グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<クラス>高校生のバイク免許取得解除で思った時代がめぐること

このページから当ブログを読み始めた方は「ドッグスクールのブログなのになぜニュースネタなのか」と不思議に思われるかもしれませんが、最後まで読んでいただければ犬の話題にはつながります。

今日のニュースネタは「高校生のバイク免許取得が埼玉県で」です。

私自身が50年代のバイク3ない運動「免許取らせない」「買わない」「乗せない」が蔓延している時代にコッソリとバイクの免許を取得したため、関心のある話題です。

法律で16歳以上は自動二輪の免許を取得することができるとあるのに、高校生には免許を取らせないなど、意味のわからないことを子供に押し付けると子供はじめから大人を信用することはできません。

法律で決められている通り、高校生にもバイクの免許を取得する権利は当然あります。
その中で、大人ができることは、どのようにバイクに乗るのが素敵でカッコいいのかと教えてあげることです。

50年代はバイクといえば暴走族。そういう時代だったのでしょうが、はじけていたのは子供ではなく大人たの方です。バブルではじける親の影響を受けている子供のことだけを責めても、子どもたちはちゃんと知っています。

感性の強い青年期の高校生であれば、大人の影響を受けて爆発してコントロール不能に陥手しまう危険性があるからこそ、そのアクセルに制御をかけるブレーキの使い方と、バランスのとり方を教えてあげる存在が必要だったのでしょう。

今大人たちがそれに気づいたのであれば、反省も含めてそれはすばらしいことです。

変えていく大人たちはちょうど50年代に3ない運動で締め付けられた子供たち、つまりわたしたちの年代です。

こうやって時代は巡っていくのですね。(中島みゆきさんみたい)


犬との暮らしについても同じことがいえるのです。

ペットとの暮らしが急増したのはバブル後です。平成に入ってからです。

経済が一気に落ち込んで派手な遊びができなくなった大人たちは、身近で気分を変えてくれる存在としてペットとして犬を飼うようになりました。

外飼いの番犬から室内の小型犬が急増する時代です。

今はその急増した小型犬たちが老犬となるころです。

老犬の旅立ちをみおくって次の犬を家族として新たに迎える家庭もあれば、自分たちの年齢を考えてもう犬は飼わないという選択肢もあります。

ひとつ前の時代に戻ろうとするところを、このペット産業を継続させようとする新しい波が来ると、犬のサイズや形や風貌にもいびつさがみられるようになりました。

犬という動物にとっては少し危険な波なのかもしれません。

この時代、犬という動物とどのように暮らしていきたいのかを自由に考えられる隙間の時代でもあります。波のないなぎのひとときです。

自由選択ができるといえばラッキーですし、選択肢が広がりすぎたという難しい面もあります。

でも初心に戻ってみましょう。

犬との暮らしは家族との暮らし。

犬をどう飼うのかを考えるのであれば、あなたは家族とどのように暮らしていきたいのかと考えると良いです。

安心、安全、楽しく、豊かにといったところでしょうか。

犬がそうやって生きているのであれば、皆さんと犬の暮らしの方向性はぴったりです。

そしてこれからの時代がやって来ます。

昔の良いところを復活させながら、新しい犬との暮らしを模索してほしいです。

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Posted in 犬のこと

<日々のこと>お盆なので大好きな映画をみて犬のことを考えた

台風で雨風がすごいです。

七山にいるといつか山が崩れて埋もれて死ぬのかなとよく想像します。

以外と岩盤の硬い七山、しかも尾歩山は手入れもしっかり&オポくんに守られていますので今のところは大丈夫です。

お盆だしオポ大丈夫だよね、といつものお願いモードで預かり犬ちゃんたちのお世話をしています。

犬ちゃんたちもさすがにテンションダウン。

涼しさが心地よいのも重ねてまあよく寝ます。


お盆になったからか急に見たくなった映画をみました。

ローマの休日 です。

あのオードリーヘップバーンの素敵な映画です。

もう10回以上見たのでストーリーは頭に入っているのですが、妖精のような彼女と絶対に重ならない自分を重ねたりして(いや重ならない)みます。

世界中でどのくらいの女子が、こんな風になりたいと思ったことでしょうか。

美しく純粋な心を持ち、そして王女。


この映画を見ていてハッとすることがありました。

預かり犬ちゃんたちの扱いになかなかの難しさを感じたことにつながりました。

預かり犬ちゃんたちの中にも「ユアハイネス」といわれながら育った子たちがいます。

ご自宅で「王女さま」と呼ばれて扱われているのに、預かりにきたら隣にも「わたしが王女よ」という子がいる。

とたんに機嫌を損ねてしまいます。

戦って上下を決めたりはしません。

位は初めから決まっているので、自分は争わないのです。

どちらも自分が本当の王女だと信じていますので、相手を無視したり、王女的な態度を崩そうともしません。

結局終わりのない戦争に入ってしまうので、テリトリーを分けながら過ごさせます。

どの王女さまにも素敵な王子さまと巡り合って、楚々とした女性に成長してほしいと願いばかりです。


そういえば、ローマの休日を何度も見たのは、亡き母が大好きだった映画だったからでした。母もオードリーヘップバーンにあこがれていたのですね。夢は娘に受け継がれています。

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Posted in 日々のこと, 犬のこと

<犬のこと>犬の夏バテ必勝法とは

このブログをご覧になってくださっている方々。

多くは福岡・佐賀方面の方のようですが、関西方面や関東方面からもご覧いただいているようです。

また海外でも読んでくださっている方がいらっしゃるようで、お会いしたことはありませんがいつもありがとうございます。

酷暑なのは福岡だけでなく、日本全国いや世界各国で気象の変動が激しいようです。


暑さに弱い犬たちはどうやって過ごしているのだろうと、室内で犬を見るとフローリングと一体化する犬たちの姿ばかりが見受けられます。

室内犬の飼い主さんたちは「外で過ごしている動物はかわいそう」とおっしゃいます。

確かに、囲われたコンクリートの庭に係留されて過ごしている犬たちは、外でも熱中症になってしまいそうです。

田舎の犬たちはどうでしょうか。

土と木々があれば、犬はどうにか寒さをしのぐようです。


もちろん山はそれだけで気温が都心よりも5度くらい低めです。

さらに朝夕の冷え込みがあるので夜はゆっくりと体を休めることができます。

でも日中はやっぱり暑い。

そんな暑い夏を乗り切るために犬たちが自然とやってしまうことがいくつかあります。


そのひとつは「小食を心掛ける」です。

体が弱っているときに一番大切なことですね。

人は弱っているとなぜか余計に食べてしまいますね。

弱っている動物は「食べない」に徹します。

犬の尊敬すべきことはいろいろとあるのですが、食べない必勝法はすごいです。

犬は食べたいという欲求を戦うことなく、食べないを選択できるのです。

すべての犬がというわけではありませんが雑種犬など人が手をくわえていない犬は自己調整機能が高いようです。

小食で体力を回復するのは動物の常とう手段です。

犬は一食くらい食べなくても普通に活動します。

人間も一日絶食するくらいは日常生活に影響を及ぼさないのでしょうが、先にダメージを受けるのは体ではなく心の方です。


食べない犬たちを尊敬します。

食べない犬たちを尊重したいと思います。

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<犬のこと>あなたのモノは私のモノ、私のモノは私のモノ…

犬の行動を見ていると、ときどきゾゾってすることがあります。

ゾゾとは、なんか自分を見ているようで恥ずかしいと感じるときとか。

動物の欲望を目の当たりにするような気持ちになるのです。

それは攻撃性などの難しい行動じゃなくて、意外と日常的にみられる行動です。


たとえば、モノを取り合う行動であったり。

ひとつのものを取り合いっこして遊んでいるようなのはまだかわいげがあります。

取り合うような感じは全くないのに、全部自分のだといたげな行動をすることがあります。


ひとつのオモチャを自分の元のおいて少し噛み始める。

目の前の他の犬が持っているモノが気になると近付いていってウロウロする。

他の犬がそのモノから離れたら、それを加えて自分の居場所に持ち帰る。

もしくはそれを加えているときに、他の犬がもとあった自分のオモチャへ向かおうとすると、先に近付いておもちゃをくわえてみる。


結局、全部自分のだといいだいのだね。


モノに対する所有欲の高さは圧倒的にメスの方が強いのです。

自分が女子だからひいき目に見てしまいます。

「女の子だから仕方ないけどね。」と。

オス犬がメス犬にモノを取り上げられて何もいえなくても「男のコなんだからがまんしなさい」といってしまいます。


メス犬の所有欲求の高さは、そもそも子育ての過程から来ています。

子どものために余分に必要、子どもを育てるのだからいっぱいいるの。

子ども自体にも所有の気持ちが高まると子育ては失敗してしまいますから、何事にもバランスが必要です。


犬の所有欲の高さなど人間のそれと比べたらかわいいものです。

人はもっと欲しがりるし、だからこそいろいろと発展してきた動物でもあります。

良くも悪くも人間はそんな動物なのです。


その動物がこんどは犬を欲しがります。

あの犬もこの色もほしい。

同じ色の犬がふたつ欲しい。

大きいのも小さいのも欲しい。

犬は所有物ではありませんから、所有として増やすのは止めましょう。

家族として適切なグループとして、仲良くなっていける範囲でお願いします。

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<犬のこと・動画>犬の不思議行動:地面に体をこすりつけるのはなぜ?

先日のリンちゃんといっしょに七山お泊り初体験してくれたチワワのハルちゃん。

生後5ケ月という若さなので面白行動が爆発していました。

その行動のひとつが、地面に体をこすりつけるような行動です。

結構たくさんの犬ちゃんがこの行動をするので見られたこともあるでしょう。

リンちゃんがそばで見ています。

動画はこちらからどうぞ。




地面に体をこすりつけていますね。

でもよくみるとこすりつけているのは地面ではなくあるものなのです。

それは、ミミズの死骸です。

死骸といってももう干からびていますのでカラカラです。

犬が反応しなければそれがミミズであることすら気づかないような代物です。

黒くて薄くて軽くて、でもよーくみるとミミズ、そしてないより臭い。


このミミズの死骸に体をこすりつける行動は今までに多くの犬で見ることができました。

なぜ他の昆虫の死骸ではないけないのか、なぜミミズなのかはわかりません。

ただ明らかに臭いことだけは証明できます。

なぜなら体をこすりつけた後に犬の臭いを嗅ぐと、相当くさいからです。

飼い主さん的にはかなり抵抗のある行動らしく、たいていの飼い主はこれを「ダメー」といって止めてしまいます。

ところが私はじっと観察しています。


ハルちゃんですが、かなり長い時間このこすりつけ行動をしていました。

一旦止めたかと思ったら再び始まるという感じでした。

一度部屋に入ってまた出てきたときもやりました。

そして最後は、書くと抵抗がありそうなのでご想像にお任せします。

なんとなくエンディングは想像できますね。


地面ではなくミミズの死骸に体をこすりつける行動の意味は、カモフラージュです。

自分の臭いをミミズの臭い臭いでまとってしまおうとします。


なぜそうする必要があるのでしょうか。

それは、自分の臭いが薄いからです。つまり弱いということです。

弱い臭いでは外敵に襲われる危険性が高まります。

強い臭いだと敵に対して「俺、わりと強いから」というメッセージになります。


ハルちゃんにしてみれば自分の弱さを隠すためのカモフラージュ。

それは他の犬に対して行われているのではなく、環境にいる他の生物たちに向けられたメッセージです。

自分の身を適切な形で防衛する犬としては正当防衛の行動。

この行動を止めることなどできません。


逆からいうとハルちゃんは弱いということです。

この行動は幼い犬に出やすい行動で、特に1歳未満ではよく見られます。

うちは5歳なんだけどするという犬ちゃんは、精神的にはまだ成長途中ということで見守ってあげてください。

成長するとしなくなるこの行動をする犬たち、将来は活動的に行動しやすい性質を持ちます。

こんなことを知ることができるのも、とても楽しい。

飼い主でない私がこんなに楽しいのだから、飼い主さんたちにはもっと楽しんでもらいたいです。

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Posted in 音声・動画, 犬のこと

<犬のこと・動画>危険な生物に反応する犬の感受性の高さ

夏休みのお預かりクラスの間の楽しみといえば、庭で犬たちの行動を観察できることです。

特に2歳未満の若年の犬たちは、いろんな刺激に対して様々な反応を見せてくれるのでとても楽しいです。


もうすぐ2歳になるリンちゃんが庭で何かに反応しています。

臭いを嗅ごうとするけど近づけない。

体重を後ろに残しながらも鼻先を近づける、でも逃げようとする。

アリでもないクモでもないカエルでもない生き物を見つけたようです。


その様子はこちらの動画からぢどうぞ




リンちゃんが発見したのはムカデです。

家の中でよく見るムカデとは少し違いますね。

山ではたくさん見ることができます。

オポも山歩きのときにこのムカデが大量に発生していたときには、かなり反応していました。


ムカデは近付いてくるものをすべて攻撃しやすい性質を持ちます。

そのためなのか、もしくはこちらが近づくことで危険を知らせるのか、危険なフェロモン臭を出しているようです。

その臭いを感知して反応するのが犬。


リンちゃんがムカデに反応して近づいたり離れたりするのは、確認したいでも危険かもしれないと葛藤が生じるためです。

そのうちにムカデが逃げ去ってしまえばいいし、ムカデの方が危険を察知して身を潜めて丸くなることもあります。

ダンゴムシみたいに丸くなるのです。

そうすると犬も臭いを嗅ぎにいくのを止めてしまいます。

行動としてはとてもシンプルなものです。


同じ場に生後5ケ月のチワワちゃんもいましたが、こちらは無反応。

他の虫たちには反応するのに、この危険生物には目もくれません。

リンちゃんが反応していることすら気にならない様子で、子犬ワールド全開です。

年齢による役割分担といったところでしょうが、これも社会的な行動のひとつです。


環境に対して適切に反応し、自分をうまく防衛し、過剰に攻撃しない。

そのことで安全、安心をキープして生きるためのベースを整えていく。


こんなシンプルな行動を見ると少しうれしくなってしまいます。

犬なんだから当たり前だと思う反面、犬なのにもうこうした反応がでなくなってしまった犬がたくさんいるからです。

遺伝子的に、幼少期の環境で、接し方で、脳のストレスによってなど、理由は様々です。

シンプルな行動ができない犬は、他の刺激には過剰に反応してしまうのです。

興奮する、執着する、不安になる、など脳をとりこにする反応ばかりです。


夏休みのお預かりクラスつづきます。

これからまたゆっくりと観察していきます。

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Posted in 音声・動画, 犬のこと

<犬のこと>犬のリードを持ったら一体感を感じますか

犬と暮らす上で欠かせないのが毎日のお散歩ですよね。

念を押さなければいけないのは、最近は「散歩に行っていない」「散歩に行く時間がない」「散歩に行く必要がない」ついには「散歩に行くのはかわいそう」という傾向があるからです。

犬と暮らす上で一番楽しいのがお散歩なはずです。

都会では散歩コースが難しいのですから、いろいろと工夫も必要ではありますが、それでも犬とのお散歩は大切な時間です。

実は犬と山を歩くことも、犬と散歩に行くのと同じことです。

犬といっしょに歩くのであれば、散歩でも山歩きでもいっしょです。


違うといえば街中の散歩ではリードを短くもって歩かなければいけません。

なぜなら、街中は刺激も多く危険も多いため飼い主と犬はお互いに距離感を縮めたポジションをとる必要があるからです。

公園や遊歩道入ると少し距離をとりつつ、しかもリードをつけたままの散歩になります。

上記ふたつの風景のいずれにも共通して言えるのは、犬にはリードをつけてそのリードを飼い主が持っていること、そしてその距離には一定の法則があることです。

この法則こそ、お散歩がうまくいっている犬と飼い主の証です。

法則とは「リードは一定の距離感を保っているが、張りがなく、緩やかであって、お互いに相手の動きを感じることができる」という法則です。

まず、リードに張りがある状態、引っ張られているもしくは引っ張っている状態であればこの法則にはのっとっていません。

お互いの動きを図ることも難しく、関係性はまだ出来上がっていないのでこれからがんばりましょう。


誤解されている飼い主の中には、リードをたるませたまま歩こうとして犬の動くとおりに後ろからついて歩いたり走ったりする飼い主もいます。

リードが張ったら可哀そう、できるだけ犬の自由にしてあげたいということかもしれませんが、これでは散歩になっていません。

散歩というのは乗馬のようなものなのです。

犬と人が一体となって協力しながらひとつの群れとなって移動することを散歩といいます。

だから散歩に連れていくという言い回しも誤解を生みます。

むしろ犬といっしょに散歩に行くという気持ちで出かけてください。


散歩のキーワードとなる一体感ですが、散歩以外にもいろいろと体感されることがあると思います。

わたしだったらバイクかな。

バイクに乗る楽しみは、下手なわたしでも一体感を味わえるひとときがあるからです。

上手な人だったらずーっと一体となっているからもっと楽しいでしょうね。

自分としては少しでも一体感が高まるように、バイクからのフィードバックを受けながら自分の乗り方を変えてみています。

もちろん上級者のアドバイスもちゃんと聞きますよ。

聞いてもわからないときには、後ろに乗せてもらいます。

その方がずっと音や感覚を味わえるからです。


散歩の練習はまずは基本の形。

そしてできている人を見る、マネする。

あとは「犬との散歩は一体感を持つことだ」という気持ちを忘れないことです。

それが何であるかは体感するまではわからないのですが、少しでも体感するとその時間を増やしていきたいと思います。

そしてそれが絶好調になると、犬との山歩きは本当にすばらしいと気づくのです。

夏場は大変なお散歩ですが、させようと思わずに、いっしょにという気持ちで涼しい時間を探してください。

あと4日で立秋を迎えます。

秋はもうすぐそこかな。

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<クラス>お預かりクラスに子犬ちゃんと老犬くん

訪問レッスンと並行しながら、少しずつ七山でのお預かりクラスも増えていきます。

夏場は犬を連れていけるところもなかなかなく、犬ちゃんたちは七山でお泊り、飼い主さんたちは避暑地でリフレッシュ、もしくは猛勉強のためにセミナーなどに出席されています。

お預かりの犬ちゃんが老犬だったり子犬だったりすると大変気配りが必要になります。

老犬や子犬は環境の変化に敏感です。

老犬の場合には突然具合が悪くなったり、ご家庭でも7歳以上になると突然死ということも不思議ではありません。

びっくりされるかもしれませんが、7歳というと人間では50歳くらいです。

犬は持病などを把握しているわけでもないし、心臓や脳の病気で急に亡くなることもあります。

最善の注意を払っていてもお預かりする方としてはドキドキなので、本当に信頼関係を結べた飼い主さんの犬しかお預かりできません。

そのためグッドボーイハートのお預かりクラスをご利用できるのは、グッドボーイハートの生徒さんでかつ一定の条件を満たした方ということになります。

七山は下界に比べるとずっと涼しいのですが、その分老犬はよく寝ます。

あまりにも熟睡しているので「死んでいるのではないか」と不安になり、しょっちゅう顔を見てしまいます。

七山で休みを満喫しようとしている犬ちゃんの邪魔をしたくないので、環境を整えたら後は犬ちゃんにお任せするというのがグッドボーイハートの姿勢です。

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七山では気温の変化は緩やかですが、一定の温度から変化しないエアコンの室内ではありませんから、その分体は鍛えられます。

こうしてブログを書いている私も、涼しいながらも汗をかきます。

福岡のマンションでは絶対にないことです。

気候に適応するからだが自律神経を発達させてくれます。


子犬ちゃんにはこうした環境がとても重要です。

子犬ちゃんはエアコンの部屋に閉じこもりきりにしないで、涼しい時間に屋外で過ごす時間を持ってもらいたいのです。

生後6ケ月くらいまでの思春期の気候に対する適応能力の発達は自律神経のバランス感覚を鍛えます。

このことがいずれストレスに強くなるベースになるので、社会化としてとても重要なことです。

子犬の社会化というと「たくさんの人に合わせる」「たくさんの刺激にさらす」「たくさんの犬に合わせる=ドッグラン」などと思っている方もいるようですが、社会化の本来の意味はこうしたものではありません。

環境に適応しながら環境に対して適切に反応する、結果社会的なコミュニケーションがとれるようになり、自分をうまく防御しながら社会を楽しむ術を身に着けるということです。

わかるようでわからないような。

一言では難しいですね。

子犬の社会化期には、庭で探索行動を楽しむなどの時間を作ってあげましょう。

草や土や虫は犬であれ人であれ、未熟なこどもが発達するのに欠かせない社会化のための素材なのです。

子犬ちゃんの七山のお庭探索を見ていると楽しくて仕方ありません。

同時に「子犬らしい行動が出ていてよかった」と安堵します。


福岡と七山の行き来、時間も労力もたくさん使うので「大変でしょう」と生徒さんたちからよく言われます。

確かに「大変」なのだけど、都会の犬たちがこの自然あふれる場と出会って成長するチャンスを得ていただくのがグッドボーイハートの使命です。

体力の続く限り行ったり来たりは続けます。

生徒さんたちにもいつもサポートしていただいて本当に感謝です。
みなさんの理解と協力がなければできないことばかりです。

頑張る気持ちは満載ですが自分もずいぶん走り続けてきた感じです。

人生のラストスパートということで、いっしょに学びたい方はお早目にご連絡ください。

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<日々のこと>今年もシソジュースをいただきました

毎年この季節になると何人かの生徒さんからいただくシソジュース。

シソジュースの魅力は味だけではなくこの透明なピンク色です。


このピンクの色はなんだろう、幸せになる女子の色ですね。

恋する女性が身に着けそうな服や持ち物の色、ピンク。

花が動物を引き付ける色ですから色の効果は抜群です。

私は安全だから近付いて大丈夫よ、私はあなたを落ち着かせますよというメッセージに聞こえます。


それからすると犬の毛の色って地味色ですね。

基本的には茶色、黒、白であとは混ざっているだけです。

犬の毛色の目的はカモフラージュ。

山里という環境に溶け込み見つからないようにするための色です。

明らかに寄って来てくださいという色ではないのに、なぜか横暴に近づく人間たち。

色のメッセージもっとわかってよといいたくなってしまいます。


色が近づきにくいと知っているのか他人に近付いてほしい飼い主は自分の犬に洋服を着せます。

それもかなり可愛く動物らしく見えない服になります。

フリルとか、赤とか、ピンクとかですね。

可愛いを楽しむのもいいけれど、本来のメッセージがなくなっちゃうので適度に落ち着く色の服を選んであげてください。


あなたの犬にたくさんの人間が近づかなくても、あなたの犬は愛される権利をもっているしそれを実行していますから大丈夫です。


シソジュースですが、草刈り作業の後にいただくと体力を回復できます。

糖分とクエン酸で体が活性化するのかな。

福岡と比較すると圧倒的に涼しい七山ですが、なぜかシソジュースも福岡で飲むより七山で飲む方がおいしいのです。

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Posted in 日々のこと, 犬のこと

<犬のこと>夏休みこども科学電話相談が始まりました

楽しみにしているラジオ番組「夏休みこども科学電話相談」が始まりました。

早速移動中に犬をテーマにした質問があり、思わずラジオのボリュームを上げました。

質問内容はこんなものでした。

夏休みの宿題でリコーダーの練習をしていると、飼っているシーズーがなくのだけど歌を歌っているのでしょうか。

先日「遠吠え」について書いたばかりだったので、先生がどのような答えをするのか楽しみに聞いていました。

質問に答えられた先生は旭山動物園にお勤めだった方でオオカミを例にあげながらの説明となりました。

そのシーズーはどのような口の形でないているのですか?という先生の質問に、相談者の小学生は口は閉じているような空いているようなと微妙な返事となりました。

遠吠えは独特の口の形と顔の上げ方をするので、行動の形からそれが遠吠えであることを確定されたかったのでしょう。

説明としては犬は大半がオオカミの血筋でできていてオオカミもよく仲間で遠吠えをすること。

そのシーズーもリコーダーの音がだれか犬の仲間が自分を呼んでいるのだと思い遠吠えをしているのだという風に説明されました。

思っているわけではないのでしょうが、小学生にはそのように説明することで理解されるでしょう。

遠吠えは思っていなくても出てしまう反応ですが、反応が出ること自体に注目したいということをこのブログでは提案しました。


そしてなんとその後に続く質問は「あくび」でした。

人があくびをしたら回りにいる人もつられてあくびをするのはなぜかという質問です。

この質問についてはまた別の先生がお答えになっていました。

あくびの仕組みについては科学的に十分に解明されていない、ただあくびをしたら回りの人があくびをするのは心の問題であると。

つまりあくびによって脳を開放させようとする行動が出たときに、それに共感するように回りの人もあくびをしてしまうのだということです。

小学校の低学年の生徒さんが質問したように記憶していますが、先生は「共感」ってわかりますか?と聞かれました。

小学生にはまだなじみのない言葉ですが、大人よりも子供の方がずっと共感性が高いのですから、言葉は知らなくともその行為は日常的に自分たちもやっていることだから理解はできます。

犬にもこのあくびの伝染という共感の作用があります。

そして遠吠えもひとつの共感行動にもなっているのです。

あくびのそれとは違いますが、同じような心が共感するという意味では同じ方向性です。


夏休みの間、このラジオ番組が楽しみです。

子どもたちの小さな疑問と鋭い視点と観察力、不思議に思う気持ち、どれも大切にしてほしいです。

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