犬は人を弱々しい行動で思い通りにする、人のテリトリーに入り込むきっかけをつくる、そしてそもそもの目的であった攻撃をする

という行動のパターンを身に着けていきます。

飼い主は自分の犬を攻撃性の高い犬にしているだけのこのやり取りを子犬のころからずっと繰り返しているわけです。

繰り返しますが、加藤先生の言われるとおり、弱々しい行動は最大の攻撃性の表現なのです。

ではおなかを見せる犬に対してどのように対応すればよいのでしょうか?

犬と犬のコミュニケーションに学べはとても簡単な退け方になります。

好ましくないコミュニケーションは受け取らない、これがお互いにとってベストの選択です。

「わたしはこんなに惨めなんです」と他人に言われても聞き流す

「わたしはこんなに弱いのですとおなかをみせる犬」に対しても聞き流す

そして逆に、おなかを見せるくらいならもっとやるべきことがあるだということを犬に教えてあげてください。

それが犬が幸せになるために飼い主ができる最善のことなのです。


 

 

 

 

 

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